7日目へ

モロッコ旅行記 第8、9日目 −3/22(月)、23(火)−

  〜カサブランカ→アムステルダム乗継→機中泊→成田〜


 とうとう出発の朝。7時半発の飛行機に乗るため3:45起床となった。眠い。 しかし、その為に4時にレストランを開けてくれたホテルはすごいと思った。 荷造りして出発。ヒーシャムともお別れである。当然バスの座席は昨日と同じ、ヒーシャムの後ろをキープ。 バスが空港へ到着する少し前に、ヒーシャムからの挨拶があったが、1週間も共に旅した人たちに言うには堅い挨拶だった。 英語だったからよくわからないが、淡々と 「この度は旅行先にモロッコを選んで頂きましてありがとうございました。 またぜひお越し下さい。」の様なことを言っていた。 添乗員さんは彼の挨拶を訳さなかった・・・。
 空港到着。バスの運転手さんともお別れ。メールバスでも酔う私が、この行程中一度も酔わなかった。 優しい運転のいいドライバーだった。お礼を言ってバスを降りた。 それから荷物運びのおじさん。名前もわからなかったが、いつも優しい目をして微笑んでいた。 挨拶をしたら分厚い手でぎゅっと握手してくれた。ありがとう! さようなら

 みんなさっさと出国手続きの方に向かったが、ヒーシャムと別れがたい私たちはその場にぐずぐずと残っていた。 添乗員さんは「いいわよ。ずっとここにいても。 7:10までには搭乗口に来てくれれば」と優しく?言ってくれた。 とりあえず、Rさんのスケッチブックにサインをしてもらおうと「アラビア語でサインしてくれ」とお願いした。 快く書いてくれ、「住所を書いておくから写真を送ってくれ」と言われ、彼の方から住所を書いてくれた。 しかし、彼のアルファベットはよくわからないので「これは何ですか?」とか失礼な質問をしてしまった。
 時刻は迫り、彼とお別れの時が来た。お礼を言ってお別れ。 握手してもらったがとても柔らかい握手だった。他のモロッコ人とは大違いである。


ヒーシャムのサイン

 とうとう彼とお別れして出国手続き。これを済ませると、空港内のお店でももう現地通貨DHは使えない。 免税店の値段表示はすべてフランスフランだった。ここでRさんがとても素敵なカエルの人形を買った。 見れば見るほど味のある顔をしていて笑いが止まらない。

 いよいよ飛行機はカサブランカを飛び立ち、モロッコを後にしたのだった。
アムステルダム行きの機内で多分オランダ人と思われる人に話しかけられた。 私の手に描かれたヘンナを指さして誉めてくれたのだ。 しかし、アムステルダムに着いてからはちょっと奇異な目で見られることになった。
 アムステルダム空港では1時間くらい自由時間があったので買い物。 オランダの隣国ベルギーはチョコレートで有名。この空港にもベルギーチョコレートがあったのでたくさん買った。 更に、花の種(ちゃんと検疫済み)やデルフト焼きの小皿などこまごまと買い込み、 物価の違いもあるが、モロッコで使ったお小遣いと同じくらいここで使ってしまった。
 そうそう、アムステルダムの空港でしみじみ思ったこと「あぁ物売りが寄ってこない!」

 アムステルダムを出発、一路成田へ。機内放送にも日本語が入るようになる。 言ってることがみんなわかるぞ!
 添乗員さんは、アムステルダムを発ったら安心したのか爆睡していた。 今までバスの移動でも絶対寝ていなかったのに・・・。 やっぱり添乗員さんって大変! 私には絶対できない。

 機内で、近くの席に座ったベルギー人と話すことができた。(彼らは日本語ができたので) 軽食として配られたカップラーメンを食べていたのだが、お箸の使い方が大変美しかった。 多分、そこら辺の日本人よりきちんとしていたと思う。 一緒に座っていた静岡の元気おばさんが「上手ねぇ〜」と声をかけたことから話が始まった。 彼らは、週に一度居合を習い、日本食を自分たちで作ってお箸で食べるほどの日本びいきだったのだ。 5年前に日本に来たときのガイドさんと今でも連絡を取って、今回列車の乗り継ぎなどをメールで送ってもらったそうだ。 更に、路線や駅名をひらがな、漢字、ローマ字でプリントしてあった。 パソコンはちゃんと日本語が表示できるようにしてあるそうだ。 すごい!!
 彼らはベルギー人なので、オランダ語とフランス語が国の言葉である。 それに加えて、英語、ドイツ語、日本語ができるという。 素晴らしい!!! 私も少し話してみた。ベルギーと言えばチョコレートの国で、お菓子職人をしている妹が大のチョコレート好きでいつかベルギーに一緒に行くつもりだ、という話をしたら 「チョコレートが好き??」とチョコレートをくれた。いい人だ。
 早速その辺の人と分けて食べた。一人がお礼に日本ののど飴をあげたら、熱心に袋に書いてある字を読み、 「のどに爽やか」の「爽やか」の読み方を聞かれ、教えたらすぐ辞書で調べていた。 やっぱりこうやってまめに勉強しなきゃ駄目なんだなぁ〜。私も少しは見習わなくては!!と強く思った。(その時はね)


カップラーメンを手に持ったベルギー人トリオ



 ほとんど寝ないまま成田へ向かっていった。
いつもいつも後悔するのについつい、映画を見てしまった。その時は「7night6days」とかいうのをやっていた。 やっぱり見なければよかった。その後、オランダ語の映画を日本語字幕でやっていたのだがこれの方が面白かった。 ストーリーはよくわかんなかったけど、字幕が最高! 男の人が女言葉だったり、その反対だったり。 よく日本語を知らない人が書いているんだなぁ〜という感じの変な言葉遣いだった。
 そんなことをしているうちに最後の機内食。このころには寝てないせいか何となく体調がすっきりしない。 機内食をちょっとつついてみたが、気持ち悪くて食べられなかった。

 成田着。入国審査後、荷物を待っていたら麻薬犬がいた。 通常トランクは出てくる前にチェックしてるんだろうけど、この時は荷物を待っている人々をチェックしていた。 アムステルダムからの飛行機だったからだろうか??  この麻薬犬を「まぁかわいい!」と写真に撮ったおばさんが叱られていた。当たり前だ。 なのに「あら、いけないの??」なんて言っていた・・・。
 ここでツアーは解散なので、みなさんとご挨拶。またご縁がありましたら・・・

 Rさんと成田エキスプレスのホームへ。まだ胃の調子が悪くすっきりしない。 「今日の夕食は納豆とほかほかご飯とぉ〜」って幸せなことを考えていたのにふざけて「カレー」と言ったら吐き気がした。 しばらくスパイシーなものはいらない。おいしかったけど飽きた・・・。
 新宿でRさんとお別れ。 また明日会社でね〜

 写真を早く見たかったので帰りに出すことにした。でもやっぱり家に帰って落ち着いてから行くべきだった。 撮影してないフィルムも2本ばかり混ぜて出してしまったのだ。もったいないことをした。
 とりあえず、家に帰っておにぎりとおみそ汁で幸せをかみしめた。 −お終い−


・・・旅日記といったらカサブランカを発ったところでお終いでよかったのだろうか。 帰宅まで書いてしまった。ま、いいか
7日目へ


日程表へ  旅ページTOP  HOME