(2007.04.02/2017.04.07)

【逆襲のOS/2】PmDraw!の初期設定とビットマップ

OS/2にはペイント系もドロー系もまともなグラフィックツールがない。まあ、ペイント系に関してはWIN-OS/2のPaint Shop Pro 3.11があるので何とかなるが、ドロー系となると実に困ったもんだ。Hobbesを漁ると数的にはそこそこ見つかるのだが、全くと言ってよいほど日本語が通らないのだな、これが。

  あ、昔あったNeon系のグラフィック・アプリケーションはそこそこ使えるかも知れない。でも、価格もけっこうしたし、デモ版以外はもう入手できんでしょう(確認してないけど……BMT Microで売ってたりして)。そうそう、ペイント系にはX/Free86のGIMPもあるけど、これも大袈裟だしなあ…ドロー系にはあんまり関係ないけど。

結局、ドロー系はJ_PocketのPmDraw!がほとんど唯一の選択肢となる。ところが、これがえらいこと使いにくい。特に、変形のしにくさは実に困りものなのだが、そこは慣れと言うか、それがネックになるようなものは描かないというか…まあ、何とかなる。しかし、初期設定は強烈に困る。黒地に白抜き文字だなんだから。何を考えておるのか…

●初期設定の方法

しかし、問題が初期設定だけなら、設定を変えればよいのではないか?−−それはそうなんだが、この変更方法が実にわかりにくい。最初はデフォルト設定は変更できないと思ったくらい。しかも、設定する項目によって設定方法が異なる。たとえば、文字や線の設定は「現在の設定を保存する」という発想、背景色や用紙サイズの設定は「新規作成時に指定する」という発想。ユーザーインターフェースの設計思想はかなり悪いぞ。本来なら、[Default Settings]という設定ページを作って、そこで全て設定するのが自然だろう。線設定と文字設定だって、設定は別々で保存が同じというのは変だろう…変だと思えよ!

文字の設定[Options|Text attributes]
線色・線種の設定[Options|Drawing attributes]
文字設定・線設定の保存[Options|Attributes Settings|Save]
背景色の設定[Pages|Background color]
初期背景色の設定[Options|Personalize|New Object Handling|Page Color]
初期用紙サイズの設定[Options|Personalize|New Object Handling|Size]

●初期設定のサンプル

では、例として私の初期設定を紹介する。
◎初期用紙サイズの設定
まず、デフォルトの用紙サイズを設定する。これは、デフォルトの表示倍率を指定するための設定。PmDraw!は、起動時の表示倍率をウィンドウの大きさで自動的に決定してしまい、初期表示倍率を直接設定することができない。もちろん、起動後に変更することは可能だが、それも面倒なので、最大化したときにちょうど等倍になるように用紙サイズを指定しておくと便利。

なぜ「等倍」にこだわるのかと言うと、そもそもPmDraw!で図を作成しても、こんなマイナーなデータ形式で他人に渡すわけにはいかない。基本的に画面をキャプチャして、GIFやTIFFの形式で渡すことになる。となると、ベクターフォントも、その時点で画面に表示されたクオリティが最終クオリティになる。また、ベクターフォントには奇麗に表示されるポイントサイズとそうでないポイントサイズがあるので、文字の倍率がストレートに文字のクオリティに反映されてしまう。奇麗な文字の図を作るには、等倍でないと不便なのだ。

さて、能書きはこのくらいにして、では、私の環境(XGAでWarpCenterとlSwitchを使用)でPmDraw!を最大化したときに、倍率が1.00になる用紙サイズはと言うと……試行錯誤の結果16.9cm×23.4cm(Landscape)だと判明した。B5判横置きよりも一回り小さいくらいだ。既存サイズにはないサイズだろう。ということで、カスタムサイズを使用する。まずは、次の設定ダイアログを表示する。

[Options|Personalize|New Object Handling]

このダイアログの[Size]項目の[Custom size]ボタンをクリックして、「16.9」と「23.4」を入力する。ただし、リストには四捨五入された値「Custom: 17×23cm」と表示されるので注意。もちろん、用紙方向は[Landscape](横置き)を選ぶ。この設定は次回起動時から有効になる。PmDraw!をいったん終了して再起動し、ウィンドウを最大化すれば、表示倍率は1.00となる。

◎初期背景色の設定
背景色も用紙サイズ同様[Options|Personalize|New Object Handling]のダイアログにある[Page color]項目で設定する。当然は背景は白に設定する。この設定も再起動後に有効になる。
◎文字設定・線設定の保存
背景色を白にしたのだから、線や文字は黒にしなくてはならない。まず、[Options|Text attributes]で文字色・サイズおよびフォントを設定する。フォントはHeiseiGothic-Pがよいだろう。他のフォントでは、なぜか音引き「ー」が縦に表示されることがある(別に縦書きフォントを指定しているわけではないのだが…)。また、MSゴシック/MS明朝は末尾にゴミが付く。線色は[Options|Drawing attributes]で設定する。ちなみに、このダイアログには線幅の項目もあるが、なぜかこの設定は有効にならない。

以上の設定が終ったら、[Options|Attributes Settings|Save]で設定を保存する。これによって文字設定も線設定も保存され、次回起動時からはこの設定が初期設定として使用される。

●ビットマップの貼り込みと出力

ImageToolkitをインストールすると、以下のことができるようになる。 つまり、ビットマップ画像を読み込んで、それに罫線や文字を追加した上で、ビットマップ・ファイルと出力することができる。この方法であればキャプチャは必要なく、表示倍率にこだわる必要もなくなる。一応、EPSやPSとして出力することも可能なようだが、汎用性と言う点では単純なラスターデータの方が扱いやすい。どのみち、このPMDrawで完成版のデータを作成するのは無茶で、アタリというか下書きみたいなファイルを作るだけなので、ビットマップの方が便利なのである。

で、肝心のImageToolkitだが、これはHobbesから入手できる(IMGTKIT2.ZIP)。このZIPファイルを適当なディレクトリに展開したあと、中に入っているDLL2本を\OS2\DLLディレクトリにコピーする。そして、コマンドラインからか以下のコマンドを実行する。

ITKINSTA /ITKFMT16

このインストール作業は画面にぱっと表示されて、ぱっと消えてしまうので、成功したかどうかはっきりしないが、PMDrawを起動し直して[File|Import]でビットマップが選べるかどうか確認すればよい。なお、IMGTKIT.DOCの中に書かれているインストール方法の記述にはスペルミスがあるので注意。

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