†逆襲のOS/2†

UniAudioドライバ

作成開始日 2009.10.02
最終更新日 2021.07.01

UniAudioは各種オンボード音源やPCIサウンドボードに対応した汎用オーディオドライバ。以前はいろいろ問題があったけれど、最近ではけっこう使い物になるらしい。下記環境において、インストールおよび動作を確認。ただし、スンナリとはいかなかった。

M/B AOpen AK77-600N (SocketA)
Audio chip RealTek ALC650 (VIA KT600+VT8235-CD)
OS OS/2 Warp 4.52
HDD FAT
Driver uniaud11RC6.zip

このドライバはロングファイル名サポートが大前提。ドライバファイルの中に、「pcmunlock.exe」という9.3文字のファイルがあるため。しかも、このファイルはシステムドライブにコピーされるため、システムドライブがHPFSでないとインストールに失敗する(ひょっとすると、MMOS2をシステムとは別のHPFSドライブにインストールできれば問題ないのかな?)。

対処方法は、「pcmunlock.exe」を「pcmunloc.exe」のように8.3文字に切り詰め、さらに「audfiles.scr」というファイルの中身の「pcmunlock.exe」も「pcmunloc.exe」に書き換えること。これでインストーラは通るようになる。

これによって一応、WAVE音源の再生は可能になった(MIDI音源はサポートしていない模様)。なお、システムサウンドが途中で鳴らなくなるという症状が出た。正常に機能していない可能性もある。しかし、オンチップのオーディオ機能が使えることが判っただけでも大きな収穫。ようやくISAとオサラバできる可能性が出てきた。

システム構成全体はもう少し考えますか……たとえば、DOSからHPFSにアクセスして、VZでCONFIG.SYSがいじれれば、システムドライブはHPFSでも構わないわけだし…:⇒2021.07現在、既にシステムドライブは完全にHPFS化している。が、最初はFATに相当こだわったんだよな…何せトラブル頻発で、ピュアDOSからのメンテが必須だったので。今はレスキュー区画から。

●Unimix−−音が出ない/小さい

環境によっては、UniAudioドライバが正常に組み込まれても、音が出ないことがある。これは、音量が正しく設定されていないため。しばしば、音量0になっていることがある。で、音量を変更するために必要なのがUnimix。

ただし、このUnimixは使い方がちと面倒で、コマンドラインから;

unimix -id2 -cnt0 -val1
unimix -id2 -cnt1 -val1
あるいは、
unimix -id25 -cnt0 -val24
unimix -id25 -cnt1 -val24
などのように指定する。問題はこの「-id」で、これがサウンドチップの機能番号を意味しているのだが、サウンドチップごとにバラバラで統一されていない。

上の例では「id2」がミュートの解除(?)を意味していて、cnt0/1は左右チャンネル、「-val1」でミュート解除となる。また、下の例では「id25」がボリュームを意味していて、cnt0/1はやはり左右チャンネル、「-val24」が音量を意味している。

問題は、自分の使用してるサウンドチップの機能番号をどうやって知るかだが、一応「unimix -list」で一覧が表示される。

unimix -list

Command line mixer for UNIAUD32. Version 1.0
Detected UNIAUD version 2.13

Control ID: 1
Interface: virtual mixer device
Device(client): 0, subdevice (substream) 0
Name: [Speaker Playback Volume]
Index: 0
Element type: integer type
Count of values: 2
Value:
 Bounds: min: 0, max: 64, step: 0
  value 0: 48
  value 1: 48

Control ID: 2
Interface: virtual mixer device
Device(client): 0, subdevice (substream) 0
Name: [Speaker Playback Switch]
Index: 0
......
この一覧を読んで目星を付けるしかないだろう。なお、unimixPMというツールもあり、こちらであれば、より簡単に設定できると思う。ただし、基本的にシステムをブートする度にunimix設定が必要なようなので、コマンドライン版の方が扱いやすい点もある。


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