†Linuxなんて大キライ†

OptiPlex160をファイルサーバにしてみた

作成開始日 2019.06.07
最終更新日 2019.08.11

内蔵HDDの外付化

従来は1TB/2.5"HDDを内蔵していたが、CPUとチップセットの発熱が予想以上に大きく、HDD寿命に不安を覚えた。アセンブル時に計測した内蔵HDDの温度は39℃だったが、本体に触れた感触では、この数字を信用するのは難しい。そこで、システムを小容量のSSDに入れて、1TBのHDDは外付のデータストレージにすることにした。

で、HDDを外に出すなら、本体もOptiplexであるは必要なく、eBox+Puppy 4.3.1の方が低発熱で良いかと思った。が、残念なことに、Debianで作成したHDD区画は、Puppy 4.3.1ではマウント不可;HDDをそのまま流用はできない。このあたり、理由がよく判らなかったが(Puppy 4.3.1はext4対応)、深入りは時間の無駄かつHDD破損のリスクがある。結局、当初の予定通りOptiPlexに戻ることにした。

で、内蔵ストレージをHDDからSSDに変更して、元通りDebianをインストールし、外付け1TB HDDをアクセスすればよい。理論的には簡単なハナシだが、まず、Debianがインストールできる容量のSSDがないorz ビンボ〜 Samsungの16GBを試したが、こいつはブートが不安定で実用には厳しい(u_u;) サムスン〜 在庫で空いているのは4GBのSSDだけだが、4GBではDebianのインストール困難(;_;)

ちなみに、64ビット版のDebianも動作可能だった(USBのLiveで確認)。Atom 330は32ビット限定のイメージが強いが、元来CPU本体は64ビット対応。ネックはチップセットのビデオの方だったのだが、Linuxでは問題ないようだ(IONならWinでもOK)。尤も、RAM 2GB搭載(max.4GB)で、64ビット版が意味あるのかどうか…

DebianからPuppyへ

そこでPuppy 6.0.5(Tahr)を試したところ、こちらはDebianのHDDがスンナリ読めた。 なので、4GB SSD+TahrPupという構成に変更した(システム300MB+データ領域500MB程度)。

その際ふと気が付いたのが、eBoxにもTahrPupを乗せればこのHDDが扱えるんじゃ…が、Vortex86のeBoxでは、Puppy 4.3.1が唯一動作可能な実用OSであることを忘れていたorz 結局、Debianで作ったHDDをそのまま使用する限り、eBoxでは扱えないという結論。データストレージをFAT32にすれば問題はないのだろうが、現時点ではそこまで手間をかける余裕はない。あと、eBoxをサーバ運用するならコンデンサ鳴きを何とかしないと危ない。

ともあれ、Tahrpupをインストールして、sambaを起動して、1TBのUSB HDDをファイルサーバとすることに成功。…と書くといかにも簡単だが、そうスンナリとはいかない。いろいろな面倒ごとについては《こちら》を参照。

2.5"HDD TOSHIBA MK1059GSMについて

今回使用したTOSHIBA MK1059GSM(2.5"/5400rpm/1TB)は転送速度こそイマイチだが、低発熱・低騒音のエコなHDD。元々はADataのポータブルHDDに使用されていたものだが、トラブル頻発でファイル壊しまくって実に困った。が、ケースから出してベアドライブで使用したら極めて快調になった;ケースに熱が籠るのか、USB変換基板がタコなのか… 同型HDDをWinマシンのメインストレージとしても使用しているが、温度は35℃前後でノントラブルで動き続けている。

ただ、厄介なのは厚さが12.5mmであること。この厚さに対応したHDDケースは滅多に売っていないし、あっても高価。内蔵も微妙で、Endeavor ST150Eにはスンナリ内蔵できたが、OptiPlex160ではギリギリ;かなり無理をして押し込んでいた。まあ、ケースなんかなくても、USB/SATA変換ケーブルでつなげば済むとも言えるが、むき出しは流石にどうだろう…と考えていたところ、上蓋スライド式のHDDケースを700円ほどで見つけた。こいつも12.5mm非対応だが装着は可能。もちろん蓋は閉まらなくなるが、持ち運ぶわけでもないので、蓋は上に載せるだけにして、テープで止めておけば十分だろう。

で、このケースで運用してみたが、使用中も熱くなる様子はなく、一定時間アクセスがないとモーターの回転も止まる。内蔵HDDは常時回転状態だったので、この点のメリットも大きい;反面、反応は鈍くなり、スピンアップの回数も増えるが。室温29℃の状態で、アイドル時33℃、30分間連続動画再生時も37℃止まりだった;触ってもほんのりレベル。 ちなみに、内蔵SSDの方は常時29℃で室温と変わらない;流石に小容量SSDだと熱が籠らない。

今回の教訓から、外付HDDのファイルシステムはFAT32推奨;重要なのは安全性でもパフォーマンスでもなく互換性。FAT32にも、パーミッション問題、大文字小文字問題、ファイルサイズ上限など、それはそれで問題は多いのだが、不便であってもとりあえず使える環境を作るなら、やはりFAT32がベスト。ま、今回はそもそもDebianのシステム乗っけていたわけなので、ext以外の選択肢はなかったけれど。

【追記】その後、互換性を考えるならNTFSがベストと判明。実は、PuppyでFAT32を使うと、通常の対処方法(マウント時にiocharsetを指定)では解決不能な日本語の文字化けが発生する。こうなると、Windowsはもちろん、Debianでも正常に表示できない。

外付けHDD不調 (2019.08.10)

突然、外付けHDDにアクセス不能になった。連日の猛暑のせいか?三日前、所要で一日留守にしたが、夕方帰宅したら室温が36℃だった。日中は40℃超えだった可能性大。

HDD自体は認識しているが、区画をマウントできない。再起動を掛けてもダメ。Win7に持っていってCrystal DiskInfoでチェックしたが正常。ドライブ自体ではなく、ファイルシステムが壊れている感じ。もともとDebianが入っていたドライブなので、再度内蔵に付け替えて起動を試みる。案の定、ディスクのチェックでエラーメッセージ多数。ブートプロセスはある程度進むが途中で止まる。が、ディスク自体は認識したわけで…

と言うことで、外付けに戻してPuppyからアクセスしたら認識した。ただしSATA/USB変換(ケース)は変更した;これは便宜的な理由。かなり恐い状態だが、とりあえず破損したデータは見つかっていない。

今回の教訓:
FAT32であれば、不具合が出た時点ですぐにWindows環境でメンテナンスできたはず。が、不具合が出てもファイルが無事なのはext4のジャーナリングのおかげと思われる。どちらのメリットが大きいかは微妙なところ。いずれにしろ、盆休みが開けたら、早急にミラーリングシステムを考えないと…


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