●逆襲のOS/2●(2008.07.28)

Firefox 3.0.1(US版)試用記

流石にIBM Web Browser (OS/2 Web 2.0.2/Mozilla)では表示不能なページも増えてきたし、バグも気になるので、Firefox 3.0.1を試用してみた。US版ではあるが、一応日本語も通るし、ITmediaのページも崩れずに表示できた。ただし、流石に快適に使用できるレベルではない。

●使用感

機能面ではかなり良くなっている印象だが、速度とフォントの問題が大きく、現在の私の環境では実用的とは言いがたい。特に速度面が致命的。でも、私の主力機のマザーボードでは、静音性を犠牲にしないと現在以上の高速化は無理。う〜む(u_u;)

●詳細なカスタマイズ

前述の通り、私の使用スタイルでは、「Ctrl+ホイール」が「拡大/縮小」固定なのは致命的。この設定は、通常の設定ダイアログから変更することはできない。しかし、about:configページからならば、こうしたユーザー・インターフェースの細かな設定も変更可能。
  1. アドレスバーに「about:config」と入力して[Enter]キーを押す。
  2. 確認をボタンを押すと、設定ページが表示される。
  3. filter欄に「mousewheel」と入力すると、「mousewheel」という語を含む設定項目のみが表示される。
  4. 「mousewheel.withctrlkey.action」を「3」(拡大/縮小)から「1」(スクロール)に変更する(「2」は「進む/戻る」)。
  5. 「mousewheel.withctrlkey.numlines」を「1」から任意の整数(たとえば5)に変更する。
これで、[Ctrl+ホイール]の動作が、設定した行数単位のスクロールになる。

ただし、これでは3行とか5行と言った「行数単位のスクロール」にしかならず、「ページ単位のスクロール」の指定はできない。ところが、試しに「10」を設定したら、実質的にページ単位スクロールとして機能した。結果オーライだが、理由は不明。

  ちなみに、OS2Webの設定を調べてみたら、ページスクロールに設定されているのに、「〜.action」も「〜.numlines」も「1」になっていた。どうやら、ページスクロールは別のところで設定しているようだ。

なお、この設定をしても、ホイールを回すタイミングによっては、「拡大/縮小」として機能してしまうことがあるようだ(たぶん、「拡大/縮小」がデフォルトで、変更された設定は後から読み込まれるのだろう)。ページの読み込み中にホイールを回すときには特に注意。

また、「Ctrl+英字」のキーバインドをWindows標準に強制割当されるのがイヤな場合は、Ctrlキーの代わりにAltキーを使うこともできる。

  1. 「ui.key.accelKey」を「17」(Ctrl)から「18」(Alt)に変更する。
  2. 「ui.key.menuAccessKey」を「18」(Alt)から「0」(無効)に変更する。
この方法では、Ctrlキーの機能がそのままAltキーに割り当てられ、Altキー・シーケンスは無効になる。Altキー・シーケンスが使いたい場合は、割り当てキーを変更する必要がある。また、これはあくまでも「キー」の設定で、Ctrl/Alt/Shiftとマウスホイールなどとの併用には影響を及ぼさない。

【逆襲のOS/2目次】 【ホーム】