●逆襲のOS/2●(2007.10.08)

USB HDDとCWUSBドライバ

画像データが大量に溜まって困るので、バックアップを取りたいと考えたのだが、CD-RやDVD-RAMでは時間が掛かるしドライブの回転音が騒いし、書き込み中にエラーが出たらどうしようと心配だし…。てんで、やはりUSB HDDがお手軽で良いだろうと考えた。ところがやっぱりOS/2、そうは問屋が卸さない(T_T)

@今まで、IBM標準のUSBベースドライバと、同じく標準のMSDドライバでコンパクトフラッシュ・リーダー(CFリーダー)が問題なく使用できていた。しかし、このシステムでは、USBのHDDは認識すら不可能。MSDドライバのドキュメントを読むと、IDEDASDを最新版に入れ替えれば、HDDも読めるようなことが書いてあったが、実際には無理だった。

Aそこで、Hobbesに掲載されていたCWUSBドライバ(ve.1.2b)を使ってみた。すると、見事にUSB HDDが読み書きできるようになった。ところが、今度はCFリーダー(IOデータ製)の動作が非常に重くなり、実用に耐えなくなった。

Bそこで今度は、ベースドライバはIBM標準のものを使用し、MSDのみCWUSBMSDを使って見た。この使い方が可能であることは、CWUSBのドキュメントに明記されている。そもそも、CWUSBは1ホストにしか対応していない。2ホスト以上を使用するシステムでは、どの道IBM標準のベースドライバを使わなくてはならない。

C[標準ベースドライバ]+[CWのMSDドライバ]という組み合わせでテストした所、確かに、CFリーダーもUSB HDDも正常に認識できた。ところが、データの読み書きでエラーが出て、システムがフリーズする。しかも、かなりの頻度で。もちろんCtrl+Alt+Deleteも効かない。したがって、リセットスイッチでリブートするのだが、毎回すべてのドライブにCHKDSKを掛ける必要があり、非常に面倒なことになる。実用にならない。

  正確に言えば、エラーは読み込み時に発生する。したがって、エラーが発生したデータも、ベースドライバをCWUSBに変えれば問題なく読み込める。ただし、CWUSBは決して完璧ではなく、CWUSBD+CWUSBMSDでも稀にエラーが発生する。正直な所、シビアな用途には使えないと思う。

Dその後、もう少し詳しく原因特定をしてみた。まず、CFリーダーの動作が異様に重くなるのは、CWUSBDが原因らしい。一方、USB HDDを正常に読み書きするにはCWUSBD+CWUSBMSDという組み合わせが必須のようだ。/I13オプションや旧バージョンも試してみたが、まったく効果なし。感じとしては、リソースがらみのような気がするのだが…。

E以上から、CWUSBDがネックになって、CFリーダーとUSB HDDの共存は不可能だと結論付けられる。したがって、状況に合わせて、CONFIG.SYSを書き換えてリブートするしかない。あるいは、USBMSDまたはCWUSBのドキュメントにある動作確認済みデバイスを使ってみるかだが…

少なくとも、現状ではOS/2でUSB HDDを使うのは諦める方が賢明。むしろ、WindowsマシンにUSB HDDを接続して、ネットワーク経由でバックアップを取る方が良い。その場合、バックアップ操作をWindows上で行えば、OS/2マシンの負荷も小さくなるし、ロングファイル名にも対応できる。

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