†Linuxなんて大キライ†

Puppy 6.0.5のインストール直後に行う作業

作成開始日 2019.06.05
最終更新日 2022.08.03

必須パッケージ&アプリのインストール

ユーザーインターフェース設定

キー入力の遅延とレートの変更
[スタートメニュー|デスクトップ|PupX ]またはコマンドラインからpupxを実行(rate=30/delay=250ms)。遅延(delay)を小さくし過ぎると、チャタリング類似の症状になる。

Ctrl/CapsLockの入れ替え:[デスクトップアイコン:設定|マウス/キーボード]
警告音の停止:コマンドラインからxset b offを実行する
マウスのダブルクリック間隔の変更【別項参照】
ターミナルのプロンプトの変更【別項参照】
アプリレベルでWordStarライクなダイヤモンド・カーソルを実現する【別項参照】
システムレベルでWordStarライクなダイヤモンド・カーソルを実現する【別項参照】

デスクトップ設定

デフォルトアプリの変更:[スタートメニュー|セットアップ|Default-chooser]
ブラウザはseamonkey、テキストエディタはleafpad、端末はsakura。
ファイラーは設定不可だが、デスクトップの[ファイル]アイコンの中身は変更可能。PCManFMを使用する場合は[アイテムを編集]で以下のように書き換える。
[/usr/local/bin/rox]→[/usr/share/applications/pcmanfm.desktop]
※ROXはデスクトップ管理も行っているため、完全に削除する訳にはいかない。

[PCManFM][pnethood][JWMDeskマネージャ][SFS-Load]をデスクトップへの配置
/user/share/applications内のアイコンをデスクトップにドラッグ。 あとは必要に応じて表示名とアイコンの設定を変更する。 私がpcmanfmに使用している黄色い顔アイコンは/user/share/iconsにある。 また、デスクトップ上の[ファイル]アイコンは/usr/local/lib/X11/pixmaps/home48.png。

PCManFMとLeafpadをタスクバーのラウンチャに登録
[スタートメニュー|JVMDeskマネージャ|Launcher]
その他、必要なプログラムの追加・変更を行う(私の場合はpnethoodやLeafpad等)。

PCManFMのごみ箱設定の確認
PCManFMの[ごみ箱]機能はTahrpupでは正常に機能しない。ファイルは消えるのだが、削除ファイルがどこに行ったのか判らなくなる。pfindを使って行き先を確認して、ファイラーにブックマークしておくと良い。確か、root/.local…なんちゃらだった記憶がある。

3つの「Puppyパッケージマネージャ」の表示名変更
おそらくバグ;3つの内2つはそれぞれ「quickpet」と「updates」。
@/user/share/applicationから3つの「Puppyパッケージマネージャ」をテキスト・エディタで開く。それぞれ内容を読んで、適切な日本語タイトルに変更する(「Tahr QuickPet」「Tahr Updates」など)。
A[スタートメニュー|セットアップ|Manu Manager]を起動する。アイコンサイズを16→24ドットに変更;これでタイトル変更が反映される。再度アイコンサイズを16ドットに戻す。

壁紙の変更:[スタートメニュー|デスクトップ|JWMDeskマネージャ|背景]
デフォルトの壁紙ディレクトリは「/usr/share/backgrounds」。ここに予め好みの壁紙を入れておくと良い。場合によっては、壁紙ファイルが勝手にリサイズ保存されてしまうので注意。元ファイルはbackgrounds-originalに残るようだが…

【参考】Roxのオプション設定のピンボードの項から、アイコン名の色と影を変更することもできる。デスクトップ設定なのに、JWM管理ではなく、ファイラー管理というところがミソ。壁紙もデスクトップもRoxの管理下にあるようだ(設定で管理下から外すことも可能?)。

デスクトップの配色の変更
[スタートメニュー|デスクトップ|JWMDeskマネージャ|GTKテーマ|Flat-grey-rounded]
デフォルトはとても見にくい(特に選択したアイコンのアイコン名)。尤も、この設定でもウィンドウのアクティブ/非アクティブの区別が付かない。最終的には[JWMテーマ作成]で、配色を根本的に作り変える方がよい。

【参考】JWMテーマ作成は、既存の配色をベースに一部を変更すると言う使い方ができない。[Edit]がそれに相当する機能のはずだが、正常に動作しない。ただし、ユーザー作成の配色を読み込むことはできる。したがって、自作配色の累積的な改良は可能。作成した配色データは「/root/.jwm/themes」に入っている。ここには既存の配色データも入っているので、直接いじれば変更できる?また、左下メニューの犬の顔画像に関しては、「.jwmrc-tray」で変更できる…?

【追記】アイコン名の色はGTKの管理になるようだ。デフォルトの[FlatBlueContrast]の場合、設定ファイルは「/usr/share/themes/FlatBlueContrast/gtk-2.0/gtkrc」となる。選択アイコンのテキストの色を以下のように白(white)とすると良い。この配色ならば、選択アイコンもはっきり読めるし、ウィンドウのアクティブ/非アクティブの区別も付く。(2022.08.03)
text[SELECTED] = "white" #Foreground of selected text ...
text[ACTIVE] = "white" #Certain highlighted/selected things

アイコン配置の離散化(格子状配置)
Roxのオプション設定から、デスクトップのアイコン配置位置が離散化できる。[中]に設定しておくと、奇麗に並べるときに便利。Roxは単なるファイルマネージャではなく、システムに深く結び付いている。

仮想デスクトップを減らす
[スタートメニュー|JVMDeskマネージャ|Tray|VirtualDesktops]
仮想デスクトップは不要、デスクトップは1つで十分

カレンダー/時計の表示形式を変更する
[スタートメニュー|デスクトップ|PupClockset|オプション]
「%m\/%d%a %H:%M」で「06/27木 17:48」形式になる。
【注意】「/」はそのままでは使えない、前に「\(¥)」を付ける

システム設定

USB-HDDのマウント
デフォルトでは、起動時に自動的にUSB HDDがマウントされるわけではない。 システムの再起動のときには要注意。fstabやmtabに書いときゃいいんだろうけど。

電源管理機能の追加:パッケージマネージャからacpitoolをインストール
Puppy 6.0.5では終了メニューにスリープ/サスペンド/レジュームなど出ない(電源ボタンを押せばスリープの選択肢が出るようだが)。が、acpitoolを追加すれば、これらの機能が実行できるようになる。

【参考】acpitoolはコマンドライン・ツールなので、適当なシェルを作っておくとよい。シェル名は「syalis.sh」を推奨(^^ゞ(「sleep」や「suspend」という名前は既に使用されてる)。単にサスペンドするだけなら、内容は「acpitool -s」の1行のみでよい。

HDDの温度の確認:パッケージマネージャからhddtempをインストール
コマンドラインから「hddtemp sata:/dev/sdb1」として温度チェック(USB-HDDがsdb1の場合)。あるいは、smartctlを使う方法もある(パッケージ名はsmaratmontools)。

ネットワーク設定

DHCPから固定IPアドレスに変更
[デスクトップアイコン:設定|インターネット]/トレイのネットワークアイコン
固定IPの方が高速で安定的に動作する。我が家では192.168.1.8xをLinux用に割り当てている。

ファイアウォールの一時停止
デフォルト設定だとpingが跳ねられる。けっこう不便なので、設定が終了するまでファイアウォール自体をオフにしておく。

samba設定の変更/sambaの有効化:/etc/samba/smb.conf
[デスクトップアイコン:設定|スタートアップ|サービス|rc.samba]
sambaシンプルセットアップを使用すると、起動/停止やsmb.confのチェックが可能。

ユーザーの追加/sambaユーザーの追加
adduser <ユーザー名>
smbpasswd -a <ユーザー名>
外部からsambaサーバへのアクセスを許可する場合、アクセスするユーザーを予め登録しておく必要がある。Puppyの場合はAdministrator(root)しか登録されていない(spot等特別なものは除く)。

共有ディレクトリのパーミッション変更
共有設定したディレクトリのパーミッションを「775」にする(すべてのユーザーにすべてを許可)。セキュリティが極端に低下するが、家庭内ではこの方が便利。

【参考】FAT32のUSB-HDDの場合はやや特殊。パーミッション概念自体がないので設定変更が不可能、みなしで運用する。/etc/fstabにパーミッションを記述することになるが、具体的な手順に関しては別項参照。rootしかないpuppyでも、デフォルトではroot以外書き込み禁止になる…?

日本語入力で困っている

日本語入力の問題の解決
デフォルト状態では、IMEより先にアプリがキー入力をフックしてしまう事があり、IMEのキーアサインとアプリのキーアサインがバッディングすると、アプリ側が優先されてしまう事がある。つまり、日本語変換中でも、Ctrl+Hが「ヒストリの表示」になってしまったりする。これは極めて不便。しかし、AutoKeyを使用すればこうした問題は解決する。

【参考】AutoKeyを使えば、テキストエディタでCtrl+H/Ctrl+MをBackspace/Enterに割り付けたり、ダイヤモンドカーソルを実現することもできる。AutoKeyはVZやApsalyのキーカスタマイズ機能が独立したものと考えても良いだろう。

日本語入力が起動しなくなった場合への対処
キーカスタマイズの途中でハングして、以後日本語入力がまったく起動しなくなると言う現象を数回経験している。原因は不明だが、@IMEのデーモンが停止した、A設定ファイルが破損した、という可能性が考えられる。まずは、デーモンが生きているかどうかの確認から。取り敢えずシステムを再起動してみるのも、有効な方法だと思う。


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