(2003.04.10)
OLYMPUS T32
OMシリーズ用のTTLオートストロボで、クリップオン・タイプなのにGN32という大光量で、標準で24mmまでカバーできるらしい。なかなかリキの入ったストロボ。で、気が付いた点をいくつか。
- 計算板は不要
ちょっと意外な感じがするんだけど、実は計算板がなくても完全に正常動作する。周知の通り、T32では計算版の裏表でTTLオート/外光オート&マニュアルを切り替えているから、当然、計算板の装着方向によってモードが切り替わると思うじゃない。でも、実はそうではなくて、モード切り替えはボディ側だけの問題で、ストロボ側では「マニュアル・フル発光=TTLオート」という設定になっている。マニュアルモードだとTTL信号が来ないので結果的にフル発光になるということ。だから、計算板をなくしても、左から「FULL(TTL) 1/2 F4 F5.6 F8 (ISO100)」と書いた紙を貼っておけば充分。
- ACアダプタでもチャージ時間が掛かる
これも意外。ACアダプター2を使ってみたのだが、なんとフルチャージに12秒も掛かる。別段壊れているのではなく、スペック通りの性能なんだが、なんだかなあ…。ま、オート使えば1秒足らずでチャージすることも多いけどねえ…。
- 汎用シンクロケーブルが使えない
他メーカーのボディで、シンクロケーブル接続する使用は完全に無視みたいね。アクセサリーの中にも該当品はなし。もちろん、汎用品のホットシュー/シンクロターミナル変換アダプタを使えば済む話だが、ちょっと気に入らんな。T32はQuickAuto用のバウンスグリップも使えないし…。
- 外光オート時の最大絞りがF4(ISO 100)
これはLumix LC5で使うときには致命的。F2.8でないとAFが合焦できない。もっとも、ストロボにNDフィルターを使えば良いのかも知れないが…。ま、これはLumixの方が悪いんだけど…。
- オートモードでシンクロ速度以上の場合は発光しない
これはQucikAutoとOM-2の組み合わせでもそうだったから別段驚かないけど、ちょっと戸惑うと言うか…。TTL/外光オートでは日中シンクロができない…うん?あ、うんと絞って速度を1/60"以下にすればいいのかな? ちなみに、マニュアルモードでは全速発光、もちろんメカニカルシャッターもOK。
現在、私の手許にはT32が2台ある。一番機はSさんからもらった半ジャンク品で、フル発光時にGN22にしかならないそうだ。でも、マニュアル、外光オート、TTLオートすべてで正常動作を確認。もし、光量に誤差があるようなら、補正してやれば済むレベルだろう。それに、TTLにしろ外光にしろオートならば、そういう誤差は出ないはず(まだ未確認だが)。もらってから計算板を紛失してしまったが、私の感触では十分実用品。
二番機は「さよならオリンパスセール」で半額(\16000)で買った新品。勢いでワイドアダプター&NDフィルター、ズームアダプタ、ACアダプタ、TTLオートコード(6本!)も買ってしまった。
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