†貧乏カメラ館†

Konica K-mini Super 未評価 発売年月 xxxx.xx/標準価格 ¥x.xxxx
コニカの簡易カメラの最後の良心


K-mini後継の簡易カメラ。電動巻き上げのEE機だが、露出制御は初代K-mini同様シャッター速度のみで行う。ただし、絞りがF6.7固定からF8固定に変更されたため、被写界深度が深くなった。また、シャッター速度も2速から4速となり、1/4"スローもシャッターも可能になった。スペック的には大幅な進歩が見られる反面、レンズが3群3枚から2群2枚となり、コーティングも省略された。デザイン的にも初代のような明確なコンセプト性が見られず、凡庸なものに。
(2006.05.10)

初代K-miniは、スペック的にあまりに問題が多すぎたので、その反省の上に立って改良が加えられている。その点は大いに評価したい。しかし、デザインや質感はコストダウンの影響をモロに被ってしまっていて、お世辞にも幸福感のあるカメラとは言えない。製品全体から漂う投げやりな感じと、それを糊塗しようとする努力を見ると、OEM製品かも知れないと思ったりする(Raynoxあたりでは?)。フィルム室の造りなどは、どことなく見覚えがある。

決して人気のあるカメラではないが、ともかく流通量が少なくて、滅多に手に入らない。珍しいからと言って価値があるわけではないが、珍しいことだけは確か。私も、スペックを考えるとバカバカしいような値段を出して入手した。しかも、国内版のK-mini Superではなく、輸出版のEU-mini Super。何だかねえ…。割高を承知で入手したのは、やはり、改良部分に魅力を感じたから…かな?実売5000円クラスで、1/4"が切れる機種は滅多にないからね。


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