†PCうそつき講座†

Eden533 [VIA C3/533]

作成開始日 2019.05.03
最終更新日 2022.12.16

VIA C3をオンボードで装着したEPIA-5000(EPIA-E533)ベースのファイルサーバ。2011年に中古で入手し、Vine Linuxを載せて5年ほどノンストップで使用していたが、電源故障で御臨終。修理も考えたが、M/Bのコンデンサも膨らんでいるし、性能的にも満足できるものではないので、現状(2022年12月)放置されている。

ちなみに、CPUは「Eden533」(Eden EPS 5000)だが、実質的に「C3/533MHz」と同じ物。MB直付けでファンレス運用すると「Eden」という名称に変わる(^_^; 性能はCeleron 300MHz程度で、簡易的なファイルサーバとしても流石に力不足。

初期のEPIAシリーズは名称が揺れている。「EPIA-5000」と「EPIA-E533」は同じものだし、「Eden533」も正式名称かどうか判らない。詳しくは【こちら】

SPEC
CaseProcaseU
M/BEPIA-5000
C/SVIA Apollo PLE133(CLE133?)(*1)
CPUEden533(C3/533MHz) Samuel2?
RAM256MB
HDD8GB CF/IDE変換
外付けUSB HDD 3.5"/500GB(ECOL ECO-CASE3.5-U2)
DVDMatsushita UJDA710 (slim-type)
USBVIA USB 2.0カード増設
PWRACアダプタ 12v/60w ※消費電力12〜15w程度(max.18w)
OSVineLinux 5.2

(*1) PLE133とCLE133の違いが判らない。と言うか、CLE133の資料が極端に少なく、実在自体が疑わしい。VIAのC/Sのロードマップにも載っていないし…これも名称の揺れか?

●ケースの問題

本機のケースはブックサイズのmini-ITXケースだが、名称が問題。一応「ProcaseU」(正式表記は「PRO CASE U」?)と言うことになっているが、この名称でネット検索を掛けても、ほとんど情報が出てこない。メーカー名すら不明である。mini-ITX規格(EPIA)の立ち上げ時からケースを供給しているようなので、VIAとの関係が深いメーカーである事は間違いないと思うが、正式名称や正式型番が判らない。何か、あやふやにしなきゃいけない理由でもあったのか?

しかし、その後、類似モデルや後継モデルが登場したことで、ある程度見当がついた。近縁モデルに「ST-2667」「ST-2668」「Cubid 2688」などがあるが、これらの後継の「Cubid 2699」がMorex製であることから、「Procase II」もMorex製ではないかと思う。

なお、現在ではmini-ITXは汎用的な規格として普及しているが、当初はEPIAシリーズしかなく、さらに言えば「EPIA-5000/EPIA-800」の2機種しかなく、Procase IIはそれら専用のケースだったと思われる。そのため、EPIAの後続モデルの中には、このケースにうまく収納できない物もあったらしい。必ずしも汎用的なmini-ITXケースではない、てのがキモね。

【追記】Cubid 2688のサイズは295(W)×273(D)×63.5(H)mm、ProcaseIIもほぼ同じと思われる。mini-ITXにしてはやや大きめで、汎用ケースとして使用できたとしても、魅力は微妙。

●USB HDDの問題

本機ではVine Linux本体をCFドライブに入れて、ストレージ用に外付けUSB HDD接続している。これが少々問題で、M/BのUSBポートにUSB HDDを接続した状態では、システムがブートしない…って、オイオイ。しょうがないので、USB 2.0カードを増設して、USB HDDを接続した。まあ、M/BはUSB 1.1だろうから(未確認)用途的には増設が妥当だが。

M/BのUSB1.1ポートを使用すると、ブートドライブに割り込んでくる感じなんだよね。そんならBIOS設定で何とかなりそうなものなんだが…当時の詳しい資料が整理されていないので詳細は不明だが、流石にBIOS設定で回避できる問題ならば悩まなかったと思う。

ちなみに、外付けUSB HDDケース「ECOL」は非常に寝付きの良い子なのだが、寝付きが良すぎてちょっと困った。サーバとしてはレスポンスが悪すぎた。しかし、ケース内部のHDD固定具を外してベアドライブを金属製ケースに直付けすると、放熱が極めて良くて重宝した。割と高発熱の日立のHDDでも、安心して使用できた。


Long-run reports...

▼2011.09.21:オークションにて¥1501で落札(コミコミ¥2281)。そもそもはAC電源狙い。

▼2014.03:サーバとしてアセンブル開始

▼2014.07:sambaサーバとして本格運用開始;概ね順調に作動。3.5" USB HDDのアクセスが鈍い(HDDケースの省電力機能のため)のと、ファイル名の大文字・小文字が正確に反映されない(FAT32のせい?)のが難点。

▼2019.04.25:突然シャットダウンして、以後起動不能に。状況から電源ユニットの故障の可能性が高い(MBの換装では直らなかった)。5年弱、ほぼノンストップで稼動し続けていたので、電源系の故障は想定内(そもそも中古品だし)。が、DC-DCコンバーターのストックはない(空きケースから調達する方法はあるが…)。

▼2019.05.06:mini-ITXのケース自体は使い道があるが、今更EPIA-5000や800を載せてもねえ…さりとて、Celeron J1900を載せる予定もないし…Atom系のマザーか?


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