(2003.07.13)
まず、今回は外観はパス。恐らく、リペイントに失敗したものと思われる。というか、すべてはリペイントが原因だったような気がする。つまり、安い一眼レフを新品で購入して、カッコ良く青灰色にしようと貼革も替え、軍艦部も外して塗装をするつもりだったんだが、カウンター小窓を取り外すときに縁まで剔ってしまい(マスキングすりゃよかったのに)、しかもシャッターボタンのレバーに付いていた何等かの部品を紛失してしまった。しょうがないので、靴下を留めるアルミの爪なんぞをくっつけて取り敢えずシャッターは切れるようにしたが、露出計のスイッチは入らなくなるわ、巻き上げレバーの組み立て方がわからずにグラグラにしてしまうわ……もう、いらない! ってことでジャンクワゴン行きじゃなかったのかね? あくまでも推測だけど。
で、まず露出計とカウンタのリセットの問題は、原因が同じだった。なぜか軍艦部のシャッターボタンがシャッターレバーに届いてないため、そのままではシャッターが切れなくなっていた。で、前オーナーは何をしたのかというと、靴下を留めるアルミの爪を二つ重ねて、シャッターレバーに貼り付けていたのだった。そして、それがズレていてために、半押しのときにも露出計のスイッチが入らなくなるし、カウンタの円板に擦れて戻りが悪くなっていたのだった。あのね〜。靴下留めは取り除いたが、さて、足りない分はどうしよう?ってんで、古いキャッシュカードを切って両面テープで貼り付けた。あんまり変わんないじゃね〜か(^_^; でも露出計は復活。耐久性が少々心配だが、現時点では結果は良好。
カウンタ小窓は透明プラスチック部がなくなっていたので、惣菜のプラケースを切って貼り付けた。とりあえずそれなりになった。合成ゴム系の接着材を使用。これも耐久性に疑問はあるが。
それから、巻き上げレバーの組み立てのときに重要なのは、一番上にくる雪だるま形の穴の開いた円板。ポッチを下にして、大きい穴に巻き上げ軸を入れ、横に押して小さい穴が中央に来るようにロックする。
さて、このXR-8はニコンの一眼レフと同じように、レバーを折りたたむとシャッターがロックされるようになっている。しかしボディが小型であるため、眼鏡を掛けて使う場合にはレバーが眼鏡のフレームにぶつかって不便だ。そこで、レバー部を組み立て直す時、巻き上げレバー軸に付いているロック用のツメ付き円板を裏返して装着した。こうすれば、レバーをたたみ込んでもロックされない。
これ、たまたまこうなったというよりも、明らかにそうなるように設計されているような気がする。つまり、顧客からクレームが来たとき、あるいは不評だったときに簡単に改造できるようにしたのだろう。
それから、シャッターダイヤルの組み立て時には、摺動抵抗がきちんと回るにようにツメをはめること。
以上、外観が汚いことを除けば、実用上ほぼ問題ない状態になった。スクリーン/プリズム/ミラーも奇麗だし、内部はほとんど使用されていないし、愛着も湧いてしまい売る気が失せたなあ…(^_^; とりあえずは嫁さんがノルウェーでオーロラ撮影に使うそうだが…。
オーロラ撮影はあまり上手くいかなったようだ。そもそもオーロラがあんまり出なかったらしい。それでも何とか見れる写真が1枚あった。で、不精者の嫁さんは、オーロラ撮影用のCOSINAの20mm/F3.8で旅行のスナップも撮影してきたんだが…いやあ、コントラストの低いレンズだな〜を再認識させてくれた。ちなみに、Tamron 90/2.5を付けての試写のときは、ちゃんと奇麗に撮れていた。流石に比べて見せたら、嫁さんにもレンズの良し悪しがはっきりわかったようだ。
知らない内に、プリズムにゴミが付着していたので、再度分解清掃をすることにした。トップカバーの取り外し自体は比較的簡単。XR500と比べると随分スッキリとした構造になっている。なるほど生産技術の進歩はこういう形で目に見えるようになるのね。今回はプリズム掃除なので、プリズムを引っ張り出した。
2003年6月、オークションで売却してしまった。いやあ、枯れ木も山の賑わいと、売れるわけないだろな〜とか思って、2800円を付けて出しておいたら、奇特にも買ってやろうという御方が現れて……あらあら…元々500円のシロモノだから、こちらとしても御の字だけど、愛着も湧いていたのでちょっと悲しかった(;_;)