†PCうそつき講座†

EPSON Endeavor ST100 Coer2Duo T7200

作成開始日 2019.02.21
最終更新日 2021.12.01

2006年11月発売、ノートPCパーツを使用したCore2 DuoのミニPC。 CPUソケットはSocketMで旧型のCore2Duo-Mobileに対応。 最上位CPUであるT7600であれば、pm=1300くらいで、Atom330の倍以上の速度。 一応VTにも対応しているようなので、ffmpeg以外ならばけっこう使い道は広い。 我が家のAthlon64x2 4400+のXPCのよりも速く、おそらくOS/2も余裕ではないか? チップセットはATIのRadeon Xpress 200M。 なお、ノートPCパーツといっても、メモリはSO-DIMMではなく、安価な通常のDDR2。

ウリは何といっても小型で低発熱・低騒音である点。 騒音に関しては確認していないが、TDP35wのモバイルCPUなので、 ST150Eと同程度の静音性は期待できる。

オークションにてジャンク品を1000円+送料660円=1660円で入手。 これがこの値段で入手できるのがおかしな話で、もちろんジャンクの理由はある。 内部をぱっと見たところ、電解コンデンサが1本パンクしている。 たぶん、起動不可とは思うが、修理は可能と見た。

それよりもビックリしたのは、内部がまったく手つかず状態であったこと。 正直、HDDやメモリは抜いてあるだろう、最悪CPUもなしかな?と覚悟していたが、 HDD(2.5"/SATA)とメモリ(1GB×2枚)とCDD(slim/IDE)は目視で存在を確認できた。 CPUはクーラーに隠れているが、内部の埃の状態からみてバラされた形跡はない。 パーツ取りと考えても、充分にお釣りがくる、良い買い物であった。 ま、各パーツが使える状態であれば、だが…

なお、筐体に貼ってあるXPのcoaシールはかすれて読めなくなっていた。 意図的に削ったのではなく、経年劣化でぼろぼろになっている感じ。

週末には起動実験をしてみるか…

起動実験(2019.02.23)

とりあえず、BIOSを表示するところまでは確認できた。 ただし、そう簡単な話ではなかった。 ACアダプタは標準的な12vのもので良かったのだが、 電源を入れてもピーピー鳴いて何も表示されなかった。

筐体を開けたところ、まずはファンが止まっているのに気が付いた。 で、手で回したところ、回転し始めた−−埃で固着していたカンジ。 が、ピーピー音の症状は変化なし。

次に、メモリを2本とも抜いてみたところ、別の警告音に変わった−−メモリが怪しい。 で、いろいろ試行錯誤をした結果、DIMM2スロットのみにすればブートすることが判った。 ちなみに、パンクした電解コンデンサは、DIMMスロットの近くにある2本の内の1本。 恐らく、それぞれがDIMM1/DIMM2ソケットに繋がっているのだと思う。 で、DIMM1の電解コンデンサがパンクしてために、異常を検出したと言うことだろう。

これでEPSONのロゴが表示され、Windowsのセーフモード起動の画面が表示された。 が、ここから先に進まない−−どうもハングしているカンジ。 ブートまでの残り時間27秒で止まってしまっている。 また、表示こそされているものの、画面全体がシマシマ模様でふらふらしている。 基板を良く見ると、チップセット周りのコンデンサもパンクしている。 しっかり調べれば、他にもパンクが見つかる可能性が大きい。

とりあえず、キーボードをつないで、ブート時にDELキー連打でBIOSに入った。 ここではキー操作が効くので、各種の情報をチェックできる。 一番気になっていたCPUはCoer2Duo T7200 @2GHz(VT対応)だった。 TDP34wで、PassMarkは1100台−−悪くない数字だ。 XPC SN68SG2(Athlon64x2 4400+)と同じくらいの速度で、ずっと省電力。 しかも、マウスもキーボードもしっかりPS/2ポートがある。 また、HDDはSamsungの40GBだったが、これは限界が来ている可能性がある。 多少、異音っぽい音がする−−死のカタンカタンに近い。

と言うことで、修理は十分可能−−問題は手間だけ、という感触。


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