†Linuxなんて大キライ†

Vanilla Dpup 9.2.4

作成開始日 2022.07.07
最終更新日 2022.07.31

Debian 11ベースのPuppy。32ビット版を試用したが、i686版でPAE必須(つまり、PentiumII/Pro以降)。VirtualBox@Debian8@Corei3で動かしたときは、PAEが無効(デフォルト設定)だったので起動しなかった。PAEを有効にしたら起動した。そうなると、さて、Pentium Mで動くかどうか…?i686要件は満たしているが、PAE問題は引っ掛かる可能性あり。一応、Debian 11をPenMのノートPCで動かしたユーザーさんもいるようなので、動く可能性は十分あるが、もしPenMノートで動かないとなると、Puppyとしての存在意義が薄れる。

Debian 11の対応アーキテクチャの中には「i386」も含まれているが、これはi386 CPUで動くと言うことではないようだ。「Debian GNU/Linux bullseye は 586 (Pentium) 以前のプロセッサでは動作しません。」と明記してある。従って、このVanilla Dpupもi386では動かないはず。

●ブート

最初はライブUSBメモリを使ってAthlon X2マシンで試してみたのだが、BusterDogと同じように、初回ブート時にエラーが出る。どうやら、セーブファイルがないと正常ブートできないらしい。そんなこと言っても、初回ブート時にはセーブファイルはないわけで…ブートメニューでRAMオンリー(SAVEなし)を選べば良いようだが、その仕様もどうかと思う。

ところが、VirtualBoxで使用すると、仮想LiveCDで立ちあげても、仮想HDDへインストールしても、この現象は起きない。う〜ん…原因が見えない。

●デスクトップ環境

Vanilla DpupはDebianベースと言っても、BusterDogとは違い「JWM+ROX」というデスクトップ環境なので、正直有難みが少ない。う〜ん、これなら普通にUbuntuベースのPuppy(例えばFossapup)を使っていればいいんじゃね?というのが実感。Debian固有のメリットってあるのかな?あ〜、確かにVanillaのHPには何か書いてあったけれど…

ただ、Debianなんだから、他のデスクトップ環境もインストール可能なはず(もちろんUbuntuでもそうなんだが)−−てんで、試しにLXDEをインストールしてみたのだが、ものの見事にシステムが壊れた(^_^; 環境が切り替わらないどころか、一切のコマンドが実行できなくなった。Ctrl+Alt+BackspaceでX落としても、コマンドライン命令すら受け付けない。そもそも、ログアウトができない。オイオイ…

ただし、PCManFMをインストールしてデフォルト・ファイルマネージャーに設定すれば、操作性はかなり向上する。そんなの、どのPuppyでも同じだろと、言いたいところだが、確か古いPuppyでは、ROX以外をデフォルトのファイルマネージャーに設定すると、デスクトップが壊れたような記憶がある。デスクトップはROXの管理下にあるピンボードなので…と言う、認識で良いのかな?

もひとつ、デスクトップ環境を改善するために、幾つかのアプリケーションを追加インストールしたいのだが、デフォルトのパッケージマネージャには何も表示されない。パッケージ・データベースを更新すれば良いのだが…デフォルトで全然、何も表示されない、てのも変じゃね?

●パネル(トレイ)設定

パネル(トレイ)の設定プログラムががslcako 6.3.2と同じタイプで、かなり使いにくい。ただ、まさにそれ故に、リソースファイルを弄ろうという気になったわけで、このディストロではトレイの設定について、かなり勉強をさせてもらった。不自由に感じるのはパネル自体の仕様ではなく、設定プログラムが使いにくいからだ、と実感した。これだけでも、かなりの収穫だった。


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