†Linuxなんて大キライ†
OptiPlex160を家庭内動画サーバにしてみた
作成開始日 2019.01.08
最終更新日 2022.12.30
OptiPlex160(Atom330/2GB-RAM/2.5"1TB-HDD/Mirage3)にLinuxを乗っけて、Smabaで動画サーバにしてみた。結果的には成功−−だが、かなり多くの問題があった。
まずはVine 6.3を試してみた
最初に選んだのはVine 6.3。けっこう思い入れのあるディストロだが、結局放棄。
- USBメモリからのインストールができない。何故かCUIインストーラ(英語版)しか起動しない。しかも、ソースを指定する段階で行き詰まる。どうも、USBメモリがマウントできていないカンジ。結局、骨董品の外付けDVDドライブを引っ張り出すハメに。
- gnomeが重い。LXDEが私の基準なので、gnomeはやっぱり重い。Atom330ならギリギリ実用レベルか?デスクトップ用途ではないので、これでも使えないことはないが、反応が鈍くてアプリケーションの二重起動なんてしょっちゅうの有り様。LXDEに変更することも可能だが、それはそれで機能的に見劣りするんだよね(^^; 初めからLXDE前提のシステムとはやっぱり違う。
- 動画が再生できない。ライセンス問題のリスクを回避するために、メディアプレイヤー系はすべてユーザーがリビルドしてrpmを生成する方式を取っているんだが、まともにビルドできた試しがない。今まで何度も(恐らく10回以上)、いろんな環境・バージョンで試してみたが、Vineで動画再生できたことは一度もない。動画サーバで動画が再生できないのはなぁ…
- Seamonkeyが動かない。Firefoxは重さもさることながら、UI周りが非常に使いにくい。いちいちabout:configで細かな設定するのは面倒臭い。是非ともSemonkeyが使いたい(pale moonとかでもいいけど)。これも自分でリビルドして動かしているユーザーもいらっしゃるようだが、それを要求されてもなぁ…
まあ、Vineは日本語環境がきちんとしていて好感度高いのだが、もうちょっと何とかしてよね感が強く、そこを自力で解決する時間と手間が惜しい。いや、面倒臭いとかじゃなくて、他のディストロでは普通に解決できている問題なんでなぁ…
Debian 9.4に還える
で、まあ、Debian 9.4(LXDE)に戻ってきたわけだが、これはこれで問題が多い。
メジャー・ディストロだから、何の問題もなくスンナリ、と言う訳ではないんだよね。
- デフォルト設定ではSMPlayerがまともに使えない。別ウィンドでmpvが開いてしまい、SMPlayerとまともに連携しないのだ。SMPlayer上の操作ボタンを押すと、SMPlayerがmpvよりも前面に出て、肝腎の画面が全然見えなくなる(^_^;オソマツ…流石にこれは困るので、mplayerを入れたら、連携はするようになった。が、アスペクト比設定がおかしい。設定が無視されて、物理サイズの縦横比で表示されてしまう。結局、設定ダイアログからmplayerに渡すフィルターのオプションとして、scale=720:-2を指定したら、まともに表示できるようになったけど、それって何? ちなみに、デフォルトだと音も出なかった。
- スタートメニューの編集ができない。まあ、軽さの代償なのかも知れんが、こんなこともできんのか?という感じが強い。デフォルトのメニューはカテゴライズも並び順もなんかビミョーだし、手作業でプログラムを登録することもできない。これは、seamonkeyを使うときにとても困った。menulibreというメニュー編集ツールもあるのだが、これはメニューをぶっ壊す。違うマシンで同じ現象が起きたので、偶然でも操作ミスでもないだろう。恐くて使えない。結局、メニューファイル(~/.config/menus/lxde-applications.menu)を直接編集して直した。アイコンの登録法方も特殊で面倒。【別項参照】
【追記】この当時はLinuxのメニューの流儀を理解していなかった。理解できれば、割と自由にメニュー構成を変更できるのだが…Windowsのような簡便さは全くない。(2022.12.30)
- 日本語入力ができない−−これは私のミスというか無知ゆえのことだったんだが、メニューを見る限り、ibusやmozcのアイコンがあって、日本語入力はインストール済みだって、思うじゃない!?なのに、全然日本語モードにならないので、散々苦労した。何のことはない、未インストールだったんで、インストールすれば済むハナシなんだけどね、いや、これはデフォルトで1本は入れておいてくれよ…この点はVineやPuppy(JP)は偉いよなぁ…
- sudoが使えない。いや、sudoグループに登録されていないからなんで、自分で登録すれば済むハナシなんだが、これもデフォルトでやっておいて欲しいなぁ…。それに、suでもsudoでも、GUIアプリケーションではパーミッション問題が上手く回避できないことがあった。たとえば、端末でsudo pcmanfmとしてファイルマネージャを起動しても、rootと同じようにファイルが扱えるのかと言うと、そうでもないみたい。ああ、なんでrootでログインできないんだ!?−−と勝手に思い込んでいたんだが、少なくとも9.4ではrootログインが可能だった。ん?少なくとも一度rootログイン廃止したはずだよね…???
【追記】これも理解不足。LightDMであれば、普通にrootログイン可能。まあ、DMなんて概念自体がWinユーザーには無縁なものなので、混乱は仕方ないが。(2022.12.30)
- SWATが使えない。これは理由が明確で、セキュリティホールが多数発見されて、廃止されちゃったんだよね。でも、Vine 6.3ではまだ使えたからね〜〜。残しておいて欲しかったなぁ…
で、まあ、結局これでsamba起動してファイルサーバとして普通に快調に動いている。消費電力は15〜17w程度。なかなかの省電力で満足。ファンレス機なのでCPU温度は50度オーバーになるが、HDDの温度は39℃だった(hddtempで計測)。まあ、このレベルであれば真夏以外は大丈夫でしょう(真夏は室温が10℃以上上がるので要注意)。
【Linuxなんて大キライ目次】
【ホーム】