†Linuxなんて大キライ†
作成開始日 2023.05.30
最終更新日 2024.06.02
(*) 正確に言えば「Pentium M=PAE非対応」と言うわけではない。ごく一部のモデル(M745等)を除けば、PenMも仕様的にはPAEに対応している。ただ、実際にはPenMだと言うだけで、問答無用で切り捨てられることが多い。nonPAE版の標準環境は是非とも確立したい。
では、Xenialpup-7.5を使えば万事解決かと言うと…流石にJWM+ROXの環境では実用は厳しい。こんなときに頼りになるのが、LxPupなのだが…なぜか、LxPupのXenialpup版は存在していない。いや、ファイル自体は見つけたのだが(LxPupXenial-17.11/17.11+3)、これが動かない。少なくともVirtualBox上ではブートしない。ネットを探しても、このバージョンの情報は極端に少ないし、ibiblioでもこのバージョンのみ収録していない。何等かの問題があるバージョンなのだろう。となると、LxPupのnonPAE版の最終バージョンはLxPupTahr-15.12と言うことになる。まあ、確かにかなり使えるバージョンではあるのだが、FAT32の日本語化け問題でかなり辛い思いをしたので、あまり積極的に使いたいバージョンではない。それに、敢えて1世代前のバージョンと言うのもなぁ…
LxPupBionicに「forcepae」や「-- forcepae」などを付けてみたが、効果はなかった。どうやら、Bionic以降は非PAE環境を完全に切り捨てたようだ。
LXDEのインストールには成功しているので、JWMの代わりにOpenBoxを起動するようにすれば、LXDE化自体は可能だと思う。試しに「startlxde」してみたが、一応正常動作しているように見えた。が、使える環境にするには、細かな設定の変更が必要。それに着手してしまうのは…
と言うわけで、LXDEそのものはペンディングして、LXDE上の主要ツールであるPCManFM、LXPanel、LXTerminalをインストールすることにした。この3つはパケマネから素直にインストールできた。UI周りがLXDEライクになれば満足なので、今回はこれで事が足りる。
なお、LXPanelはコマンドライン起動なので、Puppyの設定の[スタートアップ|スタートアップアプリ|追加]に登録しておく。「lxpanel」と入力した後、右の[+]アイコンをクリックすれば良い。また、従来のJWVのトレイは「/root/.jwmrc-tray」ファイルを適当な名前(例えば.jwmrc-tray.org)に変更してウィンドウマネージャを再起動すれば消える。
これでLXDEライクな環境にはなるが、一つ、非常に厄介な問題が…それは、LXPanelに登録されているアプリケーション・メニューの構造が目茶苦茶だと言うこと。適切なメニュー項目に分類されているアイコンはごく少数で、大半のアプリが[その他]カテゴリに放り込まれている。これでは探せない。原因は簡単で、JWM環境とLXDE環境では、アプリのカテゴリ名が異なるからだ。JWMのカテゴリ名はLXDE環境では識別不能で、すべて[その他]になってしまう。たまたまJWMとLXDEのカテゴリ名が同じもののみ、正しく分類される。
となると、LXDEのアプリケーション・メニューであるlxde-applications.menuか、各アプリの.desktopファイルのCategories設定を書き換えて、整合性を取るしかない…どちらにしても、これは物凄い手間になる。しかも、これ、単にアプリケーション・メニューの構造と言うだけでなく、LXPanelのアプリケーション・ランチャーにも影響を与えるもので、メニューを使わなければ済む話ではない。かなり厄介なのだ。
結論から言えば、これはビンゴだった。もちろん、ただコピーするだけで万事解決とは行かない。多少は手を入れなくてはならない。
@LxPup-15.03の「/etc/xdg/menus/lxde-applications.menu」ファイルを、Xenialpup-7.5の同じ場所にコピーする。元ファイルのバックアップは…微妙;私はいらない。
Aコピーした「lxde-applications.menu」をテキスト・エディタで開いて、「
B同じく「lxde-applications.menu」からヘルプに関する項目を削除する(任意)。
C以上で【lxde-applications.menu】と言う形式になる。なお、本ファイルをブラウザ上で表示しても、タグが見えないので注意。ダウンロードしてテキスト・エディタで開いて見るとよい。
後はシステムをリブートすれば良い。ウィンドウマネージャやXウィンドウの再起動だけでは、変更が反映されないことがあるので、必ずシステムをリブートすること。多分、メニューのキャッシュが悪さをしている。なお、このメニューの[ログアウト]は機能しない。デフォルトの左下メニューの[シャットダウン]は普通に使用できるので、当面はこちらを使う。
[/usr/share/applications]の中にある[Leave Puppy](logout_gui.desktop)の「NoDisplay」設定を「false」にすれば、ログアウト(Leave Puppy)もアプリとしてメニューに登録できる。
【追記】「/root/.config/lxpanel/LXDE/config」に「Logout=logout_gui」行を追加して、ウィンドウ・マネージャ再起動すればよいようだ。あるいは、LXPanleの[パネルの設定|高度な設定]の[ログアウトのコマンド]欄に「logout_gui」と入力する方法もある。
【追記】同じLxPup-15でも、Ubuntu系の15.12ではなく、Slacko系の15.03を使っているのは、15.12がVirtualBoxのデフォルト設定では起動しないから。ビデオドライバをVBoxVGAに変更すれば起動するようだが…ただ、lxde-applications.menuの中身は、どちらも同じ…かな?