(2008.11.21)

Brother MyMio DCP-750CN

2008年4月購入 1万2800円(+28%ポイント;実質1万円以下)

廉価のプリンタ/スキャナ/コピー複合機。自動ヘッドクリーニング機能とメモリスロットとLAN機能が付いているのが特徴。操作パネルはカラー液晶。同スペックの他社製品と比較すると、かなり割安感がある。インクは染料系4色(黒は顔料系?)で決して高画質ではないが、ファミリー用途であれば特に不満のないレベル。給紙トレイはやや特殊な作りで、用紙の使い分け(たとえばA4とL判)はけっこう面倒。また、メニューの構造は判りにくく反応も遅い。総じて操作性には難を感じる。

●目詰まりなし!?

この機種の最大の特徴は、実は自動ヘッドクリーニング機能だと思う。生まれて初めてインクの目詰まりを気にしないで済むインクジェットプリンタに出会った(^^ゞ もちろん、使用しなくてもインクが消費されるため、経済的ではないとも言えるが、使用頻度の低いユーザーにはむしろこの方がありがたい。「久しぶりに使おうと思ったらインクの目詰まりで使えない」というようなことがない。本体はバカ安でインクはバカ高だから、使用する度に本体を買い替える方が実は経済性が高いという考え方もできないではないが、使おうとした時に目詰まりをされたのでは、経済性云々以前の問題である。

●純正インクと互換インク

とは言え、やっぱりインク。バカ高。実売で1色1000円以上。4色セットだと4000〜5000円が相場。2回交換で本体(もちろんインク付き)が買えますな。となると、当然互換インクや詰替インクを考えてしまう。まず、互換インクは値段が問題。ネットで探すと純正品の1/3程度のものも出回っているが、店頭ではそこまで安い物は見ない。まあ、互換インクはいろいろ問題があるので(目詰まりとかインク漏れとかプリンタメーカーさんへの配慮とか)、あんまりな物は扱えないのだろうね。店頭に置いてある互換インクは純正品よりも2〜3割安いだけ。それなら純正品の方がよい。

●詰替えインク

では詰替インクはというと、これもそんなに簡単ではない。どこぞの姑息なメーカーのようにカートリッジにICチップを埋め込むような非道なことはしていないが、インクタンクが二重構造になっていて、穴を空けると塞ぐのが難しい。ごく一部に内側タンクがむき出しになっている部分があるので、そこに穴を開けてインクを注入するキットもあるが、この方法だとインク漏れが発生するようだ。また、穴を開けずにポンプ(注射器)を使ってインクを押し込む専用の器具も売られているが、これはけっこう高い。それに私の経験から言えば、付属インクを使い切る前に、インクカートリッジか注入器具がダメになる(或は仕舞いなくす)可能性が高く、トータルに見るとコスト高になりかねない。使用頻度が低いユーザーには推奨できない。

  なお、インクが切れると自動ヘッドクリーニングも実行されないので、目詰まりが起きる可能性がある。インクの買い置きがあればすぐに交換すればよいのだが、替えがない場合は、空になったカートリッジの内側タンクむき出し部分にピンバイスで穴を開けて、注射器で水(インクではない)を2ccほど注入する。これで、当面ごまかせる。ちなみに、インク切れ表示になっても、実際にはカートリッジ内にインクがかなり残っているので、水で薄めてもけっこう印刷できる。また、このむき出し部分は、ひょっとするとインク残量のチェックに使っているのかもしれない。2ccしか注入しないのに、インジケータは満タン表示になった。穴を空ける事でプラスチックが不透明になり、インク残量が十分のように錯覚するのかも知れない。それはそれでちょっと困るが…

では、どんな方法が一番経済的で確実かと言うと…まだはっきりと結論は出せない。でも、300円台の互換インクをネットで注文して使うのが、たぶん一番経済的かつ確実だと思う。また、600円台でリチャージャブルな互換インクも販売されているようだ。こちらは、初めからタンクに穴が空いていて、空になったらインクを注入できるようになっている。さらに、一回で大量(通常の3倍?)のインクを充填できるロングカートリッジや、外部インクタンクとカートリッジを直結する装置まで、かなりいろいろなものが出ている。カートリッジにICチップが使われていない上に、インクタンクがヘッドとは別で動かないため細工が楽なようだ。インクで儲けたいメーカーとしては苦しいかも知れないが、ユーザーには実にありがたい機種である。大手2社の非道な振る舞いに激怒している私としては、こういうメーカーを応援したい。そのためにも、たまには純正インクを買ってあげよう。

●カラーバランス(2010.05.08追記)

設定項目 赤強調 自然?
カラー濃度 +1 +1
ホワイトバランス +2 +1
自動イメージ処理 ON ON
明るさ -20 -20
0 +10
-15 -20
+15 +10
安物の互換インクを使っているせいか、デフォルト設定で写真を印刷するとカラーバランスが非常におかしくなる。青緑が強いと言うか、青緑カブリが強烈な、非常に寒い絵になってしまう。いろいろと試行錯誤した結果、右表のような設定にすると、だいたいイメージに近い色になる。なお、ホワイトバランスの「+2」というのは、最も赤寄りの設定。(OSはWindows 7、ドライバはBrother純正)

ポイントはWBにあるようで、WB+2にすると流石に赤がカブる。でも、人膚とか桜のように、赤を強調すると奇麗に見える画像には丁度よいくらい。自然な色に近くするには、WB+1に抑えておいて、個別に赤を強調する方がよい。



上記のような色調節をする前に、[拡張機能|イメージタイプ]で[□カスタム]を選び、[詳細設定]で[□モニターに合せる]のチェックを外すだけで、ずっと自然な発色になる!つまり、悪さをしていたのは互換インクではなく、モニターの色設定の影響だった。ただし、デフォルト設定ではやはり不自然な感じは残るので、上記のような方法で微調整は必要。我が家の環境では、赤のみを+5とし、残りの項目をデフォルトに戻すと丁度良い感じ。(2011.05.04)

●インクの問題 (2011.05.11追記)

確かに上記のように色をモニターに合わせないようにすれば、 かなり自然な発色になるのだが、それでも緑カブリはどうしても残る。 それどころか、モノクロの画像を印刷しても緑(緑青色)になったので、 流石に根本的な取り組みが必要だろうということになった。

で、結論から言うと、これは要するにインクの問題で、 マゼンタの発色が薄いのが原因だろう。 その場合、プリンタや画像ファイルの色補正ではどうにもならない。 たとえば、赤を強くして印刷しても、全体に赤がほんのり被るだけで、 黒部分がちゃんとした黒い発色になるわけではない。 黒は「RGB=255,255,255」なのだが、マゼンタインクが薄いから、 これが「RGB=200,255,200」が上限、みたいな感じになる。

  インクの場合、黒はRGB=0,0,0ではなく255,255,255。なお、カラー印刷モードでは黒インクは使われていないようだ。
また、赤はマゼンタとイエローの合成色だが、 青もマゼンタとシアンの合成色なので、 マゼンタが薄いと青の発色も落ちる。

マゼンタインク自体が薄い以上、カラーバランスをどういじっても、 RやBは255にはならない。 無理に赤を強くすると薄い赤は若干濃くなるが、 黒部分が黒くなったり、濃い赤がより赤くなったりするわけではない。 濃度が頭打ちになるのだから、どうしようもない。 強いて言えば、元の画像をRGBに分解して、緑版の濃度の上限を下げて再配置する というようなことをすれば、色のバランスは取れるだろうけど、 この問題の解決方法としては、あまりに煩瑣で馬鹿馬鹿しい。

で、解決方法は? 純製インクを買いなさい!(^^ゞ
……あ、そうか、シアンとイエローを水で薄めるという方法もあるか(^_^;

●互換リチャージャブルインクの補充 (2011.10.25)

インクカートリッジの内部は、
  1. インクをためておくタンク部
  2. インク切れを検出する検知部
に別れている。

また、インクの補充穴は二つある。

  1. 手前の穴はインクを注入する孔
  2. 奥の穴は空気孔
注入孔のみ開けた状態では、インクは検知部で止まってしまう。 空気孔も開けておかないと、インクがタンク部まで入っていかない。 したがって、通常は、二つの孔のキャップを取ってインクを注入する。

ただし、補充インクが十分にない場合、この方法では拙い。 検知部のインクがタンク部に入ってしまい、 検知部のインクが不足して、インク切れ状態とみなされてしまう。

そんなときは、インクを全部注入せず、少し残しておいて、 空気穴を閉じた上で、残り分を検知部に注入する。 こうして、検知部をインクで満たしてやる事。

なお、全部注入してしまったあとで足りない事に気が付いたら、 とりあえず水を足して検知部を満たすと言うのも手かも。 もちろん、発色の問題は起きるが、とりあえず動くようになる。

【PCうそつき講座目次】 【ホーム】