(2008.12.26)

kurohime II (黒姫二世) GeodeNX 静音マルチOSマシン

AK77-600N/GeodeNXベースの静音マルチOSマシン。以前使用していたi915Ga-HFS/CeleronMベースのシステムでは、実質的にWindows MeやOS/2が使用できず、サブマシンとして非常に不便だったので丸ごと換装した。以前使用していたCeleronMは1.4GHzで、今回使用したGeodeNXは1500だが、CPUパワーは大幅に低下している。旧来のPentiumに換算すれば、CeleronM 1.4GHzは2GHz以上に相当し、GeodeNX 1500は1GHz相当の性能しかないため。ほぼ半分。速度面では不満だが、拡張性/互換性/静音性を総合的に考えると、非常に大きな進歩と言える。

常時回転しているファンは電源ファンのみで、しかも抵抗を噛まして静音化しているので、ほぼ無音と呼んでもよいレベル。CPUにはファンレスヒートシンクを付けた上で、念のためファンを縛り付けてある。このファンはファンコンで制御可能。CPU温度はファンレス&800MHz駆動(定格1GHz)で最高50℃ちょい(冬場)。夏場はちょっと厳しいけれど、一応耐熱温度内でファンレス使用できる。

SPEC
M/B AOpen AK77-600N[Socket A]
CPU Geode NX 1500 (1GHz) 1.1v駆動
CHIPSET VIA Apollo KT600
BIOS Rev. 1.13 (latest)
RAM 1GB(DDR400 512MB x 2)(3 slots)
HDD
Rack
Windows Me (CF QPI 8GB + SiliconPower 8GB:喜多見)
Windows Vista (Seagate U6 ST34081A 40GB)
DVD I・O DATA DVR-AN16FAB(DVD-R/RW DVD+R/RW CD-R/RW)
FDD 3.5" 1.44MB (ALPS)
VGA nVidia GeForce FX5500(AGP 8x)256MB
LAN RealTek RTL8100BL (on board) ※8139ドライバでOK
AUD Realtek AC'97 [VIA3059/ALC650] (on board)
TV Canopus MTV1000(PCI)

●静音化

今回GeodeNXを選んだ最大の理由は、GHz CPUでファンレス使用が可能であること。C3 1.2AGHzも実質的にファンレス使用が可能だが、パフォーマンス的に物足らないので、GeodeNXを選んだ。ただし、GeodeNX 1500というから、旧Pentium換算で1.5GHz程度の速度かと思っていたのだが、実際は1GHz(実クロック)程度の性能。C3 1.2AGHzと大差ない。その意味では、かなり期待外れだった。ちなみに、VistaのCPUスコアはわずか1.6である。

また、このCPUの定格電圧は1.0vだが、マザー側が1.1vまでしかサポートしていないため、消費電力も定格よりは若干大きめになる(単純計算で2割増)。それでも、一応ファンレス動作するのは流石。システムの拡張性と旧OSへの対応を考えると、PentiumM/Atom/Nanoなどはかなり苦しいので、まあ、取りうる最良の選択だったと言うべきだろう。PentiumMは、もう一度検討する価値はあるかも知れないが…要はAGPスロットがあれば、あとは何とかなると思うので…Intelの8xxチップセットか、SiSのチップセットのマザーが入手できれば可能性はある(LANやVGAのドライバを考えるとIntelは避けたい)。

なお、このマザーのチップセットはファンレス。また、VGAカードも当然ファンレスものを使用。ドライブもHDDの代わりにCFメモリを使用しているのでノースピンドル(Windows Meの場合)。流石に電源ファンだけはなくすわけにはいかなかったが、抵抗を噛ませて静音化をしたら、夜中でもほとんど判らないレベルになった。システム全体の静音性は非常に高い。

●シリコンディスク化

今回の目玉はコレ。ブートドライブを交換してOSを切り替える以上(流石にVistaをブートマネージャ管理にするのはためらわれた)、HDDを消音ケースに入れるのは困難。この状況で回転音を消すには、シリコン化しかないわけだ。とは言え、Vistaを含めた全シリコン化はコスト的に大変なので(準ニートなんです(^_^;)、Vistaは当面静音タイプのHDDで運用して(使用頻度は低い)、むしろMeシステムのシリコン化を試みた。

CFやUSBメモリからのブートが流行の昨今、容量が少なくて済むMeならばシリコン化は楽勝かと思いきや、意外な難問がいくつもあった。まず、ハードウェアの相性。そもそもが、マウントラック経由でIDE/CFアダプタを使うというのが変則的なためか、アダプタによってはアクセス不能になることもあった。結局、BIOSでPIO modeを3に固定したらアクセスできたが、それに気付くまでに非常な時間と労力を費やした(最終的に使用した喜多見ではこうした問題は起きなかった)。

さらに、CFカード自体の相性の問題にも悩まされた。当初は2GB程度でシステムが組めるなどという妄想を抱いていたため、QPIやTransendのCFカードを使っていたのだが、各種ドライバを入れた段階でとても無理と判明、16GBに変更することに。そうなるとコストが問題で、一番安いADataを選んだのだが、これがブートしない。物凄い時間と労力を注ぎ込んで判明したのは、ADataの16GB CFは、単体ならばブート可能だが、光学ドライブ(DVDやCD-ROM)を同時に繋ぐとブート不能、もしくはドライブが異常に不安定になるということだった。これは、IDEはもちろん、USBの光学ドライブでも同じ。リソース競合が起きたような感じになる。いくら何でもそれでは使い物にならないので、CFカードをSiliconPowerとQPIの8GB+8GB構成に変更した。そうしたら、ウソのようにスンナリ動作するようになった。無駄になったCFやアダプタを含めれば、最終的なコストは32GBのSSDと大差なし……高い勉強代だった。

なお、CFドライブのアクセス速度は非常に遅い。UDMAをサポートしているアダプタに、UDMA MODE 5(100MB/s)の200倍速CFを繋いでも、HDBenchで計測した転送速度は5MB/s程度(読込)。SSDなら80MB/sとかへーきであるのに。笑ってしまう。PIO mode 1の速度だよ。アダプタのせいだけとは言えないけどね〜、マザーとかドライバとか、リムーバブルラックの問題もあるだろうしね〜、まあ、実害はないから深入りはしない。

【追記】その後、BIOSのUDMAをDisableにして、Windowsのデバイスマネージャでドライブのプロパティの「DMA」にチェックを入れると劇的に速くなることに気がついた。HDBenchで計測したら13〜14MB/sくらい。QPIの120x CFのメーカー公称値が18MB/sだから、それなりの性能が出ている。おまけに、SiliconPowerの200xのCFで、PIOをAUTOに設定したら読込が40MB/sくらいになった。ただし、この設定では書込が1MB/s以下という異常にアンバランスな数字が出る。コワイのでPIOを明示的にmode 4にしたら、13MB/sという常識的な数字になった。ちなみに、最初はこのSiliconPowerのCFにシステムをインストールしていたが、正月休みが開けたら中身が全部すっ飛んでいた。やっぱり、このシステムで40MB/sなんて数字を出してはいけないようだ。QPIのCFと交代。なお、BIOSのUDMAをEnableにしたままでDMAにチェックを入れると、Windowsが起動しなくなる。

●ビデオカード

もう一つ苦労したのがビデオカード。PCI-Expではなく、AGPスロットというのは、Meでの使用を考えると非常にありがたいのだが、仕事の都合上、VistaでAeroを使わなくてはならないので、ビデオカード選びは少々困った。最新のチップを乗せたAGPカードは希少品で、実はPCI-Expよりもかなり割高なのだ。おまけに、このマシンではTVキャプチャボードMTV1000が動くことも重要な要件となる。

貧乏な私が、AeroとMTV1000が確実に動くAGPカードを入手するのはけっこう難しく、コスト優先でほとんどカケのような気持ちで入手したのがGeForce FX5500。新品で4000円也。6200より下の型番ではAeroは無理かと思っていたのだが、結果オーライだった。しかし、これを購入するまでの労力と逡巡は、けっこうなものであった。正直疲れた。

なお、このシステムでは一部のOpenGLのスクリーンセーバーが正常に作動しない(3Dテキスト等)。理由は不明だが、再現性があるので、ドライバのバグかも知れない。

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