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●2012年01月01日 Fujifilm X10試写

X10片手に元日の浅草に繰り出す。使い勝手は非常に良い。そう、非常に良い。が、発色に関してはかなり意外だった。フジのカメラであれば、ハデハデしいお水系の発色が基本かと思っていたが、実際にはびっくりするほど彩度を抑えている。もちろん、ベルビア系の発色も選べるのだが、標準モード(プロビア系)でこんなに大人しいとは思ってもいなかった。CMOSだから…なのか? 個人的にはナチュラルな発色が好きなのだが、流石にちとおとなしすぎる。それはそうと、元日の浅草なんて行くもんじゃない。なんぼなんでもこの人出では…


●2012年02月07日 PowerShot A520入手

A500シリーズは意外に人気があって、なかなか予算内の出物がなかったが、セミジャンク品が格安で入手できた。入手目的は操作性のチェック。特に、ファインダー周りが気になっていた。 こうしてみると、本当にツボを押さえている。特に、広角端が35mmとか、デート用ボタン電池とかはぐっとくる。普段使いには十分すぎるレベル。


●2012年03月15日 PowerShot A530入手

A520の後継機。目立つ相違点は《露出モードの削減》。A520は露出フルモード(P/Av/Tv/M)だったが、A530ではP/Mの2モードのみに整理された。このクラスならばこれで十分だろう。A520は無駄スペックだったと思う。ただし、これによって下位シリーズのA400系(A430/A460)とのスペック上の相違が小さくなった。A500系/A400系にいまひとつ統一感がなく、試行錯誤の跡が見られるのは、同一クラスに2シリーズ投入し、何とか差別化しようとした結果だろう。

それはともかく、使い勝手はA520同様に非常に良い。特に、起動の速さと静かさは特筆もの。まあ、普段使いのコンデジとしては、完全に完成の域に達している。強いて言えば、撮影/再生切り替えのスライドスイッチは、モードを保持しないボタンスイッチの方が良いと思うが、それも大した問題ではない。これも、再生モード(レンズが繰り出さない状態)で起動する方法を確保するために必要だったのだろう。

なお、このA530はリコール対象機だが、例のSONY製CCD不良とは関係がない。問題になっているのは電池蓋のバネの取り付け方なので、その気になれば自力修理も可能だろう(私の機体は入手時点で正常になっていた)。

【追記】このシリーズ(A70等も含む)共通の難点として、しばらく使用しないと、電池残量が十分でも、電池切れ警告が出て動作不能になるという問題がある。これは、何度か電源のオン/オフを繰り返していると解消されるが、とっさの時にはけっこう困る。スタンバっておくカメラには適さない。


●2012年06月06日 OLYMPUS C-750UZ入手

実質的に単三のC-700シリーズの最終モデル。 正確にはC-755UZが存在するが、PictBridge対応以外に特段の違いはないようなので、C-750UZを以って単三UZ最終モデルと呼んでも差し支えはないと思う。

【表1】OLMYPUS C-700UZシリーズの主な仕様
モデル名発売年月画素数焦点距離最大固定ISO感度EVF画素数メディア
C-700UZ 2001/04 2M 38-380mmISO80011.4万画素スマメ
C-720UZ 2002/05 3M 40-320mmISO400画素数不明スマメ
C-730UZ 2002/10 3M 38-380mmISO40018万画素xD/スマメ両対応
C-740UZ 2003/05 3M 38-380mmISO40018万画素xD
C-750UZ 2003/06 4M
C-745UZ 2003/10 3M 38-380mmISO40018万画素xD
C-755UZ 4M

【追記:2013.11.24】

初代のC-700は手ぶれ補正の代わりにISO 800モードを搭載したが、画質の劣化が顕著で不評だったらしい。実写結果を見ても確かに酷い。後続モデルがISO 400までに低下しているのはそのためだろう。と言っても、AUTOでは相変わらず200台までしか上がらない。室内望遠端で1/3"-ISO240だった。スポーツモードでも320。だったら、非常用に800も残しておいてくれれば良かったのに。

C-720はCCDサイズの変更に伴い焦点距離が40mm〜320mmとなっている。高画素化のために、考えなしにCCDを取り換えた結果、こんなスペックになってしまった失敗機。ちなみに、C-720のCCDサイズは1/2.5"。つまり、C-700よりも大きくなっている。通常、光学系が同じでCCDサイズが大きくなると見掛けの焦点距離は広角側にずれる(C-1000LとC-1400Lのように)。望遠端が380mm→320mmなのはそのせいだろう。ならば、広角端も38mm→32mmになって良さそうなものだが、恐らくイメージサークルがギリギリでカバーできなかったんだろうな。それなら、レンズの方をいじれば良いと思うのだが、こちらも他社製(Canon製)で手が出せなかったのだろう。

C-730はCCDサイズをC-700と同じに1/2.7"に戻した、まともな300万画素機。やっと1/2.7"-300万画素のCCDが開発された、という所なんだろうが、半年くらい待てば良かったのに。まあ、当時の画素数競争は熾烈だったから、半年間200万画素で売れ、というのは辛かったんだろうが…。実質的にこのC-730が二代目と言って良いと思う。が、例のSONY製CCDの不良によるリコール対象機らしい。ただし、C-5050やDiMAGE X20とは異なり、発症頻度は比較的低いようだ。10年以上正常に動作している機体も多い。なお、ISO感度は400に落ちただけでなく、AUTO時のプログラムラインも極悪系になっている。1/1.3"でもISO 64から上がりゃしない。スポーツモードならISO 200になったが。こいつは感度は固定が大前提だな。

C-740/750は筐体デザインを変更している。従来よりも小型でスタイリッシュになっている。が、単三4本機である以上、そんなに劇的な改善は不可能。むしろ、従来機くらい大きさの方が手に馴染む。このクラスは小型化は価値ではない。ただし、ストラップが片吊から両吊になった点は大きい。というか、C四桁機が両吊なのに、なんでC-700系が片吊だったのか、全く理解に苦しむ。

結局、マイナーチェンジ機と過渡期モデルを除けば、C-700→C-730→C-750という系譜と見て良いだろう。

C-750UZはC-740UZの上位機種(ほぼ同時期発売/ほぼ同一筐体)。 主な違いは画素数とホットシューの有無(焦点距離は同じ)。 しかし、本当の問題はスペック表からは読み取りにくい細部のスペック。 C-740UZは基幹性能は良いのだが、細部の手抜きがかなり目立つ。 使っていて、けっこう気になるレベルの貧乏臭さだったので、C-750UZが欲しくなった。 で、オークションで格安品をゲットして試してみた。 まずは、操作音の仕様のチェック。

【表2】C-740UZとC-750UZの操作音の比較
項 目C-740UZ C-750UZ
AF合焦音 なし なし
シャッター音 ビープ音(1種)、ON/OFF シャッター音(2種)、大/小/OFF
ビープ音(操作音)1種、ON/OF 2種、大/小/OFF

最大の違いはシャッター音。C-750UZのシャッター音は非常にまともで、極めて気持ちよくレリーズできる。それに比べると、C-740UZのシャッター音は音自体が不快(ビープ音)で、音量調節もできず、しかもタイムラグが大きい。現実的にはオフで使わざるをえないだろう。これだけでも、C-750UZを入手する価値はあったと言うものだ。もっとも、これはC-750UZが優れているのではなく(これが普通である)、C-740UZが著しく劣っていると言うことなのだが。

しかし、C-750UZでもAF合焦音がしないのは、かなり意外だった。しかも、少なくとも私が入手した機体は、レリーズボタンがかなりセンシティブで、少し力を掛けると押し切ってしまう。合焦音がしないから、半押しのタイミングが掴めない。慣れれば何とかなるが、あえて合焦音をなくした理由がわからん。コストは無関係だろうし、静音性重視ならシャッター音や操作音がデフォルトでオンなのも不可解だし…

また、C-750UZはビープ音の設定変更が可能だが、どの途私はオフにするので、あまり関係がない。結局のところ、操作音に関するC-740UZとC-750UZの違いはシャッター音だけ、と言うことになりそうだ。しかし、このたった一つの違いが雲泥の差。使用感は大きく異なる。

【追記】操作音/シャッター音の設定に関しては、C-700はC-740と、C-730はC-750と同じようだ。ただし、C-700はシャッターの機械音がけっこう大きくて心地好い。人ごみで聞こえるかとなると疑問だが(2013.11.24)

【追記】近所の祭りで試写。10倍ズームが活躍する場はあまりないシチュエーションだが、とりあえずテストと言うことで。で、案の定問題になったのはAFの遅さと不正確さ。咄嗟に対応するのは物凄く難しい。このカメラを使う場合、被写体が止まっていて、なおかつ被写体とカメラの間に人が行き来しなくて、合焦に少なくとも数秒は掛けられないと、ピンボケ率がかなり高くなる。人ごみの中だと、0.5秒くらいの判断でシャッターを切る必要がしばしばあるので、これは厳しい。まあ、用途違いではあるが。(2012.06.17)


●2012年06月16日 DiMAGE X20にリチウム電池を入れる

DiMAGE X20は書斎でのメモ撮り用に実に重宝する。小さくてスタイリッシュでカメラカメラしていない所が良い。起動も速く、レンズが延びないインナーズームで、ISO400固定やWBの設定も変更できる。おまけに、全域で10cmまでのシームレスマクロが使用可能だ。完全にガジェット感覚で扱える。光学ファインダーがないので屋外での使用はほぼ不可能だが、ちょっとしたブツ撮りには最適な機種と言ってよい。他機種もいろいろ試してみたが、この用途での使い勝手はX20が突出していた。

ただし、こいつには一つ重大な欠陥がある。それは、設定保持電流が大きく、エネループでも二箇月放置で起動不能になる事だ。おまけに、キャパシタもパンクしているので、電池交換の度に時刻合わせや設定変更が必要になる。これが極めて煩わしい。−−と言うか、そもそもキャパシタがパンクしているので、電流だだ洩れなんじゃないかと思っている。通常のデジタル時計の電池寿命と比較しても、いくら何でも食い過ぎだ。

そこで、アルカリの4〜9倍の寿命があると言われる単三型リチウム電池を使用してみることにした。今回使用したのはFUJIFILM/Energizer(2本480円/千石電商)。……えっと、確か、FUJIは電池販売から撤退したはずなので(2008年6月らしい)、これは流通在庫だろう(10年保証で2018年5月が使用期限)。これを入れてほぼ放置状態で何箇月持つか? 一年以上持つようなら、これを使い続けるという選択肢はアリだと思う。もっとも、それでも無駄に電流を消費し続けていることには変わりはなく、それはそれで不愉快なのだが。場合によっては、キャパシタの切除を考えても良いかも。

ちなみに、DiMAGE X20がリチウム電池対応かどうかは確認してない。燃え出さなきゃいいけど(^^;

【追記】
 2012.06.16 スタート
 2012.08.22 約二箇月経過、問題なく使用可能
 2013.04.04 約十箇月経過、まだ電池はフル表示
 2013.08.03 約1年2箇月経過、数枚ストロボ撮影をしたが、まだ電池はフル表示
 2014.02.17 約1年半経過、電池インジケータが半分になった
 2014.04.19 約1年10箇月経過、電池インジケータがフル表示に戻った、気温のせい?

 ここまで持てば、もう十分実用的と言えるだろう。予想以上の好結果。

 2014.06.06 5枚ほど撮影したらとうとうアウト。約2年持った。偉いもんだ。


●2012年08月09日 PowerShot A70+ワイコン入手

PowerShot A70を入手。ただし、お目当ては付属のワイコンWC-DC52(×0.7)。A70自体は既に入手済みのA60とほぼ同じもので、@CCDリコール対象機(修理済)、Aグリップのホールディングがイマイチ、B暫く使用していないと新品電池でもバッテリー切れ表示が出る、などの問題があり、個人的には必ずしも欲しい機種ではなかった。まあ、それなりによく出来た機種だとは思うが(特にコイン電池対応ってのが)、エントリークラスならA500系/A400系の方が使い易いし、もう一つ上のランクだとA80系やA600系に及ばない。どっちつかず感が強い(もちろん、A70発売当時にはこれらの機種は出ていなかったが)。今回は箱入りフルセット+CFカード追加3枚+充電器+PCカードアダプタ+テレコン+ワイコン+レンズアダプタというセットだったので、付属品狙いで入手したわけだ(譲って頂いた方には申し訳ない気もするが)。

  バッテリ切れ問題は、接点磨きなどをした上で、電池を入れてしばらく放置しておくと良いらしい。

さて、肝心のワイコンだが、広角端でほぼ24mm相当になる。純正品なので当然ながらケラレも出ない。歪曲収差は笑えるレベルだが、この画角の魅力は大きい。反面、かなり嵩張って重くなるし、当然光学ファインダーは使えなくなる。おまけに、液晶モニタの品質がイマイチなので(1.5"とは言え低ポリなんだが…)、さて、実用になるかと言うと…ちょいと疑問ではある。ということで、オリンパスのC-2020Zに付けてみた。こちらの方がバランスは良い。が、僅かながら四隅にケラレが出る。まあ、これは文句言えないけどね。結局、用途次第のところはあるけど、所詮ワイコンはワイコンなわけで、本格用途には物足りないし、かと言ってお手軽用途には大袈裟すぎる。はてさて…

【追記】ワイコンで自宅を試写。ちっちゃな家だが、狭い路地での撮影なので、Finepix X10(28mm)でも画面に収まりきらない。しかし、流石は24mm、見事に全部収まった。タル収差は目立つけど、そんなことを気にする被写体じゃない。素直に便利である。逆に、合成パノラマは全然ダメだった。パースがキツすぎてつなげられない。(2012.08.10)


●2012年08月15日 SANYO DSC-SX1Z入手

二台目を入手。一台目は程度が悪く実用には厳しかったので良品を探していたのだが、マイナー機種だけに仲々良いものに出会えなかった。丸二年探し続けて、ようやく納得できるレベルの機体が入手できた(電池蓋のツメが一部折れてるはいるが)。まあ、それだけ思い入れがある機種だということ。基本的にOLYMPUS C-900Zの兄弟機で基本スペックは同じ。130万画素の3倍ズーム機で単三4本使用。ボタン操作中心、設定用液晶付き、ストロボモード保持などの点もC-900Zと同じ。違いは外装、UI、採光式モニタといったところ。大差はないのだが、質感や使い心地はこちらの方がかなり上。C-900Zも名機だが、DSC-SX1Zは更にもう一段カメラカメラしている。スライドバリアでない、ポップアップストロボでない、レンズバリアがない、レンズを抑えると縮む、採光式モニタ、擬似十字キーなどの点も気に入っている。あと、二段階だけだが、絞り優先AEがあるのも嬉しいところ(C-900Zにもあったかな?)。入手する前は、C-900Zと同じだからいらないかとも思っていたが、実際に手にしたら殆ど一目惚れ。これで両吊なら文句なしなんだが。

【追記】ふと気が付いたのだが、これ、AFの合焦が確認できない。ファインダー横のLEDは常時緑色点灯。たぶん、撮影準備OKサインだと思うが、合焦とは無関係のようだ。合焦音もしない。光学ファインダー撮影のときにはけっこう不便に感じる。また、撮影/再生切替スイッチ(電源SW兼用)がスライドスイッチなのは微妙なところ。中心の「切」位置で止めるのは決して簡単ではない。ボタンスイッチよりは良いが、ダイヤルよりは劣る。スライドスイッチにしても、もう少し良いパーツを使用して欲しかった。(2012.08.22)

【追記】Exifに表示される型番は「SR08」。


●2012年08月27日 GE C1233入手

お手軽単三広角機(28mmクラス)が欲しくて入手。ビックカメラで型落ち特価の4980円。冷蔵庫を買ったときに付いたポイントで購入。ボディカラーは赤(カタログにはない色/尤も、外箱に印刷してある黒ボディもカタログには載ってないけど)。何はともあれ、単三で使用できる安直な28mm機が欲しかったわけだ(正確には28.8mm)。それ以外の要素はほとんど顧慮しなかった。が、それにしても“所詮は安物”と痛感せざるをえなかった。たとえば、操作ボタンの刻印。ボタンの色自体がつや消しブラックなので、ほとんど読めない。慣れれば良いのだろうが、最初は極めて使いにくい。そして、画質。覚悟はしていたが、ここまでとは思わなかった。通常撮影であれば大きな問題はないようだが、感度を上げたり、画素数を落としたりすると、極端に劣化する。ISO 1600なんて、記念写真用としても使い物にならない。そして液晶。やはり画質はかなり低い。もっとも、日中屋外でも視認性だけは確保できているようなので、その点は大した物だ。

持論として、通常のスナップには35mm〜32mm程度が最適で、それよりも広角になると、かなりパースを意識した絵になる。28mmと35mmははっきりと異なるパースを持ち、代替可能なものではない。したがって、焦点距離を細かく指定できないコンデジでは28mmは装備すべきではないと思っている。28mmからのコンデジでは35mmのスナップは実質的に不可能なのだ。が、そういう理屈は理屈として、現実的には引けなくて困るシチュエーションに頻繁にで出くわす訳で、そんなときにはお手軽28mmが重宝だ。無論、ワイドアダプタという選択肢もあるが、このC1233クラスになると、ワイドアダプタよりも安くて嵩張らない。いざという時の予備機にもなる。性能云々よりも、この便利さが重要なポイントなのだ。そういう基準から見れば、これは極めてコストパフォーマンスの高い選択肢と言えるだろう。ま、まかり間違っても、これ1台で済まそうとは思わないが。


●2013年02月25日 リチウム電池CR-V3の寿命

新品のCR-V3(maxell)を2011年1月1日にOLMYPUS C-2に装填して、メモ用デジカメとして日常的に使用。本日、バッテリー切れを確認。Optio30でもDSC-S5でも起動不可能だった。最後に使用したのは今年の1月14日。つまり、電池寿命は約2年と言うこと。ちなみに、その間に撮影した枚数は数十枚程度。100枚には達していない。もともと、こういう使い方をする場合、「枚数」はほとんど意味を持たない。電力の大半がカメラの設定保持に使用されるからだ。しかし、2年は少々短い気がする。こちらとしては、5年を期待していたのだが。しかも厄介だと感じたのは、突然電池切れが訪れた点。警告マークなしで無反応になった。一瞬、ボディの故障を疑ってしまったほど。コストや汎用性を考えると、エネループや高性能乾電池の方が賢明かもしれない。おそらく、ずっと早く電池切れになるだろうが、安価だし、警告なしということもあるまい。さらに言えば、ボディ自体も、より省電力の−−たとえばPowerShot A400系/A500系といった機種の方が、この用途には合っている。実際、C-2では全く使えない古いNi-HMでも、A530ならば何とか使える。電池を第一に考えるなら機種変更は現実的な選択肢。しかし、C-2のスタイルと使い勝手の良さは、どうにも捨てがたい。単焦点ならではの快適さ。悩ましいところである。

●2013年02月26日 C-2にエネループを入れる

2013.02.26 フル充電のエネループ(新品ではない)をC-2に入れる
2013.05.15 2箇月半経過、未だに電池残量警告出ず。撮影枚数は十数枚。
2013.02.09 1年経過、大雪を写す、電池フル表示
2014.04.19 1年2箇月経過、まだフル表示、なんか凄くないか?

DiMAGE X20+エネループだと半年が精一杯だった記憶がある(もっと短かったかな?)。 C-2がヘタリ強いのか、設定保持電流が少なくて済むのか知らないが、これは予想以上に素晴らしい結果だ。


●2013年03月02日 PowerShot A620 再チェック

随分以前に入手したものだが、第一印象があまりよろしくなく、長い間お蔵入りになっていた機種。最近、思うところがあって、カメラケースから引っ張り出したきた。まずは、なぜ第一印象が良くなかったかと言うと…

ボディサイズが小さすぎる:このA620は内容的にも性能的にも明らかに中級機。したがって、過度な小型化・軽量化の必要はない。この内容ならもう二周り大きい方がよい。各部に余裕がないのが気になる。
ホールディングがいまひとつ:グリップ部が小さく、なおかつ重量が集中しているため、持ちにくくてバランスが悪い。酷いレベルではないが、PowerShot A40やC-5050Zと比べると明らかに劣る。
ファインダーが見にくい:ファインダー自体の性能と言うより位置の問題。中央に寄りすぎているので、鼻が液晶に当たってしまう(実際には少しずれるが)。これがかなり不快で、液晶に鼻の油が付くのも生理的に抵抗感がある。
液晶オフモードでも撮影後一瞬点灯する:レリーズ後もレリーズボタンを押したままでいると、液晶モニタが一瞬点灯してしまう。液晶モニタ撮影時の 確認機能の名残と思われるが、撮影時にはかなり気になる。
液晶を裏返すと設定変更が不可能:そんなわけで、バリアングル液晶を裏返して使用するのが基本となるのだが、そうすると今度は設定の確認も変更も一切確認できなくなる。

それでも、光学ファインダーで140mmまで撮影できる魅力は捨てがたい。もちろん、他の選択肢もないわけではないが、私の所有機の中では総合性能で一番秀でている。と言うか、このA620は実質的にA80の機能アップ版で、A80も気に入らない点は沢山あったけれど、結果には満足したからね。もう一歩上を狙えるかな…と。さて、次は外へ持ち出そう。

●2013年03月02日 PowerShot A620 再チェック(2)

一瞬点灯は慣れで回避可能:ただし、シャッター音は必須。無音設定ではタイミングが判らず困難。しかし、半押し状態で出るかすかな高周波音が不快。屋外なら気にならないのか?
ファインダーはA530の方が覗きやすい:更に良いのがA460。まったく、もう、何でこういう配置にしないのかねぇ?そりゃ銀塩カメラなら中央にファイダーが欲しいけれど、液晶モニタのあるコンデジでは事情が違うだろう。
⇒GシリーズはG6から、A600系はA650ISでファインダーが左手側に寄った。
時計用コイン電池が廃止されている:これは思わぬ落とし穴(電池の場所を見つけられないだけか?)。A530もA460もコイン電池式なのにねぇ…

●2013年03月03日 PowerShot A620 試写

ということで、近所の梅祭りに持ち出した。時間帯は午後2時から30分間ほど。天候は本曇り。本来は光学ファインダーでの望遠撮影がどの程度使い物になるかを試したかったのだが、被写体が被写体なので、どうしても近距離撮影が中心になってしまった。被写体を変えて、もう一度チェックが必要だろう。

屋外では細かな点は気にならない:いざ、屋外でカメラを構えてみると、ホールディングもファインダー位置も高周波音も、さして気にはならなかった。強いて言えば、30分間持ち続けると手が疲れるな、という程度。
液晶は裏返せない:天候が良くなかったこともあり、ISO感度はかなり頻繁に変更した。逆光時の露出補正や、マクロ撮影なども必要だったので、液晶を裏返して使うことは現実的には無理だった。
処理速度は十分:Maxの700万画素で試写したが、書き込み時も特に待たされる印象はなかった。最高画質でも実用レベル。

総じて言えば使用感は良好。A80のときもそうだったが、書斎でいじくり回しているときに感じる不満が、実戦時にはほとんど気にならない。あとは当為の問題と言うか、コンデジのあるべき姿を追求する求道者として、G6やA650ISに手を伸ばすか否か(^^ゞ

試写結果も概ね良好だが、意外に白飛びが目立つし、等倍で見ると花の輪郭が崩れてモヤモヤっとしているものも多いね。高感度時(ISO200)のノイズもけっこう目立つ。L判プリントでは何の問題もないとは思うが、200万画素時代の方が奇麗だったと思うのは私だけか(^^; あと、Exifに感度情報がないって、どうよ?隠れてんのか?


●2013年03月03日 EOS Kiss Digital N 入手

デジイチで実用システムを組むなら、早晩、EOSかNikonに宗旨替えをしなくてならないと思っていたが、なかなか手の届く値段まで降りてきてくれなかった。が、ここに来て、旧型の入門機の中古が1万円台前半にまで下がってきた。そろそろかな〜と思っていたところ、アキバの軟件地図でKiss Nを8270円で発見。付属品がけっこう欠品しているが、電池と充電器は付いているとのこと。速攻で購入。さっそく銀塩時代のTamron 171D(28-200mm)を装着、動作を確認。なかなかに快適である。2005年3月発売、店頭価格10万円弱、800万画素。十分、十分。どのみち、主な用途はマウントアダプタの研究だし(^^)ジツヨウ システム ヲ クムンジャ ナカッタノカ? もっとも、焦点距離が35mm換算で1.6倍というのは少々辛いかな。まあ、デジイチはみんなそうなのだが、それでも微妙に違っていて、こいつは倍率が比較的大きな部類だと思う。広角端の1mmはけっこう効くんだよな〜〜。あと、意外に重い−−重く感じる。登場時は世界最軽量だったと記憶しているのだが。それに、金属製の銀塩一眼レフをさんざん弄り回している私が、この程度の重量を重く感じるのはおかしいのだが。なんなんだろう? まあ、確かに171Dは465gと、ボディ(485g)に匹敵する重さだが。あるいは、ボディサイズが小さくて、密度が高いからか? 高密度は手に応える。

●2013年03月17日 EOS Kiss Digital N 試写

上野公園の桜を撮りに行った。史上最速の開花宣言と言うこともあり、公園入口のしだれ桜や河津桜?はすでに満開状態。流石にソメイヨシノはこれからだが、それでも何本かは満開に近い花を付けていた。暖かい日曜ということもあり、観光客はかなり大勢いた。特に中国人が目立った。国家間の関係がぎくしゃくしていても、奇麗な桜に見とれるのは万国共通。マスコミやネットがヘイトスピーチをばらまくのを止めれば、感情対立もかなり緩和されると思うのだが。

閑話休題。ということで、EOS Kiss Digital Nの試写。レンズは銀塩時代のTamron 28-200mm (171D)。結論から言うと、操作性抜群、発色残念。設定は400万画素/P/WB AUTO/ISO400。400万画素は必要十分なサイズ。これでもウチの貧弱なPCでは処理が苦しい。ISO 400固定はこちらの設定ミス。200にしたつもりだったのだが。発色は赤に寄って濁った感じ。しかし、画像ソフトを使って彩度を下げると自然な発色にかなり近くなる。恐らくは、撮影時の現像パラメータの問題。今回設定したパラメータ1は彩度やコントラストが不自然に強調されたモード。次はナチュラルモードのパラメータ2で試写をしてみたい。輪郭崩れやノイズは少なく、解像感はかなり高い(800万画素は未チェックだが) 。先回、梅まつりを撮影したPowerShot A620と比べると、格段に優っている。

それよりも意外だったのは操作性の良さ。期待以上のレスポンスだった。望遠側でもAFが速く、シャッターチャンスに強い。飛んでいるユリカモメにもピントが合う。AFが迷ったのは、望遠端で比較的近い距離(3mくらい)のときのみ。が、それも即座にMFに切り替えてピント合わせができた。171DのMFの操作性も良好。ただし、ホールドにはやや不満がある。レンズ込みで1kgにしてはグリップが小さすぎる。しっかりグリップして、レリーズ直後に迂闊に動かない、を意識的に徹底する必要がある。この点さえ気をつければ、望遠中心のイベント撮影用としては無敵じゃないか?

●2013年03月19日 試写結果プリントアウト

秋葉原のヨドバシカメラの1階でDPE。また例のDNPのプリンタ。なるほど、立って使えばそれほど操作性が悪い訳でもない。ビックカメラは椅子を置いたのが間違い。あれではお釣りが取り出せない。スクリーンタッチも指ではなく、タッチペンを使えばそれなりに快適にできた。ところで、あの変な神経衰弱は何か商品でも出るのか?

それはともかく、問題は仕上がり。EOS KDNで撮影した画像はほとんど赤カブリしていたのだが、プリントしてみると、自然な発色に自動補正されていた。逆に、元画像の赤カブリが激しくて、自分で色補正を掛けた画像は、緑カブリでプリントされてしまった。恐らく、Exifから機種や現像パラメータを読み出して、自動的に最適化するようになっていたのだと思う。こうなると、ありがたいやらお節介やら。Exifを残しておきたいなら、EOS KDNの画像は赤カブリのまま保存する必要がある。

●2013年03月20日 EOS KDN試写(その2)

今回は日比谷公園で試写。先回とはかなり違う使用感となった。被写体にも恵まれず。その中でも気付いた事を。まず、曇り気味だったので、やはりISO 400を基本にすべきだった。先回の失敗からISO 200にしたのは逆効果だった。暗い天候、暗いレンズ、手ぶれ補正なし、望遠中心では、高感度は必須。こうなると、感度自動拡張が可能な*istDLの方が優れている。厳密に言えば、KDNでも感度オート(100〜400)は不可能ではないのだが、初心者モード限定で、今度は感度固定の方が不可能になる。おまけに初心者モードでは露出補正すらできない。これでは使えない。また、黒い被写体(黒猫)には露出が思いっきり引っ張られる。-2段補正でも間に合わないレベル。これにもかなり困った−−と思ったらスポット測光に設定していたorz アイコンマークが判りにくい! 3種の測光マークはどう見ても《スポット/中央重点/平均》だろう。これを《評価/スポット/中央重点》と解釈するなんて不可能だ。ちょっと腹が立ってきた。露出補正自体の使い勝手はまあまあ。もう少し扱いやすいと嬉しい。ホールディングの悪さは先回以上に気になった。グリップが小さすぎる。さらに、先回非常に快適に感じたAFだが、今回は合焦に手間取る被写体が多く、かなり頻繁にMFに切り替えざるをえなかった。AFの得手不得手を見極める必要があるだろう。天候も影響したか? 試写結果を見ても、ピンボケ頻発。と言うよりも、きちんとピンが来ている写真が一枚もない。何がどうなったんだ? そうそう、今回は現像パラメータ2(彩度やコントラストの強調なし)で撮影したが、すっぴんのCMOS画像も地味すぎて辛いものだ。FujiのX10のときも感じたが、なんでこれが主流になったんだろう?


●2013年03月23日 花見で*istDLをテスト

EOS KDNの性能がおおよそ判ったので、今回は比較のために*istDLを使ってみた。レンズは先日入手したSIGMA 28-200mm / F3.5-5.6 Asphefical IF。今まで、KAのまともな高倍率ズームを持っていなかったため、*istDLの活躍シーンは限られていたのだが、このレンズによって劇的改善となるか否か。場所は近所の植物園。天気は花曇り。桜の花が空に溶け込んで映えない。感度はISO 200-3200の自動拡張モードとしたが、撮影した画像をチェックすると、すべてISO 200になっていた。WB、彩度、コントラスト、測光等の撮影パラメータはすべてデフォルト。画素数は400万、画質は中。

まず、気が付いたのはホールディングがEOS KDNよりも遥かに良いこと。ボディは小型だが、グリップが大きく安定感がある。反面、AF性能はかなり見劣りする。天気が悪い分は割り引かないといけないが、合焦不能なシチュエーションがかなりあった。そこで、MFでの使用となるのだが、今回はこれが上手く行かなかった。どうやら、MF切り替え機能が故障していたようで、MFに設定してもファインダー内にMF表示が出ず、AF軸が空回りばかりしてレリーズできない。これについては後述。

発色はEOS KDNよりもずっとナチュラル。何を以ってナチュラルと言うのかは微妙だが、少なくとも永年見慣れたCCDの発色である。EOS KDNのように、地味なCMOS画像に厚化粧をしたような人工的な発色ではない。あえて良し悪しは言わないが、個人的な好みで言えば、*istDLの方が遥かに好ましい。ただし、なぜか露骨に露出を外しているカットが2点あった。4段くらいアンダーで、何等かのトラブルがあったとしか思えない。また、今回も黒猫が居たので評価測光で撮影してみたが、やはりそのままでは無理。1段以上の補正が必要。評価測光はアテにならない。

さて、MFの故障の件だが、家に戻って色々試してみたがこれまた原因不明。レンズを替えても同じ症状なので、おそらくボディ側に問題があると思われる。いじくりまわしていると、ふと直ることもあるが、暫くするとすぐに再発する。しかし、確認のために、純製のDA18-55をレンズを装着したら直ってしまった。以後、SIGMAに戻してもFAレンズを装着しても、MFが正常に使えるようになった。不可解。露出のトラブルと言い、全体的にコンディションが良くない感じがする。

  ちなみに、OKボタンにAF無効化を割り振って、このボタンを押しながらシャッターボタンを押せばレリーズ可能にはなる。実用的ではないが。

総合的に見ると、*istDLの方がEOS KDNよりもかなり上だと思う。ただし、それは道具としての「こなれ具合」という基準での評価。多分、純粋に技術的な性能比較をすればEOS KDNの方が優れていると思うが、*istDLは数字に出ない部分で心地好い。


●2013年05月06日 C-3100Zを持って散策

GW最終日、久しぶりにC-3100Zを持って、谷中銀座に遊びに行ってきた。ここは食べ物が旨い。特に気に入ったのが福にゃん焼き。要するに、たい焼きのようなものなのだが、普通のアンコと普通の小麦粉で作った、素朴な、しかし混ぜ物の少ない、本物の味である。子供のころに食べたたい焼きの味に非常に近い。ワラビ餅も本物。流石に1パック580円という値段はどうよ、と思ったが、スーパーで100円で売っているものとは雲泥の差。干し柿も甘くてやわらかかった。まあ、小さいのに1個100円近いけどね。夜店通りの心太も本物でぷきぷきしていた。これは2人前で140円とかなりお買得。

閑話休題。で、C-3100Zである。やはり操作性と携帯性は抜群−−もちろん、大きくてしっかりホールディングできて、腹の前できちんと抱えて移動するのに適していると意味だが。ただし、画質にはちと不満が残る。以前は十分満足できた画質なのだが、このところデジイチとか高級コンデジとかばかりいじっていたせいで、流石に見劣りがする。まあ、こればっかりは文句を言っても仕方ない。それよりも、操作にストレスがないので、写真を撮ることに集中できる。当然、写真のデキも良くなる。こっちの方が大きい。

ただし、一つ気になったのはシャッター音が出せないこと。人ごみでシャッターを切る際にはレリーズ時の小さな機械音は全く聞こえないので、撮れているのかどうか非常に不安になる。もっとも、音が全く出せないわけではない。しかし、それはシャッター音ではなく、書き込みのタイミングで出る確認音である。レリーズのタイミングよりも1テンポ以上遅れて出るし、何より、この音が出るようにすると、欝陶しい操作音まで出てしまう。なかなかに悩ましい。

【追記】光学ファインダーの視野率が気になって実測してみた。簡易測定であるが、広角端で約85%だった。ファインダー像に換算すると38mm相当くらい。コンデジの平均が80%くらいなので、けっこう頑張っている印象。


●2013年05月11日 Nikon Coolpix P50入手

28mm/単三/OVFという希少種。このタイプはPowershot A1200/A1400や、Caplio G4W/RX系列など、数えるほどしか存在していない。ゆえに800万画素の旧型機ながら、けっこうな値段が付いている。

オークションで3000円で落札。コミコミ3700円で入手できた。相場よりもかなり安い。が、程度はかなり悪く、塗装の剥げや内部へのホコリの侵入、金属接点の錆などが目立つ。工事現場で酷使されていたような感じ。致命的なのは、SDカードを挿入すると撮影も操作もできなくなること。カードが常にLock状態とみなされ操作を受け付けない。内蔵メモリでの撮影は問題なくできるが、画像をカードにコピーすることもできない。しょうがないのでUSBケーブルで画像を吸い上げようと思ったのだが、どうやら標準的なUSBマスストレージではないらしく、独自ドライバのインストールが必要で、しかもWinXP以降にしか対応していない。現在の私の環境では吸い上げすらできない。結局、SDカードスロット内の側面に付いている、プロテクトノッチを感知するツメを爪楊枝で何度もつついて動くようにしたらLock状態が解除された。まあ、何と言いましょうか…

最初に気になったのはグリップの存在。このカメラのアイデンティティとも言える「大型」グリップだが、これはいらないだろう。個人的にはグリップは大好きだが、このボディサイズにこのグリップを付けても、ホールディングの改善にはほとんど役に立っていないと思う。しかも、ファインダー窓がグリップのすぐ近くにあるので、しばしば指がファインダー像の中に入って来る。このボディサイズなら、グリップなしの上下挟みホールドが正しいと思う。

次に光学ファインダーの使い勝手。これは入手前からかなり疑問だった。前面の対物側がグリップのすぐ横にあるのは今述べた通り。また、背面の接眼部の方はボディの中央近くにあり、しかも接眼面と液晶面の高さは同じ。つまり、覗き込むと確実に鼻が液晶面に付く。危惧していた通り、かなり気になる。ファインダーのサイズ自体は標準的で、特段小さくも覗きにくくもない。視度補正はなし。

このファインダーの一番の問題は視野率。公称で75%しかない。コンデジの一般的な視野率は約80%なので、かなり厳しい数字と言える。ちなみに、広角端での実測値は78%だったが、それでも平均よりも小さい。コンデジの28mmの存在意義は、一般的な35mmレンズよりも広い範囲が撮れること。要するに、35mmでは「入りきらない」ときに使うお助けモードだ(パース云々で使うものではない)。その場合、撮影範囲は非常にシビアな要素となる。にもかかわらず、視野率が75%しかないのではお話にならない。面積比で半分強しか入らない。少なくとも、広角を意識した撮影の場合は液晶モニタを使わざるをえない。

しかし、逆の考え方もある。たとえば、焦点距離が28mm相当で視野率が78%であれば、ファインダー像は36mm相当になる。つまり、これは、

焦点距離36mm/視野率100%の光学ファインダー

とみなすこともできるわけだ。もちろん、撮影した画像は、ファインダー像に合わせて切り抜くことが前提になるが。

そもそも、私は28mm〜のコンデジというのには疑問を持っていた。28mmというのはパースがキツすぎて通常スナップにはあまり適していない。やはりスナップには35mmが最適。しかし、通常のコンデジは無段階の電動ズームなので、35mmで止めることは至難の技。つまり、28mm〜のズーム機では理想的なスナップはできない、ということになる。

しかし、上記のような考え方をすれば、28-102mmのCoolpix P50は、

という解釈も可能になる。スナップ機としては最強のスペックだ。もちろん、それには面倒な切り抜き作業が必須となるが、私の場合、残しておきたいようなショットは、一日撮影してもせいぜい10〜20枚程度。毎日撮影するわけでもないので、それほどの負担にはならない。どのみち、露出や傾きはいじるしね。

なお、この機種の固有欠陥として「片ボケ」が頻繁に見られるようだが、本機では特に問題はなかった。片ボケと言うと、Powershot A710ISが有名(と言うか全ボケ;多分、中でレンズが外れている)。また、このCoolpix P50は全体の雰囲気がPowershot A500系によく似ている。案外、同じメーカーに生産委託した物かも知れない。


●2012年07月24日 SANYO DSC-MZ2入手

ようやく安価で入手できた。名機と呼ばれていたコンデジだが、どうなんだろうね。個人的には欠点の方が目に付く。まず、発色。私には彩度が高すぎてクイレジーに見える。色調補正が効くので、好みの彩度に調節すれば良いだけだが、デフォルトでこれって、どうよ? 次に撮影/再生のスライドスイッチ。実に使いにくい。再生ボタン方式の方が圧倒的に便利だと思うのだが、なぜそこまでスライドスイッチに固執する? 反面、ストロボとマクロが独立ボタンになったのは評価できる。以前は、ストロボまでメニューに入らないと設定できなかったからね。電池の持ちは悪いけれど、以前に比べれば随分マシになっている印象。少なくとも、Ni-MHで3枚なんてことはなくなった。光学系はCamedia C-40 ZOOMやAllegretto M81と良く似ている。というか、レンズはまんま同じだし、ファインダーやストロボとの位置関係、さらにマイク/スピーカーの位置関係から、この3機種が同一ユニットで作られているのは明らか。USB端子の形状もこの3機種は特殊(サードパーティー製の互換ケーブルも出てない)。ただし、MZ2/M81とC-40Zはさらに微妙に外形が違っていて、互換性はなさそうだ。USB/AV統合端子とは言え、罪なことをするものだ。視野率は広角端の実測で90%近くあった。この機種に限らず、このころのファインダーは良心的だったなあ。


●2013年09月03日 μ-10入手

充電池と充電器目当てで、ジャンク品を格安入手。Li-ion電池LI-10Bと充電器、それにxDカード(16MB)とUSBケーブル(汎用のminiB)が付いてコミコミ490円なら、本体不動でも全く文句はない。非常にお得な買物だった。それに、オリンパスファンだった(過去形)以上、初期μシリーズは1台くらい持っていないとね。

本体は電源SWの接触不良。電源オンにしても、僅かな振動ですぐに落ちてしまう。このスライドカバー電源スイッチはμ-10系の最大の弱点。それでも一応オン/オフが可能なのだから、この手の故障としては軽症の方か。前面カバーはネジ2本で簡単に取り外せるのだが、スイッチの構造が今一つ判らない。一応、簡単な掃除(挟まっていたホコリをピンセットで除去)で、若干マシになった。

ただし、意図せず電源が落ちるのは、そもそもこの機種の構造的な欠陥。背面のボタンの押し心地が悪く、少し力を入れると、すぐにスライドカバーが動いてしまう。このため、正常品でも意図しない電源オフは頻発する。カバーの動きがスムーズなのは良いが、これでは安心して使えない。特に再生はカバーを閉じた状態でないと実用にならない。やはり、スライドバリア方式は相当に気を付けて設計しないと、デメリットの方が大きい。

通常撮影時の画質は悪くはない。オリンパスらしいナチュナルな発色。X-500よりも良い。X-500は下位機種なのでアタリマエ…なのか? でも、X-500とμ-30って多分中味同じだよね(違うのか?)。ならばX-500の方が上でも不思議はないような…。μ-30を入手しないと何も言えないが。

感度はISO 80-320のオートのみ。クラスを考えるとそんなもんかと言う気もするが、多分、プログラムラインはギリギリまで増感しない極悪系。ストロボがオート設定だと、無闇に発光するそうだ。まあ、よっぽど高感度モードの画質に自信がないからなんだろうけど。CCDは1/2.5"らしい。

発売時期は2003年2月。つまり、SANYOのXacti S1系の兄弟機の可能性が高い。となると、確かに高感度モードはキツイ。S1系のISO 400は酷いレベルだったからな(S1自体はISO 200まで)。視野率は広角端の実測で76%くらい。公称で77%だったかな…(別機種だったかも)。まあ、そんなもんかという気もしないでもないが、この時期で80%を切るかぁ…

液晶は低温ポリシリだと思うが(明記なし/単にTFTカラー液晶とある)、けっこう奇麗。1.5"で13万画素。X-500のサンシャイン液晶よりもぱっと見かなり鮮やかだ(単に画素密度の問題かも知れないが)。尤も、サンシャイン液晶の本領は日中屋外でないと発揮されないので、その点の判断は保留。

レンズは35mm換算で35-105mm/F3.1-5.2。若干暗いと悪口を言われるが、F2.8とF3.1でそんなに極端に違う訳じゃない。半段も違わない。手ブレが頻発したり、無闇に光ったりするのは、やはりプログラムラインの問題だろう。素直に、1/30"辺りからISO 320に増感すれば良いのに。そんなに自信がないのか。−−まあ、プログラムラインは全く未チェックなんだが。

操作性は総じて良くない。これは機能割り付けの問題ではなく、パーツの質の問題。小さくて押しづらく、何よりクリック感に乏しい。|□|のダブルクリックなんて、実質的に不可能。また、この時期では、まだOKボタンが十字キーの真ん中にない。これも操作性を悪く感じさせる大きな要因。

  中央OKボタン方式が採用される前だから仕方ないかとも思ったのだが、実はμ-10よりずっと前に出ているC-40Z系(X-1等を含む)は中央OKボタン方式。その後、オリンパスはいったん中央OKボタン方式を採用しなくなった。しかし、この初期μシリーズの後あたりからまた中央OKボタン方式に戻った。ハテサテ…

なお、ストロボモードを初めとする各種設定は保持可能。が、xDカードを挿入していない状態だと、メニューの設定保持項目自体が選択不能になる。保持される設定はxDカードに書き込まれるのだろう。つまり、電池を抜いても、キャパシタがパンクしていても、設定は保持可能ということ(時計は無理だが)。

で、要するに、中味はまごうことなき廉価機。感度固定不可能かつ極悪プログラムライン採用の時点で、性能的に中級機レベルにないことを白状しているようなもの。最高感度で撮影されるのを恐がっているとしか思えない。それを、メタリックで洒落た外装にくるんで高級感を出したもの。評価は微妙な所。中級機的な使い方は無理だし、普段持ちにも適していない。少なくとも、私的には専用充電池仕様という点でアウト。普段持ちの廉価機は単三仕様以外に考えられない。それをこっちに置いておいても、この操作性では気楽には使えない。確かにデザイン的には優れているし、生活防水も便利だし、セールス的にも大成功だったようだが、本当に実用的な機種だったとは思えない。


●2013年09月09日 Camedia X-2入手

超不人気機種ながら、思うところがあって入手してみた。セミジャンクで300円。 室内でノンストロボのブツ撮りに使えないかと思って入手したのだが、感度の低さが致命的だった。


●2013年10月07日 Camedia C-40 ZOOM三台目入手

USBケーブル目当てで入手。こいつのUSBコネクタは極めて特殊な形状で、互換品もない。 恐らく、このタイプは後にも先にもC-40Zのみだろう。そのため、このUSBケーブル(CB-USB3)にはけっこうな値段が付く。が、それだけの価値はあった。

もともと極めてデキの良いコンデジで、以前から常用したいと思っていたのだが、メディア(スマメ)と電池寿命がネックになっていた。電池に関しては、CR-V3やエネループを使えばかなり改善されるが、スマメの扱いにくさはどうにもならない。引き出す度に、データが壊れないか、戻したときにちゃんと認識してくれるか、不安でしょうがなかった。しかし、USBケーブルがあれば、メディアを取り出す必要がなくなる。使い勝手も非常に良い。電源オフ状態でケーブルを接続して|□|を押すだけ。自作のファイル転送スクリプトで一発転送成功。スマメやxDは「本体=リーダー」と考える方が良いようだ。

なお、この機種のキャパシタは、発売後10年以上経った今でもパンクしていない。まだ、時限爆弾を仕込んでない時期の製品のようだ。


●2013年10月18日 PowerShot A560入手

初期PowerShot Aシリーズの最大の問題点は再生/撮影切り替えがスライドスイッチ方式だったこと。しかし、ボタン切り替え方式のモデルがないわけでもない。A500系ではA550/A560がボタン方式を採用している(何故かA570 IS以降はスライドスイッチ方式に戻ってしまったが)。 スペック的には非常に良くなっているが、このレベルの液晶が大きく出張っているのは欝陶しい。画素数そのままで1.5"程度にすれば奇麗なのだが。高感度オートは非常にありがたい。画質劣化も以前に比べればずっとマシ。


●2013年11月18日 フラッシュブラケットFL-BK01+FL-CB01入手

FL-BK01はオリンパス・デジカメ用の外付けストロボのブラケット、FL-CB01は外付けストロボとカメラ本体との接続ケーブル。定価は前者が6300円、後者が5250円……なめとんのか〜〜!!という値段である。ブラケットも十分高いが、ケーブルの5000円は頭がおかしいとしか思えない値付け。プラグが特殊なので他社製品との互換性もないし、自作も不可能。独自規格で囲い込んでボロ儲けしようという魂胆なのはミエミエ。原価は200円くらいだろう。それを5000円! あ〜、いやらしい。ちなみに、私はオークションでC-3030Zとセットで1850円で入手(^_^)

まあ、同じ文句はFL-CB04(専用→汎用変換ケーブル)のときも散々言ったが、その効果も同じように絶大である。汎用の大光量ストロボでバウンスすれば、内蔵ストロボとは別次元の写真が撮れる。もっとも、FL-CB04+汎用ストロボ+汎用ブラケットでも同じことはできたので、新たにできるようになったわけではないが。強いて言えば、今回入手したシステムならば汎用ストロボと専用TTLストロボの両方に対応できる。また、ブラケットの操作性やデザインが汎用のものよりも優れている。買い物としては納得している。


●2013年11月25日 C-700UZ&C-730UZ入手

オークションで格安で出ていたので4台セットで入手してしまった。コミコミで1250円、つまり@300円ちょいだった。

ともにオリンパスの光学10倍ズーム機。700が200万画素、730が300万画素だが、ボディは金型流用と言ってよい程そっくり。なので、画素数が違うだけのモデルかと思いきや、けっこう大きな違いがある。最大の相違点は画質。730の方がかなり良い−−と言うか、700の画質がかなり悪い。実は700は手ぶれ補正がない代わりにIOS800まで増感可能になっていた。感度オート時も比較的早い段階で増感するプログラムラインだった。ところが、高感度どころかISO200でも薄暗いところにはノイズが乗りまくる(^_^; ISO800なんぞ悲惨である。多分それで叩かれたんだと思う。730ではISO400を上限にした上に、オート時も実質ISO64固定というとんでもないプログラムラインに変更した。同感度でも730の画質の方がかなり上なので、こんなに臆病になることもないと思うのだが…。

ノイズに加えて700は発色も陰気だ。補色・原色という次元の話ではなく、CCDの性能自体がかなり大きく違っているのだと思う。補色でも700よりも奇麗なコンデジはいくらでもある。もっとも、700の画質が悪いという評判も実はあまり耳にしないのだが。ちなみに700のCCDがどこ製かは知らないが、730はソニー製。なぜなら、例のCCD大量リコール騒動の対象機種だからだ。ただし、C-5050ZやDiMAGE X20などとは異なり、発症頻度は比較的低いようだ。

画質以外でも、EVFの鮮明さ、ダイヤルの項目の並べ方、設定保持方法、シャッター音設定、電池寿命など、730はさまざまな面で改良が見られる。どちらかを選ぶなら、素直に730にするのが正解だろう。700の唯一のアドバンテージISO800は無意味である。なお、どちらの機種もストラップは片吊。C4桁機も後継のC-740UZ/750UZ系も両吊なのに、これは意外だった。

▲1024×768で撮影、320×240に切り抜いた
【追記】C-730UZを一泊旅行に持っていった。「ぼっちの湯」という淋しい名前の温泉があるホテルに泊まった(ちなみに、女湯は「だいだらの湯」)。曇天だったが、屋外での撮影は概ね良好。ま、液晶のクセなのか、ホワイトバランスが多少気になったけれど(実際の画像は正常でも、液晶モニタ上では若干色がカブっている感じに見える)。10倍ズームが活躍するような場面はあまりなかったが、自衛隊の情報収集機らしき物が低空飛行していたのを撮影。一面の曇天なのでコントラストがなくて苦労したが、まあ、撮影できた。こんな程度のカメラで撮影できるんだ…とちょっと感心した。しかし、室内での撮影はボロボロ。C-700UZよりマシとは言え、ISO400のノンストロボ撮影は使い物にならなかった。嫁さんの顔に皮膚病のようなノイズが出てしまうorz また、ストラップが片吊なのも非常に不安定だった。C-750UZを持っているなら、あえてこの機種を使う理由はないな。(2014.02.06)

【追記2】近所のDPEショップでL判プリントをしたが、けっこう奇麗なので驚いた(相変わらず、オーバー目に焼く傾向にはあるが)。画質についてはかなり厳しい評価をしたが、最終形態であるL判プリントでこのレベルなら全然文句はない。しかも、今回はXGAサイズ(80万画素)でしか撮っていないと言うのに、画素が見えたり、ザラついたりする事もなかった。プリンタも優秀なんだろうが、そもそもL判はXGAで十分だよな。色解像度で200dpi相当くらいになる。記念写真程度なら144dpi(L判でVGAクラス)もあれば、鑑賞に耐える画質になる。200万画素(L判で約300dpi相当)や300万画素(同400dpi相当)なんて、どう考えても、オーバースペックだよ。言わんや、1600万画素のコンデジって……実質的に廉価コンデジという分野が終焉を迎えた今、つくづくこの15年間の過乗で無意味な画素数競争はなんだったのか、考え込んでしまう。(2014.04.10)


●2014年02月24日 OLYMPUS FE-130入手

久しぶりに海外モデルを実感した。流石にこの時期のモデルでモード保持不可能とは思わなかった。いや〜、まいった、まいった。あと、物凄く印象的だったのが、VGAモードの画質の酷さ。VGAで70KBもあるのに、もう、信じられないレベルでボロボロである。ちなみに、X-550のVGAは約半分のサイズだが、FE-130よりは遥かにマシ。つまり、圧縮率の問題ではないのね。リサイズのアルゴリズム、思いっきり手を抜きゃがったな、という感じ。USBもなぜか1.1で超鈍速。じゃあ、カードリーダーを使おうと、メディア&電池蓋を開けるとキャパシタが即死(^^; なんか、こう、これが製品として許されてしまう市場でしか成立しないモデルなわけで、几帳面な日本人が使うのには無理がある。ISO400モード(ぶれ軽減)はあるし、通常サイズの画質とか、使い勝手とかは決して悪くないんだけどねぇ…


●2014年03月04日 SANYO DSC-SX560入手

DSC-X100シリーズ(単焦点単三2本爆速機)の最終形。ようやくリーズナブルな値段で入手できた。 こう書くと悪い面ばかりが目立つが、トータルに見ればそれなりに快適で、けっこう実用的な機種だと思う。


●2014年03月07日 OLYMPUS FE-115入手

廉価海外モデルだが、X-450系列なのでFE-130とは別次元。X-450は個人的にけっこうオキニだったのだが、感度がオートのみで、しかもISO 100強が実質上限なのが唯一の欠点だった。このFE-115は、そのX-450に高感度モードを追加したようなモデル。つまり、唯一の欠点が克服されたモデルということになる−−のだけれども… やっぱり、気になるのは画像サイズかな。ISO400/300万画素で等倍表示をすると、画質劣化がけっこう気になる。XGAにリサイズしてしまえば、それほどでもないのだが。メモ撮りならばVGAという選択肢もないではない(150KBある)。


●2014年03月31日 OLYMPUS E-10を持って花見に行く

数年ぶりに持ち出した。改めて、銀塩スタイルのデジカメなんだなぁ〜と実感(^_^; プログラムモードと露出補正以外は一切いじらない、あとはファインダー覗いてシャッター切るだけ、撮影結果の確認は一切しない、という使い方だと物凄く快適。というか、それ以外の使い方は現実的には不可能。処理速度が信じられないくらい遅い。そして、当時世評の高かった超高画質は……どうなんだろうね? 桜の花の輪郭なんか崩れっぱなしだからな〜〜。発色も作り物めいている感じがね〜〜。それでも、使用している幸福感はかなり大きい。こいつで良い絵が撮れるように頑張ろう、って気にさせてはくれる。


●2014年04月02日 OLYMPUS FE-110入手

オークションで格安で落札。「ぶれ軽減モード」がない点と、SQ1が200万画素である点を除けば、FE-115と完全に同じ物だろう。実質上限感度はISO 125なので、作業のメモ撮りにはあまり適さない。LEDライトの補助光を使用したら1/20"くらいで切れたが、メモ撮りに常用するには厳しい数字。この用途にはFE-115の方が遥かに適している。さりとて、この用途以外には使い途は思い浮かばない、と…


●2014年04月08日 飛鳥山で花見--Finepix 4500

▲容貌の衰えを気に病んで鉄道自殺を企てた人魚姫
(8.7?mm/F9.6-1/91"-ISO200)

もう花は終わりに近いけれど、木によってはまだまだ満開状態のものもあった。だけど、一斉にぱっと咲いていないと、花見の雰囲気にはならないね。それでも、のんびりお弁当を食べている家族連れやグループはたくさんいたけれど。良くも悪くも、上野のような喧騒はない。

で、今回はE-510を持ち出したんだが、メインはむしろFinePix 4500という骨董機。いろいろ問題ありありで、随分長い間放置していた機種なんだが、最近思うところがあって、引っ張り出してきた。問題点は、何と言っても電池寿命と即死型キャパシタ。この二つの問題があるために、汎用的なコンデジとしてはほとんど役に立たない。使おうとする度に日時設定が必要で、メディアや電池を交換しようとすると、設定が全部パー。しかも、電池はあっという間になくなる。おまけに、スマメの宿命とも言えるメディアエラーや、レンズカバーのエラーが頻発する。誰がこんなコンデジを使うんだ!?

でも、単焦点でキレが良く、光学ファインダーも視野率90%と優秀、画質もOLYMPUS C-2やFinepix A101よりはずっと上。使い方を限定すれば、それなりに魅力的な機種なのではないかと思ったわけだ。で、まあ、デジイチのサブとして使ってみたのだが、これはこれでけっこういいんじゃないかと思っている。と言うか、起動速度、画質、OVF性能の三つが揃っている機種は貴重。対抗しうる機種が思い浮かばない。


●2014年05月02日 PowerShot A550入手

PowerShot A500シリーズの中で、個人的には最高のモデル。 まず、撮影/再生切替がボタン式なのはA550とA560だけである。 で、A550のA560に対するアドバンテージは; ただし、グリップが邪魔なのはシリーズ共通の欠点。しかも、A550/A560共に親指位置にスピーカーがあるため、シャッター音が歪んで厭な音になる。A550は操作部に余裕があるので逃げ場を見つけやすいが、自然なホールドで指が掛かる位置にスピーカーがあるのは、ちょっとどうかと思う。あとは、USBがベンダークラスなのがCanon機共通の欠点(*)。キャノン機は総合的には優れているが、こうした細かな部分がけっこうカンに触る。

(*)コイン電池式のキャノン機の場合、メディアを取り出しても設定クリアにはならないので実害はない。USBの接続性が問題になるのは、xDやスマメと言ったマイナーで不安定なメディアの機種や、メディア/電池共通スロットでキャパシタが即死型の機種。


●2014年05月03日 Coolpix 3200入手

標準的な単三2本OVF機を求めて、長い旅が続いている(^_^; そして、禁忌とも言えるCoolpixについに手を出してしまった。いやあ、Coolpix 2100が余りに酷かったので、ニコンのコンデジには二度と手を出すまいとココロに誓っていたのだが、他の選択肢がなくなってしまったので…(実はCASIO QV-40系が残っているんだが)。で、結論;

  ★スナップ機としては素晴らしい完成度
  ▲しかし、2100の欠点を随所に引きずっており、用途はかなり限定される
  !操作性は優れているが機能は劣る。Powershot A500系と見事に正反対。

素晴らしいのはホールディングと光学ファインダー。グリップの形状がナチュラルで手に馴染む上に、親指が自然にズームレバーに掛かるようになっている。PowerShot A500系の異和感だらけのグリップとは好対照。OVFは位置も良いし、液正面から一段高いところにあるのも好感が持てる。何より、視野率85%(実測値)はこの時期の廉価ズーム機としては極めて良心的。もちろん、液晶オフ&ストロボオフで起動できるし、撮影/再生切替はボタン式。液晶も邪魔にならないサイズ。2100の最大の欠点だった電池寿命も、スペックを見る限りかなり改善されている(検証はしていない)。

一方、これでブツ撮りをしようと思うと、途端に地獄にはまる。かなり多くの問題を抱えているのだが、一番の問題は実質的な感度上限がISO 100であること。このため、室内ノンストロボでは1/6"程度になってしまい(と言うか1/6"が閾値みたい)、手ぶれが頻発する。BSSとかわけのわからん機能を付けるより、素直に感度固定でISO 200/400が出せるようにすれば良いのに…と思ったんだが、実はISO 200の画質はかなりノイジー(パーティモードならば簡単に出る;マクロ不可)。屋外で花を撮るならともかく、室内でカメラやラジオの分解写真を撮るのは厳しい。

【追記】BSS自体はかなり優秀な機能。下手な高感度機よりも高画質で手ぶれの少ない画が撮れる。Finepix F30のISO 1600で撮った画像と遜色ない。それがローコストの低感度機で実現できるのだから、アイディア賞モノだと思う。でも、使い勝手という点では問題が多い。ラジオ分解のメモ撮りで毎回毎回BSSを使うのは、メンタル的にけっこうしんどい。(2015.07.10)


●2014年05月03日 C-755UZを持って散策

▲カメなら大丈夫(^_^; 380mm/F3.7-1/320"-ISO66
まあ、世の中ゴールデンウィークとやらで、天気も良いので、ちょいと外出。 と言っても、近所の散策ではあるけれど。つつじを見てきた。 今回のお供はC-755UZ。先日、格安で入手したジャンク品。 外観はボロボロだけど、機能は特に問題はないようだ。 このC-755UZはC-700UZ系の実質的な最終モデル(Li-ion機は除く)で、 完成度が高い。しかし、所詮はEVF機でAF周りの弱さはどうしようもない。 基本、望遠では静止被写体専用である。 AFロックを掛ければある程度の動きには対応できるけれど、 合焦音はしないし、合焦LEDはないしで、うっかり押し切ることがしばしば。 いきなり押し切りだと、タイムラグが2"近くある(実感)。 確実にシャッターチャンスを逃しているし、たいてはボケボケである。 フルタイムAFを使えば若干改善されるが、消費電力ほどの効果はない。 ま、画質は良いし、超望遠機機としては小型で便利な機種ではあるけれど、 限界を弁えて、用途にあった使い方が必要ですな。


●2014年05月08日 Coolpix 5600入手

これはダメ。E3200と比較すると、ボディサイズが一回り小さくなり、グリップの膨らみが小さくなり、親指の置き場所がなくなり、ファインダーが中央寄りになり、眼鏡と親指がぶつかるようになった。あの極上のホールディングが、並レベルに落ちている。実質的にOVF撮影は無理。加えて、増感閾値がE3200よりもスローにずれて(1/4")、手ぶれは更に酷くなった。こうなるともう室内ノンストロボは不可能。その他のスペック上の欠点はそのまま引き継いでいて、改善された点はない。けっこう期待していたんだが、こんなに酷いとは思わなかった。あっと、Dライティングはまだ試してなかったな。しかし、もう、ど〜でもい〜かな〜的な気分になっている。こりゃ、E7600もチェック不要だな。

【追記】ちなみに、このシリーズは正面のデザインが「四角ストロボ+楕円ファインダー」という組み合わせになっている。このE5600もそのパターン。ところが、後継のE7600は逆で「四角ファインダー+楕円ストロボ」となっている。デザインコンセプトを崩しても、OVFの位置を元に戻さないと拙い、と判断したのだろう。


●2014年05月22日 Optio 43WR入手

貴重な防水仕様の単三2本OVF機ということで、気張って入手したんだが…どうなんだろね? 基本、中身はOptio 30のバージョンアップ版。と言うか、画素数が増えた分、画質が落ちている気がする。特に、高感度時の画質はOptio 30の方が上なんじゃないか? また、防水仕様のためか、ホールディングとOVFの見易さが犠牲になっている感じ。視野率は小さいし(実測で70%)、倍率もOptio 30より小さいし、位置も良くない。特に眼鏡を掛けている場合、ズームレバーに親指を置いてOVFを覗くのは不可能。また、キャパシタは完全即死型。電池交換の数秒間も持たない。まあ、こいつのレーゾンデートルはあくまでも防水機ということで、使い勝手を追求する気はないが、ちょっとどうなんだろう? クイック起動とかアラームとか伝言機能とか、無駄な機能だけ満載で、基本を等閑にしている姿勢にはムカっとくる。


●2014年06月17日 Coolpix 7600入手

あまりに情報が少ない機種なので、ざっくりしたファーストインプレッションを述べておく。 総じて、E5600よりはマシだが、使用感ではE3200の圧勝。画質が飛び抜けていれば別だが、そんな印象もないな…


●2014年06月23日 DiMAGE X31入手

これは酷い。X20の改悪版とは聞いていたが、ここまで酷いとは思わなかった。特に画質は、ちょっと信じられないレベル。この時期(2004年)なら、トイデジでもこのくらいは写る。骨董品の廉価機であるC-2の足元にも及ばない。比較的早めに増感するタイプなので、高感度ノイズが問題なのかと思ったが、ISO 64で撮影した屋外の画像も十分酷い。では、圧縮ノイズが問題なのかと思ったが、ファイルサイズを見る限り、さほどの高圧縮でもない。つか、VGAで100〜150KBくらいなので、けっこう低圧縮である。それでこれかい!? その他、ジョイスティックと言い、シャッター音といい、LCDと言い、これでもかと言うくらい改悪されている。なんか、自ら墓穴を掘ったとしか言い様がない。こりゃ会社も潰れるわ。


●2014年07月01日 Coolpix 4100入手

基本的にE3200の高画素版。筐体も含めて殆ど同じもの。ただし、広角端が35mmになった点(E3200は38mm)と、256MBクラスのSDカードでも起動時にウエイトが掛からなくなった点(E3200は64MBあたりが実用限界)は進歩。一方、USBでPCと接続した場合、画像の直接削除が不可能になったのはやや不便。まあ、SDカード運用がメインになるだろうから、実害はないが。


●2014年07月15日 OLYMPUS FE-170入手

これは酷い!詳しくはこちら


●2014年07月26日 Coolpix 2200入手

Coolpix 3200のスペックダウン版。E3200の2週間後(2004年3月)に発売された。低画素数化に伴いCCDサイズが大幅に小さくなっているが、その割には画質は悪くない。きちんとチェックすれば劣化は明白だが、ぱっと見の印象はまずまず。絵作りが上手い。なお、E3200とは異なり、USB経由での内蔵メモリの削除が不可能。また、起動時ウエィトは掛らない。これらはE4100の特徴と共通。ひょっとすると、E3200じゃなくて、E4100系統なのか?(発売順序はE3200→E2200→E4100)。

広角端 36mm/F2.6;やや広角寄りなのが嬉しい、若干明るいし
視野率 実測で80%強;基本的にこのシリーズのOVFは同じもののようだ
増感閾値 やっぱり1/6"(u_u;)
BSS けっこう速い;画素数が少ないのが幸いしている
起動時ウエイト 128MBなら全く問題なし、2GBだと若干ウエイトが掛かる
シャッター音 なし;操作音をオンにすると不快なビープ音は出るが
画質 スナップなら実用;勿論E3200より下だが、CCDが小さい割には悪くない
発色 若干青が弱く、赤が強い気がする;着色写真のような印象のときも
USB速度 遅い;USB1.1じゃないのかな?(メーカー資料なし)
USB削除 不可;こうなると、E3200が本当に可能だったのか、そっちの方が疑問

長所は@画素数が少ないA起動が速いB広角端が36mm相当
短所は@シャッター音がしないA内蔵メモリがPCから削除できない

USB経由で画像が削除できないのは大した問題ではないが(困るの試写のときくらい)、 シャッター音がしないのは相当に大きな問題。 動画の音声が省略された影響だろうが、この点だけで使う気が失せる。 このシリーズの特長は「ホールド感」と「OVF」と「シャッター音」 −−つまり《心地良い使用感》というのが命。 機能性や画質を重視するならば、他機種を使う。

Coolpix 2200/3200/4100/5600/7600 シリーズ

なんだかんで、シリーズコンプリートしてしまった(^_^;

2200 ○広角36mm、○高速起動、×USB削除不可、×シャッター音なし
3200 △広角38mm、×鈍速起動、○USB削除可能、○シャッター音あり
4100 ○広角35mm、○高速起動、×USB削除不可、○シャッター音あり

起動速度は、SDカードのチェックに掛かる時間に左右される。 E3200は64MBがギリギリ実用限界だが、E2200/E4100は128MBでも楽勝。 尤も、E3200でも高速カードを使えば若干改善される。 問題は、比較的小さな容量で高速なSDカードが滅多にないこと。 64MBで12Mbpsのカードがあればなぁ…。 上記三機種から選ぶとしたら、やはりE4100かな。


●2014年08月03日 OLYMPUS SP-350はC四桁機の単三2本版になりそこなった感が強い

2005年秋発売の単三2本OVF機。恐らくオリンパスのUM3X2OVFとしては実質的な最終モデル(廉価版のSP-320は別として)。 《大型CCD・高画素数・露出フルモード・ホットシュー付き・両吊ストラップ》 ということで、一応「小型の中級機」という位置付けだったようだ。 当初の店頭価格は4万円前後だったらしい。 しかし、最終的には「ちょっと変わった廉価機」というレベルに留まった。 スペックを見ても、微妙に外している感は否めない。 広角端38mmとか、最高感度ISO400とか、視野率80%弱とか、大きな歪曲収差とか、 非常に短い電池寿命とか、即死型キャパシタとか…。 また、画質の評判は総じて良いが、等倍で見ると意外に汚い(特に高感度時は顕著)。 800万画素って、もう等倍で見ちゃいけないんだ… 逆に言えば、絵作りが巧いなぁ、という感じはする。

ちなみに、この時期にはCoolpix 7600やQV-R51のように、1/1.8"CCD搭載の入門機がいくつか登場している。SP-350も本来その流れの製品だったのに、無理に中級機化しようとして、結局中途半端になったように思う。この時期に800万画素は無茶だよなぁ…


●2014年08月26日 SONY DSC-U10入手

極めて良くできたオモチャ。ソニーがトイデジを作るとこれ程の物になるのか、と感心した。尤も、所詮はトイデジで、実用性云々を言うのは野暮。そして、実用性のないトイデジを、当時2万円以上出して買ったかとなると、これまた微妙。オークションで1000円だから愛でることができる、というのが正直なところ。以下、気が付いた点;


●2014年09月11日 CASIO QV-R61入手

カシオの最後の単三2本OVF機。R40系列の最終モデルにして、QVシリーズ全体の掉尾を飾る記念碑でもある。スペック的にはほぼ満点と言ってよく、総じて評判も良い機種。が、所詮はカシオか、という感は否めない。前評判に躍らされて、若干過乗な期待を持ってしまったようだ。Coolpix 3200やC-40Zなどの他社の名機と比べると、使用時の心地好さにかなりの差がある。微妙なのは、頑張っているのが判ること−−これ、QV-3000EXのときにも感じた。ユーザーをバカにしている印象が強いF社の製品に比べれば、遥かに好感が持てる。それでも、カメラ造りのセンスにおいて、やはり伝統あるカメラメーカーには及ばない。便利ではあるが幸福感が薄い。評価としては微妙である。


●2015年04月02日 Canon PowerShot A580入手

う〜ん、何とも微妙な機種である。A590ISから手ぶれ補正を取っただけの機種のようで、存在感が著しく低い。尤も、私個人はこのクラスのコンデジに手ぶれ補正は不要だと思っているので、不人気な分だけ、むしろお買得ではないかと思っていたのだが……。引っ掛かったのはグリップのホールド感。A500系は電池ボックスのグリップが一つのアイデンティティみたいになっているのだが、これが見た目ほどホールドに貢献しない。少なくとも、単三4本のA40のホールド感に比べると、圧倒的に劣る。例外的にA590IS/A580はかなりホールドしやすいように見えたのだが、残念ながら、似たり寄ったりだった。単三2本じゃしょーがないのか、とも思ったが、Coolpix 3200系などは単三2本でも優れたホールド感だし、PowerShoto A1200なども実に気持ちよく掌にフィットする。何だかなぁ〜なんである。

もちろん、性能的な不満はない。でも、性能に不満がないのはA550などでも同じで、別に敢えてA580を買う必然性はなかった。私がこの機種に求めたのはあくまでもホールド感だったわけで、そこが期待外れでは使う気が萎える。キャノンのコンデジって、なんか、常にこんな感じなんだよな。性能は良いし、気が利いているところもある。でも、気配りが細部にまで行き渡ってはいない。このシリーズのもう一つの問題点であるシャッター音もそう。スピーカーが丁度右親指の位置にあって、スピーカーを塞いでしまう。そうなると、シャッター音の低音部がカットされ、AE-1よろしく高音部のみキュンと鳴く。シャッター鳴きまで忠実に再現しなくてもよろしい(u_u;) A550/A560でせっかくボタン式に変更した再生/撮影切り替えも、スライドスイッチに戻っているし…何を考えていたんだろう?少なくとも、A500系のデザイナーさんとは価値観を共有できないな〜という気はする。


●2015年04月02日 上野に花見に行く

▲*ist DL+DA18-55mm(補正済)
今回も花見の定番機*ist DLを持ち出した。今年は休日の並びや天気がイマイチで、花見日和が多くなかった。しかも、東京では今日あたりが実質的な最終日というハナシなので、体調不良の中、無理をして行ってきた。平日の昼間だと言うのに、物凄い人出。う〜ん、人のことは言えないが、こんなんで大丈夫なんだろうか?外国人もたくさん居たが、以前に比べると余り目立たない=傍若無人な振る舞いが少し収まったような感じがした。

それはともかく、今年の上野のお山のヒロイン(?)は花見猫。安物のデジイチで撮るには少々勿体ない美人さんである。もっとも、*ist DLは画質こそアレだけど、非常に扱いやすく、こういうお気楽スナップには打って付け。なお、今回はDA18-55mmと、銀塩時代の80-210mmの超安物望遠ズームを持っていったが、この安物望遠が(写りはともかく)軽量な上に取り回しが楽なのでけっこう重宝した。リキまないで楽しめる。


●2015年06月19日 OLYMPUS μ750入手

ネットで思いっきり酷評されている機種。 なんでも、日中屋外ではLCDが全く見えないのだそうだ。 でも、私は屋外でNO-OVF機を使うことはないので、それは別にど〜でも良い。 まあ、2006年にそれを商品として出すかよ…ってのはあるけれど。 よっぽど切羽詰まっていたんだろうな(u_u;)

私が注目したのは《広角端Sマクロ+ISO 1600+CCDシフト式手ぶれ補正》という スペック。これはブツ撮りには悪くない。 開放F値は広角端でF3.3とかなり暗めだが、 スペック通りの性能が出るなら、試す価値はある。 てんで、オークションで入手。 元箱付きのフルセットだったんだが、流石は不人気機種だけあって実に安かった (実は悪評は落札後に知ったんだが…(^^;)。

で、試してみたのだが…ん〜〜やっぱり悪評はダテじゃない(^_^; 評判通り、CCDシフト手ぶれ補正はほとんど効果がない。 「補正あり」と「補正なし」で撮り比べてみると、まあ、多少は違いがあるかな、程度。 問題は、広角端でも1/10"以下になると、かなりの頻度で手ぶれが発生すること。 それをカバーできない手ぶれ補正なんて、意味がないだろう。

それ以前の問題として、画が異様にネムい。ちゃんと解像できてないんでないか? てんで、試しに同じ被写体をCoolpix 3200(300万画素機)と撮り比べてみた。 今回はストロボを発光させたので、手ぶれの影響は関係はない。 純粋に解像感の比較ができたのだが……Coolpix 3200の圧勝でした(* ̄▽ ̄)ノ~~ マタネー♪

あ、最高画質にしたら大分マシになった……でも、Coolpix 3200の最高画質には負けてるorz いずれにしても、圧縮処理にはかなり問題がありそうだ(ふと、FE-130の悪夢を思い出す)。最高画質にしたら手ぶれもやや改善されたような気がする(手ぶれだと思っていたのが、実はサイズ圧縮に伴う輪郭の劣化だったとか?)。さりとて、1枚3MBなんて常用できないしねえ。


●2015年06月26日 Finepix Z5fd入手

と言うことで、高感度・高画質で評判のFinepixを試してみることにした。 本当はF10系やF30系を試してみたかったのだが、なかなか御縁がなくて、 とりあえず入手したのがこれ。 屈曲光学系のフラットボディでスタイリッシュだが、 その分スペックが犠牲になっているのは否めない(CCDが小さい!レンズが暗い!)。 おまけに、フジ独特のムカツクお節介仕様が鼻に付くが、結果は予想以上に良好。 詳しくはこちら


●2015年07月03日 Finepix F30入手

おお〜、こりゃ、完全に負けましたわ、脱帽です。 ISO 1600まで余裕の画質、3200だって使えないレベルじゃない、流石は1/1.7"CCD。 しかも開放F値がF2.8なんで、ISO1600なら室内でも1/60"で切れる、 ISO3200だと1/125"ですぞ。 Optio30に比較すると、実質的に3段アップに相等する。 相変わらずMモードではマクロ設定が保持できないが、 お花モードに設定しておけば、《ISO1600/Macro/flash-off》で起動可能 (シーンモードはダイヤルの[N/SP]位置で設定)。 Optio30に比較すると、速度で2段アップ、画質で大幅アップ、う〜む…完敗。

強いて欠点はと言うと、屈曲光学系(Z系)ではないので、 ガジェット感に乏しいところ、かな…。 ただ、初期Z系(一桁シリーズ)は全部F3.5でISO 1600まで(Z1は800まで)。 お花モード起動ならISO 800にしかならない。 ガジェット感に拘る限り、速度を2段犠牲にしなければならない。 そうなると、どっちが…


●2015年07月10日 Finepix F700入手

ほぼ唯一のSRハニカム採用コンデジ。SRは面白い発想だとは思うけど、原理自体は単純。通常画像と露出不足の画像をブレンドすることで、白トビをなくそうというもの。ただ、そんなに高い評価を得たわけではないようだね。何より、CCDの画素数が倍必要な上に、製造が難しかったようで、商売的には厳しかったみたい。結局、SRハニカムを採用したコンデジはF700/F710の2機種のみだったようだ。でまあ、それでもSRの実力を拝見しようかと入手したわけだが、操作系が旧Finepix方式だし、液晶が青カブってるし、ホールド感があまり良くないし(親指置きの窪みの位置がおかしい)、ということで、本格的に使う前に、ちょ〜っと、お蔵入りかなぁ…という感じ。


●2015年07月13日 Optio 555入手

2003年秋発売のOptioのフラグシップ・モデル。元来は電池と充電器がお目当ての入手であった(D-LI7/NP-120互換:Finepix F10系)。が、意外なほど良くできているのに驚いた。光学5倍ズームでOVF付きのコンデジは貴重ですぞ(視野率85%/視度補正付き)。また、CCDがデカいだけあって、ISO 400でもけっこう高画質。操作系もホールド感もまずまず良好(ひょっとして標準UIの元祖?)。これ、使えるんじゃね?という感じ。ただし、ボディが分厚くて重いので、取り回しは少々不便。少なくとも、両吊ストラップは欲しいなぁ…という感じ。


●2015年08月28日 μ800入手

800万画素1/1.8"CCDの当時のフラグシップモデル。高感度・高画質でマクロにも強い。ISO 1600でも実用レベルの画質だし、広角端(38mm/F2.8)でSマクロになるから、室内でも1/60"でシャッターが切れる。ただし、手ぶれ軽減モードは要注意。エッジ強調処理?をしているようで、見た目の解像感は上がるのだが、輪郭線や影になる部分はかなり顕著に崩れる。Pモードで感度固定を推奨。色調はあっさり系で、室内だとやや青に寄る感じ。また、UIはオリンパス標準形式だが、ボタンや十字キーはやや押しにくい。少し慣れが必要。


●2015年09月14日 Optio A10入手

CCDシフト方式のIS搭載コンデジ。が、ISは思ったほどの効果がない。μ750よりはマシだとは思うが、広角端で1/4"の手ぶれを補正しきれない。う〜ん、補正効果はせいぜい1〜1.5段というのが実感(光学式と比べるのが無茶か…)。ちなみに、シャッターを切ったあと、暫く動かないのがコツ。レリーズ・タイムラグが大きいのかね?

CCDが1/1.8"と大型であるため、画質的にはけっこう余裕がある。ISO 400でも顕著な劣化は見られない。しかも、Sマクロが広角端なので、ISO400-F2.8-1/20"で標準被写体が撮影できた。これにISを加えれば、手ぶれは完全克服。ただし、露出が若干暗めで、蛍光灯の下では発色が青に寄るかなぁ…という感じ。少なくとも室内撮影では、PCで補正が必要。

Sマクロが広角端であるにも拘らず、6cmまでしか寄れないため、倍率はイマイチ。ただし、SマクロでもDズームやストロボは効くので実用性は高い。なお、ストロボが2回発光なのは納得するが、プリ発光が大きすぎる感じ。本発光までのタイムラグがけっこう気になる。

IS付きの超小型機というのがウリではあるが、さて、どんな用途に適しているかというと、ちょっと迷うな。CCDサイズが大きくて高感度でも画質劣化が小さいのは嬉しいが、コントラストとか発色とか、ちょっと変なクセがあるような気もするしなぁ…


●2016年05月05日 銀座柳まつりに行ってきた

C-755UZとC-120でパレードを撮ってきた。C-755UZはすっかり私の定番機になってきたなぁ…画質良好で、トータルバランスが非常によろしい。行楽には手放せません。尤も、超望遠のEVF機はパレードのような動体を追いかけるのは苦手(と言うか実質的に不可能)。でも、コツが少し判ってきた。置きピンみたいな感じで、被写体を追いかけず、フレームを固定して被写体が入ってくるのを待つ、という撮り方をすれば良い。追いかけたらAF迷走地獄ですよ。それより衝撃的だったのはC-120の方。以前からお気に入り機種だったが、ピーカンで動体を追いかけてみて、改めてその威力を知った。AFは絶対迷わないし(ないんだから)、手前も遠くもカッチリ写してくれる。パンフォーカスなのに、肌の感じ、汗の感じをよく表現できている。


●2016年05月11日 Finepix E510入手

単三・OVF・28mmというレア機種なのであるが…PowerShot A1200やCoolpix P50に比べるとヤケに人気がない。実際に手にしてみて、その理由が何となく判った。とても使いにくい。いいかげん、掌にフィットしない大型グリップは止めてくれないかな。いや、他社も含めて。つか、こいつ、シャッターボタンの配置が致命的。めちゃくちゃ押しにくい。グリップを普通にホールドして、シャッターボタンに指を掛けようとすると、指が折れる。おまけに、ボタン周りの出っ張りが邪魔でしょうがない。デザインしたヤツ、カメラユーザーじゃないだろ!まあ、細かい性能なんかは全然チェックしていないけれど、撮影画像の露出情報の表示の仕方が判らない。…てか、出来ないんじゃないか?せっかく端に付いているOVFも非常に覗きにくい。使っているとイライラしてくる、てのが第一印象。


●2016年09月10日 OLYMPUS SP-550UZ入手

C-700系後継のEVF高倍率ズーム機。けっこう安く入手できた。事前の評価ポイントは、動体への追従性能だったんだが…正直、それをチェックする以前の段階で失格。まず、ボディの重量バランスがとても悪い。流石に28mmからの18倍ズームレンズは巨大で重く、グリップに単三4本入れても、なおレンズの重みで傾く。このレンズを積むなら、もう小型化は諦めるべきだっただろう。C-2100UZの方がずっと扱いやすい。そして、致命的だったのが画質の悪さ。700万画素-1/2.5"CCDの悪い部分が出まくったカンジ。特に、小サイズで撮影するとノイズもジャギーも無残なレベル。安物の300万画素機に余裕で負けている。まあ、画質はフルサイズで評価すべきで、それ以外のモードは意味がないと言うのなら別だが、意味がないならそもそも付けるなよ。28mmは有り難いが、総合的にはC-750の足元にも及ばない感じ。


●2016年11月27日 PowerShot A720IS入手

OVFで200mm超の望遠ズーム機。かなり期待して入手したのだが、評価は微妙。まあ、Canonだから大外しはないし、800万画素-1/2.5"CCDにしては画質も頑張っている。ISO 400までなら使えそうだ。ただ、発色がねぇ…何か寒い。まあ、FUNCから色調は選べるけど、デフォルトでこれと言うのもどうだろうね? それから、まだきちんとチェックはしてないが、ISの効果はあまり期待できそうにない。光学式なのでCCDシフト式よりはマシだと想うが、一眼レフと同等という感じはしない。ただ、200mm超のOVF機は非常に貴重で、しかも単三モデルとなると、個人的にはもう拝みたくなる。動体追従性能が優秀ならば、メイン機として使えるが…さて、どうだろう?

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