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●2010年8月2日 EPSON CP-200 スペックチェック
エプソンのデジカメ第二段。VGA・単焦点・固定焦点機。内蔵メモリのみ。前モデルのCP-100は馬鹿馬鹿しくデカく、発色がド派手で、周辺部の歪曲と色収差(にじみ)がシャレにならないレベルという、まあ、良くも悪くも個性的なモデルだった。それに対して、このCP-200は大きさも画質も大人しくなり、優等生的なモデルになっているようだ。ただ、逆に言えば、没個性的なモデルという言い方もできる。まあ、レーゾンデートルは脱着式液晶モニタかな。
- 1996年11月発売、35万画素、単焦点・固定焦点機。
- おそらく三洋に生産委託したモデルで、DSC-V1やC-400Lなどの兄弟機。
- 仕様的にはオリンパスのC-400+C-400Lみたいなカンジ。液晶分離式で、本体のみでC-400相当、液晶を付けるとC-400L相当。
- 画質はC-400L同様で当時としては高い評価。⇒ただし、現在の基準から見るとかなり劣るので過大な期待は禁物
- 記録媒体は内蔵メモリ2MBで、ノートPC用のDIMM(2MB/4MB)を増設できる。⇒でも、DIMMはフラッシュメモリじゃないだろ?
- 撮影間隔5.8秒、VGAでこれはちとキツイが、時代が時代だから。⇒シャッタータイムラグもかなりあるような気がする
- レンズは35mm換算で43mm/F2.8。広角ではなく標準。⇒レンズはC-400/400Lとは別物だよね。C-400/400LやDSC-V1は36mm相当(5mm)。
- ISO 130相当でスローは1/30"、F2.8開放なら露出連動の下限はLV7.5くらいか…室内ノンストロボはかなり厳しい。1段不足。ちなみに、C-400/400Lは1/8"まででLV6までOK、このあたりがメーカーの見識の差だな。⇒ただし、室内ノンストロボもレタッチで救えないレベルではなかった。「使える/使えない」で言えば「使える」。
- なぜか高速側は1/10000"なんてバカバカしい高速シャッター(@_@)マジ?
- 単三4本、アルカリで300枚くらい撮れる(ストロボ50%、液晶ナシ)。液晶はメチャクチャ電池を食う。12w? 要ACアダプタ。
- 本体重量300g、撮影重量400g。CP-100よりも小型化したとは言え、まだ女の子の弁当箱くらいの大きさはある。⇒CP-100よりマシとは言え、けっこう笑える外観。でも、デザイン的にはC-400系よりも好みかも
- マクロは液晶モニタ使用時のみ可。⇒どうやら、絞るだけのマクロみたい…
- フィルターネジ(φ37mm)が切ってあるので、マクロレンズ/テレコン/ワイコンが使えそう。もちろん、液晶モニタ必須だろうが。⇒マクロとワイコンは良好、コツを掴めばカンでフレーミングも可能。ただし、テレコンは蹴られた。
@マクロレンズが使えそうな点、A液晶着脱のギミックが面白い点、BシリアルがminiDIN 8pinというぷちレア仕様、はちょっと魅力だけど、室内ノンストロボが困難となると萎えるなぁ…。Mavica MVC-FD71と同じレベルかぁ…。液晶ギミックも実用性を考えると、むしろデメリットだしなぁ…まあ、このクラスに実用性云々はナンセンスだが。入手する価値があるか否か…。現在修理中のC-410Lの代機がちょっと欲しいのは確かだが(主に、シリアル変換コネクタのテスト用)、それもCP-700Zがあるにはある。
●2010年08月07日 EPOSN CP-200入手
C-410Lが修理できるまで、mini DIN 8pinのケーブルのテスト用に入手。本体+液晶ユニット+シリアルケーブルで270円。まあ、何をか言わんやであるが、しかし…
ファインダーが物凄く曇っている。被写体がはっきり見えないくらい。拭いてもあんまり改善しない。物は試しと、セロテープを貼ってみたら……あれ?あれあれ? ファインダーに貼ってあった保護フィルムがそのままだったんだ!セロテープを剥がしたら一緒に剥がれて来た。ファインダー新品同様(^^; 前オーナーさんは、保護フィルム貼ったまま使ってたんだんねえ…これはラッキー。
で、電池を入れてテストしようとしたんだが、電池室液漏れでひどい状態。清掃したり、接点磨いたりしたんだが、なかなか安定して通電しない。たま〜にオンになる、というカンジ。通電確認済みということで入手したんだが…いい加減な出品者だ(u_u;) まあ、電池室の接触不良であることは確実なので、対処は可能なんだが、なかなか原因箇所が特定できず苦労した。が、何とか判明。が、ボディ奥の接点なので、対処が難しい。とりあえず、アルミホイルで応急処置をした。きちんと使うなら、分解修理が必要だろう。まいったな…故障品ばっか(;_;)ミズカラ マネイテイル フシモ アルガ⇒うぁ、こそぎ落した緑青がファインダーに回ってきた(T_T)
一応、OS/2のDCITUで転送も成功。ただし、38400bpsまで(定格は115200bps)。ま、設定に何かあるとは思うが、転送できただけでも大収穫。しかし、画質が良いという話だったが、ちょっと期待外れ。輪郭部にノイズがかなり乗っている。室内撮影(照度不足)が問題なんだろうか? 「この時期としては」高画質なんだろうけど…う〜む…アソビにもちょっと躊躇するレベル。
液晶ユニットを装着するとマクロモードが使用できる。逆に言うと、液晶ユニットがないとマクロ不可。ただし、このマクロは絞りを絞るだけのようだ。レンズが繰り出される様子はない。そのため、ノンストロボだと酷く暗くなる。かと言ってストロボを使うとこれまた酷くオーバーになるし…(u_u;) ま、レンズを繰り出さないのであれば、あえてマクロモードを使う必要はなく、
ノーマルモード+クローズアップレンズ+ノンストロボ+20cm
がベストの選択でしょう。
手持ちのワイコン(x0.7)を使ってみた。これはなかなか良好。約30mm相当になる。フレーミングはカン頼りだが(モニタは使うのは電力的に非現実的)悪くないね。x1.8のテレコン(80mm相当)も持っているけど、こちらは魚眼よろしく蹴られちゃう。ピントは危惧していたほど悪くはないが、望遠のフレーミングをカンで行うのは厳しいな。
ピッというのがシャッター音らしいが、だとするとシャッタータイムラグが0.5秒くらいあるカンジ。そのせいか、どうも絵が傾く。平行が取れない。それとも、ファインダーがおかしいのか?
定格11.7w。たぶん、液晶モニタオンでの撮影時の最大消費電力だと思う。しかし、12w近くと言うのは物凄いな…まあ、モニタなしならアルカリで300枚撮れるそうだから、大半はモニタの消費電力だと思うけど。
【追記】2010.09.29/故障発生。液晶パネルに何も表示されなくなった。ただし、いじくり回していると一瞬、一部だけ表示されることがある。さらにいじくり回していたら、正常に戻った……どうやら、画質モードボタン(左上)を押すと復活するようだ。ハテサテ、こいつも時限爆弾を抱えた状態か…
●2010年09月16日 OLYMPUS C-990Z+マクロレンズ 入手
え〜っと、マクロレンズ(Raynox MSO-2040)の方はなかなかグッド。
x4だと姫子の顔アップが楽に撮れる。
スペック表によると、45mmまで近づけて、約2cmの被写体が画面いっぱいに撮れる。
よく調べてないが、広角端でも望遠端でも最短撮影距離は変わらなくなるようだ。
また、マクロのスイートスポットがなくなって、望遠端で最大倍率になるらしい。
なお、アダプタの装着は電源オンで、取り外しは電源オフで。
こいつのアダプタはφ37mmの汎用のネジが切ってあるので、いろいろ遊べる。
マクロレンズの代わりに、ワイコン(×0.7)を装着してみたら、
広角端で四隅にわずかにケラレが出る程度で、アソビになら使えるレベル。24mm相当。
ちなみに、プレビュー画像にはケラレは出ていない。
これはどういう仕組みなのかと…
ということで、マクロもワイドもけっこう強力で面白いけど、
ただ、実用性はどうかな〜〜?
現実的には面倒臭くて使わないと思う。
C-990Z本体はやっぱり液晶がねえ…
クラスを考えると、取り立てて悪い映りではないのかも知れないが、
いかんせん、ZSと比較しちゃうと非道く見劣りする。
それに、再生速度も予想より遅い。1枚表示するのに3秒くらい掛かる(HQ)。
まあ、液晶以外はZSと同じはずで、ZSで特に不満はなかったんだから、
Zで不満を言うのはおかしいかもしれんが、こんな速度だっけ?ってカンジ。
が、モノ自体に問題があるわけではない(と思う)。
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ZSの方もチェックしてみたが、やはりZと同じで、再生間隔は3秒程度だった。
しかし、ZSの方は画像が圧倒的に綺麗であるため、再生間隔も短く感じられる。
これは、熱いストーブの上と、美人の側では、時間の進み方が変わるという
アインシュタインの相対性理論の典型的な事例である。<(~^~)>エッヘン,モノシリ!
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問題は例によってスマメ。32MBが付いてきたのだが、書き込み速度が異様に遅い。
1枚記録するのに1分くらい掛かる。明らかにおかしい。
ま、接点をよく拭いて、フォーマットを掛け直したら直ったけど…(3秒/枚くらい)。
ネットで調べたら同一症状を発見。たまたま、私だけという事ではないようだ。
スマメの祟りはどうしてもついて回るねえ……
トラブルがこんだけ極端に多いのは流石に……
●2010年09月19日 OLYMPUS E-100RS 試写
オリンパスの送り出した異形の高機能機。連写性能を極端に高めて、スポーツ撮影などに特化したプロ用の特殊デジカメ。その機能の高さに反してセールスでは大失敗して、株主総会で槍玉に挙げられたと言う逸話を持つ(あれ?E-10だったかな(^^;)……ということで、未だに一部で熱く語られている機種ではあるが…ちょっと過大な期待をしすぎたかな…。
やはり、EVFは現実感が低く、ファインダーを覗いているとストレスがたまる。
また、合焦時にEVFが一瞬ブラックアウトするの点もC-2100UZと同じ。
どのタイミングでレリーズしたのかよく判らなくて、けっこう不安だった(そのための連写とプリキャプチャなのか…)。
もっとも、追従性能はC-2100UZよりはかなりマシで、
合焦プロセスで被写体をロストしてしまうようなことはなかった。
また、望遠で使うと船酔いのような状態になる。
動かした以上に動いてしまい、慌てて戻すと今度は戻り過ぎて…
銀塩でも手持ちで望遠は難しいけど、ここまでの経験はないなぁ…
(単純に、380mmを手持ちで使ったことがないからなのか…? 考えてみりゃ、ムチャなことをしているわけだ)。
これは必ずしも手ぶれ補正の問題ではないような気がする。
つまり、手ぶれ補正を切っても改善されない、というカンジ。
確定はできないが…
ま、こいつを使って望遠で被写体を追いかけたのは初めてで、
勘違いが多分にあるとは思うけれど、望遠で動体を捉える道具としては、決して優秀ではない、というのが正直な感想。C-2100UZよりはマシであることは確かだが、銀塩一眼レフには適わないなぁ…。
私の求めているものとは違う、ということなのだろう。
う〜んとね、正直なところ、
コンデジは35-105mmクラスの銀塩コンパクトの代替は可能だとは思うが、
広角とか望遠とかではまだまだ銀塩に適わない気がする。
てか、液晶モニタのみの薄型コンデジで28-200とかは何よ、ってカンジ。
もう「カメラ」とは別の物だよね。私にはホールドの仕方すら想像できない(u_u;)
10年前のモデルを引き合いに出して「まだまだ」といわれても困るだろうが(^^;
でも、方向性は現在も全然変わってないもんね。
カタログスペック最優先で、ユーザーサイドに決して立たない。
公表している基準を満たせば、快適に使えるかどうかなんて眼中にナシ。
むしろE-100RSは例外的にスペックを押えて、速写と連写に特化して、
ユーザーが快適に使えることを目指したのだろうが、それでも……
たぶん、こいつにはこいつの使い方のコツがあって、
銀塩作法に拘泥している限り、うまく使いこなせないと言う事だとは思うが…
私は結果が欲しいのではなく、銀塩プロセスを楽しみたいのである。
じゃあ、銀塩に帰れよ!…その通りなんだが、デジにはデジのメリットがある。
欲張りと言われりゃそれまでだが、銀塩の作法でデジの結果がほしい。
でもって、それは技術的にはそんなに難しくはないと思うんだが、
商売の理論がそういう製品をなかなか作らせないんだな。
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無論、金に糸目を付けなければ、銀塩並みの操作性の一眼レフもあるだろうが、
中途半端だと、やっぱり銀塩の操作性には及ばない。
たとえば、私の持っているE-510では、まともなMFは不可能。
純正レンズはピントリングが電子式になってしまっているし、
マウントアダプタで銀塩レンズをつけても、制限多すぎて実用にならない。
あれはあくまでもアソビや実験のためのもの。
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と言っても、銀塩レンズユーザーを小バカにしているオリンパスの態度は許せんが。
制限が多く実用にならないなら、きちんと具体的に説明すべきであって、
過去の資産を惜しむユーザーや、大枚を出して揃えた銀塩レンズ(しかもお前の所の製品だぞ!)を侮蔑するような物言いがあってはならない。
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そもそも、ファインダーのど真ん中にAFのイルミネーターがあって、
MFではピントが確認しにくい。MFなんてハナから眼中にない。そりゃそうだろう。
全面マットに交換可能で、ヘリコイド式のレンズが使えて、CCDがフルサイズで…
てことになれば別だが、そんなもモノ買えるワケがない(;_;)ビンボ-
てか、根本的には動体に対して瞬時に合焦するAFがあればMFは必要ではない。
で、まあ、そういうことをウリにしているデジイチも発売されてはいる。
でも、過去の経験から言えば、その宣伝文句を鵜呑みにはできないし、
仮に可能でも、システムを一通り揃えるのにいくらよ、ってハナシ。
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広角(28mm以下)ではマジで銀塩回帰が賢いと思う。
広角のコンデジを探すより、普通のコンデジ+ニコンミニの方が便利。
望遠も、EVFや電子式MFでは、私のニーズには応えられない。
金掛けて本格的なデジイチのシステムを揃えるか、銀塩回帰のいずれかだろう。
まあ、ラボに出すのがためらわれるモノもあるし(^^;サンバノオシリノアップトカ…
トリミングのしやすさもあるので、何とかデジにしたいのだが…
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閑話休題。と言うことで、E-100RSにはけっこう期待していたんだけどね〜〜
こいつなら、画素数犠牲にした分、使いやすくなっているはずだとね。
結論はもう少しいじくり回してからだが、第一印象はちと期待外れ。
▼2011.09.17 追記
動体への追従に関してはC-2100UZよりもかなりマシな印象。
合焦時のフリーズ現象も極端ではない。
しかし、レリーズボタンを切った直後にEVFがブラックアウトし、
その後ややあってから実際にレリーズされ、
レリーズ後、しばらくはブラックアウトが続く。
たぶん、ブラックアウト時間はトータルで1秒くらいあるのでは?
これは動体を追いかけるのには、かなり不安な時間だ。
もちろん、そのためのプリキャプチャーであり、連写性能なんだが、
それが大前提ってのはどうよ?という気にはなるな。
普通の単写モードでもう少し快適に使えないとなぁ…
EVFの見にくさも、やはり相当に苦になるレベルだ。
少し遠いと被写体の表情も判別困難。
やはり、「この一枚」を狙う機種ではなく、数打って「当り」を見つけるカメラ。
個人的には性に合わない(^_^;
やはり、通常のSLRの延長の感覚ではちょっと厳しい。
むしろ、ビデオカメラに近い存在なのかも。
こいつの機能や特徴に合せた使い方の研究が必要。
「E-100RSの流儀」を見つけ出さないと使えない。
でも、E-100RS流の使い方って何だろう?
やはり、プリキャプチャと連写で、ともかく数打ってアタリを見つけるということ?
だから、あのEVFで構わないわけ?
仮にそれが正解だとすると、生理的に受け付けないなぁ…
ちなみに、CCDは原色フィルター。これも微妙。
少なくともこの時期のオリンパスの原色フィルターの発色はかなり不自然。
C-2500Lほどではないにしろ、変に硬調なウソ臭い色になる。
さりとて濁った感じも残っていて、ビビッドと言うわけでもない。
この時期なら補色フィルターの方がナチュラルでよいと思う。
まあ、そもそも、そういうことを言うカメラではないけどね。
あと、想像以上に電池を食う…というか、ヘタリ弱い。
単三4本機としては異例なくらいのヘタリ弱さ。
これだけゴテゴテ機能を搭載しているのでは、致し方ないとも思うが。
※
とりあえず、常用機には不適格、ということで−−
コレクションボックスに仕舞いましょう。
●2010年09月21日 Kodak DX3215 ZOOM 入手
これ、ビミョ〜〜だなぁ〜〜(^_^;
完全に素人ターゲットのチューニングだし、設定ほとんどいじれないし、
質感も含めて、全体的にトイカメの匂いがすごく強い。
性能的にはそれなりに納得できるけど、操作性がなぁ…
ビギナーに親切にしたつもりだろうが、そういう部分が悉く癇に障る。
せめて、設定変更でそういう部分をオフにできれば……
広角パンフォーカス機って、けっこう大人な楽しみ方ができるんだけど、
まあ、そんなユーザーは想定していないんだろうけどねぇ…
これはこういうものとして、受け入れることができるかどうか、ってこと。
2001年10月発売の単三2本機。
電池に関しては思ったよりもヘタリ強そうだ。
ま、原則ファインダー撮影の上に、ストロボは凄い小光量みたいだし…
一応、専用Ni-MH(1600mAh)で248枚だそうだ(液晶モニタおよびストロボは50%)。
どうだろうねえ……実感としては、C-2あたりと同レベルかな?
専用電池でも単三電池でも使える、てことになっているけど、
この“専用電池”は実は単三のNi-MH2本をプラと金具と接着剤でバインドしただけのもの。
なに、これ?どういう意味?何のメリットがあるの?
私は1本ずつにバラすよ…そしたら、普通の充電器で充電できるし…
あ、ちなみに、“お皿”は付いていなかったので、正規の方法での充電は不可能。
まあ、普通に単三Ni-MH使えばいいんだけど…⇒あっと、そうか、専用電池は確実に充電可能だけど、単三電池は充電式かアルカリか判別できない。専用電池に付いているプラの爪でその判別をしているわけか。電池ボックスにマイクロスイッチが付いていた。つまり、専用電池は単に単三電池をバインドしているだけでなく、このツメが付いている点がキモのようだ。
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一応解説しておくと、このEasyShareシリーズは「ドック」と呼ばれる「お皿」がついてくる。Kodakはこのお皿システムを大々的に宣伝していたようだが、つまるところ、充電器以上のものではない。PCとの接続機能もあるが、カメラ本体のみでも接続可能なのでお皿は必須ではないし(まあ、転送中に電池切れになる心配はないが)、プリンタとの接続にも同じIFを使っているが、プリンタは別売りで(カメラとのバンドル売りもあったようだが)、プリンタと一体化したお皿を使う必要がある。カメラ付属のお皿のみで使え、かつ、お皿にしかできない機能は「専用電池の充電」しかないようだ。
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本体重量220g、撮影重量270g、スペックの割には重いのだが、
ボディがでかくてぱこぱこしているので、密度が低く、
思いの外、軽く感じられる。
デザインは…まあ、なんというか…
でも、KodakのHPの写真ほど酷くはない。
あれは、意図的にパースを付けてカッコ良く見せたつもりだろうが、
逆にいびつにひん曲がっているような印象を与えてしまう。
実際は、もっとおとなしい直方体ボディに丸みを付けた程度のもの。
ま、センスはアメリカンだけど…
(実はこのDX3215はmade in Japanなんだけど)
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そうね、アメリカンドッグって、イメージ的に近いかもね。
ぬぼっとしていて単調で、些か間の抜けた感じが…
別に嫌いじゃないし、製品コンセプトに相応しいボディだとも思うけど、
日本で売れるデザインじゃないな…個人的には意外に気に入っているんだけど(^^;
カンケーないけど、ホットケーキにウィンナー入れて焼くと、アメリカンドッグと
同じ味になる(by ヴァンプ将軍)。
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「固定焦点の30mm」ということで変に期待していたが、速写性は全然ない。
まず、電源オンは電源ボタンの長押し(3〜4秒?)
で記録メディアに関するメッセージが必ず?表示される。
シャッター半押しで即座に消えるけど、ちと気になる。
で、操作を受け付けない時間が数秒。
そのあと、ストロボオフにするのに4プッシュ。
これは電源オフでオートに初期化されてしまう。
ま、前述のように光量が小さいから、
チャージのロスタイムはほとんど感じられないけれど、ストロボ写真はヒサン。
ということで、なんやかんやで、撮影レディまで10秒以上掛かるかなぁ…
広角スナップ目的なら、電源は常時オンで持ち歩かないとダメでしょう。
でも、こいつなら、そういう使い方もありかも知れない。
待機時の電流消費はけっこう少ないような気がする(大した根拠はないが)。
省電力機能は……少なくとも、メニューにはなさそうだが…
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FAQによると、1分放置で液晶オフ、5分放置で電源オフらしい。
その場合は、本当にオフになるのかな?それとも設定保持のスリープ?
試してみたところ、本当にオフで、設定も初期化のようだ…
残念ながら、電源オンで持ち歩くのも不可能。
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つか、こいつ、固定焦点機のクセに、シャッター半押しで何か反応している。
ひょっとすると、半押しで測光始めるとか?
それまで全回路が寝てるとかじゃないかな?
で、半押しで1秒くらい待たないと、レリーズできない。
なんと、いきなりの押し切りだと、シャッター落ちない(@_@)
あと、ちょっと使ってみて気が付いたのは;
- マクロは25cm固定。でも、ストロボ必須ではないし、液晶モニタも自動的にオンにはならない。デジタルズーム(X2)との併用可だが、強制的にVGAモードになる切り抜き方式。まあ、このクラスなら許すか…
- 発色はKodakにしては地味?……ファブ替えた?
⇒レンズのバネ構造(キャップをしていると無理に出ようとしない)が三洋のDSC-SX1Zに近い感じが…、いや、それだけで何か言うつもりはないけど…
⇒一応、EasyShareシリーズはチノン製。
- ファインダーの視野率はかなり低い。しかもあまり見やすくない。
- 感度は100〜200で、本当に変化するようだ。…というのは、Kodakは2回露光で2倍増感という、凄い技術を持っているらしいので(^^;
- F3.8-ISO 200で1/8"まで切れるから、室内ノンストロボは可能(LV6弱までOK)。
室内では、ストロボを使うよりも遥かに奇麗に撮影できる。
今更ながら、ストロボがオートに初期化されてしまうのは、
こいつの価値を本当に大きく下げている。何考えてんだろね〜〜
⇒ただし、外部ストロボとスレーブシンクロさせる際には却って便利!
【追記】2010.10.08/ストロボ設定について:このDX3215もDC3800と同様、オート発光と強制発光でプログラムラインが異なる。オート発光は1/30"〜だが、強制発光は1/8"〜、つまりスローシンクロになる。そのため、室内撮影では強制発光の方が圧倒的に奇麗。無論、手ぶれのリスクは出てくるが。感度との兼合いで、発光禁止よりも強制発光の方が、シャッター速度が遅くなることすらある。なお、DC3800と違って、Exifに撮影情報が入っているので、速度や感度を確認することができる。我が家でのテストでは以下のようになった。
■室内ストロボ撮影(30wサークルライト×2/和室)
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ストロボモード | 絞り値 | シャッター速度 | ISO感度
| 撮影結果
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オート発光 | F3.9 | 1/30" | ISO 140 | ▲背景も被写体も薄暗い
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強制発光 | F3.9 | 1/8" | ISO 140 | ◎背景も被写体も明るい
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発光禁止 | F3.9 | 1/10" | ISO 200 | ○全体的にややアンダー目だが比較的奇麗
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オート+外部 | F3.9 | 1/30" | ISO 140 | ◎スレーブシンクロ天上バウンス
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●2010年09月28日 シリアル変換ケーブル作成(φ2.5ステレオプラグ→mini DIN 8pin)
オリンパスのC-2020Zなどで使用されているφ2.5mmのミニミニステレオプラグのシリアルケーブルを、C-400/400L/410L/800LやEPSON CP-100〜700のmini DIN 8pinコネクタに変換するケーブルを作成。まあ、送信/受信/GNDの3本の結線だけなので、原理は極めて単純なんだけど、実際にはけっこう苦労した。小学生のころから、プラグジャックの半田付けだけは苦手で…(^_^; とりあえず、EPSON CP-200では使用できた。
結線はこんなカンジ…わかるかな?(mini DINのピン配列は半田付け面)。
あ、もちろん、実際に使うのは、ステレオプラグじゃなくて、ステレオジャックね。
結線が判りやすいようにプラグで書いているだけ。
○RXD
|−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+
=GND |
|−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |
=TXD | |
|−−−−−−−−−−−−−−+ | |
| | | |
■ |○ ○|○|
■ | | |
■ ● ● ●
■
■ ○ ○
ミニミニステレオプラグ miniDIN8pin
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▲白いケーブルがC-2020Z用のφ2.5ステレオプラグ型のシリアルケーブル。黒いケーブルが今回自作したもの。CP-200で撮影、このケーブルでPCに転送。
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今回私は2芯のシールド線を使ったんだが、プラグの真ん中がGNDという変な仕様なので、網線をTXDにせざるをえなかった。う〜ん、3芯を使うべきだったか…? まあ、結果は問題はなかったけど、工作がやりにくかった。あ、そうそう、DINプラグの金属カバー部分がGNDだった場合、網線(TXD)が触れるとショートになってしまうので、半田付け部分全体を紙で覆ってからプラグのカバーに納めた。本当に意味があるのかどうかわからんが…
あと、ケーブルや芯線の太さによく注意すること。パーツをアバウトに選んだもんだから、けっこう苦労した。ケーブルが太すぎて、ジャックのカバーにギチギチにしか入らない。ジャックをカバーにねじ込むと、ケーブルまで捻じれてしまうので、半田付けが切れたりショートしたりしないか、たいへんに不安だった。
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なお、φ2.5の中継用ジャックはけっこう珍しいものらしい。秋葉原のパーツ屋に行ったんだが、最初の店では「そんなものは存在しない」と言われて、泣く泣くケース取り付け型のジャックを購入した。半田付けしたあと被覆チューブで覆えば…と思っていたんだが、次に入った店ではフツーに売っていた!(;_;) ま、確かにあまり一般的なものではないようで、こういうケースでは、プラグ側に既製品のφ2.5→φ3.5変換アダプタを噛ますのが一般的らしいが…
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●2010年10月03日〜07日 Kodak DC3800 入手&分解
オークションでジャンク品2個セットを1000円で落札。
両方とも動いたのでラッキーと思ったのだが…。
一台目は外観はまあまあだがピント不良、
二台目は完動品?だが外観ボロボロの落下品(u_u;)
う〜む……文句を言える筋合いではないし、
言ってもしょうがないので、ニコイチに挑戦。
で、これが存外上手くいった。
外装のネジを全部外して、CFスロットのカバーを開ければ、
前後の外装は簡単に外れる。
天板もユニット化されていて、レリーズボタンの下あたりにあるネジ1本で外せる。
二台目は、このネジ止め部分が根元から折れていたけど…。
なお、分解時におこっちて来る可能性のあるパーツとしては、
そのネジ近辺にあるT字型のプラパーツと、
電池蓋周辺のヘの字型の帯状のプラパーツがある。
二台目の外装を一台目のものと換装して終了。動作は問題なし。
難点はレリーズボタンの押切時に「カチッ」と言わないこと。
落下品なので、スイッチの位置がコンマ何ミリか狂っているのだと思われる。
が、実用には大きな支障はなし。
結果的に、1000円+送料で正常品1台+故障品1台となった。
まあ、納得せざるをえない。教材としての価値もあったし。
で、まあそれはそれとして…
う〜む、これもちょっと期待し過ぎたか?
小型・広角・単焦点で、隠れ名機の呼び声も高い機種なのだが…
元より高性能を謳った物ではないので、性能面であまりとやかく言うつもりはない。
時代や価格を考慮すれば、評価は相当に甘くすべきだと十分承知している。
しかし、そういうこととは別次元で、ちょっとどうかな?という点が目立つ。
レスポンスも使い勝手も描写も、C-2の方が上だと思う。
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もっとも、このDC3800は2000年9月発売。
オリンパスC-1の半年前、C-2の一年前に出ている。
この時期の半年・一年の差はけっこう大きいので、
比較して優劣を論じるのは少々酷かとも思うが…
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ま、描写に関しては好き嫌いがあるけど、発色がどうこうじゃなくて、
基本的な解像感でC-2に劣っているような気がする。
拡大して見ると輪郭がシャッキリしてなくて、チラチラした感じが残っている。
イメージ的にはEPSON CP-200とOLYMPUS C-2の中間くらいの印象。
厳密に比較した感想ではないが、第一印象としてそんなカンジ。
液晶モニタの差が、印象を左右している可能性も高い。
が、まあ、そんな比較にはあまり意味はないだろうね、
ぱっと見で大きな問題はないし、それ以上を求める機種ではない。
起動速度や表示速度はかなり遅い。
別に無闇に速いものは求めてないが、
撮りたい物を見つけたら、すっと出して、ぱっと撮れる−−というカンジではない。
ワンテンポ乃至ワンテンポ半遅れる。
スナップ用カメラとしてはマイナス点。
ホールディングも、実は意外に良くない。
ご自慢のラウンドフォルムも、小さすぎて成人男性の手にフィットしない。
右手の親指が、カメラ背面に上手く乗らないカンジ。
コンパクトのホールディングのポイントは、実は右手親指の指先なんだよね。
ここがしっくり収まらないと、かなり異和感がある。
液晶モニタも、ちょっとなぁ…というレベル。
一応、低温ポリシリなんだけど……。
ま、この機種の趣旨から言って、液晶モニタはオマケ。
PCに吸い上げて見ればいいんだが
クイックビューでガッカリするというのもどうかと思う。
反面、光学ファインダーの見えはかなり良い。
設定がほとんどいじれないのも、ちょっとやり過ぎのような気がする。
そこまで割り切るなら、AEもAFもAWBも、もうちょっとレベルを高くしないと…
用途を考慮して、あえて設定不能にしたという意図は理解するが、
その意図が成功しているとは言いがたい。
フレームに白い物が入るとAEが引っ張られる印象が強いし…。
こういう用途ならば、
《パンフォーカス+中央重点測光+露出補正専用ボタン》の方が使いやすいだろう。
あ、ちなみに、DC3800は限りなく平均測光に近い中央重点測光らしい(^^;
しかし、デザインや質感は非常によい。
プラプラしていてガーと唸るC-2とは大違い。
サイズも一回り小さく、稠密で存在感がある。
それに、何と言っても35mm換算で33mmという画角は絶妙。
単純にDC3800とC-2を並べて、どっちか選べと言われたら、
ほとんどの人がDC3800を選ぶだろう。
なお、電池寿命はアルカリで71枚、Ni-MHだと260枚。
ただし、液晶モニタはオフ(クイックビューはあり)。
単三2本機が実用レベルに達するのはほぼ一年先だから、
この時期にこれだけ持てばかなり優秀。
液晶オフ撮影が基本スタイルというのも当然。
長期テストはしていないが、印象としては十分実用レベル。
ただし、ヘタリ強さに関しては未チェック。
エネループ入れっぱなしでどのくらい持つか…
このサイズだと十分メモデジに使えるので、ちょっと気になるところ。
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単三電池仕様と言っても、普段はNi-MHを使うのが一般的。アルカリ電池を常用する事はまずない。アルカリ電池のメリットは出先で簡単に調達できることで、言わば、Ni-MHが電池切れのときの非常用。だから、実際には10〜20枚撮れれば大きな問題はない。しかし、実際に10〜20枚撮るには、公称で100枚程度は必要。公称で30枚というようなレベルでは、実際には全く使い物にならないことが多い。一流メーカーの製造直後のアルカリ電池が常に入手できるわけではないので。二流メーカーの買い置きのアルカリ電池では起動もしない−−では単三電池仕様の意味がない。
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ストロボ設定は保持、強制無駄チャージもしない(たぶん)。
DC215やDX3215はオート初期化だったので、この点は特に高評価。
が、ストロボチャージがなくても起動には若干時間が掛かる。
なお、オート発光の場合のシャッター速度は1/30"以上だが、
強制発光の場合は1/2"以上のスローシンクロになるそうだ。
室内撮影の場合、強制発光の方が遥かに奇麗に撮れる。
ただし、当然の事ながら手ぶれのリスクは高くなる。
実際にどの程度の速度で切れているのか知りたいところだが、
Exifに撮影データが全然入ってないのでわからない(u_u;)
液晶はオフ起動可能(オフ起動固定カナ?)。
マクロはダイヤル切替式、感度もWBも固定。
ゆえに設定のホールド&クリアで不便に感じる部分はない。
ストロボ設定を保持すると、全設定がホールドされてしまうC-2よりも便利。
ということで、良い面も多々あるのだが、
レスポンスや液晶モニタ、それにAEにかなり不満を感じる。
これらが実用上どれだけ大きなマイナスポイントかはわからないが、
どうも私のツボをはずしているな、というのが率直な感想。
愛着が湧かない…(^_^;
●2010年10月13日 TOSHIBA Allegretto 2300 入手
予想通り、M25よりも大幅にデキが良くなっている。
スペック的にはむしろ落ちているんだが、こなれ具合は格段に上。
グリップもファインダーもメニュー構成も圧倒的に改善されてる…
お座なり感という意味では、むしろこちらの方が酷いもしれんが、
実に無難なまとまり方はしている。
リキんではいたが、あまりに稚拙な完成度だったM25とは対照的。
てか、これ、ファブに丸なげして、仕様から全部作ってもらったんではないか?
液晶オフ起動は不可能になってるし、何のことはない、Finepixである。
また、デザイン的にはオリンパスのC4桁機によく似ている。
特に背面の類似性は顕著。ファインダーに至ってはまんま流用じゃないかな?
オリンパス−三洋−フジ−東芝ってのは、やっぱりつながっているような気がする。
Finepixよりも優れている点は、広角端が36mmとややワイド寄りであること、
ISO感度がオートのみとは言え400まであること。
しかも、けっこうマトモなプログラムラインらしいこと。
少なくとも1/8"でISOが200まで上がっていること(スローは1/3"まで)。
そして、発色がFinePixよりもさらにハデで、荒川UB×2のエンディングみたい(^^;
また、メディアがSDに変更され、さらに内蔵メモリ7MBも付いた。
画面サイズは標準的な4:3比率、連写や夜景のような無駄な機能は省かれた。善哉。
ファインダーは左に寄り、視度補正もついている。見えもM25よりはかなりマシ。
顕著な欠点は見当たらない。
ただし、この時期の4本機にしては、電池がヘタリ弱い印象。
Ni-MHで240枚と、かなり少ない。PowerShot A40ならアルカリでそのくらい撮れる。
しかも、強制的に液晶モニタオン起動だから、
残量が少なくなったらモニタオフで使用するということができない。
電源投入直後に落ちてしまう。
まあ、そもそもメモデジに使えるような機種ではないので、
そういう仕様でも現実には差し支えはないとは思うが、配慮のなさを感じる。
ところで、これ、実は2002年9月モデルなんだよね。
200万画素単三4本3倍ズームは最終的な完成時期に入っている。
競合モデルはPowerShot A40やC-300Zあたりになるんだろうが、
これらと比べられると、やっぱり相当に厳しいな。
煮詰まり方のレベルが全然違う……まあ、価格も違ったんだろうけど。
M25よりはマシとは言え、この程度では訴求力に欠ける。
●2010年10月27日 EPSON CP-600 入手
これは、予想外にデキが良さそうだ。そもそもは、SANYOのDSC-X1がわりと良かったので、その高速改良版が欲しかったのだが、SANYO自体は電池寿命に致命的欠陥を抱えた単三2本機系統(DSC-X100〜)に移行してしまい、4本機系統は断種。OLYMPUSやEPSONの委託で後継機に相当する機種が生産された。それが、OLYMPUSのC-840L/830L/860Lであり、このEPSONのCP-600である。本来ならOLYMPUSに期待を掛けたいところだが、スペックチェックの段階で設定保持が不可能という欠陥を発見(それも実際には未確認だが…)、早々に諦めていた。一方、CP-600はハナから期待していなかった。外観もユーザーインターフェースも「ちょっとなあ…」というレベルだし、そもそも、EPSONのデジカメに対するセンスは信頼できなかった。どうせダメだろう…
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まあ、これも先入観が大きくて、CP-700Zなんかは(デザインを除けば)けっこう納得できるデキだったんだが…。超骨董品のCP-200も、優れた製品とは言いかねるが、それなりに的を射たものだったし、トータルに見るとそんなにセンスは悪くないんだが…。やっぱり、あのアメリカンなデザインが相当にイメージを悪くしている。あ、そうそう、CP-900Zのユーザーインターフェースは流石にどうかと思った。あれは失敗だな。
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加えて、CP-600はネット情報が非常に少なく、私の知りたいことは殆ど判らなかった。そんな状況だったので、まったくと言っていいほど食指は動かなかったんだが、まあ、この度ご縁で入手することになった。そして、その先入観が良い意味で裏切られたワケだ。
- 1998年5月発売、130万画素(4xVGA)単焦点AF機。レンズは36mm/F2.8。CP-500の後継機で、各種マニュアル設定の追加と動作の高速化、および電池寿命の改善が主な変更点。もちろん、画素数もアップ。筐体は色違いだが、まったくと言ってよいほど変わっていない(機能を追加したのにボタンが増えなかったのが、操作性上の問題になったワケだが…)。
- 最大の懸案だったストロボ設定保持は可能!発光禁止にしておけばストロボの無駄チャージもしない…ワケではなさそうだ(u_u;) 確か、起動は公称2秒だったと記憶しているが、チャージ済みなら1秒以下で即スタンバイというカンジ。しかし、チャージが必要だと数秒掛かることもある。このあたりはもう少しチェックが必要。……たぶん、「起動2秒」は「2秒でチャージ完了」という意味なんだろうなぁ、新品の状態なら。ちなみに、発光禁止でもチャージ中はシャッターが切れない。⇒いや、これはかなりビミョーな感じで、実はチャージ中に切れることもあった。でも、再現性は低い。な〜んか、タイミングがあるみたい。
- 一方、マクロやデジタルズームなどの設定は自動的に初期化される。これはありがたい。設定保持機能はない。
- ただし、感度設定までクリアされるのは少々問題。というのは、こいつはベース感度がISO 60で、高感度でもISO 120なので(しかも、けっこうアンダー目…いや、アンダー目なのは逆に有り難いか)。高感度モードを基本にしたいのだが…
- [液晶オフ撮影/液晶オン撮影/再生]はスライドスイッチで切り替える。そのため、液晶オフ起動は可能だが、再生で終了してしまうと、次回起動時にちと面倒−−と思ったが、実はそうではなく……
- また、主電源スイッチ(前面回転スイッチ)とスライドスイッチの兼合いがけっこう複雑。撮影モードで主電源を落とせば普通に電源オフになるが、再生モードではオフにならない!……つまり、再生モードでは電源が切れないわけで、結果的に、電源オン時は常に撮影モードということになる。まあ、電源オフが二度手間になるのはやや問題だが。
- 各種補正は液晶モニタをオンにしないと使えない。考えてみれば、C4桁機もそうなんだが、ちょっと異和感がある。
- 液晶は「2インチTFTカラーLCD(11万画素)」ということだが、低温ポリシリコンではないかと思う。明記はないが、通常のTFTとは思えないくらい奇麗。でも、電池は相当に食う。液晶オフ撮影が基本。
- デフォルト設定だと、液晶オンで撮影する度に電源が落ちる! 最初は、電池の残量の問題かと思ったが、これが仕様らしい。節電設定を「弱」にすれば、連続撮影も可能になる。しかし、どんな仕様だよ(^^;
- 動作速度は、この時期としては比較的高速。特に起動はかなり良い印象。撮影間隔はフルサイズ/中画質で4秒くらい、VGAならば3秒くらい(別途、連写モードがあるようだが詳細未チェック)。これもまずまず。ただし、再生も撮影(書き込み)と同じ時間が掛かるのはちょっと不満。まあ、基本的にC-990ZSと同じくらいなんだが。
- 画質やストロボモードなどの基本的な設定は独立ボタンで操作でき、上部モノクロ液晶に設定が表示される。これは使い勝手の面だけでなく、電池寿命の点でも有利。電池がヘタってきても、液晶オフモードならば基本的な撮影に不自由しない。DSC-X100が液晶オフだと設定がまったくいじれなくなってしまうのと対照的。
- メニューの使い勝手はかなり悪い。Camedia C-860Lのような極悪メニューに比べれば、階層化されているだけでも相当マシだが、それでも使いやすくはない。どうも、「選択→決定」という現在主流の流儀になっていないのが問題のようだ。「SELECT」が「選択」と「決定」の両方の役割をしていて、感覚的に「BACK」が「決定」の役割をしているように感じられる点に異和感を覚える。おまけに、フィルム式ボタンの押し心地が極めて悪く、確実性も低い。
- マクロは最短10cm。ただし、合焦マークは存在しない。液晶に緑の○が表示されるが、これは撮影準備OKのマークのようで、ピント自体は液晶モニタで確認する必要がある。ピンボケでもシャッターは切れてしまうので注意。低感度ということもあり、手ぶれ対策、深度対策の意味でもストロボ推奨。
- メディアはCFで、別途内蔵フラッシュRAMが4MBある。内蔵メモリにはVGAモードで40枚以上撮影できる。意外にありがたい。もちろん、CFも大歓迎(ただし、スペック表では20MBが上限)。一応ハギワラの64MBの動作を確認。ただし、カメラ側でフォーマットしないと、PC側で正常に読めなかった。
- 電池寿命は液晶オンで80枚、オフで800枚(アルカリ電池)。80枚は4本機にしては少ないが、まあ、時期と液晶の質を考えれば納得。それに、液晶オフ撮影が基本スタイルの機種なので、電池で大きな問題は出ないでしょう。
- PCとの接続はシリアル、コネクタはmini DIN 8pinタイプ。自作の変換コネクタを使ってOS/2での読み込みに成功。しかも、OLYMPUS設定/l15200bpsで転送に成功。今まで入手したEPSON機は38400bpsまでしか使えなかったので(ウチの機材の問題だと思うが;ケーブルも取り込みソフトも純正品ではないし、そもそもOSがWindowsでもMacでもLinuxでもない)、けっこう嬉しい。ただし、Exifには対応していないようだ。
- 本体重量280g/撮影重量380gはけっこうな重さ。つや消しブラックボディと相まって、重厚でズシリとしたイメージ。結果的にプラプラの外装の安っぽさを幾分カバーしている。実際に手に取った感じは、写真で見るよりもかなり良い。
- C-800Lと並べて置くと、形状やパーツの構成が異様に似ているのに気が付く。やっぱり、ベースは同じものだな。
で、まあ、まとめると、スペックに対してデカ過ぎるのが、まずは最大の難点(言ってもしょうがないけど)。ついで、メニューの操作性が悪いのが問題。そして、アメリカンなデザインも愛着を削ぐ要因になっている。しかし、すべてオート任せで、電源オン即撮影という用途であれば、けっこう悪くない。DSC-X1の高速版という位置付けであれば、それなりに満足できる内容だ。
●2010年11月10日 OLYMPUS C-800L入手
まあ、記念碑的なモデルで、一応コレクター(?)としては必須アイテムかと。
デジカメのカメラ化はここから始まった。
無論、現在では実用価値はないが、それなりに感慨深い一台。
- 1996年10月発売、実質的なオリンパスの一般用デジカメ初号機(厳密にはC-400?)
- 画質はね〜〜、当時は驚異的な高画質だったかもしれんが、今ではね〜〜
- HQモードはXGAサイズ(1024×768)だが、SQはVGAではなくXGAの1/4(512×384)
- HQモードでは160KB/枚前後、SQでは40KB/枚前後
- 書き込み時間が物凄く長い(HQモードで10秒くらい)
- 表示は覚悟していたよりは速い、特にSQモードではさっくり感すらある
- 液晶はグリーンボタンを押している間しか点灯しない
- 液晶の質は低い、解像度が低く(特に撮影時)、発色も悪い、追従性能はまあまあ
- ストロボはオート初期化
- スライドバリアを閉じないと再生できない
- メニューは存在しない、設定はすべて独立ボタンで行う、トータルな操作性は悪くない
- レンズは36mm/F2.8相当、スローシャッターは1/8"まで、ISO感度は100固定
- 測光連動範囲の下限はLV6くらいで、ちょうど室内ノンストロボの限界
- マクロモードでは絞りは開放にならないようだ(被写界深度をかせぐため)
- マクロは20cm、デジタルズームはない
- OS/2のDCTUで読み込み成功(mini DIN 8pin/自作変換ケーブル)
- Exif情報は入っていない
- 時刻設定にはPCと専用ソフトが必要
- ビープ音のON/OFFはフラッシュボタンを押したままバリアを開いて設定
- オークションにて、シリアルケーブル、読み込みソフト、ACアダプタ込みで100円+送料740円で入手(^_^;
●2010年11月25日 C-2500Lチェック
つまり、EVF式ではなく、本当の一眼レフが欲しかったワケだが…
果たしてこれはどうだったんだろう?
もし、望遠端が200mmまであれば、文句なしにもっと早く飛び付いていただろう。
が、望遠端が110mmでは、C-1400XLと大同小異なのでは?という疑問符は付く。
無論画素数は随分増えているので、後でクロップしてデジタルズーム化という方法はあるが、それにしても200mm相当にすると、せいぜい60万画素くらい。
最大解像度が1712×1368なので、200mm相当クロップは900×700くらいかな?
まあ、どうかな…という気はする。
あと、意外だったのは、絞りが2段しかない点。これはクラス不相応でしょう。
C-2020Zと同時期のフラグシップ機なのに。
スクリーンは素通し、ズームもMFも電動式、AFもかなり遅いらしい。
あらゆる点で咄嗟に対応できない。
そう考えると、きちんとしたレンズ交換式一眼レフよりもかなり劣る。
ただし、フォーカスに関しては、クイックフォーカス(ワンタッチMF)と
いう機能が用意されている。まあ、一種の置きピンのようなもんだ。
用途限定ながら、それなりに使い道はありそうな気がする。
汎用ホットシューが付いているのは偉い(TTLオート調光端子付き)。
レンズも36-110/2.8-3.9というのは、実はけっこう明るい。
安い交換レンズの定番は28-80/4-5.6くらいだからね。
あと、ISO 400まで可能、CF/スマメ両対応というのが目につく点。
また、流石にこの時期の製品なので、C-1400系と比較して操作性が改善されている。
ふ〜む、なんで200mmじゃないのか(^_^;
そもそも、クロップによるデジタルズームを前提に考えるなら、
実は一眼レフである必然性は全然ないわけだ。
普通のビューファインダー式のコンデジで、高画素・高画質で撮ればいい。
そこに行き着いてしまうと、私に取ってのこの機種の存在意義は非常に薄くなる(^_^;
いや、だから、そんな使い方したらカワイソーなんだけど…フラグシップ機だし(^_^;
10年前の機種を捨て値で集めている立場から言うと、そういう基準になっちゃう(^^ゞ
原色フィルターがどうの、レンズの歪曲収差がこうのと言っても、1000円台だし(^^ゞ
あとはフィーリングかなぁ…実は私には愛がないのかも知れないねえ…。
で、まあ、入手してみました。
う〜む、第一印象はあまりよくないなぁ…。
一番引っ掛かっているのは、実はホールディング。
L型ボディなのに、グリップ部分が手になじまない。
レリーズボタンの位置がおかしいんじゃなイカ?
しっかり握ると、指の腹あたりにレリーズボタンが来るでゲソ。
きちんとした光学式一眼レフで、
キャノンのペリクルミラー機と同じように、
入射光を撮像素子とファインダーに分割するタイプ。
ミラーレスなので、構造がシンプルでミラーショックもなく、
レリーズの瞬間も確認できる。
しかも、視野率95%で、パララックスもない。
しかし、いかんせん、ファインダー内が暗くて青っぽい。
まあ、この方式を採用する以上、ある程度はしかたないないかなぁ…
基本的にE-10だって同じだし。
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プリズムかハーフミラーを使って分光しているハズなので、「ミラーラレス」という言い方は誤解を招くかも知れないが、要するに可動式(クリックリターン式)のミラーを使っていないということ。
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あと、操作系がなぁ…確かに、C-1400系と比べると劇的に改善されているが、
同時期のC-2020などと比べると、煮詰まり方が足りない気がする。
ボタンの配置とかとなぁ…特に、露出補正/画像スクロールが使い勝手が今一つ。
撮影モードから再生画像を呼び出せないのもアレ?と思った。
ダブルクリック再生はオハコだと思っていたのに…。
ただ、設定を背面液晶モニタに表示せず、
すべて上部モノクロ液晶に表示するのはスマート。
この方式が主流になればよかったのにね〜〜
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液晶モニタに表示されるメニューが、設定表示の役目もするので、
厳密に言えばモノクロ液晶に設定表示が完全に集約されているワケではない。
しかし、露出補正や絞り値などが表示されるのは大きな特長。
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露出モードはP/A/M。速度優先モードがないのは、絞りが2段しかないからだろう。
しかも、本当に絞っているのか、NDフィルター式なのかどうかも不明。
しかし、この機種で絞り羽根方式を採用しないかね…
なんて言うのかなぁ…
オリンパスのフラグシップ機で、これをやってはイカンでしょう、
というような仕様がチラチラ見えてしまうのね。
画質は噂通りの曲者。
当時のオリンパスとしてはマイナーな原色フィルター機なんだが…
考えなしにだらだら撮ると、全然使えないような絵を吐き出す。
硬調でドギツイ発色にびっくらこく。彩度が高いというのとも、ちょっと違う。
なんというか…非常に人工的な陰影になってしまう。
ノイズもかなり目立って、高感度モードで作品を作るのは厳しい。
この「超高画質」を生かすには、かなりのウデが必要だと思われる。
あとは動作速度かなぁ…特にAFはなぁ…。
一眼レフにするならもう少しキビキビしてほしいかな、と…。
この時期の他機種とくらべて際立って遅いとは思わないが、
クラスとのバランスってもんがあるでしょう。
用途次第なんだが、やっぱり、ちょっと気になる。
●2011年01月04日 Ricoh Caplio G4 Wide 入手
年末に入手したんだが、三が日が明けてようやくチェックできた。貴重な単三電池仕様のワイド系ズーム機。そもそもワイド系ズーム機は数が少なく、そのほとんどが専用電池仕様。Kodakの初期のモデルには単三仕様のものもあるが、骨董品すぎて流石に実用にはならない。そんな中で、このCaplio G4 Wideはほとんど唯一と言っていいほどのワイド系単三モデル。しかも、単三2本で動く。画素数も300万ある。基本性能が実用レベルに達した時期のモデル。
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ちなみに、G4 Wide後継のCaplio RXもワイド系だが、SONY製CCD不良によるリコール対象機。また、最近ではFinepix AX200などもあるが、光学ファインダーがなく、私の用途に適さない。
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ということで、非常に期待していたのだが、正直、第一印象はイマイチ。以下気になった点を列挙すると;
- 液晶オフでの使用が困難。通常モードではオフ起動ができないし、起動後にオフにしても合焦時やズーム時に勝手にオンになってしまって、非常に煩わしい。
- 液晶オフで使用するには、省電力モードに設定する必要がある。機能名称と機能内容が一致せず、非常に判りにくい。しかも、省電力モードでは撮影時には液晶がオンにできず、マクロ機能も使えなくなる。(ホンマかいな?)
- AFの合焦速度はかなり速いが、けっこう外す。特にマクロ時は誤合焦率が高い。
- 全体の動作もかなり高速だが、ズーム移動が速すぎて、両端以外の位置で使うのが難しい。28mmというのはクセモノな画角なので、35mmで止める方法を用意すべき。
- マルチ評価測光はかなり賢い。単純な中央重点測光と比較すると1段くらい違うこともある。が、これも良し悪し。「賢い」が「余計なお世話」に転ずるリスクが高い。…正直、シャッター速度が予想よりもかなり遅くて焦った。
- 再生は疎密二段階表示(サムネール→本体)。見た目の高速感を強調しようとしたようだが、いきなり本体画像を表示してもさして遅いわけではないので、これは止めて欲しかった。貧乏臭い。
- OKボタンの位置が悪く戸惑う。できれば十字キーの真ん中に入れるべきだが、それが無理ならせめて、配置や色を工夫すべき。多用キーには配慮が欲しい。
- メニューがタブ形式で、1タブ内の設定項目はすべて1画面に納まるようになっている。これは設定が一目で判って高評価。しかし、どの設定項目にフォーカスを合わせていても、左右キーでタブ移動していまうのはどうかと思う。
- 詳しい紙の取扱説明書がついていない。おまけCDにPDF化されて入っている。外箱が化粧なしの素の段ボールに直接印刷というのも何だか情けない。手を抜くべき点は他にあるだろう。
基準がオリンパスやペンタックスの行儀の良い操作系なので、余計に異和感が強く感じられるのだろうが、やはりユーザーオリエンテッドな設計思想を感じられない。まあ、TOSHIBA Allegretto M25よりは遥かにマシではあるが、私が強調するところの「デジカメはカメラメーカー製でないとダメ」を証明するような機種。尤も、リコーは実はれっきとしたカメラメーカーなのだが、銀塩時代から素人設計丸出しの機種がかなりあったので、カメラメーカーの仲間に入れてあげない!(XR-Xとか酷かったもんなぁ…)。実際の運用を考えると、これ一台で済まそうとするよりも「35-105mm機+28mm銀塩コンパクト」の方が正解のような気がする。
●2011年03月05日 Optio E60 入手
実はこの機種、かなり長い間探していた。高感度、広角系ズーム、電池長寿命というのがたいへんに魅力的に映った。しかし、なかなか予算内に収まるようなものに出会えなかった。やはり、人気機種なのだろう。先日ようやく格安で入手できたので、大いに喜んだのだが……正直、期待が大きすぎたようだ。
- 高感度モードの画質劣化がシャレにならない。光学ファインダーのないデジカメを毛嫌いする私が、このE60を欲しがった最大理由は、ISO 6400まで増感でき、室内ブツ撮りに便利そうだから。しかし、元々画質が良くない上に、高感度時の画質劣化は極端で、実用になるのはISO 400くらいまで。ISO 800からは暗い部分に大きな斑点が現れ、皮膚病に罹ったように写る。しかも、色が異様にくすんで、ビビッド感がまったくなくなる。いくら私が画質に無頓着とは言え、流石にためらうレベル。
- 感度オート時の変動範囲はISO 100〜800。Digital SRモードではISO 100〜6400(だと思う)。いずれにしろ、暗い場所でストロボをオフにして撮影すると、手ぶれは軽減されるかも知れないが、非常に汚い画像になる。希望と絶望の量は釣り合っている。ちなみに、露出のアルゴリズムは、絞り開放−およそ1/焦点距離"で、露出不足分を感度で補うというもの。
- マイナス露出補正テクニックが使えない。高感度時の画質が酷いのなら、むしろ-1EVや-2EVで撮って、PCに吸い上げてから増感する方がマシだと思ったのだが、露出補正を掛けると、合焦性能が極端に落ちる。ブツ撮りレベルの距離では、ほとんどピントが合わなくなる。むしろ、低感度・露出補正なしの状態で2秒タイマーを使うのが正解かと…。もう、この機種を使う理由が全然なくなってしまうが。
- マクロ性能が低い。一応、広角端で10cmということになっているが、倍率的にはf=50mmあたりがピークではないかと思う。マクロモードにすると、自動的にそのあたりに設定されるようだ。が、問題は、焦点距離が長くなるにつれ、最短撮影距離も急激に長くなること。望遠端ではマクロ不可と言ってもよい。無論、デジタルズームも使い物にならない。そのため、撮影倍率はC-990ZSといった古典機にすら劣るレベル。なお、一応オートマクロ機能はあるようで、被写体までの距離が近いと自動的にマクロモードに切り替わる。
- ただし、撮影後の画像をカメラ内でクロップすることが可能。画素数が1000万もあるので、最終サイズをXGA(80万画素)程度と考えると、見掛けのマクロ性能は3倍以上になる。姫子の両目のドアップ程度の画像は作れる。もちろん、撮影後の編集を前提に考えると、マクロ倍率なんてまったくナンセンスなのではあるが。てか、そもそも「倍率」定義自体が銀塩時代とは別だしね。
- 電池がへたり弱い。これは危惧していた通りと言うか、それ以上と言うか…。単三アルカリ2本で200枚というのは驚異的な数字だが、これは単に1枚あたりの消費電力が少ないだけで、電池の容量低下にはやはり敏感。単三4本機ではまったく問題なく使用できる電池でも、このE60では起動すら不可能。Optio 30のころと比べて別段の進歩はないというか、デカい液晶必須の分だけE60の方が劣る。しかも、なぜかCR-V3は使用不可(物理的に入らない)。一応、単三リチウム電池対応ということになっているが、そもそも単三リチウムなんて入手可能なのか?(ENERGIZERE社製の輸入品しかないのでは?)
結局、カタログスペック最優先の見本みたいなカンジだね。少し古い機種なら、ここまでクオリティ落としてカタログスペックを上げるなんてことはしなかっただろう。特に、電池寿命に関してはベンチマークに最適化した特性になっていて、公称値と使用実感はかなり違っている印象。コスト優先、利益優先、売れ筋指向の行き着くところは、まあ、こんなもんだ。ローエンド機の宿命。使用する幸福感が極端に薄い。ただし、デザインは悪くないし、操作性も礼儀正しくて好感が持てる。欠点ばかりをあげつらっていても仕方ない。クラスを考えれば御の字だろう。安いときは新品が6800円で売られていたし。そりゃ、C四桁機と同レベルなワケないよな。何より、文句を言いつつ、けっこう楽しんだからね。まあ、私が期待してたものと違ったというだけのこと。
●2011年04月21日 SANYO DSC-V1入手
黎明期の35万画素単焦点機。ピントはAFだが内蔵メモリ専用機でメモリカードは使えない。オリンパスのC-410Lの兄弟機。何を今さらな性能だが、黎明期の中では最晩期の機種だけあって、全体の完成度は高く、使用感はかなり優れている。液晶の品質、処理速度、操作性など、当時としては極めて高いレベルにあり、現在使っても意外なほどストレスがない。隠れ名機。
C-410Lと比較して異なっている点を挙げると;
- 液晶モニタは2"低温ポリシリコンTFT(C-410Lは普通の1.8"TFT、DSC-V1の方が圧倒的に奇麗)。
- ストロボ設定は保持される(C-410Lはオート初期化)。
- 起動時の液晶モニタはオン/オフが選べる(C-410Lはオフ固定)。
- UIには擬似十字キーを採用(C-410Lは左右キー+ボタン)。
- 内蔵メモリは4MB/60枚(C-410Lは3MB/30枚)。
- 感度はISO 80(C-410LはISO 130)。
- 電池寿命はアルカリ/液晶オフで約400枚(C-410Lは約100枚)
- PCとの接続はφ2.5ステレオプラグ(C-410Lはmini DIN 8pin)。
- 重量は260g(C-410Lは295g)。
やや不思議に感じるのは、内蔵メモリの容量と撮影可能枚数。DSC-V1は4MBで60枚だから60KB強/枚、C-410Lは3MBで30枚だから100KB/枚と、随分違う。尤も、C-410Lの画像は実測で70KBくらいだったから、実際にはほとんど差がないのかも知れないが(⇒DSC-V1は実測で50〜60KBくらいだった)。また、電池寿命もDSC-V1はC-410Lの4倍もあるが、テスト条件が同じかどうかは不明(少なくとも、DSC-V1は320x240モードでの枚数)。この数字を鵜呑みにはできない。
では、次に基本スペックや気がついたことなど;
- レンズは36mm/F2.8、たぶんC-410Lとまったく同じ光学系だと思う。
- 最短撮影距離はマクロモードで20cm。標準モードで50cm。
- 感度はISO 80と低めだが、室内でのノンストロボ撮影も可能。マクロも意外なほど手ぶれしない。特に「マクロ+タイマー」モードは強力。
- シャッター速度の下限は不明。
- デート機能はあるそうだが、PCに接続して、専用ソフトを使わないと設定できないらしい。
- 設定保持用キャパシタは多分ない。電池を交換すると、日付も含めて全設定が初期化されるような気がする。電池交換時にはACアダプタが必須だろう(オリンパスの7vタイプが流用可能)。
- 撮影時の設定は「上部モノクロ液晶+押しボタン」で、再生時の操作は「背面LCDモニタ+擬似十字キー」で行う。
- 擬似十字キーは「左/右/モード/セット」という構成。上下左右ではないが、使い勝手は極めて良い。
- 分割表示は[モード]でコマ単位モード、[<][>]でページ単位モードになる。ページ単位時に[セット]を押せばコマ単位になるが、コマ単位からページ単位への移行は不可能みたい。
- 再生と撮影はスライドスイッチで切り替える。また、液晶モニタのオン/オフもスライドスイッチ。機械式なので設定が勝手に初期化されないのは良いが、終了時の操作などやや煩瑣に感じることも(撮影モードに戻した上でレンズカバーを閉じないと電源がオフにならない)。また、スイッチ自体の機械的な耐久性にも多少不安を覚える。
- ホワイトバランスはオートのみ。感度変更や露出補正もできない。
- 撮影間隔はVGAで7秒。これはけっこう掛かる。
- 16分割モードでは、0.1秒間隔または0.2秒間隔で16枚連続して撮影できる。1画面に80×60ドットが16枚並ぶ。所謂ゴルフスィング・カメラで、動画というほどの機能ではないが、16分割画像を動画に加工するソフトも付いていたらしい。
- OS/2のDCITUで転送に成功。ただし、38400bpsが上限だった(スペック上の上限は不明だが、たぶん115200bpsくらいまでは行くと思う)。
- OS/2のDOS窓でも「Read: Read Pictures from Digital Camera for DOS Ver1.1」で読み込みに成功。こちらは最高速度が57600bps(RX3.EXE)。
- 画質は当時としては評判が良かった部類だが、現在の基準では流石に厳しい。ちなみに、原色フィルターで発色はかなりビビッド。
- Exifには対応していないようで、撮影情報の確認ができない。
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SANYO DSC-V1マクロ撮影サンプル
ストロボ=オフ/マクロ+タイマー(手持ち)/640×480ドット
14"ディスプレイ(XGA)で表示すると実物より二回りくらい大きい
OS/2のDOS窓でRX3.EXE(57600bps)を使って転送
OLYMPUS C-2020Z用シリアルケーブル使用(φ2.5ミニミニステレオ・プラグ)
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●2011年05月03日 PowerShot A310修理戻り
先日オークションで入手。「ジャンクではない」とのことだったが、実際には例のCCD故障品で、受け取ってソッコーでキャノンの修理センター送りに。GW直前だったにも拘らず、1週間で手許に戻ってきた。キャノン対応速し。しかし、こいつの無償修理期間は今年7月まで。かなりキワキワだった。
- 2004年3月発売。33mm/F3.6、300万画素の単焦点機。やや広角よりの焦点距離がグッドだが、やや暗いのが惜しい。
- PowerShot A100系列(単焦点廉価機)の最終モデル。後継のA400はズーム機になってしまった(しかも40mm〜の!)。
- A300のマイナーチェンジ機で、ヒストグラム表示と一発印刷ボタン(だっけ?;よく知らん)が付いただけらしい。
- 質感、操作性ともにA100よりは遥かに優れているが、他社製品と比べるとどうかな?とも思う。
- コロコロ形状はA100から踏襲。ホールディングが悪いと言うほどではないが、正直異和感を禁じ得ない。こいつをいじったあと、C-2をいじると、物凄くスマートで使い易く感じる。
- MENUとFUNCの使い分けは、慣れないとかなり戸惑う。SETボタンも位置や色を工夫して欲しい。
- スライドバリア式だが、かなり固くて開けにくい。また、開けた後、更にもう一度引っ張って電源オン。速写性を考えるとやや問題あり。
- 電源オフは撮影と再生で別操作。つまり、撮影後再生して、そのあと電源オフという場合、スライドバリアと電源スイッチの両方をオフにする必要がある。
- 光学ファインダーはかなり見易い。
- 動作速度はけっこう速い。
- 単三2本+デート用コイン電池という構成!コイン電池式は、たぶんこれがラストだろ。⇒と思ったら大間違い。この後にもコイン電池は採用され続けていた。キャノンは偉いなぁ…。現在はどうだか知らないけれど。
- 電池の持ちはかなり良いという評判。一応、アルカリで75枚(液晶ON)/250枚(液晶OFF)/再生90分ということになっている。Xacti DSC-S1なんかと比べるとかなり短いが、問題はCIPA基準じゃなくて、ヘタリ強さだからなぁ。
- 撮影はAモード/Mモード方式で、Aモードは設定初期化、Mモードは設定保持。この考え方自体は悪くない。
- ISO感度は50〜400で、固定も可能。
- マクロは5cmで、デジタルズーム併用可能(max.5.1x)。
- ISO 400でデジタルズームを使うと、画質の劣化はシャレにならないレベル。逆に言うと、デジタルズームを使わなければ、ISO 400でもそこそこの画質。
- レックビューはオン(時間指定可)/オフの切り替えが可能だが、レックビューオフ&モニタオフ撮影のときはちょっと特殊。レリーズ後即座に指をレリーズボタンから離すとレックビューは表示されないが、レリーズボタンを押しっぱなしだとレックビューが表示される。う〜む、心憎い。やっぱ、わかってなきゃできない芸当だよな〜〜
私の言うところの「メモデジ」に最適なスペック。しかし、当初候補に入れていなかったのは、この時期のキャノンのデジカメが軒並みCCDリコール対象だったから。また、実際に触ってみると、やはり形状や操作性の面で異和感が残る。スペック的には明らかにC-2よりも上だが、フィット感ではC-2の方が上だな。
●2011年05月14日 OLYMPUS C-840L入手
まあ、なんだかんだ言いながら、入手してしまった(^^; 1998年4月発売の130万画素36mm/F2.8の単焦点機。C-820Lの後継機で、画質向上と高速化が大きなポイント。
- ストロボはオート初期化限定。覚悟はしていたが、やはり極めて不便。
- 所謂「設定メニュー」は存在しない、ゆえにC-860Lのような極悪メニューで悩まされるようなことはない。原則的にUIはボタンのみ。
- 反面、ユーザーが設定できる項目が非常に少ない。兄弟機のEPSON CP-600と比較しても極めて貧弱。
- 露出補正は(+)/(−)ボタン+シャッター半押し。
- ビープ音のオン/オフはストロボボタン+スライドバリア。
- 日付設定は電源オフ状態で(−)+グリーンボタン。
- ホワイトバランスはオートのみ。
- 「デジタルズーム/ワイド」という紛らわしい名称の機能があるが、実際にはデジタル2倍ズームのこと。
- 操作性は総じて良くない。ボタンのみのUI自体は悪くないが、割り付け方に感心しない。また、上部設定ボタンはそれほどでもないが、背面の3つのゴムボタンの押し心地がかなり悪い。
- Exifには対応していない。日付データも入っていない。ただし、ファイルの日付としては残るので、スマメを直接読む(つまりシリアル転送しない)場合には、日付の確認が可能。
- CP-600とは筐体が違うような気がする。CP-600はむしろC-800Lと同系統のボディではないか?
で、どうかな…と。まあ、触った印象は悪くないんだが、トータルに見るとCP-600の方が上じゃないか? 確かにCP-600のフィルムボタンは最低だが、再生と削除のときくらいしか使用しないし、上部の押しボタン(マクロ等の設定)の操作性はC-840Lと大差ない。それなら、ストロボ設定が保持できて、1アクションで撮影から再生に切り替えられるメリットの方が大きいもんなぁ。メディアもスマメよりもCFの方がずっと良いし。まあ、事前に予想はしていたけど、そんなことを確認したわけだ。
●2011年05月17日 OLYMPUS X-450入手
もっこりデザインのエントリーモデル。2004年11月発売、光学ファインダーなし、300万画素、望遠寄り3倍ズーム、単三電池2本、感度オートのみ(ISO 64-250)、xDピクチャーカード。ビギナー向けの定番スペック機。恐らく、SANYO DSC-S3の光学ファインダー省略モデルではないかと思う。光学系やマクロ性能などが酷似している。また、ビギナー向けの操作性を大々的に前面に押し出したモデル。この手のモノは大外れする可能性があり、入手前からかなり懐疑的だったのだが、実際に手にして見るとやはり…。ただし、超小型もっこりボディが異様にカワイイ。スライドバリア式でないのも良い。ん?ひょっとすると、国内モデルではオリンパス初の非スライドバリア式エントリー機じゃないか?(X-100は輸出メイン機)。
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スライドバリア自体を否定的に見ているのではない。要は造りと用途との兼合い。廉価機ではこうしたギミックはチャチにならざるをえず、結果的に操作性を落してしまうことがある(例:X-200/C-200Z)。あるいは、操作性自体は悪くないのだが、極端に安っぽい造りになることもある(例:C-100/C-150)。相応のコストを掛けられないのなら、スライドバリアは採用すべきではない。
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- 電源は単三2本だが、CR-V3不可というのがオリンパス製品としてはやや意外。電池寿命はニッ水で190枚(250枚という情報もある)、アルカリに関しては明記なしだが、単純に考えると100枚くらい? 液晶必須なのでぐっと落ちる可能性もあるが。電池に関する不満はけっこう多いようだが、おそらくヘタリ弱いタイプだと思う。よーするに、DSC-S3を常時液晶モニタで使っているようなもんだろう。消費電力を抑えようと思えば抑えられた時代だが、コスト重視で省電力機能を手抜きする時代でもあった(今も同じか)。
⇒ちなみに、PowerShot A310ではまったく平気で使用可能な電池(Ni-HM)が、このX-450では起動すらアウトだった。
- 液晶モニタは1.5"/13万画素。この時期としてはかなり小さめだが、これはコストダウンというより、消費電力を考慮したのではないかと思う。ちなみに、この時期のエントリーモデルの液晶モニタは1.8"/8万画素くらいが相場だから、こいつは小型ながら高詳細ということになる。単なるコストカットではないだろう。たぶん、オリンパスのVF省略モデルはこれが最初だろうから(EVF式は別)、それなりの配慮をしたのだと思う(ちなみに、同時発売のX-500は半透過式液晶を採用)。確かに、低温ポリシリに比べると劣るが、クラスを考えれば健闘している。屋外ではまだ試していないが。
- ビギナー向けを謳いながら、実はストロボや露出補正などの設定が無条件にホールドされる。リセットスイッチはあるが、自動的に初期化する設定はない。個人的には高く評価したいが、製品コンセプトからするとかなり意外。ビギナー向けモデルを標榜するなら、全初期化の方を選ぶと思うのだが…。それに、画像サイズとストロボ設定は良いとして、マクロと露出補正が保持されてしまうのはいくら何でもちとやりすぎ(オリンパスにはこの手の全初期化/全保持という二者択一が多い;キャノンを見習って欲しいものだ)。
- 撮影モードは、Pの他に[ポートレート/風景/夜景/セルフ]の実質4モード(+動画)。まあ、使いもしないモードが山のように入った某QVよりは、ずっと実用的だとは思うが、細かなプログラムラインの変更とかはなさそうだなぁ…。スポーツとかパーティーとか美術館とかはあればいいのに。もっとも、ダイヤルに割り当てられる数には限界があるし(あと二つくらいは余地があるが)、撮影モードはダイヤルに割り当てるというポリシーに基づいた設計なので、まあ、しょうがないかとも思う。少なくとも、撮影モードを増やすためにメニューに潜らせるよりは賢明。
- 1ボタン1機能の操作系は概ね良好だとは思うが、従来のオリンパスの操作系とはかなり違っていて、最初は戸惑う。……撮影と再生を別ボタンにする理由がわからん(^^; 露出補正の割り当て方なんか流石と思うけど。
- マクロはオートマクロではない。C-300Zではノーマルモードでも慎重にピントを探れば、マクロと同等程度まで近づけたが、このX-450ではそれは不可能。ただし、マクロモードで遠くの被写体にピントを合せることは可能なようだ。マクロ設定を戻し忘れていても、合焦速度が遅くなるだけでピントは合う。流石にスーパーマクロでは厳しいようだが。
- WBはオートのみ。そして、これが室内ノンストロボでは異様に外す。頻繁に赤が被る。てか、ひょっとすると、夕焼けモードに引っ掛かっているのかも。罪な機能だ。そう言えば、初期のFinePixもそういう傾向にあったなぁ…。まあ、室内ノンストロボ撮影のことは一切考慮に入れていない設計、と見て良いだろう。これだと設定保持の意味も半減だなぁ…この辺りは素人向けを標榜するエントリーモデル特有の地雷だな。
- 感度に関しては未チェック。多分極悪プログラムラインだとは思うが、確認する気力が出ない(^_^; 正直、この段階で実用性はないと判断。ゆえに、細かなスペックチェックなんてどっちでもい〜か〜というカンジ。少なくとも、1/2"では増感していない(ISO 128)。
- 私が入手した機体は、レリーズボタンの感触が異様に硬くておかしい。まあ、これは完全にこの機体固有の問題のようで、何度か押していると、突然正常に戻ったりする。小さなゴミか何かが挟まっているカンジ。全体の傷み具合から言っても、たぶん現場で酷使された機体ではないかと思う。ま、落下→レリーズ不良→廃棄処分→オークション出品という道筋を辿ったシロモノだったのだろう。
⇒で、分解してみたら、やはりレリーズボタンの下に、折れたボディのツメが入り込んでいた。これを取り出したら正常に戻った。我が家でもう少し余生を過ごさせてあげよう。
⇒ちなみに、側面のネジ(6本)と、電池蓋の下のネジ(1本)を外すと、前カバーがカパッと外れる。
初心者向けを標榜するモデルは、設定に自由度がなく、すべてメーカーお仕着せの設定で使わざるをえないのが普通。しかし、このX-450は設定無条件保持などと言うおよそビギナー向けでない仕様であるため、お仕着せモデルではないのではないか、という淡い期待を抱かせた。が、結論を言えば結局はお仕着せモデルの典型。機能的には悪い見本と言って良いくらい。基幹スペックはほぼ同じだが、自由度の高いOptio 30とは正反対。しかし、このコロコロデザインの可愛さはちと異様で、それがすべてを帳消しにしてくれる。
ボディの質感やホールディング、電池蓋のロックなどの細かな配慮でもOptio 30より上。まあ、一長一短。
つまり、これはこういうものなんだ。デキが悪くてこうなったのではなく、こういうものを作ろうとしてこうなったのである。実際、かなり気を使って作っているのが実感できる。それを判った上でこの仕様に文句を言うなら、そもそもこの機種を選ぶべきではない。ふさわしくない人間が手にして、腹を立ててはいけないのである。
【追記:2012.06.11】その後、気が付いたことを少々。まず、設定保持の問題だが、これは要するに内蔵メモリに設定を書き込んでいるだけなんだろう。マニア向けがどーたらというハナシではなく、電流流して設定保持をするよりも、不揮発メモリに書いておいた方が得じゃん、というレベルの判断だと思う。とすれば、全設定無条件ホールドも頷ける。そもそもが使い勝手からの発想ではなかったわけだ。しかし、この方式ならば、電池が切れても、設定は半永久的に保持される(ようだ)。キャパシタのパンクを恐れなくても良いので、この点も極めて便利である。もっとも、内蔵時計だけはキャパシタが生きてないと設定を保持できない。で、チェックしてみたが、少なくとも10秒間は生きていた(それ以上は試していない)。電池交換の間くらいは持つだろう。2004年発売だから、エントリーモデルとしてはマシな部類ではないか?
もう一つ気が付いたのは、ストロボの優秀さ。私は内蔵ストロボ撲滅論者だが、こいつのストロボは意外に良い。まず、発光量のコントロールが優秀で、光量をかなり絞ることができる。そのため、マクロでストロボを使用しても、白飛びが起きにくい。しかも、光がかなり広い角度に均等に拡散しているようで、周辺の光量が極端に落ちることがない。室内撮影でも、背景が真っ黒にはならない。おそらく、シャッター速度も、単純に1/100"や1/125"に固定しているのではなく、焦点距離と周囲の明るさを勘案しながら決めているのではないかと思う(残念ながらOS/2での画像吸い出しに失敗して、Exif情報は確認していないが)。このストロボなら、感度やWBがオートのみの不便さをある程度はカバーできる。ただし、周囲が明るく写るため、中心の被写体が相対的に暗くなることがあり、露出補正が必要な場合も多い。流石に多分割評価測光をしているわけではないだろうから、この辺は仕方ない。
ということで、もう少し暖かい目で見守っていこうと思う。使い方次第では、けっこう便利な機種かも知れない。特に、ストロボ前提で簡易ブツ撮り用というのはアリかも。
●2011年05月18日 CASIO QV-2900UX入手
正直、全く期待していなかったし、欲しい機種でもなかった。というのは、同系統のQV-2300UXで懲りていたので。性能云々の以前に、操作性の悪さと液晶の汚さにウンザリした。この2900UXもそれらの点は基本的に踏襲のようで、ネットの評判を見ても、まあ散々といったところ。もっとも、マクロが強力とかバルブが魅力とか、懐古も含めてポジティブな感想も多かった。でも、トータルな製品としての高い評価は見当たらない。実際、その通りで、私も手にして10分も経たないうちに「あ〜〜〜」という気分になった。怒り出さずに呆れたのは、要するに覚悟が出来ていたから。もし、高い金を出してワクワクしながら買った製品だったらぶち切れていたと思う。
- 2001年6月発売、200万画素、光学8倍ズーム(40-320mm/F3.2-3.5)、単三電池4本、VF/EVFなし。4本機だけあって、電池寿命は良好な印象(枚数とか時間とかではなく、ヘタリ強いという意味で)。
- ボタンの操作性が極めて悪い。配置、機能割当ともに最低レベル。特に、選択操作ボタン(+)(−)が上面にあるとか、レリーズボタンがOK兼用というのは酷い。おまけに、1つのボタンに複数機能が割り当てられ、それがその都度液晶に表示される。これも非常にストレスが高い。もちろん、十字キーなんてない。2001年でこれかよ…
- 極悪メニュー。1つの設定を変更すると、メニューが終了してしまう!つまり、画質モードと感度を変更したいと思ったら、[メニュー|+を5回|OK|+を何度か|OK|+を何度か|OK]を2回繰り返さないといけない。もちろん、3項目、4項目変更したければ、3回、4回と回数分繰り返さなくてはならない。設計者は何の疑問も持たなかったのか!? ただし、ベストショットは多少は整理されたかな……数は増えたが、使用頻度の低いものは階層化された(2300UXがどうだったか、うろ覚えだが)。
- ホールディングが悪い。そもそも大柄なのでグリップ部を省略したのかもしれないが、しっかり掴もうとすると液晶が隠れてしまう。手ぶれ補正はないし、脇を閉めて構えることも難しいし、これで320mm撮影はかなりきついのではないか?
- 液晶の質が低い。1.8"HAST液晶(12万画素)。カシオは自社開発のHASTにこだわりがあったようだが、三洋の低温ポリシリコン液晶と比べるとはっきりと劣る。解像度は高いのかもしれないが、ぱっと見の印象が汚い。特に、高感度モードになるとざらつきが強調され、極端に言えば、ざらつきによってピントの確認が不可能になるほど。VFやEVFがあれば別だが、これだけで撮影しろというのは無茶。せめて、液晶フードを内蔵しろ。
- 汎用シンクロターミナル装備。まだ試していないが、外付けストロボが使用できるなら、これはこれで大きなメリット。
要するに、液晶を含むユーザーインターフェース周りが最低、性能チェックに至る前に放棄、というレベルかな。しかも、それはほぼ事前にわかっていたこと。そんならなぜ入手したのかと言うと、安かったから。動作品で170円だもん(^^; 以前、スイバル機を物色していたときには、意外に高値安定で手が出ないな〜〜と思っていたのが170円。そりゃ、とりあえずゲットですよ。もっとも、送料が意外に高くついたので、そんなに安い買い物にはならなかったけど。
●2011年05月20日 スマートメディア・スロットの接触不良
スマメは非常に問題の多いメディアで、それ自体も度々クラッシュしてデータをパーにしてくれるが、カメラ側のスロットもしばしば接触不良を起こす。先日、ひょんなことから、その接触不良の直し方のヒントが掴めた。やり方は非常に簡単で、15cm〜20cmのプラスチックの定規(小学生がよく使っているようなもの)をスロットに静かに出したり入れたりするだけ。数回繰り返すとなぜか調子がよくなる。一応、C-3100ZとC-2020Zの2台で成功しているので、単なる偶然ではないと思う。ただ、理屈はわからないので(接点の錆でも落としたのか?)まったく何の保証もできない。もし、真似をする人がいたら、すべて自己責任で行ってほしい。ちなみに、以前、同じく接触不良機種でスマメを何度も出し入れしていたら、スマメの方が死んでしまった。
【追記】さらに2台、同じ方法で直ったゾ…と。
●2011年05月30日 Uniden UDM-5M (junk) 入手
2006年5月発売、ユニデンのデジカメ第一弾。直販のみの13980円。実際にはAmazon等でも扱っていたし、のちに価格も値下げされたようだ。廉価でまともなデジカメということで、当時はけっこう評判になった。確かに、この時期のこの価格帯はトイデジ(単焦点CMOS機)が普通で、きちんとしたCCD搭載の光学3倍ズームの500万画素機は目立つ存在だったようだ。そのためか、かなり長期間販売されていたようだ。しかし、デジカメの価格下落はあまりに急速で、最終的にはペイする商品ではなくなったのだろう。ユニデンのデジカメ市場での最初で最後の試みとなった。
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正確に言えば、この四ヶ月後に700万画素のUDC-7Mを投入しているが、時期から見て「後継」と言うより同時期のバリエーションと考えるべきだろう。
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- 500万画素、光学3倍ズーム(35-105mm/F2.8-4.9)、ファインダーなし、単三2本、メディアはSD、内蔵メモリ26MB。
- おそらく製造元は三洋で、DSC-S7をベースにした画素数ダウンモデルと思われる。背面のボタン配置/機能割付はほぼ同じ。ただし、正面のデザインはDSC-S6の方に似ている。
- 電池寿命はアルカリで300枚(CIPA基準)。これはびっくりするレベル。ま、Optio E60の「200枚」という例もあり、鵜呑みにはできないが、頭一つ抜けている数字。
- ストロボ設定、マクロ設定は無条件ホールドみたい。起動時に自動的に初期化する設定は見当たらない、と…。で、マクロモードでも通常撮影が可能、と。
- 液晶モニタは2.5" TFT/11.5万画素、輝度自動調節機能付き。この大きさでこの画素数はちょっと荒いか?実際に見ると荒い印象はないが、コントラストが低く、決して褒められるようなレベルの液晶ではない。が、まあ、クラスを考えるとこんなもんでしょ。Optio E60もこんなカンジだったな。
- 感度はオート時にはISO 64〜200、固定でISO 800まで。手ブレ軽減モードは自動でISO 800まで。ランプ(キャンドル)モードは自動でISO 1600まで(ただし、画像混合処理を行うためVGAサイズ限定)。どのレベルまで使い物になるか…?SANYOの廉価シリーズなら200がいいとこ、400であっぷあっぷという感じだと思うが…
- シャッター音はなし。コストダウンのためにスピーカーを省略したのか? ちなみに、ストラップも付属しない。
- 本機と後継のUDM-7Mには、撮影画像に横線が入ると言う故障がよく起きるらしい。同時期のSANYO機でも同症状が報告されている。これは、シャッターユニットの動きが渋くなるのが原因のようで、自力で修理したツワモノもいらっしゃるようだ。私の機体も発症中(^_^)⇒実はランプモード(キャンドルモード)では横縞ノイズが発生しないことを発見!画像混合処理と関係があるのかも。
ま、というわけで、横縞ノイズ発生中のジャンク機なので、画質の評価はできない。が、とりあえず撮れている画像を見ても、他のユーザーさんの撮影した画像を見ても、あまり感心できるレベルではないな〜〜、と言うのが正直な感想。解像感に乏しい気がする。もちろん、クラス相応というのはあるわけで、文句の言える筋合いではないとは思うが。
このところ廉価機中心にいろいろと弄りまわしていたが、つくづく感じたのは、廉価機を買うよりは、何世代か前の中級機をオークションで入手する方が、ずっと賢い選択なんだろう、ということ。まあ、今更改めて言うほどのことではないんだが、ローコスト化の弊害って、この時期で既に来るところまで来ちゃってるよね〜〜というカンジ。このUDC-5Mも欠点は見当たらないけど、良いところもないもんねぇ…。人間味がない、つ〜のかねぇ、作り手が受け手に向けたメッセージが薄いんだよね。もう少し前の世代だと、いろんな所にもうちょっと気を使っていたんだけどねぇ……たとえ、空回りで欠点にしかならなくても、それはそれで面白いな、って思えるんだが…
●2011年06月16日 DiMAGE X20でブツ撮りをしてみた
……どうもよろしくない(u_u;) オークション出品用の商品写真なのだが、彩度とコントラストが高すぎる。いわゆる“奇麗な”写真にはなるが、フラットで説明的な写真にはまったく向かない。しかも、彩度やコントラストの変更は不可能。PCでレタッチにするにしても限界がある。−−その点、C-2020Zは実に優等生的な絵を出してくれるのだが。
で、考えた、このX20の用途を。単三2本の小型軽量機であり、3倍ズームなのに起動が速く、感度も400固定が可能で、全域でシームレスマクロが使える。発色は完全にビビッド志向で、不自然なくらいキレイに撮れる。反面、光学ファインダーがなく、液晶モニタは屋外ではほぼ使用不能。また、屋内では彩度とコントラストが高すぎて、ブツ撮りに使えない。
つまり、屋外で使うにはVFなしが致命傷であり(曇りか日陰なら何とか使える、というレベル)、屋内で使うには発色が用途に適さない。なかなかもってヤッカイである。まあ、存在自体のかわいさが異様だし、ジェットスタートやシームレスマクロが魅力なので、捨てるに捨てられないのだが使い途はない。鶏肋鶏肋…
●2011年06月23日 SANYO DSC-R1入手
これは……完全に見くびっていた。オリンパスのC-100と大差のないレベルだと思っていたが、実際には数段上の内容だ。FT-CCD、ISO 20-100、F2.8といったスペックにばかり目が行ってしまうが、もっと根本的な部分で造りがよい。毎度のことながら、三洋はあなどりがたい。今ちょっとハマっている最中。
●2011年06月28日 正体不明トイデジDS211?入手
オークションに出ていたコンデジなんだが、メーカーも型番も一切不明。「Ryutu」なる会社の30周年記念のノベルティらしい。ただ、どっかで見たことがあるんだが……。ど〜しても気になって、つい落札してしまった。落札価格200円ナリ。ちなみに、「DS211」という型番はExifに書いてあったものだが、ネットで検索しても全然引っ掛からない。
200万画素、3倍ズーム、内蔵メモリ+CF、USBストレージクラス、単三2本、液晶モニタ+光学ファインダー、ということで、始めはまともなコンデジだと思っていた。でも、実際に手にしてみると、どう見てもトイデジ。固定焦点のデジタル3倍ズーム機だった。
最初はKodakあたりの製品ではないかと思っていたが、全然違ったようだ。画質も悪く、CMOSだろ〜な〜というカンジ。ピント位置は遠めで、マクロ的な撮影は不可能。1m以上は離れないとダメでしょう。ストロボオフ起動は良いけれど、液晶モニタがまったくオフにできない。レリーズボタンの感触が頼りなく、触れただけでピッと言って切れてしまう。いかにもトイデジという造り。
しかし、実際に撮影してみると、スロー1/8"、ISO180くらいまで対応していて、室内ノンストロボもけっこういける−−てか、何気にExif対応なんだよね。多くのトイデジが単四3本という不便な仕様なのに、こいつは単三2本でよい。電池の持ちも意外に良さそうだ。さらに、内蔵のフラッシュメモリが8MBもあった。十字キーのモード割り付けもセオリー通り(ズーム+/−、ストロボ、タイマー)。時計も内蔵している。なんか、変にちゃんとしている…。デザイン的には何となくFinePixを髣髴とさせるし、電池蓋の造りは三洋製品に似ている。まあ、だからと言って三洋製だとは思えないが、真似たのか下請けが同じなのか、なんらかの関係があるような気もする。ビミョーな買物であった。
なお、USBストレージクラスとは言え、OS/2では認識不能、WinMeではハングアップと、まったく使用できない。しかし、Win7では動作を確認している。このあたりもビミョーである。⇒その後、OS/2での接続に成功。ただし、予想外のドライブレターになった(通常、N:になるようにしているのだが、なぜかL:となった)。
●2011年07月03日 薬王寺・柳町七夕まつり PowerShot A80
例によってリベルタージのサンバを拝みに行ってきた(^^ゞ テーマは《下手に高倍率コンデジやSLR使うより、画素数多めの中級コンデジで撮って、あとから切り抜いてデジタルズームにする方が良いのではないか?》ということ。まあ、今までさんざん考えた抜いた結論がコレ!…ってのが情けないけど、皮肉なことにその通りの結果となった(^^; 人ごみに押されながらの撮影だからね、プロでもなきゃ、落ち着いた撮影なんて無理。考えなしにバシャバシャ撮って、後から何とかするってのが、私等素人が比較的まともな結果を得るための秘訣と悟った(^^ゞ
で、今回選んだのがPowerShot A80。私の持っているコンデジの中では比較的高画素数(400万画素)で、画質にも定評がある。切り抜いて引き伸ばしても画質の劣化は少ないと見た。焦点距離は望遠端で114mm、400万画素で撮影して100万画素分切り抜けば230mm相当。これならばまずまずだ。ちなみに、L判プリントなら100万画素で十分。そもそも、XGAが約80万画素なんだから。……尤も、実際にはこうした切り抜きはほとんど不要で、嬉しい誤算になったのだが。
ただし、このPowerShot A80にはいくつか不安があった。一つは、ホールディングの問題。小型化を優先したあまり、グリップ部分のホールド感があまり良くないのである。加えて、ホールド時にCFスロットの蓋のかちゃかちゃ感がけっこう気になる。右手に吸い付くようなホールドとまではいかないまでも、キャノンであればもうちょっと何とかして欲しいところ。まあ、真夏の炎天下の人ごみでの撮影ではほとんど気にならないが、深夜に自室で動作チェックするときなどは、けっこうイヤな感じだった。
もう1つがメニューの操作性の問題。これは慣れの部分が大きいのだが、普段使いなれているオリンパス系とはかなり違っていて戸惑った。今回も、モニタオフ撮影なのに、デジタルズームが効いてしまっている−−のかどうかはっきりしなくて、はなはだ困った。また、MENUとFUNCの使い分けはけっこうわかりにくい。MENUに一本化すれば良いのに。
が、まあ、撮影は概ね順調。もちろん、液晶モニタは裏返して、光学ファインダーでのみの撮影とした。最初は設定確認ができず多少戸惑ったが、やはり液晶モニタはない方が快適。それに、光学ファインダーの位置が真ん中に寄りすぎていて、鼻が液晶モニタにぶつかるのが嫌だったので。
今回のポイントはピントをまったく気にしなかったこと。もちろん、ファインダー脇のLEDで合焦は確認できるわけだが、今回は意図的に無視した。LEDの点灯を待っていてはシャッターチャンスを逃す。無論、その結果、かなりの率でピンボケが発生したが、それは覚悟の上。シャッターチャンスを逃すのか?ピンボケか?と問われれば、ピンボケの方がマシっていうのが私の考え方。
むしろ、感じたのは、今回のような場合、パンフォーカスの方が良くない?ってこと。前述のように、当初はクロップによるデジタルズームを考えていたが、今回はそれが不要なくらい近くで撮影できた。基本的に広角で良いのなら、パンフォーカスでも十分では? 少なくとも、救いようのないボケボケ画像は発生しない。AFはそれが発生するのが恐い。実際、今回も「これは!」と思ったシーンが救えないレベルのピンボケで哀しい思いをした。……なんか、発想がどんどん「写ルンです」化しているんだが、「写ルンです」こそ実用性の究極形態なんだろうなぁ。
また、今回はバリアングル液晶を使ったハイアングル撮影も試してみた。やはり、晴天屋外、しかも空に向けての逆光状態となると、A80の液晶でも視認性は極めて悪い。かろうじて、被写体の位置が確認できる程度。が、それでも、たまにはまともな絵になった。もう少し慣れれば、けっこう便利な機能かも知れない。
で、家に戻ってPCでファイルを開いてみてびっくり。被写体がサンバなのでVivid設定で撮影したんだが、なんじゃこりゃ〜〜的なギトギト発色。まあ、サンバなんで、これはこれでアリかなとも思うけど、やっぱりカメラ側で色調を変更するのは御法度だね。標準で撮影して、必要があればPCでレタッチするのが原則。
で、まとめ。PowerShot A80がかなり優秀なコンデジであることは確か。しかし、オリンパスのC4桁機の方が上だと思う。価格帯とかクラスとかいう意味じゃなくて、ホールディングとかファインダーの位置とかボタンの配置とか、コストとは直接関係ない部分で、使い易さを取るか、素人ウケを取るかという選択を迫られたときに、A80は若干素人ウケに転んだ印象がある。特に、今回のような撮影をするのであれば、C-5050Zの方が間違いなく上だろう。しかし、バリアングル液晶は予想以上に実用的で、これはこれで大きなアドバンテージと言える。いずれにしろ、人ごみで撮るなら、この手のコンデジが一番便利。道具に溺れるべからず。
●2011年07月13日 Kodak DC210A入手
なぜか、ず〜っと気になっていた機種。やっと納得できる価格で入手できた。正直、現在では実用価値はない。てか、既に後継のDC215Zを持っていて、中身がDC210Aとほとんど同じであることもわかっていたので、別に取り立てて試してみたいような機種でもなかった。が、なぜか気になっていた。やっぱ、あのヘンテコリンな外観かね? 私にはフクロウに見えるんだが。で、まあ、実際に手にしてみた第一印象は「エラソー」。意外に質感が良いのである。まあ、当時としては決して安い買い物ではなかったので(7万9800円!)、質感にもそれなりに気を配っているのが判る。
基本情報:1998年5月発売、100万画素、パンフォーカス、29-58mm/F4.0-4.7相当、ISO140相当固定、1/2"〜1/360"、CF、マクロ20cm。特長は何と言っても29-58mmという広角系ズーム、しかもパンフォーカス、しかもメガピクセル。コダック独特の発色とあいまって、なかなか個性的な機種。
ちなみに、このDC210Aは、前年10月に発売されたDC210のマイナーチェンジ版で、主な変更点はメニューの日本語化、電池寿命の改善、起動時間の短縮など。ただし、DC210もファームウエアのバージョンアップで、DC210Aと同等になる。したがって、根本的な変更点は外装の色(銀→黒)だけと言ってもいい。
また、このDC210Aは後継のDC215と中身はほぼ同じ。というか、DC210Aをベースに作られた廉価版がDC215ということだと思う。「廉価版」という表現の妥当性はちと疑問だが、スペックはまるまる同じで(露出補正だけ追加されたが⇒訂正:DC210AにもDC215と同じ露出補正機能がある)、外装が変更されて、値段が安くなっている。いっぽう、DC240 ZOOMを分解していて気がついたのだが、DC210AとDC240は筐体の構造が非常に良く似ている。流用というわけではないようだが、基本構造は踏襲されているようだ。電池ボックスの構造は、DC215よりもDC210A/240の方がずっと良いと思う。
●2011年07月15日 SANYO Xacti J1入手
屈曲光学系の3倍クラスズーム機。DiMAGE X20の「魅力的だが実用にならない」というディレンマを解消すべく入手(^^; 高速起動、フラットボディ、光学ファインダー付き、ストロボ設定保持、過乗な色化粧なし(カナ?)。専用充電池なのが気に入らないが、あとは仲々ツボを抑えている。が、ネットで調べていたら、あまり芳しくない評価が見つかった。曰く、指がレンズに掛かる、曰く、モードダイヤルがゆるすぎて勝手に回ってしまう、と。が、実際に使用してみたが、両方ともまったく問題なし。モードダイヤルに関しては個体差と言うことも考えられるが(⇒同じ個体でも勝手に硬くなったり緩くなったりするらしい)、ホールディングに関しては理解不能。筐体が小さいこともあって、上下で挟むようなホールディングが基本になるので、レンズに指を掛ける方が難しい。
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なお、DiMAGEのXgやXtにしなかったのは、これらの機種がストロボモードを保持できないため。オートに初期化されてしまう。まったく、ミノルタって、こんな感じのメーカーなんだよぁ……。銀塩時代からユーザーを馬鹿にしているというか、一つ華になるような機能を付けると、あとは露骨に手抜きをする。ProdとかAPEXとかTwin28とかP'sとか、ほとんど一発芸だったもんなぁ…。
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【訂正】少なくとも、Xgには設定保持モード(オートリセット=なし)があることを確認した。おそらく、Xtなども同様ではないかと思う。伝聞情報に基づく軽率な書き込みだったことをお詫びしますm(__)m。ただし、ミノルタの一発芸体質に対する悪口は訂正しません(^^;
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ただし、第一印象はそんなに良いものではない。ともかく、無駄に玩具っぽい。色んな色でチカチカ光ったり、同じ事を何度もべらべら喋るのは止めてもらいたい。まあ、そのあたりは設定変更でオフにできるのではあるが。もう一つ異和感があるのが操作系。独立ボタンで設定できるのはストロボのみで、マクロもセルフタイマーもメニューに潜らないと設定できない。十字キーにこれらの機能を割り振るオリンパスなどの流儀と比べるとかなり不便。三洋もXacti S1で修正はしているが、どうもX100などの悪しき伝統を引きずっている感じ。……というか、こうした失敗の経験が後継機種に生かされていると見るべきか。⇒J2は十字キーにマクロを割り振ったそうだ。
ちなみに、S1と同じようにSETボタンでレックビュー(プレビュー)画像が表示できるが、S1と違って拡大ができない。単純な全画面表示のみ。また、VFモードでもストロボボタンによるモード変更は可能だが、マクロやセルフタイマーの設定はできない。このあたりもS1よりも劣っている。なお、VFモードでMODEボタンを押すと一時的に液晶モニタがオンになり、MODEボタンを長押しすると設定情報が表示される。
あと、意外に気になったのが「音」のショボさ。合焦音もシャッター音も異様にへちょい。音が割れている上に、波形が汚くて雑音っぽい。奇麗なピッ!カシャ!という音を出すのは簡単だと思うのだが…。ひょっとして、合成音そのものではなく、アナログ録音したWAVファイルを再生しているのか? さりとて消音モードで使うのも困難。合焦が遅いので、特にVFモードの場合、どのタイミングでシャッターボタンを押し切ればいいのか、ちょっとわかりにくい。また、シャッター音はタイムラグがかなり大きくて不快。これは、レリーズタイムラグ自体が大きいのか、シャッター音だけ遅いのかは確認していない。
USBコネクタは特殊形状。USBとAVを同じ端子に出しているため。一般的なmini Bのケーブルでは接続不可能。しかし、USB接続自体はOS/2でも成功(ドライブレターが予期していないものになったが)。
ということで、けっこういろんな点で不満を感じている。正直、三洋製品にしては腰が定まっていない印象。枝葉末節に一所懸命で、最も肝心なユーザビリティーがおろそかにされているように感じられる。まあ、Xacti初号機だということなので、多少大目に見ないといけないが、使い続けるかと問われると、う〜〜ん…
●2011年07月24日 DiMAGE Xg入手
ま、そういうわけで早速ゲット。結論を言うと、かなり良い。まあ、専用充電池で、しかもあまり汎用的なものではないのが問題だが(供給不安)、それ以外は見事にこちらのニーズを満たしている。まさに光学ファインダー付きのX20。
- 2004年02月20日発売、3.2Mピクセル、光学3倍ズーム(37-114mm)、ISO400固定可。
- ストロボ設定は保持できる(オートリセット=なし)。
- 光学ファインダー付き。ただし、視野率はかなり小さい。あくまでも液晶モニタが見えないときの非常用。
⇒実測値で約75%;この時期としては平均的
- 液晶モニタをオフにできる。モニタオフも設定保持可能。
- 合焦音もシャッター音もXacti J1よりはかなり上。でも、やはりシャッター音のタイムラグは大きい?
- モード切り替えがダイヤル式なのはイマイチ。小さくて操作しにくい。あの大きさなら押しボタン式の方が便利。ただし、QV(Quick View?)から実質的に再生モードに入れるので、モード切り替えはあまり必要ないかも。
- QVからはトリミングなどの機能が使えない。
- 正直、一番気に入らなかったのはデザインなんだが、実際に手にしてみるとそうでもないなぁ…。写真では縦吊を強調しているのが嫌だったんだが、そして、変に縦(横?)長に見えたんだが、実際にはX20と大差ない。これならOK。
- レンズカバーがバカになるという固有欠陥があるらしいが、比較的簡単に修理できるようだ。
- CCDリコール対象機ではない。
あとは、もうちょっと使ってからだな。少なくとも、第一印象はXacti J1よりもかなり上。当面、Xacti Jシリーズを追いかける気はなくなった。
⇒その後、ちょっと冷静になって考え直してみた。確かに、このXgはかなり良い機種だと思うのだが、よく考えると屋外で使う必然性がない。私がこのタイプを持ち歩くことはないし(単三じゃないので)、わざわざ持ち出すならC-3100Zなどの使い勝手重視の機種を選ぶだろう。確かにX20に光学ファインダーがないのは問題だったが、光学ファインダーが付いたからと言って、使い途ができるわけではなかったorz おまけに、このXgも彩度やコントラストの調整は効かないようなので、室内ブツ撮りでもX20に対してアドバンテージがあるわけじゃない。なんか、こう……パラノイア的になって入手はしたものの、そしてそれが客観的に良いものだという判断は変わらないものの、要するに、自分には不要なものだったと気付くのに随分掛かってしまった。Xacti J1が期待外れだったのとは別の敗北感(;_;)キタイ ドオリ ダッタ ノニ マケ…
●2011年08月01日 Kodak DC80/DC210/DC215入手
ジャンク扱い3台300円で落札。一応、3台とも動作品だが、DC215は落下品と思われ、外装にかなりの難がある。ボディがゆがんで、ズームレバーがスムーズに動かないレベル。が、まあそのあたりはジャンクと言うことで納得。c0エラーで不動になった機体とニコイチにする予定。
DC210はまずまず普通に使えるレベル。どうやら、初期バージョンらしく、メニューは英語だし、ファームウエアのバージョン表示機能もない。逆に言えば初期状態のDC210の機能チェックに使えるわけで、それはそれで貴重。ファームのバージョンアップを行う予定はない。で、この初期バージョンのDC210にも露出補正機能があることを確認。
DC80はボディに傷が多数あるが、機能的には問題なし。これがなかなか興味深いモデル。同時期の同社の製品と比較しても、おそろしくアナクロな感じがする。旧モデルの再利用機ではないかと思われる。馬鹿でかく、低画素数・低画質で、AFもなく、しかも信じられないくらい高価(^^; なんか面白くなって、いろいろほじくりまわしている。ほほ〜、ストロボ設定が保持されるんだ…
●2011年08月13日 Kodak DC280J入手
このところKodakづいている。30-60mmの広角系ズーム機。以前から気になっていた機種だが、ストロボ設定が保持できないということだったので、今ひとつ食指が動かなかった。しかし、よく調べたら、起動時ストロボ設定を指定できることがわかった。前回のモードの保持ではなく《起動時のモードの指定》なのだが、要するにストロボオフ起動が可能。ならばと言うことで入手。オークションでジャンク品を安価で落札。
で、なかなかデキのよい機種だと判ったのだが、私が入手した機体はかなり程度が悪い。外観が悪いのは納得として、光学ファインダーがズームに連動しない。液晶モニタ撮影は問題なくできるのだが…。ちなみに、我が家のDC240iもほぼ同じ症状。終了時に「ガガガガ…」と唸って止まらない。電池を抜くしか終了方法がない。DC280Jの方は起動時に「ガガ」と言う程度だが、光学ファインダーは不動。いずれにしろ固有欠陥だな。分解修理に挑戦しますか…
ちなみに、DC280Jの「J」は日本仕様を意味するらしい。でも、米国仕様との違いはカラーリングだけとか…まあ、当然メニューも日本語化されてはいるが。
なお、PCとの接続はシリアルで、初期のオリンパス機と同じmini DIN 8pin。互換性があるかなと思ったが、うまくいかなった。互換性の問題か、故障かは不明だが。⇒スペック表を見ると、シリアル/USB両対応のようなことが書いてあるが、詳細は不明。
●2011年08月20日 CMOSトイカメとストロボ
日立のトイカメ iNC130について調べていたら、ストロボを使うと電池が全然持たないというハナシがあった。でも、これって良く考えるとアタリマエだよね。CMOSは画像の先頭から末尾までスキャンするのに、多分1/10"くらいのタイムラグがある(だからこそ、ぐにゃったり、リアル・チョロQになったりするわけだ)。画面全体に光を当てるには、ストロボはその間ずっと光り続けていなきゃならない。仮に、ストロボの閃光時間を1/10000"、CMOSのタイムラグを1/10"とすると、1000発連続発光させないと、全画面に均一に光が当たらない。単純に言うと、CMOS機のストロボはCCD機の1000倍電池を食うことになる。もちろん、実際は発光量自体を小さくするので(WS30なんてGN2だったもんなぁ…普通はGN10前後なのに)、1000発は大袈裟としても数十発分は食うだろう。これは原理上どうしようもない。電荷を分割転送するタイムラグの小さなCMOSを使えば改善されるが、それだとトイカメ特有のぐにゃ遊びができなくなる。あとはスーパーFP発光の外部ストロボをシンクロ……って、いやいや、何のハナシをしてるんだか。
●2011年08月23日 PowerShot A620入手
思いがけなくお値打ち価格で入手できたんだが、予想よりもずっと小さいのでびっくりした。というか、これ、A80とほとんど同じサイズじゃない? 私としては、このクラスはある程度の大きさが欲しいんだが。Gシリーズくらいの大きさが使いやすいと思う。う〜む、ネット情報では「大きい」と書いてあるものばかりだし、写真を見てもけっこう大きく見えるんだが……。何が気になるかって、やっぱりホールディング。グリップが小さいから右手の掌にフィットしないんだよ(;_;) 完全に指だけのホールドになる。まあ、性能はねぇ、折り紙付きだしねえ、実用面ではほぼ無敵の機種だとは思うけど、それだけにもったいない気がする。やっぱり、オリンパスのC-5050Zが最強かぁ…
●2011年08月29日 Allegretto M81入手
オークションで大量のジャンクをセットで入手。おいおい細かく見ていくとして、とりあえず目に付いたのが東芝 Allegretto M81(PDR-M81)。これ、実はオリンパスC-40 ZOOMの兄弟機なんだね。USBコネクタが特殊な形をしているんだが、あっれ〜〜?どっかで見た形だな〜〜−−で気が付いた(実際に同じかどうかは確認していないが)。400万画素 1/1.8" CCD、35-98mm/F2.8(2.9)-4.8というのが共通スペック。レンズ、ファインダー、マイク、スピーカーの配置もよく似ている。露出モードやISO感度も共通のようだ。液晶モニタのスペックもほぼ同じ。もちろん、異なっている部分もある。画像のアスペクト比(3:2/4:3)が違っているのが目を惹くが、何より、最大の違いは電源。M81は単三4本で連続240枚撮影可能。これはC-40Zに対するかなり大きなアドバンテージ。もっとも、色作りは例によってFinepixをさらに厚化粧にした感じのようなので(メーカーHPのサンプルからの印象:実際に確認したわけではない)、普段使う気にはなれないけどね〜〜。筐体のデザインもC-40Zにはとても及ばない。が、それなりに面白そうな機種ではある。ちょっと弄りまわしてみよう。ところで、銘板に「CANON ZOOM LENS」と誇らしげに書くのはいかがなものか…
⇒ひょっとすると、SANYOのDSC-MZ1/MZ2なんかもこの系統か?
●2011年10月15日 Camedeia C-740UZ 修理
かなり以前に池袋のビックカメラのジャンクワゴンからサルベージしたもの。一応動作するのだが、電源が入りっぱなしで切れない。たぶん、電源スイッチがショートしていると倪んで分解。両側面のねじ2本ずつ(カバーの内側にある)と底面のねじ2本の合計6本を外すと、背面ユニットが外れる。で、この背面ユニットは、フィルムケーブル2本とリード線1セット(2本)で本体とつながっている。これを外しておくと作業がやりやすいが、リード線(液晶バックライト用)は取り外しも取り付けもちょっと面倒。外さなくても作業自体は可能。
背面ユニットを止めている小ねじを全部外す。ビニールテープの下にもねじが隠れているので注意。そうすると、液晶パネルとスイッチの基板がかぱっと外れる。で、問題はスイッチ基板。構造的には青いビニールシートに配線がプリントしてあって、上に載せたアルミ箔がビニールシート上の配線(端子)をショートさせることでスイッチがオンになるようだ。
当初の予想では、導電性のごみでも挟まっているかと思ったが、そうではなかった。で、ちょっと苦戦したんだが、電源スイッチ部のアルミ箔をめくって、青いビニールシート上の接点を、錆落としの要領でドライバでこすったら直った。何が原因だったのかははっきりしない。接点にペースト状のものが付いていたが、それが電気を通したのかも?(ひょっとして水?) 何にしてもこれにて復活!…んが、38-380mmでISなしのEVF機かぁ…(^^; それに、AFは遅いし、合焦時にEVF像が暗くなるんだよなぁ…。何をしてるんだろう? いずれにしろ、こいつで動体を追いかけるのは無理でしょう。
●2011年10月16日 Camedeia C-740UZ 試写
早速、近所のお祭りに持ち出してテスト撮影。機能的にはまったく問題なく使用できた。修理としては成功と言ってよいだろう。しかし、使い勝手は?となると……やはり所詮はEVF機で、動体への追従はかなり厳しい。AFが遅く、合焦時にフリーズする点は変わらず。タイムラグも大きく、レリーズ後のブラックアウトもある。程度的にはC-2100UZやE-100RSよりもマシな気はするが、実用になるかと言うと、やはりクエスチョンマークが付く。
もっとも、それでもそれなりの結果は得られた。動体に対しては、ユーザー自身が動体予測をして早めにシャッターを切るとか、連写を基本モードにするとかすれば、シャッターチャンスもそれなりに捕まえられるようだ。やはり、これがEVFの流儀らしい。もちろん、こんなやり方では、きちんとしたシャッターチャンスを捉えることは困難だが。
ただ、過去の経験から言えば、SLRを使ってもシャッターチャンスを逃がすことの方が多かった。要するにウデが悪いのである。だったら、EVFがどーのとか、文句を垂れても始まらない。しかし、ウデが悪いのは自分の責任だが、追従ができないのはカメラの責任。同じ失敗でも、自分で受け止めたいんだよね〜〜。道具の欠点をコツで補うようなやり方は性に合わない。失敗に対して、「道具はまとも、悪いのは自分、だから努力する」というスタンスでいたいわけ。
あと、この液晶モニタでは、ハイアングル撮影は無理。頭の上にかざすとほとんど見えない。このあたりも、イベント用カメラとしては物足りない。そうそう、シャッター音がしないのも気になった。屋外では、シャッターが切れたかどうかが非常に判りにくい。ビープをオンにすればレリーズ音もするが、やはり安っぽくて耳障りなビープ音。なにより、操作の度にこんな音がされては不快でたまらないから、オンにはできない。大小設定すらないからね。上位機との差別化のためかどうか、けっこう意図的に手を抜いてるな〜と感じる点がある。しかし、画質はかなり良いし、やはり380mmは強力。割り切れば使い出のある機種。
【追記】C-740UZはC-750UZの廉価版的な位置付け。発売時期はほぼ同じ(一月違い)。画素数が320万/400万という違いはあるが、焦点距離は共に38-380mm相当。また、C-750UZにはホットシューがある。
●2011年10月12日 PowerShot A430 入手
ちょいとしたイベント用に、望遠に強いお手軽なコンデジが欲しくなって入手。従来、この手の用途にはEVF機を使っていたが、EVF機は動体追従が困難で不便を感じていた。そこで、光学ファインダー機への乗り換えを模索していたのだが、望遠に強い光学ファインダー機は少なく、なかなか良い機種に出合えなかった。しかし、これはアタリかも。
要件:
- 光学フィアンダー式であること ⇒ ◎大きくて見やすい、位置も端に寄っていて良い
- ズームの望遠端が140mm程度あること ⇒ ◎156mmと廉価機では最長かも、広角端は39mmと弱いが
- ホールディングが優れていること ⇒ ○合格点、分厚い直方体のA100系列にしては良い方
- 単三電池駆動であること ⇒ ◎単三2本で長寿命、液晶オフで600枚(オンで90枚)、再生600分
- ストロボ設定保持と液晶オフ起動が可能であること ⇒ ◎ストロボも液晶も可(Mモード)
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画素数は400万だから、200万画素にクロップすれば200mm相当、100万画素にクロップすれば300mm相当になる。これは悪くない数字だ。
●2011年10月12日 Caplio R1V 入手
PowerShot A430同様、お手軽望遠コンデジとして入手。しかし、こちらはまったくダメ。光学ファインダーが極めて見難く、液晶モニタのオン/オフの仕様も不可解(通常モードではオフ状態を維持することすらできない、逆に節電モードでは液晶撮影はまったくできない)。光学ファインダー撮影にはまったく不向き。少なくとも、今回の私の用途には使えない。
要件:
- 光学フィアンダー式であること ⇒ ▲小さくて見難く、位置も悪い
- ズームの望遠端が140mm程度あること ⇒ ○135mmはギリギリ合格、しかし広角28mmは魅力
- ホールディングが優れていること ⇒ ○合格点、特に不満はない
- 単三電池駆動であること ⇒ ○単三2本/専用充電池のW電源
- ストロボ設定保持と液晶オフ起動が可能であること ⇒ ▲液晶は仕様不可解、ストロボはオフ起動可
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ただし、広角端28mmや28/35/50/85/135mmのステップズームは極めて魅力的。ステップズームの意義と魅力は、わかる人にしかわからないかも知れないが(構図の調節にズームを使うようなユーザーには無意味)。
●2011年11月20日 PowerShot A460 入手
思いがけず、アキバのUDXのフリマのようなところで入手。64MBのSDとテスト用電池とソフトケース(社外品)がついて1200円。その場で動作チェックまでしてくれた。これは超お買得。正直、この手のお店でここまでしてくれるとは思っていなかった。無責任な出品者の多いオークションよりよほど良い。
で、まあ、使用感だが、A430同様、使い勝手が極めて良い。A430のマイナーチェンジ機で、変更点は非常に少ない。個人的に一番大きな違いだと思うのは、焦点距離が1mm広角側にずれたこと。39mmから38mm。だからどーしたというレベルの話だが、それでも気分的にはだいぶ違う。
あとは電池寿命がやや延びたり、液晶が大型化されたり、デジタルズムームが切り抜き式になったり(セーフティーズーム)、画素数が増えたり、といったところ。そうそう、あと何気に良いのは、ズーム音が非常に静かな点。これはA430でも同じだと思うが(未チェック)、SANYO系のギーというズーム音に比べると雲泥の差がある。
●2011年12月24日 Fujifilm X10 入手
なんと、嫁さんからのクリスマスプレゼント!おいおい、何をトチ狂ってんだか…超貧乏な上に金が必要な時期なのに…。しかし、ま、ありがたく頂いておくことにするよ。ちなみに、相場よりも相当安く買えたらしい(実質5万未満!)。どっちかと言うと、私が喜ぶとか何とかじゃなくて、値切りが楽しくて買ったんじゃないかと思われるフシがある(^^;
で、まあ、このカメラ自体については、あれこれ言っても始まらない。私に取っては理想的なスペックですよ。28mmからの手動ズーム、光学ファインダー中心の操作系、独立露出補正ダイヤル、内蔵ストロボ封印、両吊りストラップなどなど、「こういうのが欲しい」と思った物そのまんま。ホント、判っていらっしゃる。強いて言えば、電池が専用リチウム電池というのが難点。ボディサイズもM型ライカ準拠にして欲しかったところだが、まぁ、我慢できる範囲。あと、この機種には液晶モニタは不要だな。設定表示用のモノクロ液晶があれば十分。せめて、液晶モニタを裏返せるといいな。が、まあ、それもそれほど切実な問題ではない。
ただし、光学ファインダーについては少々切実な不満がある。というのは、普通に覗いているときは問題ないのだが、視線を光軸からわずかでもずらすと、途端に像が歪んでにじむ。それもかなり酷く。まあ、きちんと覗けば済む話だが、少々シビアすぎる気がする。基本的に気楽に撮るカメラではなく、一枚一枚に集中して、画角や露出は勿論、ファインダーの覗き方やカメラの構え方にもこだわって使うカメラだから、これはこれでいいと言えばいいんだが…
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