(2004.05.16)

無線LAN for OS/2

事情があって、無線LANの導入をしなくてはならなくなった。居間に置いたThinkPad 365Xと弟の事務所(住居と同棟)のネットワークを無線LANでつなぐ。もちろん、Windowsならばアクセスポイントと無線LANカードを一台づつ買えば全然問題ないのだが、OS/2の場合、無線LANカードのドライバがネックになる。www.os2warp.beなどではドライバ情報を提供しているようだが、けっこうハードルが高そう。人柱になる前にいきなり断念。
▼OS非依存の無線LAN
それよりも、アクセスポイントを2台用意してリピータとして使えば、OS非依存の無線LANが組める。逆に言うとOS/2固有の問題は全然ない。もちろん、この方式ではスマートさに欠けるが、OS/2でそれは言わないお約束。具体的には次のような構成になる。
       【事務所】                 【居間】

 −−光−−ルータ−−ハブ−−AP  ))))))))  AP−−X−−LANカード=ThinkPad
           |      無線    クロス
           |
           PCs
ポイントは、@アクセスポイント(AP)を二台用意すること、AAPをThinkPadに接続する場合はクロスケーブルを使うこと、の二点。ThinkPadに差してあるLANカードは従来使っていたPanasonicのLANカードで、IBMのドライバがそのまま使える。
▼器材の準備
今回は、安く仕上げることと短期間で構築することが求められた。で、選んだのがELECOMの無線LANアクセス・ポイントLD-WL11/AP2。速度的には11MBと一世代前のものだが、実用上は全然問題なし。オークションで、LD-WL11/AP2二台とMelcoの無線LANカード(もちろんWindows専用)1枚を合計一万円ほどで入手。カードの方はオマケで本題とは関係なし。弟にやったら喜んでいた。しかし、無線LANも安くなったものだ。なお、クロスケーブルも忘れずに。
▼アクセス・ポイントの設定
LD-WL11/AP2はブラウザで設定できる。と言っても、当然Internet Explorerを念頭にしているわけで、OS/2版Netscape Communicator 4.61ではメニューが正常に表示されないという不具合が出た。が、山勘で操作できるので実害はなかった。

アクセス・ポイントを設定する際は、@まず設定を初期化する、A一方を設定する時は他方の電源を切る、の二点に注意しなければならない。初期化されたアクセス・ポイントはMACアドレスなど一部を除けば同一の設定になっている。IPアドレスも同じである。そのため、両方とも電源がオンになっていると、IPアドレスのコンフリクトで設定が上手く行かないことがある。また、設定するアクセスポイントを交換したあと、OS/2をリブートしないといけないこともあった(これはイマイチ良く判らないのだが…)。

今回はとりあえずの構築なので、AP名の変更と、アクセスポイント+リピータへのモード変更、それに片方のIPアドレスの変更だけで済ませた。本格運用の際はガチガチのセキュリティを掛けるつもり。

AP名 IPアドレス モード
WLAP0 192.168.1.240 アクセスポイント+リピータ
WLAP1 192.168.1.241 アクセスポイント+リピータ

▼結果
設定に多少手間取ることがあったが、基本的には大きな問題もなく構築終了。速度的にもまずまず納得できる範囲。と言っても、実効で1〜1.5MbpsがMAXだが、Warp 3.51+Netscape 2.02での速度としてはこんなものでしょう。

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