†PCうそつき講座†

Endeavor ST180E [Core i3-6100T]【bemstar】

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2016年発売のEPSONのオフィス用ミニPC。性能的に優れているだけでなく、造りが丁寧な印象。特に、発熱が小さく静音性が高いので、使用していてとても気持ちが良い。

SPEC
CPUCore i3-6100T (3.2GHz/2c/4t/35w) pm=4800 [LGA1151]
C/SIntel H10
RAM4GB : DDR4-2133 SO-DIMM (2 slots)
SSD64GB : crucial RealSSD c300 ※入手時はストレージなし
VGAHD 530 (VGA/DVI/miniHDMI)
AUDRealtek ALC662-VD
LANIntel I219V (1000/100/10)  ※オプションでLAN増設ボードがあるらしい
USBUSB 3.0x3 USB2.0x5
OS正式対応は Windows 7/8/10

Intel Core第6世代(Skylake)でCeleron GからCore i7までラインナップされていた(いずれもTモデル)。特筆すべきは、デスクトップPCと同じLGA1151ソケットを採用していること。こんなに小さいのに、モバイルPCベースじゃないんだよな。CPUに関してはかなり広い選択肢がある(KabyLakeは無理だとは思うが)。

私の所有しているPCの中では最も高性能な部類なので「bemstar」の名を冠する事にした。まあ、拡張性ゼロのミニPCなんだけどね、平べったいし、可愛いし…現行のCi3-6100Tでも旧passmark値は4800、Ci7-6700Tに換装すれば9000くらい行く。無論USB 3.0対応、mini HDMIも装備。

2025年3月オークションにて2310[コミコミ3410]で入手。ストレージなし、ACアダプタなし。古いNECのノートPC用のACアダプタがそのまま流用できた。

レガシーBIOSへの対応

デフォルト設定ではUEFIブートにしか対応しておらず、旧PCで作成したDebian入りのSSDはブート不可能だった。通常、UEFIには互換モード(CSM設定)が用意されているはずなので、ざっくり探してみたが該当項目が見当たらない。ありゃりゃりゃ…と思ったが、実は[Security|Secure Boot]を[Disable]にすれば良い事が判った。う〜む…そりゃそうだが…

特筆すべき静音性

本機の最大の特長は、その静音性。一般に小型化と静音化は両立が難しい。実際、同筐体のST11Eはそこそこ大きな騒音がする(耳障りではないが)。しかし、本機は驚くほど静か。内部を開けてみたら、CPUクーラーの造りが全然違った。銅製のぶっといパイプで、ずっしりとした重さ。風切り音は無音と言っても良いほど静かで、しかもCPU温度はST11Eよりも遥かに低く、40℃に達しない(アイドル時/室温25℃)。これは個人的には際立って大きなメリット。

メーカーのスペック表では、ST11Eの騒音レベルは19dB、ST180Eは22dBとなっているが、実感としてはST180Eの方が遥かに静か。公称値は高負荷時か?

なお、消費電力の実測はしていないが、公称で通常時6.4w;たぶん、実測値に近い値だと思う。

Debian12 Bookwormでテスト運用

電源管理:ディスプレイの電源管理が効かない事がある。効く事もあるので、アプリの問題だとは思うが、何が引っ掛かっているのか判らない;調査中。現状、こまめに手で消すしかない。

マウスクリック:突如マウスクリックが不可能になった。こうなるとシャットダウンもままならない。原因は不明だが、前日にPCManFMをダブルクリック設定に変更した。因果関係は不明。


Long-run reports 2025.03.08 オークションにて2310[3410]で入手、bemstarと命名 2025.04.15 動作チェック開始、旧SSDブートせず 2025.04.16 旧SSDの起動方法発見、Debian12のテスト運用開始、環境整備に掛かる 2025.05.01 Debian 12マシンとして本格運用開始 2025.05.08 マウスクリックが効かなくなるトラブル発生


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