†PCうそつき講座†

hekate【K6-266】実家用K6マシン

作成開始日 2006.07.22
最終更新日 2009.10.22

余ったパーツで作った実家用ワークマシン。以前はTX97-Eを使っていたが、不具合が頻発したためP/I-P55T2P4に変更した。さらに、VGAカードをMystiqueからRIVA-128に換装。これによって、安定性、パフォーマンス、静音性とも、大幅に改善された。特に、CPUソケットが良位置であるため、大型のヒートシンクが装着でき、ファンレス運用が可能になったのは大きい。現在は暫定的にK6/266を233MHz/2.2vで運用しているが、将来的にはK6-2/400を200MHz/2.0v駆動にしようと思っている。TX97-Eとは違って、クロックの割に体感速度が速い。なお、SeagateのHDDは比較的静かだが、ベアだとそれなりに騒い。これも近いうちに静音ケースに入れる予定。

ハードウェア・スペック
FormFactor Baby AT
MainBoard ASUS P/I-P55T2P4
Chipset 430HX
CPU K6/266 (233MHz fan-less駆動)
Memory 128MB (72pin-SIMM: 32MB×4)
VIDEO nVidia RIVA-128 4MB (PCI)
HDD Pri-Mst: HDD 10GB (Seagate U10 ST310212A)
CDD Pri-Slv: CD-RW RICOH RW7060A (Logitec LCW-RW3624AK)
NIC RealTec RTL8139C (Corega PCI-TXB)
SOUNDSound Blaster Vibra 16 (ISA)
USB ベイ・カードリーダー 12in1+5(onboard1.1; UHCI)
USB PCI IFC-USB2P5 USB2.0/1.1 out4+in1 (EHCI/OHCI)
※IRQの節約のために、シリパラはDisableにしてある。
※IRQ=9はLegathy ISAにして、USBをIRQ=15に追い出している。

ハードディスク構成
BM --- ---7MBブートマネージャ
C: DOS/VFAT16100MBPC-DOS 6.3/V
C: WIN98 FAT16 1.8GBWindows Me
D: WARP35 FAT16 700MBOS/2 Warp 3.5
E: WORKFAT161GBFATワーク
F: BANKFAT161GBFATバンク
G: HPFSHPFS5GBHPFSワーク/ツール

●マザーとケースの問題

このマシンは、マザーとケースにかなり大きな問題がある。マザーのCPUソケットの位置が悪く、ケースの3.5”シャドウベイと干渉するため、薄いヒートシンク/ファンしか付かない。大型ヒートシンクを使ったファンレス化は絶望的。また、CPU換装もマザーをケースに装着したままでは不可能。おまけに、このケースはマザーを底部から差し込む方式のため、取り外しが面倒。しかも、フレームが歪んでいるので、PCIカードの装着に苦労する。LANカードなど、なかなか正常に差し込めず、まともに認識しなかった。いろんな意味で、これ以上手を加える価値はなそうなシステムであるが…

●リセットとハングアップ

以前は、原因不明のリセットとハングアップが頻発していた。しかし、VGAカードをMGA MystiqueからnVidia RIVA-128に変更したら激減した。そういえば、10年くらい前のことだが、別のソケ7マシンでもMystiqueでハングが頻発した記憶がある。ソケ7にMystiqueは食い合わせかも。ただし、RIVA-128に変更しても、リセットやハングが完全に根絶できたわけではない。これは、電源系−−しかも、電力会社の問題のような気がする。

●USB メモリカード・リーダー

3.5"ベイに各種メモリカード用のリーダーを装着しているのだが、当初、このリーダーは非常に不安定だった。試行錯誤の結果、IRQの競合が原因と判明。BIOSでIRQ=9をLegathyに設定して、USBをIRQ=15に追い出したら正常に動作するようになった!


※以下はTX97-E時代のメモ

●CPU

CPUはK6/266(200MHz駆動)からK6-2/400(400MHz駆動)に換装した。流石に、200MHzでMozillaを使うのは苦しかった。なお、このマザーは2.2vのK6/K6-2には正式対応していないが、隠し設定によって2.2vを出している。また、クロック倍率もx3.5までしか出ないが、K6-2/400は新コアなので、x2設定でx6が出る。この機能を使って66MHz×6で使っている。ただし、BIOSはx6を認識できないようで、ブート時の表示はK6/300となる。もちろん、HDBenchなどで確認すれば、きちんとK6-2/400の性能が出ているのがわかる。尤も、nyxのK6-2/300と比べると、かなり重い感じがするのだが……単に、nyxはサブ業務専用だから軽く感じるのかも知れないが。

●CFリーダー

USBのメモリカードリーダーを使えば、CFカードの読み書きも可能。Windows Meはもちろん(98SEでは別途ドライバが必要のようだが)、OS/2でも読み書きに成功している。IBM純正のUMBMSDをインストールを使用したところ、I/Oデータ製リーダーもPrinstone製リーダーも問題なく使用できた。ノーブランドの512MB CFで動作を確認。ただし、CWUSBはデータ化けが頻発したので、必ず純正mass strageドライバ(MSD)を使用すること。

●PS/2トラブル

そもそも、このTX97-EのPS/2ポートはWindows以外ではうまく動作しないことがあるらしい。かてて加えて、マザー上のPS/2およびUSBコネクタの規格が特殊で、PS/2の結線がよくわからない。いろいろ調べてみたのだが、OS/2でPS/2マウスを認識することはできなかった。もっとも、まるっきりダメだったわけではなく、最初はちゃんと認識できていた。ところが、NICを差したら途端にPS/2が認識できなくなった。PS/2とNICが排他的にしか使用できなかったので、てっきりリソース競合かとも思ったが、どうもそうでもないらしい。NICがIRQ=10 or 11でも同症状。それどころか、そのうち、NICの有無にかかわらずPS/2が認識できなくなり、BIOS設定でPS/2 mouseをEnableにしたら(デフォルトはAuto)、マウスもキーボードもまったく受け付けなくなり、電源切ってCMOSクリアをするしかなくなり、そんなこと繰り返しているうちにとうとうHDDがクラッシュして……ワヤでござりますがな。

とりあえず、このへんちくりんな規格のPS/2およびUSBコネクタ用のハーネスを注文したので、そいつが来たら結線をチェックして、Windowsで正常動作するか試すところから始めよう。その後、P5A-Bでも同様の症状を確認したが、マウスをPS/2専用のものに変更したら、正常に認識するようになった。どうも、この頃のASUSのマザーではUSB→PS/2変換コネクタは使えないようだ。

……まてよ、変換コネクタがマウス用ではなく、キーボード用なのかも知れない。厳密に言えばPS/2のキーボードとマウスは信号線のピン番号が異なる。したがって、USB⇔PS/2の変換の際には、マウス用かキーボード用かで結線が異なるはず。ところが、最近のマシンではたいていどちらでも上手く行く。なんかカラクリがあるようだが、P5A-BやTX97の時代には、そのカラクリが機能していないのかも。きちんと調べてないので何とも言えないが。

●コンデンサ・パンク?

このマシンは動作が非常に不安定。特に、電源投入直後は5分と持たずにハングする(リブートが掛かる)。しかも、何も操作していない状態でも飛ぶ。ソフトウェア的な原因はちょっと考えにくい。USBなど周辺機器の問題やBIOS設定の問題も疑ってみたが、どうも違うような感触。ただし、動作時間が長くなるにつれて安定してくる。多分、マザーか電源のコンデンサがイカれかけている。電源はほぼ新品なので、疑わしいのはマザーの方だが……まてよ、電源ファンのサイレント化をしたんだったかな? だとしたら、そもそもファンが回っているかどうかを確認しないと…

●Windows 98SEでCD-ROMドライブ・アイコンが出てこない

なんのことはない、LASTDRIVEがFになっていただけで、REGIEDITでZに変更したら問題なく表示された…って、そもそも何でこうなるの? NICのドライバのインストールも変だったし、Meに比べるとハードウェア周りに随分問題がある。98SEに比べれば、OS/2の方がタチがいいかもしれんな。ディスクスペース食うのが嫌だけど、Meへの変更も考えておこう。


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