†貧乏カメラ館†

MIRAX MICRO 35 未評価 発売年月 19xx.xx/標準価格 ¥x.xxxx
凝ったギミックのプラ製フルメカ機


MIRAXのやや高級なプラ外装フルメカ・コンパクト。レンズは38mm/F3.8(3群3枚?)、コーティングあり。絞りはフィルム感度に応じて3段に変化(F8/ F11/ F16?)。ボディは擬皮貼り、縦開閉のレンズバリアは巻き上げレバーに応じて自動的に開く。MIRAXというと簡易カメラというイメージが強いのだが、これはかなり品質が高い感じがする。デザインと言い、スペックと言い、ギミックと言い、COSINA CX-2の影響をかなり大きく受けている印象。
(2006.05.16)

しかし、そもそも、MIRAXとはどんなメーカーなんだろう? 漠然と、RaynoxやSELBYみたいな、日本の簡易カメラメーカーかと思っていたのだが、どうも違うらしい。乏しい情報から推測すると…おそらく、米国のカメラメーカーのARGUS社がアジアに輸出する窓口として日本に作った子会社が「極東アーガス」(のちアーガス商事)で、その極東アーガスの日本向けブランドが「MIRAX」と思われる。したがって、このMICRO 35も元々はARGUS社の製品であろう。

ちなみに、このMICRO 35の底蓋には「輸入者 ARGUS(F.E.)LTD.」と印刷されている。「ARGUS」はもちろん米ARGUS社のこと、「F.E.」は極東を意味すると思われる。むしろポイントは「輸入者」という表記。通常ならば「輸入元」と書くべき所だろうし、そもそも輸入元をボディに印刷するのも一般的でない。やはり、米国企業ならではというところだろう。


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