(2006.03.16)
【逆襲のOS/2】CD-ROM換装とMMOS2
OS/2ではCD-ROMの換装はかなり面倒だ。と言っても、ハードウェア的な換装自体は楽だし、おそらく、標準的なATAPI CD-ROMならば、ドライバの変更も必要なく、設定を変更しなくてもそのまま使えると思う。MMOS2の設定で表示されるCD-ROMドライブ名が古いままだと気持ちは悪いが、実害はないだろう。一見すると何の問題もないように見えるのだが……
●複数の[コンパクト・ディスク]オブジェクト
しかし、古いCD-ROMドライブの場合、換装するとドライバから入れ直さないといけない。ドライバだけならば良いが、MMOS2も再インストールが必要になる。ドライバの換装のみだと、音楽CDのコントロールが不可能になることがある。そして、MMOS2を再インストールすると、なぜか[コンパクト・ディスク]オブジェクトが二つ現れる。おかしいと思ってインストール作業を繰り返すと、その度に[コンパクト・ディスク]オブジェクトが増えて、三つにも四つにもなる。[マルチメディア・セットアップ]で正しい[コンパクト・ディスク]を選んでおけば実害はないと言うものの、おそろしく気持ちが悪い。
この複数のCD-ROMドライブの情報は、\MMOS2\MMPM2.INIの中に書き込まれている。したがって、このINIファイルの中から[Drivers]に書き込まれてる不適当なCD-ROMドライバと、そのドライブに関するセクション(下の例ならば[IBMCDAUDIO002])を削除し、上書き保存すればよい。
[Drivers]
………
CDaudio=IBMCDAUDIO01,IBMCDAUDIO02 ←この行!
もちろん、書き換えた設定は再起動後に有効になるのだが、その際注意しなければならないのは、必ず[OS/2の終了]を選んでシステムを終了し、決して、
Ctrl+Alt+Deleteで終了してはいけない!
ということだ。C-A-D終了だと、INIファイルがどこかから書き戻されて、変更前のMMPM2.INIが復活してしまう。また、正規の終了をしても、削除した余分なドライブの情報が、実はシステムのどこかに保存されているようで、再度CD-ROMドライブを換装する場合などには、やはり復活してしまう。CD-ROM換装を繰り返せば、[コンパクト・ディスク]が7つも8つも出てくるというおぞましい状況もありうるわけだ。
なお、上記の設定をすれば、余分なCD-ROM情報は[マルチメディア・セットアップ]に現れなくなるが、[コンパクト・ディスク]オブジェクト自体は消えないので、手作業で削除すること。その際、削除すべきオブジェクトを間違うと取り返しがつかない(すべての作業のやり直しが必要)ので注意。
●Warp 3.5の問題点
上記の問題はWarp 3.x/4.x共通のものだが、もう一つ、Warp 3.5固有の厄介な問題がある。というのは、WX03807はMMOS2も更新するため、Warp 3.5でMMOS2を再インストールすると、
MMOS2が古いバージョンに戻ってしまう
ということだ。ちなみに、古いバージョンのMMOS2では、pm123でmp3ファイルの再生が不可能になる。したがって、MMOS2再インストール後、再度WX03807を適用する必要がある。しかも、私の場合は98文字対策としてNEC版OS/2のフォントを組み込んでいるので、再適用によってフォントが化けてしまう。つまり、Warp 3.5のCD-ROMドライブの換装は次のような手順になってしまうわけだ。
- CD-ROMドライブのハードウェア的な換装
- CD-ROMドライバとMMOS2の再インストール
- MMPM2.INIの編集
- 余分なCDオブジェクトの削除
- WX03807の再適用
- 98文字の再導入
Warp 4.52ならば最後の二つのステップが不要になる……んだが、それでも面倒だねえ。
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