(2003.08.15/2009.02.20/2010.07.03)

minoa ●[ミノア] ゼロスピンドル無音マイクロPC

QuixunのOpera Piccolo(Socket 370)ベースのゼロスピンドル無音マイクロPC。5"ベイサイズ。当初は静音ファンを使用していたが、気になるレベルの騒音が残る上に、排熱効果がほとんどないことが判明したので、思い切ってファンレス化した。ファンの有無に関係なく、夏場のCPU温度は60℃強。HDDはIDE/CFアダプタを使用した擬似SSDに換装。OS/2が快調に動いている。CFへのアクセスが若干引っ掛かることがあるが、十分実用レベル。玩具マシンではなく、メイン環境と代替可能なサブマシンになった。実家に持ち運んで使うには丁度良いマシン。なお、ECO KEEPERで計測したところ、OS/2稼動状態で17wしか消費していない。超エコマシン。

スペック一覧
Mother Quixun Opera Piccolo (5"ベイサイズ bear bone)
ChipSet Intel 815EG
CPU VIA C3/677A Samuel2 [133x5/1.6v](刻印はCyrixV/667A)
CPU fan --- (BIOSレベルでファンコン有効)
RAM DIMM 256MB/PC133×1 (Ultra Low Profile;2 slots)
Video Intel 82815(on-board)
Sound RealTek ALC201A AC'97 (on-board)
LAN Intel Pro/100 PCI Adapter (E100)(on-board)
IDE 1-master: IDE/CFドライブ Transcend 4GB
1-slave : IDE/CFドライブ (Reserved )
2-master: CD-ROM Toshiba XM-1502B(slim type)
2-slave : (実質的に使用不可)
PCI&ISA なし
USB x3(おそらくUSB 1.1)
電源 外付けACアダプタ(基板上にATX電源コネクタあり)

●内蔵電池

このマシンは内蔵電池(リチウムボタン電池CR2032)の消耗に注意!単に設定が保持できなくなるだけで、内部クロックや電源制御が異常動作をするようになる。たとえば、時計が10倍くらいのスピードで進み始めたり、40分の次が11分になったり、電源スイッチを押しても電源が切れなくなると言ったよう症状が出る。最初は壊れたかと思って焦った。

●温度センサ

BIOSの温度表示はCPUとケースがになっている。このため、BIOSの温度管理機能を利用するのはかなり難しい。なお、ファンコンはハードウェアレベルで機能しているようで、特別なツールを入れなくても、温度に応じて回転速度が変化しているようだ。

●CPUファン

原則的に6cm角×1cm。ただし、付属ファンは5cm角のようだ。8cm角でも乗らないことはないが、固定が難しそうだ。厚さは1cm以下必須。現在は静音タイプのファンを装着しているが、排熱効果がほとんどないことが判明してので、電源は接続していない。ファンレス状態。

●クロック設定

C3ではクロックの手動設定は無視されるようだ。また、河童Celeronでは、66MHz×8.5が最低の設定のため、発熱を抑えるためにクロックダウンすることはできない。また、コア電圧は変更不可。基本的に、ファンレス化には向いていない。

●メモリ

メモリは168pinのSD-RAMだが、21.5mmの超ロープロファイル版が必要。一般的なロープロ・メモリ(25mm前後)では、ケースには入るが、CD-ROMドライブと干渉する。超ロープロ版はかなり特殊な仕様のようで、オークションでも馬鹿馬鹿しいプレミアが付く。どうしてもメモリ増設が必要ならば、CD-ROMドライブの内蔵をあきらめること。

●IDE/CFアダプタ

2.5" IDE HDDと物理形状互換でないと使えない。問題はコネクタの高さで、基板面にピタリくっつくタイプでないとダメ。半田付けの厚さがあるだけでアウト。私は、東映テクノハウスで赤色基板の2枚差しタイプを入手した(CFIDE-402FB/\1480)。また、底面のネジ穴は必須で、これは単にアダプタを止めるだけでなく、CD-ROMドライブの台座金具を固定するのにどうしても必要。私が入手した基板では、ネジ穴までは正確に再現されていなかったので(ネジ穴自体はあるが高さが異なるためネジが届かない)、余っていたCPUファン用ナットを使ってネジを止めた。サイズが合ったのは偶然だが、結果オーライ。ちなみに、このアダプタは2枚差しなので、PrimaryのMaster/Slaveの両方を占有する(1枚差しはショップに置いてなかった)。CD-ROMドライブがSecondaryで助かった。

  2010年6月現在、IDE/CFアダプタはプチレア状態になっている。ネットではまだかなりの種類が出回っているようだが、アキバのショップでは2〜3種類しかなく、今回使えそうなのはこの1種類だけだった。

●CD-ROMドライブ

当初はCDDとしてABOSS ACS-624を使用していたが、CD-ROMを入れてなくても突如アクセスに行くなど、挙動不審なアクセスが頻発して非常に不便であった。それを東芝製(しかも640円のジャンク品(^^;)に交換したら、ウソみたいに直った。静音性もかなりマシになった(ABOSSは酷かった!!)。

●USBフラッシュメモリ

このマシンのUSBポートはおそらく1.1。このため、2.0対応のUSBメモリの使用の際には問題が発生することがある。特にOS/2では顕著で、USB 2.0オンリーのUSBメモリはもちろん、2.0/1.1両対応のUSBメモリでも正常動作しない。まったく認識しなかったり、読み込みはできても書き込みができないなどの症状が出る。現時点(2010年6月)でOS/2で正常動作が確認できているのは、USB 1.1のEasyDisk Mate 256MB/HARO 32MB(IOデータ社製)だけ。おそらく、1.1専用のUSBメモリならば他社製品でも使えると思うが、1.1専用となると、容量が非常に限定される(せいぜい64MB〜128MBくらい?)。なお、Windows上でも多少の難はあるようで、USBメモリによっては、アクセス速度が異常に遅くなることがある。

●USBメモリブート

ZIPモード(A:)でブート可能なことを確認している。ただし、完全に正常には動作していないようで、アクセス速度が極めて遅い。Windows Meをインストールするのに30時間くらい掛かる。計測すると、Read 約120Mbps/Write 約0.7Mbpsという極端にアンバランスな結果が出るし、実際には0.7Mbpsよりも遥かに遅い。恐らく正常に動作していない。これも、USB 2.0と1.1の問題だと思われる。

  USBメモリブートがZIPモード(A:)になるか、HDDモード(C:)になるかは、そのUSBメモリの領域確保をしたPCに拠るような気がする。このOpera PiccoloはZIPモードらしい。しかし、HDDモードのPCで領域確保をしたUSBメモリであれば、このマシンでもHDDモードブートをする(と思う)。

●OS/2のインストール

通常のインストール方法を用いず、他PCにインストールしたミニマムシステムのイメージファイルをリストアした。OS/2はWindowsと違ってチップセットによってドライバが変わったりしないし、SNAPやUNIAUDIOのような汎用ドライバもあるので、この方法でもけっこう実用的。それに、(擬似)SSD化にはDANISドライバが必須なので、この方法の方が遥かに便利。ただし、この方法ではIPアドレスやPeerのPC名を後から個別に設定する必要がある。特に、PC名は常に「WARP452」となり、下手をするとコンフリクトするので注意(元システムの方も「WARP452」にしたままだったので、コンフリクトを起こしてPeerが起動できなかった(u_u;))。TCP/IPもDHCPになっているので、pingするときは注意。

●OS/2用LANドライバ

Intel Pro/100(チップ名:E100)はWarp 4.52で標準サポートされている。ただし、ドライバの日付は1997年と、かなり古い。新しいバージョンのドライバがHobbesに上がっているので、そちらを使う方がよいかも知れない。

●OS/2用ビデオドライバ

SNAPを使用しているが、特に問題はないようだ。なお、Piccolo添付CD-ROMにも、OS/2用i815ドライバが収録されている。英語版のようだが日本語も通った。ただし、インストールは必ずHDD上で実行すること(intelgrd.dspというファイルを書き出すから)。

●OS/2用オーディオドライバ

UniAudio 1.1 RC6で動作を確認。AK77-600Nでインストールしたシステムを、そのままi815システムに持ってきたのだが、何もしなくても自動的に認識されたようだ。MP3データの再生に成功。


■試用レポート

2002.12.30/持ち込み企画(静音PC本)用に買ったマシンなんだが、結局企画はボツ。超小型なのは良いけど、騒音・発熱面で意外に問題が多くて持て余している感じ。

2009.02.17/サブマシンとして復活。ファンレスは無理だが、静音ファンを取り付けて実用レベルに仕上げた。居間で使うのには非常に便利。

2010.06.21/IDE/CFアダプタを使ってシリコン化に成功。これで騒音源はCPUファンのみ。現状でもかなり静か。しかし、発熱の方は思ったほど減っていない。筐体に触ると熱い。HDDがなければ発熱は大幅にに抑えられると踏んでいたんだが…

2010.07.03/CPUファンを止めて、ゼロスピンドル化実験。ケースはそこそこの熱さになるが、触れないほどではない。てか、CPUファンがあってもなくても同じくらい。むしろ、ケースの天板に放熱フィンを付けたらどうかな(^^ゞ いずれにしろ、これにて完全無音マシンの完成。これはかなりイケるぞ。

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