(2006.05.12)
なお、ディザ設定は、Stucki拡散が最も優れていて、その次がスタインバーグ拡散、さらにその次がボイドクラスターの順らしい。比較してみたところ、確かにスタインバーグよりもStuckiの方が優れていた。ただ、ヘッドずれの影響がはっきり出るような気がする。むしろ、スタインバーグの方が誤魔化しが効く感じ(その分、不明瞭なわけだが…)。いずれにしろ、Windowsの最高品質で印刷しても、写真レベルには少々厳しい。目を近づけると、粒子がはっきりと見えてしまう。
Windowsでの出力と比較すると、OS/2の出力品質は劣っている。ぱっと見たところ粗く感じるが、純粋に解像度の問題かどうかははっきりしない。むしろ気が付くのは、@彩度が不自然に高い、A特に赤が強く、B青も浮いたように鮮やかになる、C逆に黒は淡く画像にしまりがない、という点。ドライバ設定で、赤-3%、黒+5%くらいにしておいた方がよいかも。
【修正】→黒が淡いのは、単にインクの出が悪いだけだった。インク・カートリッジを交換したら奇麗に出るようになった。また、赤を弱くすると緑を被るので、赤を-3%にする場合は緑も-2%くらいする方がよい。色の調節は微妙なんで、ドライバよりも画像ソフトの方で調節する方が賢明かも。
…さて、だいたい見えて来た。まず、目詰まりの方だが、お湯かエタノールに浸けて、トントンするという方法が定番になっているらしい。ヘッド洗浄液も売ってるようだし。う〜む、もう少しちゃんと調べてから対処すべきだった。おそらく、このヘッドもこれで直ったハズ。
次に、ヘッドを正常に認識しなくなった問題だが、どうやらプリント配線自体がバーコードになっていて、分解時に「ペリッ」とやったのがいけなかったらしい。ヘッド先端基板とプリント基板の蝶番のようになっている部分についていた接着剤が剥がれてしまった。これによってプリント配線がたるんでバーコードパターンが読み込めなくなった模様だ。いわゆる断線ではないが、いわば光学的断線。う〜む。致命傷。けっこう高い授業料になった。F360はヘッドの分解が可能だったので、油断していた。
このバーコード説はどこまで本当なのか、はっきりとはしない。しかし、電気的断線がなさそうなのにヘッドを正常認識しなくなったのは事実。ヘッドを分解したことを検知する仕組みがどこかにあるはず。そう考えると、バーコード説はそれなりに説得的。 |
あと、「カートリッジの再利用は3回まで」というのは、内部のスポンジの劣化によって、微小なスポンジ片がヘッドに詰まるかららしい…ナルホド。これは気を付けるべきだ。
で、まあ、どうしましょうか? 基本的に、写真クオリティのプリンタとしては役不足。光沢紙を使っても充分粒子が見えてしまう(目から少し離せば目立たないが)。買い替えを考えていたのだから、ぶっ壊したのは丁度良い機会とも言える。ただ、このまま550iを廃棄するのも気が引ける。コミコミ1000円でヘッドの調子の悪い550iを引き取って、復活させたいという気もする。まあ、あまり意味のある行為でもないようだが。さて、どうしたものかと…