†逆襲のOS/2†
作成開始日 2021.11.13
How to Install Firefox on Warp 4.52
この方法のキモは、先ずパッケージマネージャ「ANPM」をインストールして、ANPMにDLLの依存関係を解決して貰おうと言うもの。と言っても、Linuxのパケマネみたいに、アプリを指定すれば、必要なDLLを自動的にダウンロードしてくれるわけではない。むしろ、DLL同士の依存関係?を解決するもののようだ。
なお、ANPMを用いたインストールでは、OS/2にLinuxライクなディレクトリ構造が導入される。具体的には、DLLの保存場所が「C:\OS2\DLL」ではなく「/usr/lib(\usr\lib)」などに変更される。当然、CONFIG.SYSのパス通し(PATH/LIBPATH)なども、これに合わせて変更しなくてはならない。この辺り、判ってしまえばどうと言うこともないが、なんか、気持ちが悪いのも確か。
また、上記方法で、Firefox 45.9/Seamonkey 2.42.9が起動する事は確認しているが、実用面では課題も多い。現状確認している問題点は;
@klibccfgをインストールする
これは「libc path-rewiter」とのことだが、具体的に何をするプログラムなのか良く判らない。が、これがANPMをインストールする前提条件のようだ。OS/2 siteで入手可能だが、前述のCDイメージにも収録されている。
これは上述のページに記載されているが、一応再録しておくと;
最終更新日 2021.11.14
大前提として、各種の基本的な追加DLLやWarp INなどがインストールされているものとする。まあ、今日びOS/2を使おうなんてユーザーが、更の状態で使用しているとは思えないので、定番的な追加要素はインストール済みである事が大前提−−と言うか、既に私自身、いろいろインストールしてしまっているので、Firefox 45.9に必要か否かという切り分けが不可能。多分、“DLL地獄”の発生も似たような事情によるものだと思うのだが…と言うことは、この文章も、やっぱりあんまり役に立たないような気もするのだが…まあ、とりあえず、書くだけ書いて、後で追試をしながら修正する、って方針で…
これはインストールに必須なわけではないが、上記ページの作者様が、Firefox 45.9のインストールに便利なように、各種ファイルをまとめておいてくれたもの。ISOイメージとして提供されているので、これをダウンロードして、CD-Rに焼くなり、仮想CDとしてマウントするなりすると良い。以下で使用するプログラム類は、基本的にこのCDイメージに収録されている。
「ANPM」とは「Arca Noae Package Manager」の略称で、Linuxのパッケージマネージャのようなもの。基本的には、アプリの依存関係を解決してくれるものだと思うのだが(よく理解していない)、少なくとも、ここではDLLのインストールにのみ使用している。
SET TMP=C:\VAR\TEMP
SET TEMP=C:\VAR\TEMP
SET TMPDIR=C:\VAR\TEMP
SET HOME=C:\HOME
SET USER=MARTINI ←ここは各自変更
SET UNIXROOT=C:
▼PATHの末尾に以下を追加(先頭の「,」は「.」の誤り?)
",;C:\USR\LOCAL\BIN;C:\USR\SBIN;C:\USR\BIN;"
▼LIBPATHの末尾に以下を追加
".;C:\USR\LOCAL\LIB;C:\USR\LIB;"
CONFIG.SYSの変更が済んだら、リブートを掛ける。
BANPMをインストールする
あとはANPMを入手してインストールすれば良い。ANPMは上述のCDイメージに収録されているし、最新バージョンも上述のページのリンクから入手できる。
CANPMを起動する
ANPMを起動すると、何か変なメッセージが出てきて、パスの変更をするとか何とか言ってくるので、ここは大人しく従って、リブートを掛ける。実際、このあたりの手順は何をどうやったのか、忘れてしまった。
@データベースの更新
ANPMを起動して[Manage|YUM tools|Update all]を実行。
ADLLをインストール
[Manage|YUM tools|Quick install]を選び、以下の文字列を入力する。
pango hunspell libicu libjpeg libkai libvpxこれで、必要なDLLが全てインストールできる…はず。
Blibvpxの再インストール
これは私の個人的な経験則だが、「libvpx」は上記の手順とは別に最新版?をインストールする必要があるようだ。ウチの環境では「libvpx-1.8.2-1.oc00(pentium4)」の明示的なインストールが必要だった。
なお、OS/2版Firefoxには、bitwiseworks版とDavid Yoe氏版の2系統があるようだ。上述のCDイメージに収録されているのはbitwiseworks版だが、David Yoe氏版の起動も確認している。ただし、David Yoe氏版では、シフトJISが化けた。
また、Seamonkey 2.42.9も同様な方法で起動を確認している。
特に気になっているのは、DLLの収納場所が複数になったことにより、同一DLLの異なるバージョンが混在している可能性が高い、と言う点。更の状態からインストールすれば、解決する問題かも知れないが…これは今後の課題としたい。
実は、この問題がFirefox 45.9が切実に必要になった根本。2021年9月末を以って、常用しているSeamonkey 2.28ではアクセス不能なページがかなり出た。その多くは例外登録をすることでアクセス可能になるのだが、若干のページは例外登録すらできない。それが頻繁に利用するページだったりするので、とても困ってしまった。
当座の対処と方法として、Firefox 31.8を使用した。FF31ならば、私が利用している全てのページが例外登録可能であった。が、これが使えるのもそう長い期間ではないだろう。どうしても最新のFirefox(と言ってもOS/2では45.9だが)なりSeamonkeyなりが使えないと困るのである。
で、まあ、目出度く起動に成功したが、実用上の問題は再三述べた通り。ならば、少しでも延命できるようにと、Firefox 38やSeamoneky 2.35に淡い望を掛けてみたのだが…。OS/2を実用で使い続けるなら、何がなんでもまともなブラウザの確保が必要。今後も暫く悪戦苦闘が続きそうだ。