■OM-2試用レポート

2001.10.22/【二番機黒入手】焦点板と電池蓋・モードラ蓋なしのジャンク品で6250円。う〜む、ハズレ。機械系がかなり痛んでいる感じ。電子系はまったく不明。ひょっとするとOHで直るかも。ここのところ、ジャンクで随分儲けていたので調子に乗りすぎたかな? ま、こういうこともあるよ。

2001.10.22/【修理できた?】ところがどっこい、な〜んか直ったような気がする。やはり根本は機械系の動作不良。ミラーが上がるときに二段動作になる。二段目の動作に入るときに先幕が走るのだが、そこが引っ掛かっている感じ。で、まずミラーボックス内の穴に注油。これはあまり効果が感じられなかった。次に、底蓋を開けて可動部に注油。これはかなり効果があった。二段動作がなくなり、スムーズに動くようになった。マニュアル、オートとも大体いいかな〜という感じで切れる。ひょっとして大儲け? ただし、ホットシューは接点先端がネジ穴の内部で折れているので修理が必要。ペンタ部の傷から見ても、ホットシューを付けたまま強くぶつけたものと思われる。

2001.10.27/【電池蓋購入】オリンパス・プラザで400円+税。モードラ蓋の方はストックなしとのこと。ピント板は手持ちがあるし、ま、とりあえずこれで使える状態になった。う〜ん、よく判らんが、ほとんど正常に動いているような気がする。

2001.11.18/【PC画撮】んが、@Tokinaのレンズ+Velbonの三脚という組み合わせだと、絞りリングが動かせない(T_T)、Aこういう特殊な被写体にはダイレクト測光は適さない、ということが判明。結局マニュアルモードで撮影したが、それではOM-2の意味がない。しくしく。それから、この用途に焦点板がマイクロプリズムのみというはダメだね。応急処置だったから仕方ないが。

ととと、絞りリングが動かせないというのは、完全に勘違い。取り付け位置の調整で解決。ばかだねえ。

2002.04.23/【つつじ祭り二番機試写】根津神社つつじ祭りで嫁さんのポートレートと風景を撮影。レンズはTamron SP 28-135mm/F4-4.5とCosina 20mm/F3.8。レンズ、ボディともに十分実用レベルにあることを確認。特にボディはホットシューを除けば「完動品」と言ってよいだろう。シンクロターミナルもテスト良好。Tamron SP 28-135mmはなかなかシャープで描写は良いが、惜しいかなボケがイマイチ。これだとポートレート用には少々辛いなあ。マクロは1:4まで寄れる筈だったんだが…? Cosina 20mm/F3.8はコントラストの高いカッチリした描写。これでこの値段(新品1万1000円)ならお買得だろうなあ。造りが安っぽいのが何だけど。あと、オカベカラーがプロセッサ変えたら、変に安っぽい発色になったような気がする。それに、全部半段くらいオーバー気味だし。ピンク系が蛍光色みたいな発色するし、デジタルかなあ…。

2002.05.12/【一番機修理】例によってシャッター速度が不安定だったので注油、ウソみたいに簡単に直った。絞り連動糸のゆるみだと面倒なことになるかな、と思っていたところだが。いずれにしろ、これでリバーサル撮影の環境が整いつつある。

2002.05.21/【G社のパーティーを撮影】これが大失敗。原因はストロボ(ナショナル製)のオート不調。オート時の発光量が概ね2段くらい不足していることが判明。痛恨。しかも、2段不足していると判れば、2段補正して撮影すればよいのだが……実はときどき思い出したようにフル発光する(>_<) ま、だからこそ全部失敗ではなく、一部でも撮影できたのだが……いやあ、安物はいかんなぁ(中古で1500円のストロボ)。

最初は設定ミスだと思って随分落ち込んだが、結局故障と判明して多少気が楽になった。しかし、ミスを発見するまでは随分といろいろと悩んだ。ここでOM-2のダイレクト測光が役に立った。つまり、Autoモードでストロボ撮影をする場合、自動的に1/60秒で切れるはずである。なぜなら、原理的に言って、先幕が走り終わり、後幕がまだ走っていない状態(フィルム面がすべて露光されている状態)で発光するのであるから、絶対にシンクロ速度(1/60秒)よりは速くならない。また、正常に発光すれば即座に必要光量に達するのであるから、シンクロ速度よりも遅くなることも有り得ない。フラッシュの発光は1/1000秒以下の時間内に終るので、どれだけシャッターを開きっぱなしにしていても無意味である。

こうして考えると、Auto時には常時1/60秒程度で切れるはずなのに、実際にはかなりスローになってしまう。これはシャッター音でわかる。明らかに光量不足である。そこで、絞りを指定値からずらしたところ、1〜2段補正してやればよいことがわかった。1段ならストロボのオートとOM-2のオートの誤差という言い方もできるが(ごく僅かでもOM-2の方が多めの光量を要求すれば、シャッター速度は非常に遅くなる可能性がある)、2段では故障と言わざるをえない。実際、撮影結果は明らかな光量不足。一応、明るさに応じて発光量自体は変化しているようであるが(実は明るさに拘らず常時最少発光と思われる動作もときどきあるのだが…)。

ということで、ストロボの外光オート調光が正常かどうかは、Autoモードでシャッター音を耳で確かめながら撮影するのが有効と判明。Manualモードはオート不調を確認する方法がなくて極めて危険。あるいは、ストロボをマニュアル(常時フル発光)で使うのも有効。ただし、これは電池の消耗や近距離での撮影にかなり問題がある。

この問題については結論は出ていない。シンクロ速度の問題の可能性も大きい。また、PE-300SGW自体は概ね正常に発光しているようだ。今後の課題。

それから、パーティー撮影は35-135くらいが基本ね。今回はねこちゃんのウォッチ撮りをやりたかったから長くしたけど、適切とは言えない長さであることは確か。そうそう、一枚だけZUIKO 100/2.8(カビカビ)で撮影したんだが、これはまた凄くシャープなんだわ。う〜ん。

2002.06.04/【嫁さんの店の閉店記念および白山神社あじさいまつり】まあ、ボディの方は特段の問題はない。ストロボも前回の失敗を踏まえて、初めからオーバー気味にしていたから、それなりに撮影できた(ま、能のないストロボ一発撮りだけど)。問題はZUIKO 35-70/4。発色が目茶苦茶で顔が紫に写る。これじゃ土左衛門だよ。午後4時の屋外(晴天)、SKYLIGHT 1Aというのがいかんかったのか?…うん?1Aはアンバーコーティングがしてあるの? こりゃ、完全にフィルターのミスチョイス。とほほ。でも、アンバーで紫になるかねえ?

ん?違うぞ、調べて見たらφ55mmの1Aは持ってないから、1BかUVのはず。両方とも、実質的にはただのガラスと同じはずだから…ラボか? わからん…室内ストロボ撮影は正常。

2002.07.28/【川越百万灯まつり】二番機を持ってわざわざ川越まで行ってきたけど……いやはや、会場が広くてどこで何をやっているのかわからず、お目当てのイベントは撮れず…とほほほ。とりあえず、TOKINA SZ-X630とZUIKO 50/1.4の試写。街並みが良かったんで撮ろうと思ったんだが、最初はそんなつもりじゃなかったから、広角を忘れた(デジカメのみ)。とほほほ。

が、結果はなかなか良好。まず、SZ-X630はズーム比や重さを考えると十分満足できる描写。流石に曇天の午後4時以降、開放F値5.6(300mm時)、人垣の中での撮影ではISO 400でも手ぶれはいかんともしがたかったけれど、それを除けば文句なし。スペリアだから発色もハデで、ハデな被写体は映えるわ、やっぱり。ZUIKO 50/1.4(カビ玉)も良好。カビの影響はほどんどなし。ただ、露出に関しては、ラボが勝手に調整するからこっちの意図は全然反映されず。黒い建物は黒くプリントしてくれ〜! ま、そろそろポジに乗り換えるかな。

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