†PCうそつき講座†

Windows版Ghostscript/GSView

インストールと使用法

作成開始日 2023.08.02
最終更新日 2023.08.02

Windows環境でPSファイルを表示する方法は意外に少なくて、私が調べた限り、GhostScriptとGSViewくらいしか見当たらなかった。ちなみに、Ghostscript/GSViewはLinux系のソフトウェアで、Ghostscriptが本体、GSViewがフロントエンド(GUI)に当たる。GhostscriptだけでもPSファイルの表示は可能だが、拡大、縮小、ページ移動などをスムーズに行うにはGSViewを使用する方がよい−−というのが基本なのだが、GSViewはけっこう難物で…

Windows版GhostScript/PSViewの入手とインストール

@Windows版のGhostscript/GSViewを以下からダウンロードする。
Ghostscript 9.52 64bit版 32bit版 ※pTeX-Win32の一部らしい(日本語対応)
GSView 5.0 64bit版 32bit版 ※本家HPからのダウンロード

AGhostScript、GSViewの順にインストールする。
 ダウンロードしたexeファイルをダブルクリックすればインストーラが起動する。

Bシステムをリブートする。

CGSViewを起動して以下のオプションを変更する。この作業がキモ!

[Options|Safer]→チェックを外す
[Options|Advanced Configure|Ghostscript Options]→「-dSAFER」を追加
これでGSView経由でGhostscriptが使用できるようになる…のだけれど、GSViewは起動する度にレジストレーションのダイアログが表示されて実に欝陶しい。それより、Ghostscriptを直に使用する方がいいかも知れない。基本的にはPSファイルをgswin64.exe(64ビット版の場合)にドラッグ&ドロップすれば表示できる。

ただし、プリンタの出力するPSファイルは300dpi〜1200dpi程度なので、スクリーン(96dpi)では拡大表示されてしまう。その場合「-r」オプションを付けて解像度を指定するとよい。また、表示を終了する場合も、デフォルトではプログラムが終了せず「GS>」プロンプトが表示されてしまう。スンナリ終了するには「-dBATCH」オプションが必要。

Ghostscript用バッチの作成

以上を踏まえて、次のようなバッチを作成しておくと便利かと。

GS.BAT

"C:\Program Files\gs\gs9.52\bin\gswin64" -r96 -dBATCH %1
使い方はコマンドラインで「GS PSファイル名」、もしくはExplorerでPSファイルを右クリックして、[プログラムから開く|既定のプログラムの選択]から「GS.BAT」を指定する。

なお、示された文書はEnterを押すと次のページが表示され、最後まで表示されれば自動的に終了する。長い文書を一発で終了することは、やっぱりできないのだが…何か方法あるのかな?


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