†PCうそつき講座†

nekokun IV【Ryzen 7 3700X】

作成開始日 2020.01.17
最終更新日 2020.05.14

嫁さんの新PC。アフターエフェクトがどうのこうので、A8-7600の速度では満足できなくなったらしい。 まあ、5年間使ったからねぇ…確かに、そろそろ買い替え時ではある。 で、ともかく高性能なマシンが欲しいとの事だったので、コスパ最強のRyzen 7 3700Xを推薦。 passmark値約24000ってのはCore i7 9700Kを遥かに陵駕、Core i9 9900Kよりも上。 後は嫁さんが自分で部品を選んで、自分で組んでいたので、詳しいスペックは知らない。 改造費用はCPU=4万、MB=2万、RAM=2万、VGA=1万、ざっくり合計10万と言ったところか。 残りのパーツはnekokun Vの流用。同スペックのPCを新規購入する場合の半額程度かな。

SPEC
CPU Ryzen 7 3700X / Socket AM4 (pm=24000くらい)
M/B ASUS TUF GAMING(ATXサイズ、型番知らない)
C/S AMD X570
RAM 32GB (16GBx2) DDR4-????
VGA 玄人志向の75wくらいのグラボとか言っていた(補助電源不要)
SSD 256GB(nekokun Vからの流用)
LAN 調べていない

ところがこれが起動しない…BIOSブートもしないし、ファンも回らない。 MB上のエラー表示用?LEDが点滅しているだけである。 嫁が泣き付いてきたのでチェックしたが、パーツの取り付けには問題がない… ちょっとお手上げ。

●CPUが大ピンチ

一応CPUの取り付けもチェックしようと、クーラー外したら、CPUがすっぽん。 ベタベタのグリスがピン面に付着してエライこっちゃ。どう考えてもグリス多すぎ。 急遽、嫁さんがドイトに走って、クレのエレクトリッククリーナーを買ってきて洗浄。 ベトベトのグリスが蒸発するように消えてなくなった。これは何か凄いな。 が、当然それでブート可能になるわけではない。

●検証用にAthlon 3000Gを購入

仕方ないので、検証システムとしてAthlon 3000G+B450M Pro 4を購入、 仮組みをしてみたが、これまた全く動かない。こんな鉄板の構成なのに…。 流石にこれはおかしい。ひょっとして電源系か? と言うことで、古い電源を引っ張り出してきたらブートした!

●何と恥ずかしいことか−−いや、ボクは悪くない!

種を明かせば恥の極みだが、 最初はCPU補助電源とグラボの補助電源を間違えて差していたのであった。 まあ、私自身がアセンブルするPCは、CPU補助電源なんてまず必要としないし、 ましてやグラボの補助電源なんてどこの国の話?−−世情に疎いのも困ったもんだ。

けれど、コネクタ形状が同じなのに互換性がなく、 最悪、部品破損のリスクのある規格ってのは何よ?  マザーに8ピンコネクタがあって、電源から8ピンのプラグが出ていたら、 やっぱりそこに差すよね?  これを無知や不注意と言われたら、たまったもんじゃない。 多分、私と同じ失敗をしているヤツは山ほど居る。

なお、コンパネも流用しているので、例によってHDオーディオとAC'97の端子の非互換性が問題。 旧PCと同じ方法で回避したが、ホント規格の変更と互換性の問題には悩まされる。

●とにかくWin10のブートまでは漕ぎ着けた

ともあれ、これでUEFI設定画面が起動するところまで行ったが、今度はSSDがブートしない。 旧マシンのSSDをWindowsシステムごと流用したいとのことだったんだが、 旧マシンはBIOS、今回はUEFIってことで、これまた互換モード設定が必要だった。 これでようやくWindows10のブート画面に辿りついた。 あとの設定は嫁に任せる。

●CPUクーラーの換装(2020.05.14)

気温が上がってファン音が騒くなってきたと言うことで、CPUファンを付属ファンから虎徹markUに換装することにした。換装自体はそれほど難しくなかった。クリップ式のファンの取り付けに多少戸惑った程度。が、静音化にはあまり効果はなかった。虎徹自体が意外に騒かったこともあるが、主な騒音源がCPUファンではなく、グラボのファンであったことが原因。現状対処不能。尤も、虎徹は高速回転時も極端に大きな風切り音は出ないので、その分は改善されたような気がする。

なお、ケースファンもbequiet製の8cmファンに換装。こちらは物凄く静かだが、そもそも大した騒音源ではなかったので、静音化という点ではあまり意味はなかった。ま、虎徹のファンも超静音タイプに換装して、グラボをファンレスタイプに換装すれば、全体として大幅に静音化可能だが、そこは持ち主の判断なので、今回はここまで。

光る!回る!唸る!−−仮面ライダーベルトの如き純正クーラー(Wraith Prism)は分解処分。けっこう苦労したが、とりあえずファンとヒートシンクに分離できた。で、ファンを取り外して静音ファンを乗せようと思ったんだが、形状とサイズが特殊で、汎用品で取り付け可能なものはなさそうだ。

●内部オーディオ端子用変換ケーブルの作成(2020.05.14)

CPUファン換装のついでに、内部のオーディオヘッダピンに接続する延長ケーブルも作った。主たる目的は、フロントオーディオ端子のケーブルが短くて(と言うより、MB上の端子の位置が目茶苦茶遠い)、無理に接続するとピンが曲がってしまうような状態を改善すること。また、AC'97とHDオーディオのピンアサインの違いを吸収するための変換ケーブルとした。アナログのCD用オーディオケーブル(4p)をベースに細工して作成。結線は問題ないと思うが、ケーブルが只のリード線なので、ノイズは拾いまくるだろうな…状況によっては要改造。


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