(2010.04.13)

Nikon Coolpix 2100

2003年3月発売の200万画素・3倍ズーム・単三2本のエントリーモデル。 びっくりするくらい小型軽量で、コロコロとしたデザインが特徴。 この時期の製品としては画素数が少なすぎるが、 デザイン優先のガジェット志向商品なんだろう。明らかに女性向け。 まあ、画素数は大した問題ではないが、 性能や操作性の方にかなり深刻な欠点を抱えている。 同時期の他社のエントリーモデルと比べてもかなり劣る。 設定いじれないし、プログラムラインはタコだし、動作はメチャ遅だし、 操作性悪いし、何より、電池が壊滅的に持たない。 そもそも、スペックをちゃんと公表していない(u_u;) 銀塩時代からニコンはエントリーモデルを作るがヘタだな〜〜という低評があったが、 これもモロにそんなカンジ。 (銀塩コンパクトなんか、ニコンミニ以外はロクな製品がなかったし…)

そもそも嫁さん用に買った物なんだが、 面倒がってなかなか貸してくれないので チェック用にオークションで1000円で落札(^_^;  嫁さんに買った時は確か2万くらいしたんだが… 以前ちょっといじった感じでは、かなり酷かったので、 どのみち私が使う予定はなかったのだが、 今回チェックしてみて、改めてこれは酷いなぁ〜〜というのが実感。 ……たぶん、もうニコンのコンデジには手を出さないと思う。

【追記:2016.06.05】ところが、こいつの後継モデルであるCoolpix 3200が物凄くデキが良いことが判明(正確に言うと、2100/3100→2200/3200)。電池寿命が大幅に改善されている。まあ、プログラムラインの方は大して良くなっちゃいないし、操作系も欠点が目立つが、トータルな実用性は圧倒的に改善されている。

●電池寿命

はい、いきなりコレですわ。単三2本機だが、案の定メチャクチャへたり弱い。 つまり、少し古いニッスイだと、ストロボオフでも数枚しか撮れない。 Optio 330GSやDSC-X100とかと大差がないレベルかな。 まあ、実質的にエネループかCR-V3専用機と思った方がよい。 ちなみに、アルカリ電池でのCIPA基準の撮影可能枚数は公表していないようだ。 てか、「連続撮影時間」しか載ってなくて、しかもCR-V3とニッスイだけ。 まあ、「書かない」→「書けない」→「メチャクチャ劣る」の三段論法。 ちなみに、メーカー公表値ではニッスイで連続撮影時間120分という事になっているが、実感としては一桁少ない。 まあ、新品のニッスイを満充電にして即テストすればその値が出るかも知れんが、 現実的な使用条件では15分くらいが限界と思った方がよい。 実際、嫁さんもすぐに電池が切れるので随分と困っていたようだ ……そのせいか、結局使ってくれなくなった(u_u;)

●感度とプログラムライン

実は、こいつはスペック表に撮像感度が明記されていない。 オートのみであることは確実なんだが、範囲が全然判らない。 価格.comのスペック表には「ISO 50」とあったが、流石に信憑性に乏しい。 ネット情報では100〜400とあったが、そんなまともな値ならスペック表に書くだろう。 …が、どうやら範囲自体は100〜400であながち間違っていないようだ。 というのは、実際に室内ノンストロボで撮影したデータのExifを確認したら、 ISO 257になっていた。つまり、最高感度が200以上であることは確実で、 それなら400あたりが妥当な線だというカンジ。

ただし、プログラムラインが酷い。 これもExifをチェックした上での経験則に過ぎないが、 どうやら1/4"まではISO 100で、それでも感度不足だと、ようやく感度を上げ始める。 いくら広角端でも1/30"、せめて1/15"はないと手ぶれで処置なしなんだが… これでは、感度100固定と実質的には変わらない。手ぶれ頻発。 ま、これは感度オートのみのコンデジではありふれた仕様なんだが(私が絶賛しているC-2も実は1/2"まで増感しない)、 な〜んか、コイツにこういうことをやれると、無性に腹が立つ。 つまるところ、私はこのカメラが嫌いだということ(^^ゞ

  結局オートのみではダメ。感度100/200/400の固定設定は必須でしょう。でも、C-2020Zあたりは、ISOオートでも「1/焦点距離」秒を境に感度を上げるみたい。詳細は未確認だが、「Program/35mm/AUTO」で「F2.0-1/30"-ISO164」だった。う〜ん、流石。でも、本来これがアタリマエだよな。

ちなみに、シーンモードには「ミュージアム」というのがあって、 これが室内ノンストロボ撮影用のようなんだが… プログラムラインは全然変わっていないようだ。 単なるストロボオフ撮影と同じ(AF補助光もオフになるらしい)。バカにしている。

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