●逆襲のOS/2●(2007.05.21)

Dr.Dialog

本来はダイアログエディタらしいが、簡単なビジュアルプログラミングツールとしても使える。確か、BonusPakにも収録されていたはずなので入手も楽だし、コードをREXXで記述できるのもOS/2ユーザーにはありがたい。と言っても、クセはあるのでけっこう戸惑う。まずはごく基本的な決まりごとから。一応、DelphiやVBなどの基礎知識はあるものとして;

■キー操作
[Ctrl]+[F1] ツールパレット表示
[Ctrl]+[F2] コントロールパレット表示
[F5] 実行(RUN)

■プロパティの参照と設定
参照  構文:<変数>=<コントロール名>.<プロパティ名>();
用例:st=MyTextBox.text(); /*()は必須 */
設定 構文:CALL <コントロール名>.<プロパティ名> <設定値>
用例:CALL MyTextBox.text "abc"; /* CALLが必要 */

【例題1】ボタンを押すと「いやん」と表示するダイアログを作れ。

要するに、ボタンをクリックするというイベントに対して、テキストボックスに文字を表示するというイベントハンドラを記述するということ。ビジュアルプログラミングの基本中の基本ですな。ポイントは、参照や設定をするコントロールには名前を付けることと、名前を付ける際に[Enter]キーを押すのを忘れないこと。
  1. まず、Dr.Dialogを起動する。
  2. [Ctrl]+[F2]を押してコントロールパレットを表示する。
  3. プッシュボタンとテキストボックスを一つずつダイアログ上に右ドラッグして配置する。
  4. 配置したテキストボックスをダブルクリックする。
  5. [DrRexx]というダイアログが開くので、下の方にある[Name]タブをクリックする。
  6. [TEXTBOX]を選んで「TBOX1」という名前を付けて、必ず[Enter]キーを押して確定する。
  7. [DrRexx]ダイアログを閉じる。
  8. 配置したプッシュボタンをダブルクリックする。
  9. 再度[DrRexx]が開くので、次のようなコードを入力する。
    Call TBOX1.text "いやん";
    
  10. [F5]を押してプログラムを実行する。
  11. プッシュボタンをクリックすると、テキストボックスの表示が変わる。
  12. プログラムを終了するときは、[Runtime monitor]の一番下の[STOP]ボタンを押す。

【例題2】ボタンを押すたびに、画面に「いやん」と「ばかん」を交互に表示するプログラムを作れ。

さきほどの例題の改良版。プッシュボタンのイベントハンドラを次のように書き換えるだけでよい。今度はプロパティの設定だけでなく参照も行う。また、IF文による簡単な条件分岐も出てくる。すこ〜しだけ、プログラムらしくなった。
st=TBOX1.text();   /* ここで設定値を参照している */
IF st="いやん"     /* IF文による処理の分岐       */
THEN CALL TBOX1.text "ばかん"
ELSE CALL TBOX1.text "いやん"

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