†Linuxなんて大キライ†

QuickPup

作成開始日 2022.06.27
最終更新日 2022.07.31

Slackoベースで、デスクトップ環境としてXfceを採用したもの。しかも、標準ブラウザがSeamonkeyと言う、私好みのシステムになっている。また、Ubuntu系Puppyと違って、日本語パックを適用しなくても、ブラウザ上の日本語くらいは表示できる(フォントは汚いが)。AMD C/S(Radeon)で頻発するサスペンド/レジューム問題も発生しない。Bluetoothにも標準対応。ただし、Pulse/ALSAの設定に問題があるようで、Bluetoothスピーカーへの接続は確認できたが、音が出るところまでは行っていない。

スペックだけ見れば、飛び付きそうなディストロなのだが−−そして、実際飛び付いたのだが、いやあ、実際に使うのはなかなか…

一番驚いたのは、セーブファイルの読み込みに失敗すること。最初、その時点での最新バージョンである21.04を試してみたのだが、起動時に前回保存したセーブファイルが読み込めない。ファイルシステムが壊れているようなメッセージが出る。USBメモリ上でも、SSD上でも同じように失敗した。その後、1つ前の最終バージョンである20.06.9を試したところ、この問題は発生しなかったのだが……いや、このレベルの不具合って…

【追記】BusterDogと同じように、FAT32はサポート外なのかも?(2022.09.14)

次に参ったのは、インストールに失敗すること。普通にインストーラを使ってSSDにfrugalインストールしてみたのだが、Grubがシステムを検出できない。ちょっと調べてみたら、ターゲットドライブにinitrd.xzがコピーされていない。USBメモリ上からSSD上の当該ディレクトリにコピーして、再度Grubを設定したら今度は自動認識した。これは21.04でも20.06.9でも同じだった。…まあ、Puppy系の場合はインストーラなんか使わなくても、単純なファイルコピーでインストールはできるのだが、だからと言って…

使い勝手も問題で、Xfceだからと言って、Xfceの機能が完全に使えるかと言うと、そうではなく、たとえばxfce4-sensorsはインストール出来たが機能せず(ライブラリ不足)。また、ボタンの画像がおかしい、アイコンの解像度が変など、細かな点も目に付いた。さらに、「/etc/default/keyboard」ファイルがないので、「ctrl:nocaps」が設定できなくて困った。いや、なければ新規作成すれば良いのだが、果たしてそれで機能するのだろうか?

【追記】Ctrlキーの位置については[Applications|Setup|Puppy Setup]から設定可能。ただ、設定しても、/etc/default/keyboardファイルは存在しない、と…

日本語表示に関してはsazanami(TTフォント)をインストールしたら、それなりの表示になった。万全ではないけれど、ビットマップよりはかなり良い。ま、この辺りは後でどうにでもなるでしょう。なお、日本語入力に関しては未チェック。正直、この段階で見切りを着けたので。

と言うことで、結論としては《魅力的な仕様だが、現時点で実用になる完成度とは言い難い》。ま、文句を言うだけではなく、自分で何とかして、開発者にフィードバックする、というのが建設的な態度だと思うが、ちょっと、そこまでやっている余裕はないかな。


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