4日目へ
6日目へ
ケニア旅行記 第5日目 −8/11(土)−
4時半にドアをノックのモーニングコール。
支度をしてロビーに集合。5時なのでまだ真っ暗で、空気はひんやり気持ちいい。
迎えに来た車に乗り込んでしばし走り、バルーンサファリの出発場所に到着。
ここでまず飲み物のサービスがあるところがさすが・・・。
パイロットはイギリス人のデイビットさん。
一緒に記念写真を撮ったり、コーヒーを飲んだりしている間にバルーンの準備が進んでいく。

まずは温かい飲み物を戴く
バルーンは最初横倒しの状態。
熱気球は周囲の空気との温度差により空に浮かぶので気温の低い朝に行われる。
バルーンがどんどん膨らんでゆく。空がだんだん明るくなってきた。
そして、とうとうバルーンが立ち上がった! いよいよ出発である。
籠に乗り込み、錘がはずされると気が付かないほどゆっくりと空に浮かんだ・・・。

バルーン
気球に乗ったのは初めてだったけど、不思議な感覚。
考えてみると空を飛ぶ乗り物は飛行機しか乗ったことが無くて、当然窓は開かない。
直に空気に触れて空を飛ぶなんて初めてなんだ。
時々、点火すると「ゴォー」っとすごい音がして上昇する。
このバルーン、実に12人乗りなのでパイロットさんはバルーンの向きを時々変えながら皆に色んな景色を見せてくれた。
そして動物を見つけると教えてくれる。

中央でヘッドホンをしてるのがパイロットのデイビットさん
バルーンは動物たちから見るとどんな存在なんだろう。
皆こっちを見上げてる。それからバルーンならでは。木の上の鳥の巣を見ることができた。
ちょっとこの写真はわかりにくいけど、白と黒の混じった鳥が2羽いる。サンショクウミワシかな

見上げるウォーターバックと鳥の巣
空の上から草原を見ると、サファリカーの轍や動物たちの獣道がよくわかる。
シマウマの群れ!空から見るのもまた感動。
川に入るカバ、象のファミリー、キリン、鳥の編隊などなどたくさん見ることができた。
1時間あまりのフライトはあっという間に過ぎていった。

シマウマの群れ
デイビットさんからもうすぐ着陸の案内が入った。
事前に説明されていた着陸の準備を始める。
籠の中の椅子に座り、カメラなどは上着の中などに入れる。
着陸の衝撃で跳ね上がって顔などにぶつかる事故を防ぐためだ。
着陸!ドン、と衝撃が2回ほどあり、籠がパッタンと倒れた。
この衝撃はその日の風の強さで変わるようだが、今日は穏やかで軟着陸だったらしい。
ずるずると籠から這い出てフライト終了。
この写真が皆這い出た後の籠。
ひとつのボックスに3人ずつ乗って、真ん中にパイロットという状態で飛んでいたのだ。
籠の側面に空いている四角い穴は乗り込むときの足がかりとなる。
それにしてもいきなり大草原のまんなかにポンと放り出された感じ。
なんて気持ちいいんでしょう。
バルーンサファリは、着陸場所に車でやってくるスタッフの方々がいてあっというまにテーブルがしつらえられてシャンパンが用意された。
で、シャンパンは栓を抜いたりしないの。このすごいナイフで威勢良くパーンとたたっきる。
草原の中で飲むシャンパンは、それはもうおいしかった!

籠とシャンパン
ここで朝食。すごいなー。着陸の場所は風などの条件でその日によって違う。
でもあっという間にそこで朝食の支度が始められる。
しかもスクランブルエッグ、炒めたマッシュルーム、ソーセージ、ベーコン、といった火を使った料理が出てくるのだ。
それからパン。コーヒーと紅茶。
ちょっと向こうにはシマウマの群れがいる、そんな場所で朝食。なんて幸せ。おいしかった!
朝食のパンを狙ってツキノワテリムクドリがたくさんやってきた。
羽の色が綺麗。こういう模様があると和名はやっぱり「ツキノワ」がつくんだなぁ・・・

ツキノワテリムクドリ
ちょっと離れたところから見た朝食後の風景。
赤いのがテーブルで、そばの木に黒くポツポツいるのがみんなツキノワテリムクドリ。
ここからは車に分乗してサファリをしながらそれぞれのロッジに帰る。
バルーンはあっという間に片付けられて既に車に詰まれて去ってしまっていた。

朝食後の風景
車でのサファリ開始。
ハグロオナガモズ。かわいい・・・。
小鳥は車で逃げちゃうし、遠いと望遠レンズでもちっちゃくしかとれない。
でもこうやって撮れる機会に会えるとすごく嬉しい!
後で調べたところ、このハグロオナガモズは、「人や車をあまり恐れないため相当近づくことが可能」
なんだって。

ハグロオナガモズ
マサイキリン。やっぱりキリンって絵になるなぁ。そう思いません?
思わないなら私の写真の腕が悪いのです。実際に草原にいるキリンってほんとに絵になります。

マサイキリン
一頭のマサイキリンが車のすぐ側まで来てこっちを見てた。
人間に興味津々?

マサイキリン どアップ
食事中のライオン。
ということは、今朝狩をしたのかな。
初の食事風景に出会った。食べているのはヌー。
「ゴリゴリッ」と骨を砕くすごい音がする。

ヌーを食べるライオン
水辺の鳥たち。クロトキ。
今回のサファリはいろんな鳥に会えて嬉しかった。
他にもホロホロ鳥、アフリカハゲコウ、シギなどなど

クロトキ
ウォーターバックの雄。本当に凛々しい。
インパラは「美しい」、トムソンガゼルは「かわいい」、そしてウォータバックは「凛々しい、雄々しい」
私の印象でした。(語彙が貧困なことはわかってます)
そしてナイルワニ!

ウォータバックとナイルワニ
朝は曇ってたけど、だんだん晴れてきた。
草原とアカシアの木と青い空、白い雲。
ここでは当たり前の風景なのかもしれないけど何度見ても感動。
ロッジに帰り着いたのは既にお昼だった。
バルーンサファリ大満足!

サバンナ!
午後のサファリまでの時間は、昼食とお散歩。そして部屋からボーっと外を見て過ごした。
そうしたら、タイヨウチョウのつがいが部屋の側の木にやってきた。
上側のギラギラ光ってるのが雄、下側にいる地味なのが雌。
タイヨウチョウの種類は特定できてない。ゴシキオナガタイヨウチョウ??ウツクシオナガタイヨウチョウ??
タイヨウチョウは、類似した種が50種以上いて特定が難しいらしい。
うーん、また行くことがあったらスタッフの人に聞いてみようっと

タイヨウチョウ
ロッジの上空をツバメがたくさん飛んでいた。
止まった一羽を撮影。・・・カワリツバメ??
鳥の種類を調べるのって難しい。

ツバメ
さて、午後のサファリへ出発。
今回のドライバーさんはマッコイさんじゃなかった。
えーと、名前を忘れてしまいました。ごめんなさい。
車で走ってるとき、目の前で一羽の鳥が飛び立った。
それを見たとき、みんな車の中で歓声をあげた。なんて綺麗な色!!
ドライバーさんが「ライラックニシブッポウソウ」と日本名で教えてくれた。
長い名前!サバンナでは割と一般的に見られる鳥らしい。
美しい色の取り合わせ・・・。
運良く飛んでるところを撮る事が出来た。
とまってても飛んでても美しい鳥でした。

ライラックニシブッポウソウ
こちらはミミヒダハゲワシ。
アカシアの木のてっぺんにとまってる様はいかにもサバンナの鳥!
今回のサファリでは猛禽類の食事風景を見ることは出来なかった

ミミヒダハゲワシ
さて、サファリも終盤。
突然車が止まった。「ミャアミャア」と猫と同じような声がする。
指差されたほうを一生懸命探したら。いた!
「サーバルキャット」大きさはちょうど猫位。
草の中にいると見逃してしまいそう。
かわいかった〜。

サーバルキャット
川沿いに、イギリス?人の車が3台止まってた。
見てみるとキリンのファミリーが川を渡って家に帰るところだった。
人間がたくさん見ていたせいか、しばらく私達の方をじーっと見て、それから藪の中に入っていった。

キリンファミリーが帰宅?
あっという間に今日のサファリも終わってしまった。
夕食に行くとき、空を見たら雲が切れてて少し星が見えた。
なーんと天頂に蠍座が!びっくりした。
こんなに緯度の違うところに来るの初めてなんだ・・・。
ここは南緯2度。初の南半球を実感した。
4日目へ
6日目へ

日程表へ
旅ページTOP
HOME