(2003.12.12更新)

カメラ修理記

●Zenit-C:ファインダー掃除 (2003.12.11)

まず、スクリーンの外側(ミラーの上の部分)も奇麗に掃除すること。ここもかなり汚れている可能性が高い。

プリズムとスクリーンの内側はトップカバーを分解して掃除する。

  1. トップカバーの周囲の4ヵ所のネジを外す。
  2. シャッターダイヤルをBに合わせ、ダイヤルを止めている2ヵ所のネジをゆるめる。
  3. シャッターダイヤルを外す。上に引っ張るだけでよい。
  4. 同様に、シャッターダイヤルの下の正体不明のレバーを止めているのネジをゆるめて外す。
  5. トップカバーを上に引っ張る。
と、これだけで簡単に外れる。シンクロターミナルも結線されていないので気にする事なく、ぱかっと取ってしまえばよい。あとはプリズムを抑えを外し、スクリーンの内側を奇麗に掃除する。

効果は非常にあり、かなりクリアなファインダーになったが、肝腎のピント合わせをするファインダー中央部に薄いしみのような曇りが残った。どうも、これはガラスの変質した部分ではないかと思われる。スクリーンの外側に付いているようなのだが、どうやっても取れない。

●Industar-50 50mm/F3.5のグリスアップ (2003.12.11)

ピントリングが「スカスカ→カクッ」って感じの動きだったのだが、後側からグリス(自転車用(^_^;)をネジの部分に少しずつ着けて回転させたら、とても快調になった。適当なトルクがあり、スムーズに動く。

●OM-2Aのシューピン折れ (2003.11.08)

おそらく、アクセサリーシューを取り付けたまま強くぶつけたものと思われる。ネジ部がボディ側に残ったままピンが折れてしまっている。これを取り出すのは不可能と思われる。もう一度本格的に挑戦するつもりだが、望み薄。

で、トップカバーを開けてみたら、シュー部のパーツを取り換えるだけで比較的簡単に修理できることが判明。しかし、ドナー機がないとお話しにならない。裏蓋もほしいから、とりあえずドナー機を探すか…。

もう一つの方向性としては、独自に3pinのコネクタ埋め込んで、TTLのケーブルを自作するという方法。個人的には、ストロボをペンタ部のシューに直接載せることは少ないので、この方法でも悪くない。なお、無印OM-2のTTLケーブルは自作が簡単で、通常のシンクロターミナル+ペンタ部のTTL信号線1本という組み合わせでも上手くいくだろう。ドナー機が見つからなければ、こちらの可能性も探ってみたい。

●レンズの修理にはどのくらい掛かるか? (2000.10.24)

程度にもよるが、オーバーホールで5000〜10000円くらい。くもりのあるEF80-200mmは7000円だった。ただし、どの程度きれいになるかはケースバイケース。また、磨けないところが曇れば、部品交換以外にないだろう。

●旧タイプEF35-80レンズの分解の仕方 (2000.10.230)

【前玉】
CANONなんたらと印刷してあるレンズ回りの円周カバーを千枚通しで外すあとは前玉を回転させるだけで外れる。中玉はネジを外す。でも、中玉の中は磨けない。
【後玉】
後玉の周りのカバーを千枚通しでひっぺがす。後玉は簡単に取れる。

●Pentax 50mmレンズの分解の仕方 (00.10.23)

●SIGMA 35-135/3.5-4.5 (OM)

2003.10.26/オークションで「カビあり」ということで2000円で落札したものだが、実際は「カビだらけ」で、向こうが霧の彼方に見えないというシロモノ。とんでもないものを掴まされた(>_<) ともかく、ほぼ全部の玉が真っ白。

で、まず、後玉の外側。当然、ここは分解せずにクリーニング可能なのだが、フツーに拭いただけでは白くカサカサになったカビが全く取れない。クリーニング液直掛けで磨く。それで何とか奇麗になった。

次は中玉。後玉部分をゴムのレンズ回しで回すと、後群がごそっと抜ける。で、中玉にもクリーニング液直掛けで奇麗に。後群の内部も少し曇っているのだが、こちらは分解不能。

次は前玉の裏側。これがたいへんだった。ローレットゴムを上手に脱がして、その下のピントリングを繋いでいるテープを剥がす。今回はローレットゴムを切らずにできた。で、前玉をねじると外れるのだが…どうも、これは分解歴があるようだ。ネジが足らない箇所がある。それはともかく、前玉の裏側と中玉の片面を磨く。前玉の裏側のカビは強烈だったようで、カビ跡を完全に取ることはできないようだ。でも、まあ前進。

これで、取れる所は概ね取ったんだが、まだもう一枚、強烈に白くなっている中玉がある。そこまで到達するには、もう少し研究が必要なようだ。

しっかしさあ、私の経験から言うと、こういう極端に酷いカビって、SIGMA製に多いような気がするなあ…廉価レンズだから粗末に扱われるせいか、それともSIGMAの古いレンズはそもそもカビやすい性質なのか…なんか、両方のような気がする。

●Yashicaflex

2003.10.13/私にとって初めての二眼レフ。義父からのもらいもの。壊れているわけではないが、保存状態が非常に悪く、光学系・メカ系ともダメージが大きい。とりあえず、メンテナンスに挑戦してみた。 ということで、あと撮影レンズのカビさえ何とかすれば、一応実用レベルになると思う。もっとも、前玉にはかなり目立つ打ち傷もあり、ジャンクであることには変わりがない。

2003.10.14/レンズのカビ取りに挑戦。結果的に、カビは後玉の外側に付いていた。ただ、強烈にこびりついて、まともな方法では取れない。レンズクリーニング液の直掛けという荒業で取り去った。う〜む。

それに気付く前には、前玉を取り外して内部のカビ取りを試みた。内側にカビはなかったので無駄骨になったが、取り外し方がわかったのは収穫。ピント用、撮影用ともに、銀色の枠をゴムのレンズ回しで回せば取れる。カニ目レンチは不要。ひょっとすると、レンズ交換式なのかも知れない。

●NIKKOR SERIES-E 75-150mm/F3.5 絞り修理

/// 2003.07.24 ///

絞りが正常に開閉せず。バネが弱くなっているのか、擦れているのか、途中で止まってしまう。しかも、前オーナーが修理しようとしてネジ山なめちゃって、分解修理もできない。仕方ないので、根気よく絞りのレバーを何度も動かし、オイラーでオイルを少し差してみた。そしたら、何とか動くようになった。一応正常になったようだ。安いものだったし、光学系も外観も奇麗だから、まあ良かった良かった。

●Sunpak B3000S

/// 2003.07.11 ///

我楽多屋で難あり品を2000円でゲット。オートも含めて基本動作はOKなので、かなりの格安だが、やはりいろいろと問題はある。

@パワーレシオのスイッチがFull〜1/8しか設定できず、1/16、1/32まで動かない。
A本体の角度調節が異様に固い。
Bテスト発光スイッチが効かない。

と言うことで、動作はすると言うものの、実用になるかというと微妙なところ。小光量発光や角度調節ができるからこそB3000Sは人気商品なわけで、そこに難があっては存在意義を問われる。

で、無謀にもいきなり分解に掛ってしまったわけ。ストロボとしては比較的分解しやすい機種だが、強烈な頭痛と朦朧とした意識の中で、シンクロコード溝の下の隠しネジが発見できず、力任せに引っぺがして壊してしまった。まあ、致命的ではないけどね、ちょっと短慮でした。

ちにみに、本体は上下と先端部の3つに分解できる。先端部は発光部の後ろの二つのネジ(白と緑の▲マークのところにあるネジ)を外せばすっぽり抜ける。あとは上下に分解すればよいのだが、ネジがサイドに二個所、電池室に二個所、あと一個所がシンクロコード溝の下にあったんだった…。

で、分解によって@とAはほぼ解決した感じ。特に@はスイッチのミゾの端がえぐれていて、その割れ目にスイッチが噛み込んでいたんだな……どうしたらこんなふうになるんだろ? Aは接点が届いていなかったみたいで、接点位置の調整で何とかなった感じ。

ところがBはちょっとどうにもならない。回転部の金具のみを取り出してみたんだが、全然スムーズに回らない。これは……たぶん、大きな力が加わって、歪んでしまってんだろうな。だから、それとは反対方向にゆがめてスムーズに回転するようにしないといけない。あるいは、二枚の金属板の間に異物でも挟まっているか…? ここが解決しなくては組み立て直す意味はないわけだ…。ということで、現在分解したまま寝かしている。

※メモ:ピンクのリード線は大きな半田玉に半田付けすること、黒のリード線は途中で切ってあるのでつなぎ直すこと。

/// 2003.07.12 ///

基本的に修理完了。固くなっていた回転部は、二本のペンチで挟んでぐりぐりやったり、マイナスドライバ突っ込んでコンコンやったら、何とかまあ、常識的な範囲内の力で動くようになった。と言っても、まだ若干固いし、ガタも出ちゃったけどね。これはもう仕方ない。動かんよりはマシということで。パワーレシオの調整は完全に修理成功。テスト発光スイッチは結局ダメだったが、実害も小さいので今回は手を付けない。

分解中に軽度の感電が一回、AC電源部付近でバチっというショートが一回。どちらも大事にはいたらなかったが、やはり完全に放電してからでないと手は出せないななあ…。わかっちゃいるけど気が焦る。

現時点では一応実用レベルに達した。マニュアルで1/32(GN5.6相等)まで絞れるのは有り難いし、バウンスに加え、左右どちらにも横倒しにできるので、縦位置と横位置の切り替えのときにかなり便利そうだ。しかし、内部にけっこう手を入れたからねえ、火を吹いたり、感電したり、過電流でカメラ側を壊したり…は覚悟しておかないといけないねえ…(^_^;

●OLYMPUS TRIP 35 絞り不良、分解研究

/// 2003.06.30 ///

修理と言うより分解研究という方が正しい。元来修理は困難な感じ。問題点は絞りの動作がおかしいこと。絞り羽根がF8あたりで動かなくなってしまう。トップカバーを開けて、レンズの後ろの真上にあるネジを動かしてやると正常に戻るが、またすぐに再発する。

ということで、このネジのついたテコの動きがスムーズでないことが故障の原因なのだが、それがなぜスムーズに動かないのかがわからない。とりあえず、ということでオイルを差したら、案の定シャッター羽根にオイルが回って、正常に閉まらなくなった(ほとんど致命的、やっぱり絶対にやってはいけないことだった、学習効果がないなあ)。それでもやっぱり直らない。

ということで、とりあえずできるところまで分解することにした。トップカバーを開けるのは簡単で、横のネジ1本と巻き戻しクランク、それにその下のネジ2本を外せば良い。巻き戻しクランクは、他のカメラ同様、フィルムを回す軸の部分にドライバ突っ込んでクランクを回せば外れる。中央のネジは取らないように。底蓋はネジだけで取れる。

その次が問題。グッタペルカをはがして(今回の機体は初めから剥がれていたが)、レンズの左右にある前面のパネルを外す。これはそれぞれネジ一本で外れる。ところが、今回私が分解した機体は、左手側のパネルのネジのネジ山が潰されていて回らない。これはかなり致命的。しょうがないので、パネルをラジペンではさんで、えい、やっ、と力任せにひっぺがした。もちろんパネルは歪んだが、取らないことには先に進めない。ちなみに、残ったネジはラジペンで回して外しておいた。

さて、前面パネルを外すと、レンズユニットのベースになっている金属板が出て来る。これが左右それぞれ2本ずつのネジで止められているので、それを外す。すると、レンズのユニットがゴソっと外れて、フィルム室のユニットと完全に分解できる。

レンズユニットを裏から見ると、問題になっているネジ付きのテコがむき出しになっている。この段階ではレンズユニット中の絞り羽根と組み合わされているだけで、他の部品とは噛み合っていない。にもかかわらず、F8付近で止まる現象が出る。つまり、絞り羽根自体に問題がある。そうなると、レンズユニットを分解しないと手が出ない。しかし、これ以上の分解方法はわからない……ということで、行き止まり。場合によっては他のジャンク品からレンズユニットだけを取り出すと言う方法もあるけれど。

課題:レンズユニットの分解方法

●Tamron 35-70/3.5(17A)カビ取り

/// 2003.06.29 ///

失敗。傷だらけにしたのに取れず。う〜ん、授業料と思おう。中玉にかなり大きなカビ。前玉を外さないといけないのだが…。一番前の玉は内側のカニ目を外せば取れる。だが、それ以上は進めない。

ヘリコイドのゴムを切り離すと、小ネジが4本出て来る。 これを離すとピントリングがフリーになるのだが、それだけではまだだめ。 このピントリングを完全に外してしまわないと、二枚目の前玉は外れない。 ところがこれが外れない。ピントリングの後ろ側のところにカニ目があので、こいつをはずせば良いのかもしれないが、位置的に極めて外し難い。

しかし、構造的に今一つ理解できない。 なんでこれで外れないのだろう?また、外れなくする必要性は何だろう? ギブアップかなあ…

けっこう気に入っていたレンズなので、程度の良いものが欲しいのだが…。 こいつはダメにしてしまったに等しいんだが、どの途中玉のカビがあれだけ大きいと、実戦で使う訳にもいかないしね…

●TEFNON 75-300 カビ取り

/// 2003.06.29 ///

全部の玉にカビカビ。とりあえず、先日購入した中空のレンズ回しを使ったら、前玉が外れたので掃除してみた。一番酷いのは中玉だから、前玉だけではあんまり意味はないけど、まあ、小手調べ。

●ZUIKO 35-105のカビ取り

/// 2003.06.03 ///

前玉、中玉、後玉のすべてに問題あり(T_T) 外観は綺麗なのに保存が酷かったようだ。さて、中でも特に酷いのは中玉の大きなカビ。しかし、こいつのカビ取りはそれほど難しくない。後玉をゴムのレンズ回しで回して外す。これだけで後群がごそっと外れ、中玉の内側が出て来る。中玉カビはここに発生しているので、ここをレンズクリーナーで掃除すれば良い。

それよりも問題は後玉。一番後ろの玉の内側に蜘蛛の巣状のカビがかなり広範囲に発生している。しかし、後群はごそっとはずれるくせに、この一番後ろの玉のみを外すのはかなり難しそう。接着剤の可能性大。こうなると交換しかないかもしれないのだが…コストの問題もあるし、そもそも部品ストックがあるかどうか…。

前玉は後ろから覗かないとわからないが、周辺部にカビとも曇りとも断定できないものがかなり広範囲に見える。これは前玉を外せば何とかなるかもしれない。

●Kenko TelePlus MC-4:カビ取り[2003.05.22]

後玉にクモの巣状のカビ。後玉を外してクリーニング液直掛けで除去(通常、直掛けは厳禁)。レンズは後玉方向からのみ分解可能で全部で三重のカニ目になっている。一番外側はピント調節用、二番目はレンズユニット全体を本体から取り出す、一番内側がレンズ分解用。

ということで、一番内側だけ外れれば問題ないのだが、なかなかそう上手くはいかない。結局全部分解してしまった。コツが判ったから次回からはレンズだけ分解できると思うが。なお、今回もやはり金属部にけっこう傷を付けてしまった。う〜ん、素人とプロの違いはここだろうなあ。

全部分解してしまうと困るのがピントの調節。経験的に一番外側のリングを2ノッチ分くらい絞めたところで全体をはめ込むと良いことがわかったが、無限遠が出ているか心配。まあ、これは微調整もそれほど難しくはないが。

もうひとつ、レンズユニットを全部取り外してしまえば、接写リングとして使えることも判明。50mm/F1.8で等倍くらいまでいけそうだ。

おまけに、こいつは構造が単純だから、マウントアダプタに改造することも難しくはなさそう。どの途、写りは期待できないし、そっちの材料に使う方が面白いかもしれない。しかし、どんなコンバータにする? Adaptallのおかげで、とりあえず、どのカメラもレンズ不足は解消されているし…。

●OM-2@:裏蓋閉まらず[2003.05.03]

フィルムを入れると裏蓋が閉まらない。どうやら、ストッパーの噛み合わせが悪いようだ。ボディ側のツメとボディの間にマイナスドライバを突っ込んで噛み合わせを調整。とりあえずは正常になったが、まだちょっと不安が…撮影中にパカっはやだよ…。

●Tamron SP60-300/3.8-5.4A ピント&ズームリングのゴリゴリ[2003.03.31]

症状:オイル切れと言うよりは、何等かの金具が鏡胴と擦れ合っている感じ。広角端の遠距離側で非常に嫌なジャリジャリ音がして、ピントリングが回転しなくなる。
原因:内側の鏡胴に付いているナットの1つが裏返しになっていたため、ネジが規定よりも高い位置で止まってしまっていて、それが外側の鏡胴と擦れていた。
対処:鏡胴部のローレット・ゴムを先端から4cmほどめくりあげて、6つの小ねじを外して外側の鏡胴を分離する。そうすると内側の鏡胴がむき出しになるが、その付け根あたりにある三つ並んだネジの左横(手前が後玉)のナットとネジが問題の部分。これをいったん外して、ナットを裏返してはめ直す。
備考:これは素人修理がされているとしか考えられない。各部のカニ目もかなり傷ついている。

XA-2、XR-8に続いて三つ目のお粗末な素人修理品が見つかったわけだ。話には聞いていたけど、意外に多いんだねえ。XR-8はジャンクワゴン品だから納得するが、XA-2とSP60-300はオークション品。確かにジャンクとは書いてあったけど、手を入れているかどうかまでは書いてなかった。これって、けっこう悪質な気がするね。「格安ジャンク品、ノークレーム、ノーリターン」は免罪符ではないですよ。手に取って確認できないのだから、説明記述と内容が異なっていたり、明らかな瑕疵を明記してなかったりすれば、立派な詐欺です。

●Sun 70-210/F4(OM) 絞り異常[2003.03.23]

症状:絞りがおかしく、絞ると戻る時にF8あたりで止まってしまう。開放に戻らない。
原因:絞りレバーとリングの接続部がズレていて、ズレた部分が土台をこすっていた。
修理:マウント部を完全に分解して、ズレていた金具を付け直す。

マウント部の分解組み立てはそれほど困難ではないが、ベアリングのボールが転がるのに注意。で、まあ、直ったけどね。なんか粗雑な造りだよな〜。

●Zuiko 50mm/F1.8(黒縁)内部掃除[2003.03.23]

症状:レンズ内部に大きめのゴミがいくつか入っている。
修理:前面の化粧板をレンズ回しで外し、さらに出て来た鏡胴部をレンズ回しで外すと、前玉が外れるので、内部を掃除して組み立てなおす。

化粧板を外した後、鏡胴部をレンズ回しで回す時は、レンズを傷つけないように。ギリギリの高さ。このレンズは、基本的に前玉と後玉の二群で構成されているみたい(ZUIKO 50/1.8には色んなバージョンがあるようなので、必ずしもこの方法で分解できる保証はない)。一番最後の後玉はマウント面から外すけど、それ以外はこれで完全分解? あとは接着しているみたいでどうしようもない感じ…。ゴミは取れたけど、埃の侵入はかなり残っている。どうすればプロみたいに綺麗にできるのかねえ…?

●OLYMPUS ZUIKO 35-70/3.5-4.5:後玉カビ[2003.03.05]

後玉の中央部にうっすらとカビが発生。銀色のマウント部のネジを外すと後玉が簡単に外れたので、内側をよく拭いて修理完了。実に簡単にできた。ちなみに、このレンズには後玉にけっこう目立つ傷がある。

●OLYMPUS OM-2 S&P:巻き上げロック[2003.03.05]

例のごとく、底部右手側のチャージのギアの噛み合わせの問題。一度分解してはめなおしたら直った。なお、OM-1ではこの部分を分解すると元に戻すのが大変だったが、流石にOM-2 S&Pではユニット化されていて、割合に簡単に分解/組立ができる。

●PENTAX AF28-90:絞り羽根外れ[2003.03.04]

これまたXR-8といっしょに買ったジャンクワゴンの500円品。絞り羽根が2枚外れてしまっていて、常にレンズを覆っている。その外は至って正常なレンズで、実に惜しい…つ〜ても、中古価格も安いものなので、あえて修理に出す価値はない。てんで、自分で分解してみた。予想通り、絞り羽根は一番内側のユニットに付いていて、完全にバラさないと修理できない。で、完全にバラして修理はしたが、こんどは元に戻せない(^_^; ま、しかたないだろうね、これは。高倍率のAFズームを資料なしでバラしたんだから、こうなることは覚悟していた。まあ、のんびりパズルを楽しみましょう。

●OLYMPUS XA-2B:巻き上げ及びストロボ不良[2003.02.13]

シャッターが切れないジャンク品を1500円で落札。巻き上げギアに異物が挟まっていた。最初は、二番機と同じように回路的な問題を疑ったが、そもそもシャッターがチャージされた状態になっていない。つまり、シャッターが落ちないのではなく、巻き上げ(シャッターチャージ)自体ができていない。で、巻き上げギアを調べた所、ハンダ玉が挟まっていた。これを取り除いたところ、快調に巻き上げができ、シャッターも切れるようになった。この部分の修理は大成功…というほど大したことはしてないが。

しかし、こいつは一度素人修理がされているようだ。電池金具の半田付けが思いっきり下手くそ。恐らく、この部分を半田付けする際に、半田の玉が転がってギアに挟まったのだと想像される。素人の手が入っているとなると、他の部分もちと心配だな。

そのせいかどうか判らないが、ストロボが発光しない。A-11自体は美品でチャージランプもきちんと付くのだが、発光しないし、そもそもファインダー内のチャージ表示LEDが付かない。となると、ボディとのインターフェース部に問題があるのかな。確かに接点には酸化幕できていていたが、それを取り除いても効果なし。ふ〜む、とりあえず、一番機と組み合わせてみて、原因がボディ側かストロボ側か特定する所から始めることだな。

2003.02.15/ストロボが発光しない原因が判明。本体のストロボ接点と電池金具をつなぐリード線(赤)がなくなっている。樹脂で固めてある根元からもぎ取られているため、修復は極めて困難。素人の手が入っていたので嫌な予感はしたが、案の定、とんでもないことをしてやがる。ボディの外にリード線を引き回すか、樹脂の中からリード線をほじくり出すか…。う〜ん、手がないわけではないが…。原因が判明したので小休止かな。A-11自体は問題なく発光することを確認(発光量はちと不安だが…)。

この三番機の参考にするために、二番機(完全ジャンク)を分解してみた。で、実はこいつもかなりとんでもない状態になっていることに気がついた。極めつけは、圧板が左右逆に付いていること。巻き上げがおかしいと思っていたが、スプロケットが圧板に当たっていたんだね。それに、底蓋を空けると正体不明の部品がバラバラ落ちてくるし…(^_^; まあ、9台2000円のジャンクセットだったから、こいつに関しては文句はないけど。復活の可能性はほぼゼロ。それでも、とりあえずシャッターが切れるようにはなった。問題は、シャッター羽根が開かないことだな(^^ゞ 羽根を駆動する部品とおぼしきものが取れてるもん。

●AUTO TAMRON 300mm/F5.6:絞り不調[2003.02.05]

ざっと三十数年前のアダプトマチック・レンズ(670Au)。F5.6開放にしても、絞りが真円ではなく丸鋸状になる。おもしろい仕様のレンズだな〜と思っていたら、実は壊れていた(^_^; F5.6〜F11まで絞りがまったく変化せず。F11でいったん絞られるけど、その後もやはり変化せず。絞り調節機構が完全にイカれてますなあ…。まあ、骨董品的なレンズだからね、光学系にダメージが少ないだけでも拾い物なんだけど。

で、早速分解修理。ポイントは、絞りを制御しているツメを止めているネジ。これは、マウントの付け根近くの黒いオビ部にある二つ並んだ黒いネジ。ここを少しゆるめて(完全に外すと大変なことになる!)、絞りの開き具合を調節してやると直る。

…なんてことが初めから判っているわけないから、これまたエライことになった。最初、他の部分のネジがなかなか外れないので、とりあえず、上記の絞り制御金具を止めているネジを完全に外しちゃったんだな。そしたら、ネジ穴が切っているある止め具(ナットみたいなもの)が外れてレンズ内に落下。しかも、これが油で汚れていたから、前玉が思いっきり汚れてしまった。あ〜あ。したがって、絞りの調整と前玉掃除の両方をやるハメに。

何はともあれ、絞りの金具を正しい位置にはめ直して、止め具をネジ止めしなきゃならないんだが、分解できない状態(他のネジが錆びかけていて、無理に回すとネジ山がつぶれる状態)でこれをやるのはなかなか大変だったんだよ。超精密作業。もう一回やれと言われても巧くできる自信はない。

これに比べると前玉の掃除は比較的単純。まず、前玉の化粧リングはカニ目レンチで割合簡単に外れるけど、これは外してもほとんど意味がない(∞ピンの調整用かもしれない)。ポイントは、ズームリングのすぐ前に付いている小さな3つのネジ。これをゆるめると(やっぱり完全に外さない方がいい)、前玉部の鏡胴が回転できるようになる。これを何度も回してやれば、前玉部がごそっと取れる。あとは内部を掃除してやればよい。もっとも、レンズ掃除って大変なんだよね〜。やっぱり油の拭きムラは完全には除去できないし、どうしても埃は侵入してしまう。ま、それでも掃除はせざるをえないし、実写には影響ないと思うけどねえ…。ま、前玉掃除に関してはもう一度折りを見てしっかりやろうと思う。分解してしまったから、無限遠がきちんと出るかもちょっと不安であるし。

絞りが直ってわかったこと。自動絞りのカメラに装着すると、マニュアルモードに設定できなくなる。もちろん、レンズ単体ならばできるから、恐らく実絞りで測光するカメラに取り付ければマニュアルモードでも使えるのだろうが。

●Canon Autoboy Mini:外装に難[2003.01.02]

ジャンク扱いでIZM 220と2台で100円(^_^;で入手。ま、コミコミだと740円だけど。機能的には一応実動品のようだ。症状は、@フロントパネルのネジタボが一個所、ツメが一個所折れていてパカパカする。Aフロントの透明パネル内が汚い。B電池蓋の蝶番が片方折れている。

まず、底ネジを一本外すだけでフロントパネルは難無く取れた。この状態で透明パネルを押すと、こちらも難無く取れた。で、まあ内部清掃は問題ない。でも、フロントパネルがパカパカなのは直しようがないので、エポキシ接着剤でで引っ付けてしまった。し〜らないっと。ま、現時点では結果は良好。再度フロントパネルを開けるときは、バキッといきましょうか。電池蓋の蝶番も接着したが、こちらは経験から言うと、早晩また取れるだろうなあ…

●Minolta XD:AE不良/MD50/1.7カビ[2002.11.18]

状態の悪い機体を格安で入手した。使用感はあまりないが、保存状態が最悪で、ボディにはサビが、レンズにはカビが大量に発生していた。で、まずレンズの方だが、前玉、後玉とも外側に発生してたカビは難無く取れた。また、中玉のカビも、後ろ側からカニ目(丸穴の方)を回すと後群がごそっと取れ、割と簡単に掃除できた。後群のレンズ群の内側にもまだ若干カビが残っているし、後玉に大きめのコーティング剥がれのようなものがあるが、初期の状態に比べるとずっとマシになった。

ボディの方は入手時点で半死半生。セルフタイマーでのみシャッターが切れ、AEは目茶苦茶。まず疑ったのは接触不良。外観がこれだけサビていれば、内部もかなりやられているはず。案の定、各ダイヤルをごりごり・ぐりぐりやっていたら、とりあえずはシャッターが切れるようになった。しかし、AEは重症のまま。シャッター速度が表示値よりも大幅にスローになる。以前これと似た症状に出くわしたことがあったなあ…そう、OM-2のAE不良と良く似ている。

ということで、OM-2と同じように、ミラーボックスの左右の穴から少量の注油。これで症状がかなり改善された。現時点では、八割くらいは正常速度で切れるようになった。原因はここで間違いないだろう。このあとはサビ取り、ファインダー掃除、モルトの張り替えをしよう。

2002.12.03/しばらくぶりに弄ってみたら死んでいた(T_T) まったく通電せず。電池の消耗が異常に速い。測ってみたら、何もしていない状態で15kΩほどの抵抗値を示した(テスターの極性に注意)。単純計算で0.2mA。この値、どう評価すべきか? 漏電(ショート)の可能性も考えられる。かなりショック……けっこう高かったのに…。

フィルムカウンターが進まないことがあったが、こちらは原因が判明。裏蓋開閉の感知接点を、フタ側に付いているツメが上手く押していないため。これは、裏蓋をそらせたら直った…けど、そんなことして大丈夫なのかね?

いずれにしろ、やっぱりミノルタのカメラとは相性が悪いことが判明。正妻OM-1の呪いに違いあるまい(^_^;

●Minolta α-9000:シャッター幕粘り/ミラーアップ[2002.10.04]

シャッター先幕に粘着物が付着して高速時にシャッターが開かない。ミノルタのSSに修理不能で突き返されたもの(シャッターユニットの在庫なし)。仕方ないので、シャッターをチャージした(先幕を出した)状態でベンジンで粘着物を拭き取る。一応シャッターが開くようにはなったが、粘着物の根本はなくなっていないので、シャッターを切るたびに汚れる。根気良く何度も拭き取るしかないだろうなあ…。分解して元を取り去れば別だが、こいつの分解は少々面倒な感じ。

そうかあ、そうね、高速時にシャッター幕が開かないのは、シャッターユニットの粘着と言う可能性が高いんだ。Nikon EMの故障もその線で調べるといいかも…。

ところで、このメンテナンス中にミラーアップして、動かなくなる症状が再発。しかし、今度は底蓋を外して、コチョコチョやっていたら回復した。まあ、何かこの辺りに噛み込み易い何かがあるんだろうなあ…。

また、このα-9000は裏蓋を開けると常時1/4000"になるため、どの程度の速度まで正常に切れるのか、チェックするのがとても困難。Nikon EM同様、裏蓋開閉の感知スイッチを押せば良いのだが、これが口で言うほど簡単ではない。実に不便だ。

2002.11.07/とりあえずの試写結果では、シャッター幕は直ったみたい。もう一度きちんと奇麗にしてやって修理完了としよう。

●Pentax SVA:エプロン部換装[2002.10.04]

●Fujica AZ-1:修理失敗・破壊[2002.09.11]

●SuperTakumar 135/3.5:距離指環[2002.09.08]

●Tokina SZ-X630(OM):絞りが戻らない[2002.07.16]

●ZUIKO 35-70/4:絞り玉紛失[2002.05.28]

●ZUIKO 85-250/5 & 100/2.8:カビ取り[2002.06.05]

●MINOLTA α-9000:ミラーアップ[2002.06.05]

●Konica Jump Auto:シンクロ不調[2002.06.09]

●ZUIKO 50/1.4:ローレット・ゴムの緩み[2002.06.12]

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