●逆襲のOS/2● | (2009.07.12)
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CF/IDEドライブへのインストール
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Warp 4.52をCF/IDEドライブにインストールしてみた。本当はSSDにインストールしたいのだが、メインシステムがIDEなのでSSDは割高だし、中途半端な容量のコンパクトフラッシュも余っているし、てんで、CF/IDEアダプタを噛ませてWarp 4.52のインストールに挑戦した。かなり大ハマリしたけど、判ってみれば簡単なことだった。使用したCFはTransendの4GB、CF/IDEアダプタはメーカー不明の1枚差しタイプ。
【DANIS506を使えばいいんだ!】
【手順】
- Warp 4.52のCD-ROMに入っているCDINST.CMDを使って、インストール用フロッピーディスク3枚を作る。
- ディスク1に入っているIBM1S506.ADDとIBMATAPI.FLTを、それぞれDANIS506.ADD、DANIATAPI.FLTと交換する。DANISドライバをIBMドライバと同じ名前にリネームして、そのままコピーすれば良い。
- ディスク1のCONFIG.SYSの先頭にSET COPYFROMFLOPPY=1を追加する。
- あとは通常の手順で、FDブート⇒CD-ROMインストールを実行する(HDDインストール不可?)。
【注意】
- CF/IDEアダプタには、OS/2で使用できるものと使用できないものがあるようだ。ブート時にドライブをコントロールできないというメッセージが出たら、CF/IDEアダプタを違うメーカーのものに取り換えてみるとよい。
- コンパクトフラッシュとIDEアダプタの相性には十分注意のこと。我が家ではAData 16GBはまったく正常に動作しなかった(もちろん、単なる記録メディアとしてなら何等問題なく使用できる)。
- CD/IDEアダプタは、2枚差しタイプに1枚だけ差すような使い方は不可。1枚しか使わないなら1枚差しタイプを、2枚差しタイプを使うなら必ず2枚使用する。
- CFの容量は最低512MBくらいは欲しい。ミニマムで130MBということになっているようだが、それではほとんどの機能が使えない。実用的にはシステム1GB+データ1GBくらいが最少限かな?
- OS/2純正のIDEドライバでは、CF/IDEドライブは扱えない。必ず、DANIS506に換装しなくてはならない。
- IDEドライバをDANIS506にすると、純正のATAPI(CD-ROM)フィルタが機能しない。つまり、CD-ROMが認識できなくなる。必ず、IBMATAPIもDANIATAPIに換装しなくてはならない。
- CONFIG.SYSの先頭にSET COPYFROMFLOPPY=1を追加すると、各ドライバをCD-ROMからではなく、FDからコピーするようになる。これを付けないと、IDEドライバなどがCD-ROMからコピーされてしまい、リブート時に失敗する。
- BASEDEV=ドライバはディスク1に、DEVICE=ドライバはディスク2に入れる。
- 各ドライバには/Vを付けておくと便利。
- CF/IDEの問題とは直接関係ないが、ビデオドライバは必ず旧来のVGAを選ぶこと。ここで引っ掛かるとけっこう迷う。また、その他の周辺機器ドライバも、最初は一切入れないこと。
【その他】
- Warp 4.52のCD-ROMはDOSでは読めない。原因は恐らくISO違反。
- Warp 4.52のOS2IMAGEは340MBもある。256MBのUSBメモリ(USB 1.1の現実的な上限)では入りきらないので注意。犯人は\OS2IMAGE\FIの中に入っているフォントファイル。
- Warp 4.52はいわゆるHDDインストールができないようだ。詳しく調べてはいないが、少なくとも、OS2IMAGEとOS2SE20.SRCをコピーしただけではダメだった(Warp 3.01ではCF/IDEでもHDDインストールに成功している)。全ファイルをコピーすれば良いのか?
- Win98SEのXCOPYには別途XCOPY32.EXEとXCOPY32.MODが必須(両方ともWin98SEのインストールディスクに入っている)。最初はOS/2のHDDインストールを考えていて、512MBのUSBメモリにWin98SEのDOSを入れて、OS2IMAGEを運ぼうとしたんだが、XCOPYが使えなくて酷く困った。VZのおまけのZCOPYだと、ファイルが多すぎてコピーできないし。
- アクセス速度は十分実用的だが、ファイル保存時にワンテンポ遅れることがある。書き込み速度は3Mbps程度。メインマシンとして使うには、ちょっと気になるかも知れない(というか、フラッシュメモリは寿命がシビアみたいだし)。
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