†逆襲のOS/2†

ncftp  標準fptではアップロード不可能に

作成開始日 2025.05.05
最終更新日

プロバイダのftpサーバのバージョンアップ?に伴い、OS/2の標準ftpでは、ファイルがアップロードできなくなった。ログインやhelp表示なんかは問題ないのだが、put/getはもちろん、lsでもフリーズしてしまう。同様な症状はいろんな環境で起きているらしい。恐らく、セキュリティの強化に伴い、暗号化が必須になったためではないかと思う(確証はないが)。

で、困ったわけだ。対処法方はftpクライアントを変更するしかないようだ。と言っても、OS/2に現在でも使用できるftpクライアントがあるのだろうか?Hobbesも閉鎖されてしまったし、極めて心許ないが…辛うじて、OS/2 Site様にncftp-3.2.5(2012-02-15)がアップロードされていたので、ありがたくダウンロードさせて頂いた。でもって、これならば、現在使用しているftpサーバでも、問題なく使用できそうだ。

まあ、今回はこれでクリアできたが、今後もセキュリティ強化のために、サーバの仕様変更はあるだろう。そうなると、2012年が「最新」であるOS/2のftpは仲々厳しいと言わざるを得ない。

このncftpの良いところは、lsやput、getなどの機能が単体プログラムになっていること。つまり、自動的にファイルをアップロードしたり、ダウンロードしたりするスクリプトが簡単に作成できる。REXXのFtp APIの代替としても十分に強力である。

基本機能

まずは、従来のftpと同様の使用方法。ポイントは、起動時にユーザー名(-u)とパスワード(-p)を明示的に指定すること。どうやら、-u/-pを付けないと強制的にanonymousになるようで、anonymousを受け付けないftpサーバには接続できない(抜け道はありそうな気はするが…)。なお、ncftp起動後にopenでサーバを指定する場合はanonymous限定になるようだ。

【構文】ncftp -u <user-name> -p <password> <host-name>
【用例】ncftp -u taro_yamada -p xxxxxx ftp.abc.xyz.com
えっと、一応ログインを簡便にする方法としては、bookmarkという機能があるらしい。一度ログインしたホストのユーザー名やパスワードを保存しておく機能ではないかと…試してないので良く知らないが。

ファイルのアップロード

ncftpputを使えば、ファイルをコマンドラインから直接サーバにアップロードできる。
【構文】ncftpput -u <user-name> -p <password> <host-name> <dir-name> <file-name>
【用例】ncftpput -u taro_yamada -p xxxxx ftp.abc.xyz.com /html/myarc myfile.zip
なお、アップロード先のディレクトリが同じならば、アップロードするファイルは複数指定できる。以下のようにスペースで区切ってファイル名を並べれば良い。
ncftpput -u …(中略)… ftp.abc.xyz.com /html/myarc myfile1.zip myfile2.zip myfile3.zip


【逆襲のOS/2目次】 【ホーム】