†貧乏カメラ館†

Konica
PANORAMA ZOOM
未評価 発売年月 1991.06/定価¥4.5000
大ぶりなワイド系ズーム


(2005.05.10)

おそらくZ-Up28W(90年4月発売)にパノラマアダプタを追加しただけの機種。で、「世界初のパノラマ付きズームコンパクト」なんだそうだ。ちなみに、このPANORAMA ZOOMの直後(91年12月)にOLYMPUSからほぼ同スペックのIZM 220が出るが、こっちは「世界初のパノラマ途中切替えカメラ」。脳貧血になりそうなくらい低レベルの争い(u_u;)

撮影モードはかなり充実していて、無限遠モード、スナップモード(固定焦点)、クローズアップモードがあるのが目を引く。ただし、モード変更はストロボ制御ボタンと兼用でけっこう面倒臭そうだ。NOU 135のような中途半端なレバースイッチよりは良いが。

一応「ズーム機」だがズームボタンは一つだけ。広角時に押せば望遠側に動き、望遠時に押せば広角側に動く。もちろん、中間で止めることもできるが、どっちかというと28mm/56mmの二焦点に近い使い勝手。こいつは二焦点でいいだろう。

「2"バルブ」というのがも一つわからんが、暗い場所でストロボをオフにすると、確かに2"を上限とするバルブのような動作をする。ちょっと意味がわからん仕様なのだが…

ファインダーは総じて見にくい。特に、眼鏡を掛けていると接眼部のワクが目の端に入ってくる感じ。それを気にして視線をずらすと完全にファインダーがズレちゃう。さらに、逆光だと眼鏡で反射した光が接眼レンズで反射して、ものすごく見にくくなる。しかし、ファインダーの上の部分を手で覆って暗くしてやるとかなり見やすくなる。要するにアイカップがあればいいんだ。また、AFとストロボのLEDがフレームに食い込んでいるのもかなり邪魔。

BIG miniと同時期の製品なのでフレキ切断が不安だったが、こいつは裏蓋制御ではなく上部制御なので、ボディと裏蓋をつなぐフレキはない。やっぱ、こっちの方がいいよなあ。

ワイドズームが欲しいので手に入れたのだが、大きさとファインダーの見にくさが気になるな。モード切替えの操作性もちょっと引っ掛かるが、まあ許容範囲。デザインはダサイけど、まだ失格じゃない。現時点での評価は65点。あとは写りか…

主要諸元
発売年月 1991年6月 定価¥4.5000
型式 [AFワイド系ズーム]
レンズ Konica zoom lens 28-56mm/F3.5-6.6(7群8枚)スカイライトフィルター内蔵
シャッター 1/4"〜1/280"(2"バルブ付)
ピント調節 アクティブ?AF(無限遠/クローズアップ/スナップ)
AFロック
最短撮影距離 75cm(ノーマル)/50cm(クローズアップ)
露出制御 CdSプログラムAE
露出補正
フラッシュ 自動/強制/禁止
ファインダー ?% x0.? 実像式(フレーム内への食い込みあり)
外観 134×73×60mm/365g(電池別)
電池 2CR5+CR2025(デート用)
仕様出典 '92カメラ総合カタログ Vol.103
その他 もともとは「現場監督」系列の製品のような気がする。現場監督28と外観やスペックが酷似している(現場監督28は単焦点だが)。


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