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NIKON L135AF
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★★★ 発売年月 1984.03.01/標準価格 \3.4800
忘れ去られたピカイチの廉価版
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ニコンの廉価AFコンパクト。35mm/F3.5、DX非対応、ストロボ手動。ボディはやや横長でチャチな造り。ファインダーも青みが強い。AFロック可・AEロック不可。測光連動範囲はV9〜EV17でISO 400を使えば室内ノーストロボ撮影も可能。AFロックにやや難があるが、全体の操作感はそんなに悪くない。写りは価格相応。廉価機と言えども極端に手は抜いていない印象。
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ピカイチの廉価シリーズの元祖。初代ピカイチ(L35AF)とほぼ同時期に発売されているが、レンズが1ランク落ちる。愛称は「ピカイチメイト」。CanonのAutoboyシリーズで言えばLiteに相当するが、Liteの方が完成度は高い。びっくりするくらい資料がない機種で、インターネット検索にもほとんど引っ掛からない。かろうじて、1986年のカメラ総合カタログでスペックを確認できた。
(注)本項の内容の一部および本機の仕様に関しては/L様より情報を提供していただきました。
■基本スペック
レンズは35mm/F3.5とこのクラスでは標準的。AFはアクティブAFでフォーカスロックも可能。最短撮影距離は1.3mだが、実感としてはもう少し寄れる。合焦速度はかなり高速だが精度に不安がある。露出はEEで測光連動範囲がEV9〜17なので、ISO 400ならば室内灯のみでの撮影も可能。シャッタースピードの明記はないが、測光連動範囲から逆算すると下限が1/30"ではないかと思われる。AEロックは不可、露出補正はASA感度(100/400/1000)で行うことになるだろう。ただ、最低感度がASA 100ではASA 100のフィルムで逆光補正は無理。ストロボは手動制御のみでGNは10。ま、日中シンクロはできるわけだ。
■操作感
総じて悪くはない。もちろんプラボディだが、コンパクトで横長のボディの中に機械がぎっちり詰まっている感触がある。スカスカ・パカパカのオモカメや安く作った最近のコンパクトとは一線を画している。ファインダーは青みが強くてやや暗いが、倍率は0.5倍以上ありそうで大きくて見やすい。ただし、AFロックのシャッター半押しは物凄く微妙で扱いにくい。うっかり切っちゃうこともしばしば。ここが一番気になった。また、この時期のコンパクト共通の特徴だが、フラッシュが手動制御のみというのは嬉しい。あの日に帰りたい。
■描写
レンズ性能は曰く言いがたし。はっきり言えば、細部が潰れて立体感のない絵になる。色乗りも悪い。しかし、その原因のかなりの部分はレンズ性能と言うよりAF性能の問題ではないかと思われる。ピンがきっちり合っていれば、立体感も発色もそれほど酷くはない…と言っても、Autoboy 3クラスと比較するとはっきりと劣るが。個人的には「絵のように平板な」描写はけっこう好きで、被写体によってはこういうカメラも積極的に使いたい。LOMOが好きな人もいるんだ、べったり描写が好きでなにが悪い(^_^;
■総評
当初考えていたよりは良いカメラだと思う。特に、低輝度側がここまでいけるとは思っていなかった。AF性能を含めた写りには問題があるが、使用する幸福感はそこそこあった。測光やAFの癖を掴めば、まだまだ良い写真が撮れそうな気がする。鶏肋鶏肋。何より、自分で復活させたという愛着があるからねえ。ここまでくると、前玉の裏側の曇り(ではなく、コーティングのはがれみたいだが)を取りたくなる(^_^;
| 主要諸元
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| レンズ | 35mm/F3.5(3群4枚)
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| ピント調節 | アクティブAF
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| ピント確認 | なし
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| AFロック | シャッター半押し(AEロックは不可)
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| 近接撮影 | 1.2m
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| 露出制御 | プログラムAE
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| 露出補正 | 不可(ASA設定)
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| 測光範囲 | EV9〜EV17
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| フラッシュ | 手動制御、GN=10
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| ファインダー | 不明(比較的大きい、青味が強い)
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| 外観 | 137×68×47mm/285g(電池別)
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| その他 | ボディ色はワインレッドもあり
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■試用レポート
2001.10.08/【故障品を入手】ビックカメラのジャンクワゴンから500円で救出。曲がりなりにもNIKONブランドのカメラがこの値段、というのが理由。外観はB、機能的には特に問題なさそうに見えたのだが、実は巻き戻しができない。また、たまにシャッターが切れないこともあるし、ストロボも二回に一回しか発光しない感じ。流石に問題は多そうだ。そもそも巻き戻しができないのでは使用不可能。
2001.10.21/とりあえず分解してみる。プラの部品が内部で破損している模様。これでは修復は不可能だろう。おまけにバネを一つ紛失。かなり気をつけていたのだが、この癖は直らんなあ…。
2001.10.22/紛失したバネを発見。各部の動きを少しずつ確かめる。どういうふうに壊れているのか、どういう状態になればよいのか、大体理解できた。
2001.11.01/【復活完了】ということで、その後も少しづつ理解しながら組み立てていったところ、概ね動く段階まで来た。部品の破損で外れていたバネを別の場所に引っ掛けて直した。また、シャッターやストロボの不調は、基本的に電池の接触不良が原因のようで、しっかり接触させれば問題ない。ただし、モーターはかなりヘタり気味。また、折れかけている部品もあり、長くは使えそうにはない。それでもともかく、修復不可能と思っていたものが動くところまできた。500円でこの幸福感が味わえるなら安い(^_^; こうなると試写もしたい。
今回学んだこと:一気に直せるものなら一気に片を付ける。一晩寝てしまうと記憶が消えるから。でも、長期戦になりそうだと思ったら、ワンステップずつ噛み締めるように作業を進めること。同じことを何度も繰り返し、記憶を定着させることが肝要。理屈ではなく、感覚として「わかる」ようにする。
2001.11.14/【試写開始】電池消耗にとても弱い(訂正:電池チェッカの方がウソだった)。AFは速すぎて不安。レリーズ軽すぎて半押しが難しい(半押しでAE・AF動作確認)。AFロックはしてもAEロックはしないようだ。また、スローシャッターは切れない感じ。せいぜい1/30、下手すりゃ1/125単速ということもありあうる。なにしろ廉価機だ。しかし、さすがはニコン、安いけれども投げやりに作ってはいない。全体の操作性はまずまず。
2001.12.18/試写結果上がる。意外にもスローシャッターが切れている様子。ただし、AFはかなりタコ。レンズもシャープさに欠ける。なお、前玉に若干の曇りまたはカビがある。これが描写に影響したとも思えないが。
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