†逆襲のOS/2†

VMWareにOS/2をインストール

作成開始日 2020.05.26
最終更新日 2021.06.30

VMWareにOS/2をインストールするのは少々厄介。そもそも、現行のVMWare 16では、OS/2は正式なゲストOSとしてサポートされていない(eCSはある)。そのため、インストールにはちょっとした工夫が必要。なお、インストールできたとしても、Seamoneky 2.28を起動するとシステムごとクラッシュする(再現率100%)。どの途実用にはならないけれど、一応、インストール方法だけは書き留めておく。

【ポイント】仮想BIOSでブート順を変更する必要がある

●VMWareのインストール

まずはVMWare自体をインストールする必要がある。Windowsでは簡単にインストール出来るので説明は割愛。Linux(Debian)ではちょっと面倒臭くて、VMWareのHPから自分の環境に合ったファイルをダウンロードして、以下の要領でビルドする(ver.15の例)。
apt-get install g++
sh VMware-Player-15.1.0-13591040.x86_64.bundle

●Warp 4.52のインストール手順

@[Create New Virtual Machine]で新規の仮想マシンを作成する。
A[Use a physical drive]か[Use ISO image]で、Warp 4.52のインストールCDを指定。
BゲストOSとして[eComStation]を選ぶ。
C以下、適切なパラメータで仮想マシンを作成する。
D仮想マシンを起動する前に、いったんVMWareを終了する。

【注意】ここで、必ずVMWareを終了すること。仮想マシンが稼動している状態で以下の操作をすると、二度と立ち上がらなくなる可能性がある。

●ブート時に待ち時間を設定する

@作成した仮想マシンの*.vmxファイルをテキストエディタで開く。
A最下行に「bios.bootDelay = "5000"」を追加する(数値はミリ秒単位)。

これでブート時に5秒の待ち時間ができる。VMWareはBIOS設定までリアルPCをエミュレートしていて、ブート時に[F2]の連打でBIOS設定に入るのだが、デフォルトでは待ち時間が短すぎて、まず、BIOSに入れない。そこで、上記の設定を追加して[F2]を受け付ける時間を確保する必要がある。

●ブートシーケンスの変更

@VMWareを立ち上げ、作成したWarp 4.52の仮想マシンをブートする。
Aブートロゴで[F2]を連打してBIOS設定に入る。
BBIOS設定でブート順をCDドライブ優先に変更する。
C設定を保存してBIOSを終了する。

デフォルト設定ではブート順は[removable→HDD→CDD]となっているが、これではWarp 4.52のインストールは途中で止まってしまう。HDDよりもCDDを優先しないと、リブート後のインストールが続行できない。

実は、BIOS変更なしでインストールできないこともない。最初のインストールプロセスでブートマネージャをインストールしたあと、システム領域(500GB〜)を確保、その後にブートマネージャを削除して、HDDをブート不能状態に戻すという方法。ま、かなり変態的な手法なので、素直に上記の方法を用いる方がよい。

●OS/2のインストール

あとは、通常のWarp 4.52のインストール手順と同じでよい。VideoドライバもLANドライバも問題なく認識される。XGA/16Mモードも可(モニタ設定にも依存)。

●既知の問題点

●キーボードによる操作


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