●逆襲のOS/2● | (2008.07.28)
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Firefox 3.0.1(US版)試用記
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流石にIBM Web Browser (OS/2 Web 2.0.2/Mozilla)では表示不能なページも増えてきたし、バグも気になるので、Firefox 3.0.1を試用してみた。US版ではあるが、一応日本語も通るし、ITmediaのページも崩れずに表示できた。ただし、流石に快適に使用できるレベルではない。
●使用感
- インストール作業は不要。zipを展開して、firefox.exeを直接起動すれば良い。ただし、要libc 0.6.3。
- Mozilla(IBM Web Browser/OS2Web)とは排他的のようで、Mozillaが起動しているとFirefoxは起動しない。
- 動作はかなり緩慢。Celeron 566MHzでは実用的とは言いがたい。1GHzは欲しい。
- 通常の日本語TT/ATMフォントは表示不能? ユニコードフォント(Times New Roman MTJ)を使えば日本語表示も可能。ただし、これは必ずしも美しいフォントではない(と言っても、グリフの加工をしているようで、生のTime New Roman MTJよりも見やすい気はする)。
- 英字フォントを指定すると、日本語も表示できる(それでいて、日本語TT/ATMフォントが化けるのはなナゼ?…フォント名の2バイト処理ができないのが原因か?)。グリフ自体はユニコードフォントから引っ張ってきているような気がするが。
- 画像のリサイズの際にもリサンプリング処理をしているようで、けっこう奇麗に表示される。
- マウス操作は通常のオプション・ダイアログでは変更できない。Ctrl+ホイールが拡大/縮小固定なのはかなり不便に感じた(後述)。
- 通常のオプション指定で設定できる項目は多くない。細かな設定はabout:configページから行う。
- 役に立ちそうなアドオンがけっこうある(前々から欲しかったFlashのブロックとか(^^;)
- OS2Webではリソース不足から画像が表示できなくなる症状が頻発したが、Firefoxでは同じ条件でもまったく問題がなかった。
機能面ではかなり良くなっている印象だが、速度とフォントの問題が大きく、現在の私の環境では実用的とは言いがたい。特に速度面が致命的。でも、私の主力機のマザーボードでは、静音性を犠牲にしないと現在以上の高速化は無理。う〜む(u_u;)
●詳細なカスタマイズ
前述の通り、私の使用スタイルでは、「Ctrl+ホイール」が「拡大/縮小」固定なのは致命的。この設定は、通常の設定ダイアログから変更することはできない。しかし、about:configページからならば、こうしたユーザー・インターフェースの細かな設定も変更可能。
- アドレスバーに「about:config」と入力して[Enter]キーを押す。
- 確認をボタンを押すと、設定ページが表示される。
- filter欄に「mousewheel」と入力すると、「mousewheel」という語を含む設定項目のみが表示される。
- 「mousewheel.withctrlkey.action」を「3」(拡大/縮小)から「1」(スクロール)に変更する(「2」は「進む/戻る」)。
- 「mousewheel.withctrlkey.numlines」を「1」から任意の整数(たとえば5)に変更する。
これで、[Ctrl+ホイール]の動作が、設定した行数単位のスクロールになる。
ただし、これでは3行とか5行と言った「行数単位のスクロール」にしかならず、「ページ単位のスクロール」の指定はできない。ところが、試しに「10」を設定したら、実質的にページ単位スクロールとして機能した。結果オーライだが、理由は不明。
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ちなみに、OS2Webの設定を調べてみたら、ページスクロールに設定されているのに、「〜.action」も「〜.numlines」も「1」になっていた。どうやら、ページスクロールは別のところで設定しているようだ。
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なお、この設定をしても、ホイールを回すタイミングによっては、「拡大/縮小」として機能してしまうことがあるようだ(たぶん、「拡大/縮小」がデフォルトで、変更された設定は後から読み込まれるのだろう)。ページの読み込み中にホイールを回すときには特に注意。
また、「Ctrl+英字」のキーバインドをWindows標準に強制割当されるのがイヤな場合は、Ctrlキーの代わりにAltキーを使うこともできる。
- 「ui.key.accelKey」を「17」(Ctrl)から「18」(Alt)に変更する。
- 「ui.key.menuAccessKey」を「18」(Alt)から「0」(無効)に変更する。
この方法では、Ctrlキーの機能がそのままAltキーに割り当てられ、Altキー・シーケンスは無効になる。Altキー・シーケンスが使いたい場合は、割り当てキーを変更する必要がある。また、これはあくまでも「キー」の設定で、Ctrl/Alt/Shiftとマウスホイールなどとの併用には影響を及ぼさない。
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