†Linuxなんて大キライ†
LXQtメモ 〜ただの雑感〜
作成開始日 2025.03.05
最終更新日
もうすぐ新しいマシン(中古の10年モノ)が届くので、Debian 12 bookwormをインストールしようと思っている。が、LXDEにするかLXQtにするかで少し悩んでいる。そもそも、LXDEとLXQtって、どこが違うんだ?−−これが、いくら調べても判らない。使用しているツールキットがGTK+からQtになった、てのはどこにでも書いてあるが、だから何?何が変わるの?てのが判らない。強いて言えば、リソースを少し多目に食うようになった、くらい。こりゃ、試すより他ないだろう…
wikiの「LXQt」の項目にはコンポーネントの一覧みたいのが載っている。これを見れば、LXDEにはなかった機能が一応はチェックできるが、どの時点(バージョン)のものなのかは不明。また、具体的な機能や外観の違いも判らない(例えばlx-panelとlxqt-panel)。
てんで、ウチのサーバーを漁っていたらLubuntu 18.04が出てきた。20.10もあったんだが、こっちはなぜかブートしなかったので、7年も前の古いバージョンで試すことにした。ちなみに、最新版DLすればいいじゃないか、と言う御意見は尤もだが、ウチの環境でGBクラスのファイルをダウンロードするのには覚悟がいる。通信量制限がけっこう厳しいので、嫁に根回ししておかないと怒られる(^_^; ゲームガデキナイジャナイ!プンプン
Lubuntu18.04でLXQtを少し弄ってみた
結論から言うと、LXDEとほとんど何も変わっていない。機能が増えたわけでもルック&フィールがスマートになったわけでもない。ほぼまんまのLXDEである。強いて言えば、電源管理機能がデフォルトでインストールされていた(Xfceのヤツが(^_^;) 別段重くなっている印象はなかったが、HDD容量を余分に食って機能が同じでは意味がない…それどころか、とんでもないバグが散見された。
@システムトレイのキーボードアイコンクリックするとすっ飛ぶ(^_^; キー入力も一切受け付けない。Ctrl+Alt+Backspaceもダメ。まあ、日本語環境+USキーボードなんて変則設定ではあるが、それにしても…
AIMEを入れ直そうとSynapticパケマネを起動したら、表示が崩れたorz 機能自体は問題ないようだが、ファイル一覧の下のパンがぐちゃぐちゃ…
BIME(fcitx+mozc)が起動しない。ibus+Anthyに変更しても日本語が入力できなかった…これは他の環境でも時々あるが。
流石にこの時点で心が折れたので、これ以上のチェックは行わなかった。なお、動作環境はVirtualBoxなので、環境に起因する問題も含まれているかも知れない。また、古いバージョンなので完成度が低いのかも知れない。が、少なくともLXDEではこんな事は起きない。この時点でのLXQtの評価は「不安定で使えないLXDE」でしかない。
Lubutun 18.04をLXDEに変更してみた
パケマネからLXDEをインストールしてみたところ、システムが大幅に安定した。少なくとも、LXQtの時にあったようなフリーズや表示の崩れはなくなった。IMEもscim+Anthyという鉄板構成で入力可能に。ただし、初回は右クリックで明示的にインプットメソッドを指定しないと起動しない。また、端末やブラウザなどのアプリではIMEが起動できなかった。
と言うことで、LXDEでも万全ではないないけれど、どちらかと言うとUbuntu側の問題のような気もする。まともな環境を作るならもう少し手を入れる必要があるだろう。逆に言えば、そのレベルにはあるワケで、この時点では枯れたLXDEの完勝という印象。
その後、rootを有効にしてrootで設定変更などをしたら、IMEもまともに動作するようになった。そういうことだ。rootを排除するなんて具の骨頂だよ…ということで、私は基本的にUbuntu系は使用しない。今後のテストはDebian系で行いましょう。
こうなると、やっぱりLXQtの最新版をチェックしないといかんかな…流石に現行バージョンではかなり改善されているようなので。
Debian 11 bullseyeをLXQt化してみたのだが…
ということで、LXDEのDebian 11にLXQtをインストールしてみた。こちらは3〜4年前のシステムになる。で、インストール自体は成功したのだが、なぜかLXQt環境にならない。確かに、LXQtのアプリ(Qt版PCManFMとか)はインストールされているし、起動もするのだが、デフォルトはLXDEのまま。ログイン時に明示的にデスクトップ環境を指定しても無視されている…?
と思ったら、ログイン直前にデスクトップ環境を指定する必要があった。
[デスクトップ環境の指定→ユーザーID→パスワード→ログイン]の順ではダメで、
[ユーザーID→パスワード→デスクトップ環境の指定→ログイン]の順で操作する必要がある。
そう言えば、前にも同じところで引っ掛かった記憶がある…厄介な仕様だ。
とりあえず、LXQtのバージョンを確認したところ、ver.0.16.0だった。
- やはり、若干重くなった印象はある;客観的に計測したわけではないが
- 各アプリは外観・機能とも若干の変更が見られるが、本質的変更ではなさそうだ;一概に使い勝手が向上しているとは言い難い;UIの洗練度では、むしろPuppyの方が上?
- 通知デーモンは百害あって一利なし、即座に停止すべし;起動直後に30秒くらい操作不能になる現象を引き起こす;そもそも、デスクトップPCに電池がないのをエラーにすんな!
- 日本語入力ができない;例によって、どうやってもIMEが起動しない;しかも、LXDEに戻してもダメになっていた、システム壊されたカンジ;GTK_IM_MODULE=等の設定が消されているんで、書き直してやれば済む話だとは思うが…トホホホ…
- ウィンドウマネージャーなどは、設定プログラム自体が起動しない;まだまだ全体のツメは甘い印象があるが、これは仕方のないところか…?
- デスクトップのアイコンの整列間隔(水平方向)が広すぎて非常に不便;変更方法もわからない…ま、リソースファイル弄れば何とかなるだろうけど、ちょっとなぁ…
- FeatherPadはショートカットキーの変更が可能;所謂キーカスタマイズができるわけではないが、Ctrl+MやCtrl+Hのショートカット設定を外すことが出来るのは有り難い;ただ、こいつは日本語(入力)に対応していないかも…
多分、LXDEの最大の欠点は、各種設定変更プログラムが一元化・系統化されていない点だと思うんだよね。その点では、LXQtがコンフィギュレーションセンターを追加したのは良く判るんだが、外観も機能もまだまだと言う感じで、ちょ〜っと、これをメリットと呼ぶのはなぁ…
あとは、若干重くなったのと、若干機能強化されたのを、どう評価するか…そもそも「Qtだから」機能が強化できたわけでもないしねぇ…まあ、少なくともこの時点の完成度なら、まだまだLXDEの勝ちだよな。Debian 12も素直にLXDEで使おうと思う…
【Linuxなんて大キライ目次】
【ホーム】