我が家のシステム(2005.03.11)
コンパクト常用箱

常用箱の収納可能台数は最大7台(比較的小型の機種の場合)。なるべく広いレンジをカバーして、重複が少ないように選ぶ。単純に数字的にカバーしていれば良いのではなく、やはり、個々のカメラの個性や用途を重視し、実際に即したラインナップを選ぶ。

用 途 機 種 備 考
主力二焦点 Autoboy BF80 35mm/80mmの超お気に入り機
広角系二焦点 TRAVEL mini OP 28mm/45mmのお手軽良画質
標準系ズーム μzoom panorama 35-70mm、生活防水、最近不調?

35mm華やか系 Kyocera SlimT 故障が多少不安?
28mm深み系 Nikon mini 使い勝手がちょっと…

人物フルメカ Konica Manbow 生活防水
風景フルメカ Konica Tomato 本当は28mmが欲しいのだが…

●基本方針

本当は、「主力二焦点」を中心に「望遠系ズーム」と「広角系ズーム」に振る予定だった。しかし、コンパクトの望遠はせいぜい135mmで、イベントや動物の撮影には力不足。そもそも、長くて暗いズームコンパクトが大嫌いな私は、めぼしい望遠ズーム機を持っていない。ポートレートを中心に考えるなら80mmで十分という結論に達し、望遠系ズームはラインナップから外した。

  私の持っている望遠系ズーム・コンパクトは、BIG mini NOU135(135mm)、ZOOM CARDIA SUPER 115(115mm)、Autoboy S(115mm)、Nikon ZOOM 500AF(105mm)くらい。NOUは操作性が悪いし、SUPER 115は安物臭いし、Sは故障が頻発する上に操作性が悪い。結局、このクラスでまともに使う気になるのは、500AFくらい。でも、105mmだとBF80の80mmに対するアドバンテージはほとんどない。

一方、広角系ズームの必要性は望遠系よりも遥かに大きい。しかし、Autoboy Luna/EPO、ESPIO 928がすべて失格機種なので、選択肢が非常に狭くなってしまった。不本意ながら二焦点のトラベルミニを選ばざるをえなかった。操作性、ファインダー、45mm側の写りにかなりの不満が残るのだが。

ところで、標準系ズームは主力二焦点と明らかに重複する存在で、必要性は全然ない。しかし、嫁さんがμ zoom panoramaをえらいこと気に入っているので、ちょっと外せないというのが実情。

●機種選定

主力二焦点はAutoboy BF80で決まり。対抗馬としては、Autoboy TELE/mini T、OLYMPUS AF-1 TWINがあるが、どれも決定的なアドバンテージを持たない。また、標準系ズームのμ zoom panormaも選択の余地はない。他機種ならば標準系ズーム機そのものが不要なのだから。

広角系二焦点(ズーム)は検討中。暫定のトラベルミニにはかなりの不満がある。Luna/EPO/928以外で手許にある広角系ズーム機といえば、PENTAX ZOOM 280P、IZM 220、TIARA ZOOM、Minolta TWIN28(二焦点)など。TWIN28は論外。PENTAX ZOOM 280Pは魅力的だが、いかんせんガタイがでかい。IZM 220は発色が陰気だし故障も多い、TIARA ZOOMは操作性が気に入らない。もう少し選択肢を広げて、何機種か試してみようとは思っているが…

高画質単焦点は、Nikon miniとSlim/Tという非常に対照的な描写をする二機種を選んだ。Tiara、μ、Autoboy F XL、BIG miniなども魅力的だが、特別なアドバンテージは感じない。BIG mini FやESPIO miniが手に入れば、また再検討しても良いかもしれないが。また、「高画質」からは外れるが、AF-10 SuperやAutoboy Liteなどにも、活躍の場を与えてやりたい。

フルメカニカル機はちょっと微妙。スナップ用のManbowは満点だが、風景用のTomatoはManbowとカブりすぎる。両者の違いは基本的にピント位置だけ。風景用は28mmにするなど、もう少し差別化を図りたい。しかし、「28mmクラスのデート機能付きフルメカ機」というのは存在していないのではないか? デート機能を捨てて45Camera BASIC miniという選択肢もありだとは思うが…。

●選外佳作(ズーム編)

今回は選ばなかったけれど、ちょっと気になっている機種。

Autoboy TELE/Mini T
TELEはお気に入り度ではAutoboy BF80を凌ぐ二焦点機だが、実用性でBF80に一歩譲る。常用箱には入れないとしても、常に使える状態にしておきたい。Mini Tは実用性ではTELEよりも上、でも遊び心に欠けるのが難点。

Autoboy LUNA 105/85
LUNAシリーズの廉価機で、左肩のダイヤルがポイント。ダイヤルの場所こそ違うが、BF80やJUNOと同系統の操作性が魅力。望遠系ズームでめぼしい物を持っていないので、105の方はちょっと魅力を感じている。ただ、造りはあからさまに廉価機なんだよなあ。あまり嬉しい機種ではない。

PENTAX ESPIO 80
フラットボディでPENTAXにしてはスタイリッシュ。操作性も悪くはなさそう。ただ、ESPIOシリーズは928のころのシャッター故障頻発のイメージが非常に強く(我が家には同症状のESPIOが段ボールいっぱいある)、ESPIOと聞いただけで、ちょっと引いちゃうんだよね。

PENTAX ZOOM 280P
こいつは同じPENTAXでも、比較的トラブルの少ない機種のようだ。28mm〜80mmの広角系3倍クラスズームで、レンズの描写もそこそこ評判がよい。ただ、デザイン的に魅力に乏しいし、かなりぼってりとしていて嵩張る。ということで、ちょいと二の足を踏んでいるのだが、実写結果次第では悪くない選択肢だと思っている。

OLYMPUS AF-1 TWIN
二焦点と生活防水と言うのが魅力。操作性もまずまず。デザイン的には垢抜けしないが、描写次第ではAutoboy BF80のライバルになりうる。

Nikon ZOOM310 AF/ZOOM500 AF
310AFは凡庸な35-70mmズーム機なんだけど、凡庸ななりにソツなくてできているんで、ちょっと魅力かな? ESPIO 80と共通する魅力がある。そういう意味では、500AFも凡庸ななりにまとまりの良い3倍ズーム機なんだが、ファインダーが右に寄りすぎていて、眼鏡をかけると極端に見にくいのが難点。

FUJI CARDIA mini ELITE
二焦点のトラベルミニ/カルディアミニ・シリーズの最終機。基本スペックは初代のトラベルミニDP以来まったく変わっていないが、使い勝手はかなり向上している。ただし、フィルム給送に固有欠陥を抱えているようで、コマ送りがおかしくなる機体がかなりあるようだ。

●選外佳作(単焦点編)

Autoboy F/F XL
Autoboy Fは地味な存在だが、非常にシャープな描写をする。一部で隠れた名機と呼ばれている。特に、F XLはスタイリッシュで使い勝手もよい。Nikon miniやSlim/Tという超強力なライバルがいなければ、当然常用箱に入れるべき存在。

Autoboy 3/LITE
Autoboy 3はコンパクト史上に残る名機。ストロボ制御がもう少し楽なら、現役で使いたいくらい。LITEはレンズの描写は一段(二段くらい(^_^;)落ちるのだが、ストロボ制御が楽だし、マクロモードが楽しいので、ちょっと楽しみたいかなとも思う。

Canon MC/MC10
MCシリーズはオリンパスのXAシリーズの真似っ子カメラ。志は低いが良く写る。でも、現在の基準から見ると、レトロ趣味以外の価値はない。むしろ、レンズの描写力に問題のあるXA-2の方が大きな存在感を持っている。オリジナリティが大事なんだよね。

OLYMPUS XA-2/AF-10 Super/μ
3台ともデザインが魅力のカプセルカメラ。性能的には多少問題があるが、雰囲気を味わって使いたい。特にXA-2はレトロな描写が意外にいい雰囲気を出してくれる。ただ、どれも常用箱には向かないかもしれない。

●ワイド系ズーム再考 (2005.03.11/2007.06.06)

ワイド系ズームはまだ悩んでいる。どうしても必要なもので、随分いろいろ入手したが、まだしっかりチェックをしていない。

■現状での候補
 μ-U WIDE 100 28-100mm 小型、かなり期待している
 μZOOM WIDE 80 28-80mm小型、かなり期待している
 CARDIA SUPER WIDE 328 28-90mmスペック的には合格だし操作性も悪くはなさそうだが、造りが凡庸なんだよね
 Pentax ZOOM 280P28-80mm大型、描写は良いらしい
 Minolta Capios 25/7528-70/75mm小型、操作性は悪くないし、描写も定評があるが、故障が心配
 Konica Big mini Standa28-70mmやや特殊な機種なので常用には不向きかも
 Minolta Panorama Zoom 2828-70mm中型、ひょっとしてアタリかも?
 FUJI Tiara ZOOM28-56mm操作性が気に入らないし変に高級感がある
 Yashica Wide LYNX28-56mm故障が心配だなあ…描写もあまり良いとは聞いていない
■故障・操作性で失格
 Pentax ESPIO 928故障が多すぎる!!!怒 不可避的に発生する固有欠陥! 描写はいいんだけどねえ
 Autoboy Luna/EPO描写も性能も良いのだが、操作性の悪さが致命的
 OLYMPUS IZM 220発色が陰気、故障が多い…?落第点ギリギリの線
 Konica Z-Up28WKonicaパノラマズームとほぼ同じ物、デカイ、操作性イマイチ
 FUJI Travel mini 系質感・操作感良くない、描写にバラツキが大きい
 FUJI Cardia mini Elite給送系故障が多い、描写にバラツキ
 Minolta P-Twin30mm/50mm、オートストロボのみ
■論外編
 Autoboy WT28自動小僧三馬鹿兄弟(あとの二人はLite2とPrisma)
 Minolta TWIN 28コンセプトの段階でダメだろう、企画会議で通すなよ!

●望遠系ズーム (2007.06.06)

個人的には望遠系ズームコンパクトを完全否定しているんだが、ちょいと特殊な用途に必要になったので、これもリストアップしておこう。ただし、ワイド系とは異なり、望遠系は山のように出ているので、手許にあるものだけ。

■現状入手済みのもの
 Capios 150 150mm ○非常に小さい、けど、手許にあるのはジャンク扱いだしな〜
 μ zoom 140 140mm ○望遠限定ならば悪くないが、AF補助光が頻繁に発光するのはどういうものかと…
 Autoboy SU 135mm ○大ぶりだが性能は良さそう、ただ初代Sのような固有欠陥がないか、ちょいと心配
 Panorama ZOOM 135 135mm?Minoltaにしてはかなり高品位の機種だが…期待半分、不安半分
 BIGmini NOU 135 135mm ×当時のクラス最小機だが、とても使いにくい
 ESPIO 130M 130mm △現状動作品だが、ちと不安な…ESPIOだもんな〜(「ESPIO酔フ障」の公式)
 Autoboy 120 120mm ○Autoboyのくせに使い勝手がヨイ、小型でデザインもぐっど、ただ少し長さが足りない
 ZOOM CARDIA SUPER 115MR 115mm○中型、上位モデル、多機能でレンズも明るめ、質感も操作感も悪くない、当たりカナ?
 MAC-10 Z3000 115mm ?ちょいと用途違いかも、使い勝手は悪くなさそうだが
 μ zoom 105 105mm ○安牌かもね〜、もうちょいと長さが欲しい

気軽に望遠スナップという目的ならばCapios 150がベストでしょうな。しかし、質感を重視するなら、Autoboy SU、Panorama ZOOM 135、ZOOM CARDIA SUPER 115あたりが、わりと幸福感に浸れそう。バランス的にはμzoom105やAutoboy120もかなり魅力的ではある。まあ、あと入手するとしたら、Autoboy 180とかESPIO 200と言った機種になるな…

●普段持ちのカメラ (2007.06.23)

今までは電池なしで動作するフルメカ機を使っていたが、流石に室内ノンストロボは無理と痛感した。いろいろ検討はしたが、フルメカではもっとも明るいF4-1/125"でもEV11で、ISO 400を使っても3段不足。ネガのラチチュードにも収まらなかった。スローシャッターとデート機能を必須とすると、やはりフルメカ機では無理(ISO 1600を常用、ってワケにもいかないし…)。ということで、再度要件を考えてみた。

@スローシャッター(概ね1/8"程度)が切れて(室内ノンストロボが多い)、
A本体がLi電池かボタン電池、または電池なしで動作し(乾電池は液漏れが恐い)、
Bストロボがデフォルトでオフにでき(必須)、
Cデート機能が付いているもの(イヤーカメラに近くなるので)。

ストロボがデフォルトでオフにできる機種は少ない。XAシリーズのようにストロボ分離式のものか、Autoboy TELEのような機械スイッチ式の旧型機種か、Autoboy BF80のようなダイヤル式の機種のみ。ただし、Autoboy 3やAF-10 Superのように、改造によってデフォルトでオフにできそうな機種もある。電子スイッチ式でなければ何とかなる。……そうまでして使う必然性もないか。で、候補を上げると;


 XA3/XA4 要件は満たすが、ともにレアで普段持ちに適さない
 Autoboy TELE 大きさとか最短撮影距離とか…ちょっと問題
 Autoboy Mini/MiniT う〜ん、つまらないと言うのが最大の欠点か
 Autoboy BF80 スペック的には満点だが、毎度毎度コイツというのも…
 Autoboy F-XL あまりにスマートにでき過ぎている、理想形ゆえに外す

 Autoboy 3改 改造は難しくなさそうだが、動作音が騒いのとやや重い
 AF-10 Super改 バリア部を削るだけOKだと思うが、EV9〜というのがネック
 MT-100改 そーまでして使う機種ではなかろう

ストロボが「デフォルトでオフ」というシバリを外せば、候補はヤマのようにある。と言っても、Autoboy Aように操作性の非常に悪い機種ではダメで、押しやすいスイッチが押しやすい位置にきちんと付いていなくてはならない。フィーリングで選ぶなら、初代μで決まり…ん?低輝度がEV7.5(F3.5-1/15")までしかいかないんだ。もうちょっと余裕が欲しいな。と、なるとSlim Tあたりかな?−−いや、そうじゃないんだ、今回は定番の高描写力コンパクトは外す。むしろ、Autoboy LiteやAF-10 Superの流れの方を使いたい。でも、両方ともスローが弱い(EV9くらい)。μ zoom Panoramaも悪くないなあ…。あ、Capios 25はどうだろう?描写には定評があるし、Autoboy Lunaよりも遥かに使いやすい。ただ、かなり故障が多い機種という印象があるが…ま、故障品に二回出くわしたら「多い」という印象になるから、客観的な評価とは言えないが。


 μEV7.5〜が引っ掛かる、他は理想的なのに…
 μ zoom panorama低輝度側も含めて性能に文句はないが、優等生的に過ぎる
 Capios 25/7528mmが魅力だが、故障機体をよく見掛ける
 ESPIO P/80このあたりはESPIOでも故障が少ない気がする
 AF-1 TWIN操作性は悪くないが、やはりEV7.5〜が引っ掛かる

なお、電池の液漏れ対策ということなら、エネループ(長寿命充電池)を使うという方法もないではない。自然放電の少なさが謳い文句通りか(1年後の残存率85%!)、けっこう不安だが…少なくとも、他の充電池よりはマシだろう。ということで単三/単四OKとなると…Autoboy 2などの古い時代のAF/AEカメラが候補に入る。ただ、大きさとか重さを考えるとね〜Autoboy 2でも充分重く(370g)、普段持ちに少々キツイ。というか、既に単三2本の時点でアウトだろう。となると、単四かあ…


 Pentax PC35AF 単四だが、質感の高さと300g未満というのがヨイ
 Canon MC 単四、電圧降下に非常に弱い印象がある、focus lockが独自方式
 Konica C35EF3 単三だが1/60"までしか切れない

 ※MC10はQDなしだし、EV8までしかいかない。

【貧乏カメラ館目次】 【ホーム】