†PCうそつき講座†
LaVie L LL500/1 -- Mobile Duron 900MHzのレガシーノート
(2004.06.20/2004.06.23/2011.12.25/2018.06.09/2022.10.01)
重要事項
チップセットはVIA Apollo KT133。最大搭載メモリは512MB(256MB+256MB)。増設メモリは144pinのSO-DIMMだが、PC100/CL2かPC133/CL3かは不明(どちらでも動作するようだが⇒メモリクロックは100MHzであると判明)。256Mbitのメモリチップをサポートしているかどうかも不明。KT133自体は256Mbitチップをサポートしているが、LL500/1で256Mbit×8チップ=256MBのメモリが使えたと言う情報はない。一方、128Mbit×16チップ=256MBのメモリは動作を確認している(Buffalo VN133-H256M)。ただし、16チップのSO-DIMMは8チップの物よりもかなり割高。
HDDは2.5" E-IDE。SATAではないので、これも交換はかなり割高になる。回転音やアクセス音が気になる場合には、IDE/CFアダプタによる擬似SSD化を考えても良いだろう。SATA やmSATAのSSDを2.5" IDE HDD互換に変換するアダプタもある。特に、mSATA→IDE変換アダプタは物理的にも互換形状になるものが比較的安価で出回っている(2018年6月現在)。
なお、うっかり修復ディスクを作らずにSPを当てて修復不能となった場合は、NECに泣き付くこと。保証期間は過ぎていたが、タダで修復ディスクを貰うことができた。ま、正常な操作をしたのに壊れたんだから、メーカーの責任だとは思うけど、昨今こころ温まる話であるよ。
ちなみに、以前は、CONFIG.SYSのUSB周りのドライバ記述行のREMを削除するだけで、USBマウスが正常に使用できた。今回はなぜか上手くいかなかったが、当時はドライバのバージョン管理がいい加減というか、試行錯誤の行き当たりばったり状態だったので、そこら辺にポイントがあるのではないかと…。まあ、順々にやって行けば何とかなるだろう。
CPUに関しては実クロックよりもかなり高速。VIAとは違い、浮動小数点演算もかなり高速。それに反して、ビデオは周り目立って弱い。実用には差し支えないが、マルチメディア系はダメだろう。
SYSBENCHのスコア評価
と言うことで、倉庫から引っ張り出してきて、電源を入れてみたのだが、これがブートしない。最初のメッセージは表示されるのだが[F2]でBIOSに入ろうとするとフリーズ。何もしないと[F2]待ちで全く前に進まない。これは困った。最初に疑ったのは増設RAMの動作不良。16チップのモジュールだからなのかどうか、なかななまともに認識しない。が、増設RAMを取り外しても同じ症状なので、少なくとも今回の原因ではなさそうだ。
その次に考えたのは、コイン電池の消耗だが、どうもそうではなさそうだ。ネットで調べても、該当する情報が出てこない。そもそもコイン電池が存在しないのか、はたまた、コイン電池消耗ではトラブルが生じないのか…? 確認するには、ちと分解が必要で面倒臭い。で、はたと思い付いたのが、ストレージの欠落。それまでOS/2実験機に使用していたので、ストレージは空状態になっていた。試しにCF/IDEアダプタ経由で適当なCFを取り付けたら、無事BIOS画面に進めた。どうやら、そういう事だったらしい。
さて、OSだが、今回の要件を勘案すると、Puppyが良いだろうと言うことになった。ただ、Xenialpupにしたのは、たまたまCDを焼いてあったから、と言う理由に過ぎない。本機はUSBブートが不可能なので、既にCDが焼いてあるのはけっこう大きな要素。で、結果的になかなか快適に動くシステムになった。ELECOMのUSB無線LAN(RTL8188eu)もスンナリ自動認識された。が、いくつかの問題点もあった。
どうも、メニューやランチャーに登録するプログラムのアイコン・ファイルのパス通しに問題があるようだ。[/usr/share/icons]の中のアイコンは、パスを省略しても認識してくれるように見えるのだが、メニューやランチャーではフルパス必須になる。ランチャーでフルパスを指定しないと、アイコンが欠落するだけでなく、項目自体が表示されない。
@CPU scaling(クロックの変更)によって静音化が可能なこと
詳細は省くが、PuppyでCPU scalingに成功したのは5.7.1のみで、それより新しくても古くてもダメだった。一応、wcpufreqの異バージョンやpowernow-k7モジュールの有無もチェックしたが、全然まったくダメだった。ちなみに、5.7.1のwcpufreqは0.8.1、それをPuppy 4.3.1やXenialpup 7.5にインストールしてみたが、全く効果がなかった。
この段階で、候補は5.7.1のみに絞られたワケだが、5.7.1には5.7.1で別の難点がある。一つは、PCManFMが使えないこと。が、ネットからpcmanfm-1.1.0.petを拾ってきてインストールしたところ、使用できるようになった【別項参照】。
また、端末エミュレーターのsakuraも、確かパケマネからはインストール不可能だったと思うが、以下のファイルを拾ってきてインストールしたら使えるようになった。画面のコピペの可否が、使い勝手を大きく左右するんだよね(urxvtでもコピペ不可能ではないが、使い勝手が…)。
ここまでは順調だったのが、最後の無線LANで行き詰まった。Puppy 5.7.1ではRTL8188euは標準サポート外。しかし、ドライバは入手可能なので、ネットから拾ってきて試してみたのだが…残念ながら、全然認識しない。モジュール自体が見えない。どうも、日本語版の5.7.1JPはRetro版をベースにしたものでカーネルが3.2.48。一方、通常の5.7.1のカーネルは3.9.11で、このドライバは後者用のもの。動かなくても仕方ないか…(無理に組み込んだらフリーズした(^_^;)
そこで頑張って、通常版のPuppy 5.7.1をインストールしてRTL8188eu用ドライバを組み込んでみたのだが、それでもやっぱりダメだった。今度はモジュール自体は見えるものの、正常動作しない。しかし、WL LANアダプタをElecom製からTp-link製(RTL8188eu)に変更したら、今度は正常に組み込め、接続にも成功した。ところが、数分間でエラー発生、以後接続に失敗(WPA認証に失敗)するようになってしまった。
う〜ん、こうした不安定な現象が発生するとなると、ドライバとかOSとかの問題と言うより、実はUSB 1.1ポートの問題じゃないかと思う。まあ、論理的な根拠があるわけでないが、USB 2.0のデバイスを1.1のポートで使えば、それなりに不具合は出るよなぁ…程度。ま、カードバスの無線LANカードで試してみたい気はするが、11Mbpsの物しか持っていないので、今回はここまで。
【追記】Planexの54Mbps LANカード(Broadcom 4306)を¥300で入手。Puppy 5.7.1JPで自動認識、AirPortに接続確認。WiMAX Home 02には接続できなかったが、一応、PuppyベースでのCPU scalingと無線LANの共存は実現。実用になるかどうかは別として。
本機ではPuppy 6系(TahrpupやSlacko 6.x、LxPup 15.x系)はデスクトップを起動できない。どうも、ビデオ周りの問題のようだ。xorgwizardで設定変更しても無理だった。この問題、WinXP SP1を適用すると画面が表示されなくなってしまう問題と同根じゃね?いや、わからんが…
ちなみに、Debianの方が要件を満たす可能性が高いのだが、Debian 8は起動時にSSDが認識できずにコケてしまう。原因不明。なんか、mSATA/IDE変換アダプタ、あるいはmSATAそのものに問題がありそうな気はするが、これも深入りは避けた。Live DVD(DVD-R)からブートできなかったのも、何だか萎えたし…そうなんだよ、深い入りする価値が見出せないんだよね。
で、まあ、インストール用のCDもプロダクトキーもあるのだが、問題はライセンス認証。サポート終了(2014年4月)から8年も経っているので、当然ではあるが、ネット経由でのアクティベーションは不可能になっている。2020年時点ではまだ電話によるアクティベーションを受け付けていたというハナシもあるが、それもなぁ…
てんで、まあ、多少アレではあるが、ライセンス認証不要のWinXP(多分ボリュームライセンス品)を入手して、本機にインストールした。う〜ん、当該バージョンのライセンスも正規取得しているので、違法ではないと思うが、ちょ〜っと、グレイかな?でも、ユーザーがお金出して買ったものを、メーカーの都合で勝手に使えなくする方がグレイじゃね?
Windows XPのシステム要件(32ビット版無印XPの場合;SP3はもう少し要求が高いと思われる)
なお、本機のWinXPの留意点は以下の通り。
【追記】無線LANをElecomのUSBからPlanexのCardBus(Broadcom)に変更。安定性が大幅に向上した。ただし、無線LANはかなりの電力を消費するようで?、CPUのクロックを下げてもファンが常時唸るようになってしまった。USBタイプのときは、静音性を云々する以前に接続がブツブツ切れていたので、改善と言えば改善だが、さて実用性は?
WiMAXにつながらない!
2011.12.07/諸般の事情で、当分はこのPCをメイン機にせざるをえなくなる。と言うことで、例によって静音化を試みる。目標は、@CPUのクロックダウンとファンの停止、ARAMの増設によるHDDアクセスの低減、BHDDのSSD化によるアクセス音・回転音の無音化。
2011.12.12/Windows XPの余りの重さに閉口。と言うか、デスクトップが現れてから、まともに入力を受け付けるようになるまで20分掛かるというのは、正常な状態じゃないだろう。とりあえず、全サービスを停止し、必要なものだけ順次入れていく事にした。それだけでもシステムは大幅に軽くなった。……にしても、流石はメーカー製PCだけあって、お荷物にしかならないものが山のように入っている。こいつらも順次削除していかなくては。
2011.12.13/Crystal CPUIDでクロックとコア電圧を変更してみる。500MHz/1.0vおよび、300MHz/0.925vでの動作を確認。発熱量はかなり劇的に低減するようで、すぐにファンが停止した。また、ブラウザとメール程度なら300MHzでもまったくストレスがないし、500MHzにすればDVDクラスの動画の再生も実用レベル。
2011.12.20/メモリを128MB増設。128Mbitのチップで、適合保証されてるVN133-128Mの互換品なので、増設自体はすんなりいった。でも、フリーメモリは増えたけど、ページングファイルが小さくなるわけではないんだ…。
2011.12.23/OS/2でもクロックダウンを試みる。一応、8233cool.zipというツールで変更に成功したが、なぜか非常に耳障りな高周波ノイズが発生する。そもそもが静音化目的のクロックダウンだったので、これでは意味がない。しかし、負荷に応じたクロックの自動変更の方はまったく問題なく機能した。おかげで、ファンの騒音はある程度軽減できた。
2011.12.25/メモリを256MB増設。先日増設した128MBを取り外して、256MBを取り付ける。今回はBuffaloのVN133-H256M。ポイントは、256Mbit×8チップではなく、128Mbit×16チップだという点。KT133自体は256Mbitチップ対応のはずだが、LL500/1で256Mbitチップが使えたという情報がどこにも見つからなかったので、安牌狙いでこちらにした。結果は問題なし。もっとも、このVN133-H256Mも、BuffaloのHPを見る限り、LL500/1で使えるとは一言も書かれていない。何か問題が隠れているのか、そもそもこんな骨董品、相手にされてないので、互換性チェックすらしてもらえなかったのか…?
2011.12.30/OS/2でFAT32のUSBメモリの読み書きを可能にする。IDE周りをダニエラ化して、FAT32.IFSをインストール。LVMは殺した。USB周りのドライバも最新版にアップデート。これで、マイクロSDHC 4GB(FAT32)+USBリーダーが問題なく扱えた。USB1.1なので、xenouvaのように不可解な負荷が掛かるかとも思ったが、意外なほどスムーズに動作している。
2018.05.05/インストール実験に使用するつもりで、HDDを換装してみた(元のHDDをいじりたくない)。換装には分解が必要だが、HDDはパームレストの下にあり、パームレスト部の分解のみで換装可能。意外に簡単。が、結局、USBブートが不可能であることに気が付いて、実験機としては不適格と判明。2001年製だからなぁ…。ただし、HDDを換装してみて、元の内蔵HDD(Toshiba製)が非常に騒く、IBM製のHDDに換装するだけで、かなりの静音化になることが判った。これはこれで収穫。
2018.05.06/HDDをCF/IDEアダプタに換装したら、物凄く便利なリムーバブル機になったので、やっぱりインストール実験に使用することにしたのだが……まず、ハードウェアが特殊なせいか、OS/2が物凄く不安定。非常に高い確率でクラッシュする。ブート時に青画面で[F6]を押してハードウェアの検出を無効にすると改善されるが、普通にブートすると8割方クラッシュ。100%ではないと言うのが、また何とも…。メモリ不良を疑っても良い状況。さらに、こうしたイライラした試行錯誤を重ねるには、このファン音は余りにも酷い。精神衛生上頗るよろしくないので、やっぱり実験機には使用しないことにした。
2018.05.07/なぜか非常に調子が良くなる(@_@)?? またもインストール実験マシンとする。最初からインストールし直したら、ブート時のフリーズ/クラッシュが全然発生しなくなった。不思議としか言い様がないが、ともあれ、ネットワーク入れて、W45_Pack当てて、SANPを入れてもノープロブレムだった。ただし、W45_Packのマウスドライバだけは難ありで、PS2マウスの動作がおかしくなった(スライドパッドは問題なし)。ドライバを一時的に旧版に戻した。これはこのLaVie固有の問題だろう。
2022.09.09/XenialPupをインストール。無線LANで接続可能な非常用ノートPCとする。先日のワイヤレスゲートWiMAXのDSNサーバ障害で痛い目をみたので。WL LANのPCが1台あれば障害の発生場所(我が家/ワイヤレスゲート/UQ)の特定が楽になる。以前も、有線接続だけ障害発生なんてことがあった(従って、我が家の問題)。嫁を叩き起こして、タブレットを使ってもらっても良かったのだが…
2022.09.12/ストレージを8GBのmSATA/IDE変換に交換。しかし、変換アダプタの物理形状でいきなり躓く。ホットナイフ取り出して、ケースの一部を切り取って、やっとコネクタが接続できるようになった。中華パーツと言うヤツは…安かったけれど… おまけに、ホットナイフの片付け中に刃先で手を突いてしまって、けっこう深い傷を負うorz
2022.09.13/ストレージの容量も増えたことだし、OSをWinXPに変更してみた。XPのインストールCDやプロダクトキーはあったので、インストール自体は大過なく済んだが(面倒臭かったが)、ライセンス認証で途方に暮れた。アタリマエだが、もう、ネット経由のアクティベーションは不可能、電話ではまだできるそうだが…それもなぁ…
2022.09.14/そんなわけで、今度はDebaian 8をインストールすることにした。ただ、このマシンはDVD-Rからのブートもできない?ようで、Live DVDが使えない。インストール用CDを焼いて使用した。でもって、インストール作業自体は完了したのだが、ブート時にSSDの認識に失敗してコケる。何度やってもダメだった。mSATA/IDE変換のせいか?とりあえず、今回は諦める。
2022.09.15/しょうがないので、またPuppyに戻ることにしたのだが、なぜかPuppyのCPU scaling(wcpufreq)がまともに機能しない。さまざまなバージョンを試したが、Puppy 5.7.1以外は全く使い物にならず。その5.7.1ではpcmanfmが使えないし、RTL8188eu無線LANにも対応していない。とりあえず、pcmanfm問題は何とかクリアできたが、WL LANはお手上げ…
2022.09.16/結局、OSをまたWinXPに戻す。今回はボリュームライセンス?のCDを使用した。こちらはアクティベーション不要。まあ、正式ライセンスを持っているので問題ないとは思うが、ディスクの出所がむにゃむにゃ…なので、ちょっとためらっていたシロモノ。
2022.09.30/CardBusのLANカード(Broadcom)で実験。流石にUSBよりは安定している。Puppy 5.7.1JPでも動作を確認。
主要スペック
Type NEC LaVie L LL500/1 (PC-LL5001D) 2001年10月モデル
CPU AMD Mobile Duron 900MHz (Morgan/0.18μ) 1.45v/25w
C/S VIA Apollo KT133 (VT8368+VT82C686B)
RAM 256MB+256MB=512MB (PC100)
HDD mSATA 8GB (mSATA/IDE adp.)
CF 1GB (CF/IDE adp.) WD SiliconDrive II
TOSHIBA MK3017GAP 30GB (2.5" E-IDE)
FDD 3.5"(1.44MB/1.25MB) ※1.25MBは要ドライバ(XP SP1以降は不要?)
ODD DVD-ROM Panasonic UJDA710
Video ATI Rage Mobility-CL 4MB AGP
Sound SoundMax Integrated Digital Audio AD1886
LAN RealTek RTL8139 (on-board)
PLANEX GW-NS54G Broadcom BCM4306 (CardBus/WL)
ELECOM WDC-150SU2M RTL8188eu (USB/WL)
Modem Lucent 56k (OS/2不可?)
PCMCIA TypeI & TypeII / CardBus RICOH R/RL/5C476(II) (OS/2可)
USB USB 1.1×2(VIA Rev5以降) ※1ポート物理破損で使用不可
※Windows XPはG:のHPFSドライブを勝手にフォーマットしようとするので注意!
HDD構成
-- Boot Manager 7MB
C: WARP452 Warp 4.52 FAT 2GB
C: WINXP Windows XP SP2 NTFS 10GB
D: DUMMY ダミードライブ FAT 2GB
E: WORK 作業用 FAT 2GB
F: BANK 保存用 FAT 2GB
G: HPFS OS/2用ワーク HPFS 4GB
-- 未使用 7GB
●基本スペック
Mobile Duron/900MHz搭載の省電力ノートPC。速度的にはGeodeNX 1500より少し遅い程度。恐らくPenV世代のCeleron/1GHz相当。passmark値なら100〜150あたりと言ったところか。TDPは25wでクラス最小。PowerNow!搭載で、クロックやコア電圧の動的変更が可能。Windowsであれば、Crystal CPUIDで変更することも可能。設定下限である300MHz/0.925vにすれば、最大の騒音源であるファンはほとんど回転しない。ただし、BIOSでのクロック/電圧の変更はできない。
●Windows XP SP1の注意点
基本的に、SP1やSP2は当ててはいけない。少なくとも、必ず修復ディスクを作成し、データのバックアップを完全に取ってから行うこと。非常に高い確率で起動不能および再インストール不能に陥る。原因は不明だが、恐らくATIのディスプレイ・ユーティリティが犯人ではないかと思う。知人も同じ症状に陥ったが、BIOSアップデートをしたらSP1が正常に適用できるようになったそうだ。
●修復セットアップによる制限
修復セットアップ時に最低限10GBの容量を要求される。このため、8GBの壁にぶつかって、XP領域以降にブート可能領域は確保できない。しかたないので、XP領域の前に作る事になるのだが、必然的に基本区間しか作れない。しかも、三つの基本区画(残り1つは拡張領域)のうち、XPとBMで二つを使ってしまうため、あと一つしか作れない。つまり、このマシンでは2つのOSしか使えない。非常に苦しい。ここが最大の問題点だろう。ただし、XP領域10GBのうち、実際に使用されているのは半分程度なので、PMで切り詰めて使う方法もあるけれど、これだと修復セットアップのときにえらいことになる。
●OS/2のPCMCIAドライバ
RICOH製のチップは正式サポート外のようだが、IBM2SS01.SYSおよびIBM2SS04.SYSで動作を確認している。
●OS/2とマウス
これが非常に厄介。生4.52の場合、BIOSでマウス設定を[両方](PS/2外付けマウスとスライドパッドの両方の意)にすれば、PS/2マウスが普通に使用できる。しかし、W45_Packを当てると、PS/2マウスのみ動きが目茶苦茶になる。実感として、リソース競合が起きているような振る舞いになる。代わりにUSBマウスをインストールしてみたが、生4.52およびW45_PackのUSBドライバでは、USBマウスはまともに動作しない(上下にしか動かない)。結局、マウスドライバのみ生4.52のドライバに戻して対処した。なお、これはLaVie固有の問題であろうと推察される。また、USB周りを整備すれば、USBマウスも正常に使用できるようになるだろう。
●OS/2とUSBストレージ
OS/2でUSB 2.0のストレージを扱うには、USBドライバのアップデートが必要。2003/09/30版のUSBドライバと、2003/01/21版のマスストレージドライバで動作確認。なお、FAT32.IFSを組み込んで、市販のFAT32/USB2.0のSDHCカードの読み書きに成功(USBリーダー使用)。本体USBが1.1でも、xenovaなどと違って、特に不安定な動作はしていない。USBチップの問題か?。
●モデム
内蔵モデムはLucent製だが、なぜかOS/2のLucentドライバでは認識せず。I/OデータのUSBモデムもOS/2では認識できず。仕方ないので、PCMCIAのモデムカードを使うことにした。PCMCIAのチップはRICOH製だが、ThinkPad 760用のドライバIBM2SS04で認識に成功した。手許にあるモデムカードが33.6kbpsなので速度的に少し厳しいが、一応OS/2でmailとWebが問題なくできた。
●レジューム
OS/2でもレジューム自体は可能だが、USBマウスやFDDが使えなくなるんだよね。これは困る(;_;) これでは使えない。
●ベンチマーク
Duron 900 MHz ATI Rage Mobility
Driver SNAP 2.1.7 (XGA/16Mc)
プログラム 項目 生データ 評価スコア 備 考
SYSBENCH
(OS/2)GRPHICS 25 ×0.6 ×実感としてもかなり遅い
DIVE 102 ×1.7 △まあまあ
INT 872 1700 sbm ○あまりアテにならない
FLOAT 178 1800 sbm ○あまりアテにならない
HDBENCH
(WinXP) VIDEO 1701 -- ×かなり遅い、RIVA 128は4119
INT 63510 1.0 GHz ○なかなか良い
FLOAT 105331 1.7 GHz ◎Celeron換算でも1.3GHzくらいになる
GRAPHICS/DIVE:Mystiqueの値を1としたスコア。x1がほぼ快適レベル。
INT/FLOAT:「sbm」はPentium換算スコアだが、スコアがリニアでないのでアテにはならない。
●Xenialpup32をインストール
OS/2テスト機を三省のC7マシンに移行してから、このLaVieは暫くお蔵入りだったのだが、非常用の無線LANマシンが必要になって、急遽システムを再構築することになった。目的は、無線LANでネット接続し、最低限のWebアクセスが可能なシステム。まあ、他のPCでも良かったのだが、あんまり寝かしておくのも何なので、久しぶりに復活させることにした。
●Puppy Linuxで悪戦苦闘
結局、騒音問題でXenialpupは放棄することになった。では、PuppyではDuronのCPU scalingは不可能なのだろうか?てんで、いろんなバージョンを試してみた。ポイントは以下の3点。
A無線LANが機能すること(RTL8188euのUSB無線アダプタを使用)
BSeamonkey 2.25以上/PCManFM/sakuraの3つのアプリ(乃至同等品)が使えること
残るSeamonkeyは2.26のsfsがそのまま使えたので問題なし。
●Windows XPに還る
そもそも本機はWinXPマシンなのだから、WinXPで使うのがスジ。新品で正規購入したものなので、修復ディスクもある(確かSP1トラブルのときにNECから貰ったやつ)。しかし、OSの再インストールではなく、システムの修復となると、不要なアプリが(多分)山のようにくっついてきて、ストレージも8GBではとても無理だろう。OSのみの新規インストールが現実的。
最低:300MHz/128MB/1.5GB(Pro.SP3インストール直後の使用量は2.6GB)
推奨:600MHz/384MB/--
本機:900MHz/512MB/8GB
WiMAXの据え置き型ルーター「HOME 02」にワイヤレスで接続しようとしたが、どうしてもできない。どうも、WinXPでは接続が拒否られる感じ。ネットで調べたら、他のユーザーさんからも同様な声が…。最初はSSIDが見えないだけかと思ったが、どうもそうではないらしい。XenialPupでは問題なく接続できるのだから、ステルスと言うわけではない。だが、本機はWinXPで完結することに決めたので、これ以上の変更はしない。
Longrun reports...