(2004.04.06)

Tamron SP 70-210mm/F3.5-4 (52A)

恐らく、これが初代のSPレンズのはず。そのためか、造りはかなり丁寧な印象を受ける。開放F値も望遠端でF4だが、それ以外はF3.5通し(恐らく70-135で、という意味だとは思うが…)。流石にこの明るさだと少々重いが、これは用途と描写を考えると仕方ない所でしょう。気軽に使うレンズではない。CFマクロなので全域でシームレスにマクロに入れるのもありがたい。

ポイントは回転ズームだということ。私は、標準ズームは回転式、望遠ズームは直進式が使いやすいと信じ込んでいた。標準ズームは広角〜中望遠をカバーしているので、画角が優先されるべきである。間違っても、ズームでフレーミングを調整してはいけない。これに対して、望遠ズームではポジショニングが難しい状況が多いので、フレーミングはズームで調整する必要がある。だから、標準ズームではピントとズームがはっきり別れている回転式が望ましく、望遠ズームではピントとズームが一体化している直進式が望ましい――と、まあ思っていたわけ。

でも、このレンズを使ってみて、それも違うのかな〜と思ったりした。回転式の望遠ズームなのだが使い勝手はかなり良い。理由はよく判らないのだが…。ズームを変更してもレンズの全長が変化しないこととも関係あるのかなあ…。Pentax K1000に装着して1時間強使ってみたが、やや重いことを除けば、非常に扱いやすかった。

レンズ構成 15群16枚
最短撮影距離 0.75m
最大撮影倍率 1:2
フィルター径 58mm
フード 内蔵
サイズ 64.5mmx169.5mm/750g
発売時期 1979年
定価 \7.7000


2004.04.02/オークションで入手。OMマウント付きで3200円は安い。光学系奇麗とのことだったが、前玉2枚目に点カビ発見。文句を言おうとも思ったんだが…翌日には消えていた。なぜ??

2004.04.03/播磨坂の桜祭りで試写。ボディはK1000。非常に扱いやすいが、私の用途には、どうしても300mmが欲しいなあ…。

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