(2001.04.13/2004.06.20upd)

Sambaメモ

■Sambaの起動方法 (LASER5 Linux 6.4)

sabmaはsmbdとnmbdの二つのプログラムから成り立っている。確か、smbdの方がsamba本体で、nmbdは名前解決用のデーモン…だったっけ?よく知らない。いずれにしろ、両方起動しておかないと使えない。

smbdとnmbdを両方一度に起動する /usr/sbin/samba start
smbdとnmbdを両方一度に再起動する /usr/sbin/samba restart
nmbdを起動 /usr/sbin/nmbd
smbdを起動 /usr/sbin/smbd
sambaの状態のチェック /usr/sbin/samba status

ユーザーの追加 smbpasswd -a [ユーザー名]
設定ファイル /etc/smb.conf
設定ファイルのチェック testparm (paramじゃないよ)

プロセスIDの表示 ps x または /sbin/pidof [プログラム名]
プロセスの強制終了 kill -9 [pid]

■publicへの書き込みができない

smb.confをいじったら、publicディレクトリに書き込みができなくなってしまった。随分長い間悩んだが、原因は未登録のグループ名を設定したことにあった。えらいこと初歩的なミスなんだが、症状と原因がぱっと結びつかなかったんだよね。

ちなみに、publicサービスは、ゲストを含むすべてのユーザーがアクセス可能で、ゲスト以外は読み書き共に可能、ゲストはリードオンリーというサービスにしている。ところが、存在しないグループ名を指定してしまったため、すべてのユーザーがゲスト扱いになったわけだ。

▼public用のグループ名
/etc/smb.confのpublic用セクションのforce group = オプションで指定する。手元にあるバージョンでは、nobodyがデフォルト設定。nobodyグループは既定で登録済みなので、このグループ名を使用する限り特に問題は起きない。

これを、たとえばpubgrpなどに変更する場合は、まず、/etc/group設定ファイルを開いて、そのグループ名が登録されているか確認する。登録されていないときは、/usr/sbin/groupaddで追加すること。

▼public用のディレクトリ
通常は/home/samba/pubかな? 私は諸般の事情で/pubとした。たぶん、デフォルトで使っている限り特に問題はないだろうが、明示的に作成する時はグループとアクセス権に注意。

グループはpublic用のグループ名にする(上記の例で言えばnobodyやpubgrp)。異なっている場合はchgrp -R ...で変更する。-Rはサブディレクトリまで変更するオプション。また、アクセス権は通常775。ゲストのみリードオンリーという設定。所有者はrootまたはpublicを管理するユーザーで良いだろう。

▼public用のサービス名
これはsmb.conf内で参照するセクションを指定するもの。smb.confの中だけで意味を持つ。[global]セクションのdefault service = に指定する。デフォルトは…何だったかな? 私はごく素直にpublicとしている。ここでpublicと指定すると、smb.conf内の[public]セクションの設定がデフォルトサービスとして使用される。  
▼public用セクションの設定
[public]
  guest ok = yes        ゲストでもアクセス可能
  guest only = no       しかし、ゲストだけではない
 read only = no        読み書き両方可能
 force group = nobody  publicサービスを使用するユーザーはこのグループに所属
 brawsable = yes       フォルダを一覧に表示する
しかし、ゲストはnobodyグループには属さないのかね?

■Sambaクライアントの設定

Sambaのクライアントはデフォルトでインストールされているので、ファイルシステムをマウントするだけでよい。あらかじめmkdirコマンドでマウント先のディレクトリ(たとえば/home/myname/mydir)を作っておいて、以下のコマンドを実行する。
  mount -t smbfs -o username=myid,password=mypw //mysvr/myname
  /home/myname/mydir
ただし、これは毎回root権限で実行しないといけないので、設定ファイル/etc/fstabに書き込んでおくこと便利。
  //mysvr/myname /home/myname/mydir smbfs username=myid,password=mypw 1 1

■Sambaのプリンタ共有

Sambaのデフォルト設定でプリンタ共有は設定されるようだ。OS/2側の[共有と接続]に出てくる。ただし、[ネットワーク・プリンタ]テンプレートでは上手く共有できないようだ。
  1. [共有と接続]を起動。
  2. [接続]ページでlinux側のプリンタに接続。このとき接続するリソース名はlp。これがLPT3などに接続される。
  3. 通常の[プリンタ]テンプレートでプリンタオブジェクトを新しく作る。ポート設定で接続したプリンタのポート(上の例ならLPT3)を接続。ドライバは適切なものを選ぶ。
これで終了。通常のプリンタと同じように使えた(文字コード化けもないし画像もOK)。

Windowsの場合は通常のネットワークプリンタとして組み込める。

WIN-OS/2で使う時はLPTx.OS2のように、OS/2のドライバにリダイレクトする。プリント・マネージャは使用しないこと。


●プリンタ共有とSambaのバージョン (2010.11.18)

私が使用しているLinuxはLASER5 Linux 6.4で、添付のsambaのバージョンは2.0.7-ja-1.2 。古いシステムをいつまでも使い続けているのは、OS/2との互換性の問題があるため(新しいバージョンだと拡張属性付きのファイルの書き込みができない;ただし、どのバージョンからこの症状が出るのかは不明)。で、まあ、2.0.7-ja-1.2でもファイル共有に関しては特に問題なく使えていたんだが、実はWin7では共有プリンタに接続できないという問題点がある。確か、XPあたりからこの現象が出るようになったように記憶している。原因はsamba側にあるようなので、もう少しだけ新しいバージョンにしたらどうか?と思ったわけだ。

ところが、LASER5 Linuxは活動停止から長い年月が過ぎていて、各種のバイナリを拾ってくるのはかなり困難。一応、LASER5用にmakeされた2.0.7-ja-2.2のバイナリがネットにアップにされていたことはあるようだが、現在ではリンク切れ。しょうがないので、RedHat 6用の2.2.11-ja-1のrpmを入手し、これのインストールを試みた。LASER5はRedHatとの互換性が高いとのことだったので、とりあえず考えなしに試してみた…

  rpm -Uvh samba-2.2.11.ja-1.rh60.i386.rpm
結果は半分成功、半分失敗。Windows 7から共有ディレクトリへも共有プリンタへも接続できるようになったのは良いのだが、この接続は排他的で、複数のPCが同時に接続することができない(WinかOS/2かは無関係)。つまり、クライアントが1台限定のサーバになってしまったわけだ。これでは実用にならない。最初はsmb.confのmax connectionsあたりをいじれば何とかなるかと思ったが、まったく効果なし。もっと根本的な問題らしい。codepagesの中身とかもごっそりなくなっている。やっぱり、正常ではなさそうだ。

まあ、そういうわけで頓挫。そもそも、違うディストリビューションのバイナリを無理矢理入れているわけだから、正常に動く方がおかしいのだが、中途半端に使えるものだからつい深入りして随分と時間を無駄にしてしまった。が、この試みはこれまでとする。あとは、ソースからmakeするか、それとも、別のLinux(ただしカーネルは2.2の、それこそRexHatの6.xあたり)に乗り換えるか、はたまた最新のバージョンで設定をいじくり倒して、OS/2対応を試みるか。いっそ、プリンタサーバは別に立てるか、ちょっと思慮中である。


●knoppix 6.0.1のsamba (2010.11.19)

ライブCD版を試してみたのだが、どうもsambaはclientしかない同梱されていないのではないか? 用途から言ってサーバは不要かも知れないが、共有ディレクトリをデスクトップに統合する簡単な方法も提供されていないみたいだし……結局、コマンドラインでしか接続できなかった(u_u;)
  smbclient //myserver/mydir -U myname
という形式で共有ディレクトリに接続して、あとはftpなんかと同じ要領でファイルを操作する。共有ディレクトリをドライブとしてマウントするには、smbmountというコマンドを使うようだが、このCDには入っていないようだ。う〜む、どういう意図のパッケージなんだろうか…LXDEがいくら軽量だからと言って、正直、ちょっとなぁ……てか、knoppixってドキュメンテーションがあまりにも…ってカンジ。まあ、解説書を買え、というハナシなのかも知れんが、HPにもうちょっと基本的な情報を公開しておかないと、試すに試せない。DLのリンクも切れているものがあるし、日付のない「ニュース」ってどうよ。PuppyのHPの方がよっぽどちゃんとしている。

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