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ケニア旅行記 第4日目 −8/10(金)−
朝、5時過ぎに起床。
このロッジは各部屋には電話がない。ではモーニングコールはどうするか。
そう。お部屋までノックをしに来てくれるのだ!
まだ夜明け前で外は暗い。空を見てみたが曇っていて星は見えなかった。
身支度をしてロビーへ集合。まだ暗いうちから朝のサファリへ出発!
ドライバーはまたマッコイさん。
オロロロゲートを入るころには薄っすらと明るくなってくる。
「バルーン」と言われた方向を見ると、時折赤く光る気球が見えた。
ここでは気球に乗ってサバンナを空から楽しめる「バルーンサファリ」があるのだ。
値段に躊躇してまだ申し込んでいない。

ぶれてるけど、赤いのがバルーン
ウォーターバック。なかなか凛々しい。これはオスで、メスには角が無い。

ウォーターバックのオス
ライオンの群れは「プライド」と言うそうだ。
昨日は昼だったから眠りこけていたライオンも早朝は起きている。
狩は主に夜から早朝に行われるらしい。
今度はちゃんと起きているオスを見ることができて喜んで写真を撮った。
しばらくして、突然オスが吼え始めた。
初めて聞くライオンの咆哮。それは信じられないほど大きく、胸にビリビリと響いた。

ライオン
この鳥はミナミジサイチョウ。
全部カタカナで書くとなんだかよくわからないけど、サイチョウの仲間で、「ミナミジ」は「南地」である。
目の周りと喉が鮮やかな赤色。

ミナミジサイチョウ
トピ。足の付け根が黒いのが特徴。トピはオスもメスも角がある。
そして象のファミリー。

トピと象のファミリー
さて、マッコイさんの運転であちこち移動しながら動物を見ているわけだが、その間にもマッコイさんは無線で色々と連絡を取り合ってるようだ。
(しかしその会話はスワヒリ語なので全くわからない)
突然私たちに、こんな説明を始めた。
「これからチーターを見に行く。私たちは朝食の時間までに戻らなくてはならないからチーター目指して急ぐけれど
もし写真を撮りたかったら止まるから言ってくれ」
そしてこれまでよりスピードアップして走り始めた。
車内は一気に期待が高まる。しかしいまいち英語力に欠けるため「ねぇ今チーターに会いに行くって言ったよね??」なんて確認しちゃったり。
・・・そしてそして!しばらく走ったところでまず驚いたのがサファリカーの嵐!!
何台ものサファリカーが1箇所に固まっているのである。どうやらあの辺りにチーターがいるらしい。
チーターはサファリの人気者なのだ。
サファリカーの間を縫ってやっと辿り着いたそこには・・・蟻塚の上にチーターが3頭。
感激!! マッコイさんによると母親と子供が2頭で、母親が子供に狩を教えている所だそうだ。
最初はこんなにたくさんの車に囲まれてストレスにならないのかと思ったんだけど人間は眼中に無い?という感じ。
チーターって美しいなぁ〜と思った。もうメロメロになってしまって、シャッター押しまくりだった。
「あ、歩いた!(カシャ)あ、止まった!(カシャ)やーん、振り返った!(カシャ)転がった!(カシャ)(以下エンドレス)」
気が付いたらものの数分でフィルム1本使い切っていた。
あ、念のため言っておくけど「きゃーっ」って心では叫んだけど大声は出してないからね。
しばしチーターの写真が続きます。(これでも涙ながらに抜粋したのだ)
最初の写真はかなり気に入っている。母親の足元で同じように獲物を見据える子供。



大興奮のチーターとの出会いだった。
チーターは数が激減しているのでマサイマラでもなかなか会えない動物である。
会えてよかった〜。幸せ。
あとはもうロッジへ帰って朝食、ということで戻っていく途中にマッコイさんが「あれを見てごらん」と車を止めた。
トムソンガゼルのオスがたくさん、角をぶつけ合っていた。

さて、またしばらく走っていると、また連絡があったのか「サイを見せてあげよう」と言われた。
なんと、マサイマラにはクロサイが1頭しかいないのだ。
シロサイは既に絶滅している。角を欲しがる人がいるので密漁者に狙われるのだ。
この広いマサイマラに自分の仲間が誰もいないってどんな気持ちだろう?
クロサイの寿命は30〜40年。このクロサイの年はわからないけれど、貴重なサイを見れて嬉しい気持ちとは別に色々な思いが頭をよぎった。

クロサイ
サファリに行くと、「ビックファイブ」という言葉をよく耳にするようになる。
「象、ライオン、豹、サイ、バッファロー」の5種類のことである。
元々は、サファリがハンティングだった頃、獲物としての大物ベスト5という意味だった。
今は「見たい動物、会えたら嬉しい動物ベスト5」として言われている。
その為、チーターがバッファローに代わって言われたりもするようだ。
朝のサファリで豹以外の動物に会うことができたが、マッコイさんに聞いたところ豹に会うのはとても難しいらしい。
ドライバーの方ですら1月に1度会えるかどうか、という確率の低さというのだからたった4日間しかいない私たちが会えるだろうか?
・・・そんな話をしているうちにロッジに到着。朝のサファリ終了である。
本当は8時ごろに戻る予定のサファリだが、既に10時過ぎ。たくさん回ってくれたんだな〜。
さて。朝のサファリから戻ったところで朝食。
や〜ここの朝食は素晴らしい!!おいしいフレッシュジュースから始まって、シリアル、卵、など好きなものを選び、たくさんのフルーツ、そしてコーヒー。
朝食後は部屋でのんびりしたり、敷地内を散策したり。
朝遅かったのであっというまに昼食の時間になってしまったけど、ここのお昼はビュッフェ形式なので軽めに。
そしてまた部屋でのんびり&散歩。
今日の昼間だけでこんなにかわいい小鳥たちに会えた。部屋の中からもたくさん写真撮れた!
鳥の名前は、大体調べたんだけど全部はわからない・・・
写真の隅に番号を振ってみた。見にくいかもしれないけど・・・
1.アフリカヒヨドリ
2.チャバラムクドリ
3.花の蜜を吸ってるのわかる?タイヨウチョウのどれかのメス
4.同じく、タイヨウチョウのメス(多分、種類は特定できない・・・。オスはいろんな色があるけどメスはみんなこんな感じ・・・)
5.メジロの一種。種類は特定できてない・・・
6.・・・不明。ハタオリドリの一種?お腹がオレンジ色でとっても綺麗だったんだけど
7.スズメの一種。特定できず・・・
8.ネズミドリ。冠のような羽毛と、長い尻尾が特徴。色がグレイだから木と見分けにくいけど・・・
木の上をちょこまか動き回る様子がネズミのようだからついた名前
9.シロハラテリムクドリ。この写真は紺色だけど、ちょっと向きが変わると紫に光ってとっても綺麗!!
これとネズミドリは、鳥を求めて散策中にスタッフの人に教えてもらったから確実!!
10.えーと。不明。でもこの鳥も綺麗だった〜
鳥を求めて写真を撮ってるうちに午後のサファリ出発時間。
午後のサファリは通常3時出発だが今日は2時出発。
一緒の車でサファリに行く人たちが「マサイ村訪問」のオプショナルに参加するためだ。
そうそう、今回のサファリはTさんとなっちゃんはお休み。
なっちゃんの体調がよくないので明日のバルーンサファリに万全の体調で望むため休養をとるとのこと。
あ!私もバルーンサファリ申し込んだんだ。明日一緒に参加できることになった。楽しみ。
話が飛んでしまったけど、午後のサファリスタート。
他の人たちがマサイ村を訪問している間、なんと贅沢なことに私一人だけのサファリ!!わーい

バブーン
バブーン。おサルさんである。畑の野菜を食べちゃったりするらしい。
そして!インパラのハーレムに会えた。今日は、頼りのTさんがいないので、(というかこの時は一人っきりだったので)
一生懸命質問した。「たくさんのメス、でもオスは一匹だけ?」 するとマッコイさんが説明してくれた。
インパラは、「ハーレム」を形成する。一頭の強いオスがメスたちと行動を共にする。
余ったオスたちは、オスだけで群れとなるそうだ。でも、その強いオスも油断がならず、「自分は強い!」と思ったオスに戦いを挑まれる。
そこで負ければ立場逆転となるわけだ。メスたちは常に一番強いオスと行動を共にするということ。
それにしてもインパラって美しい。後ろ姿だけど、角があるのがオス。角が無いのがメス。

そして!サファリのアイドル「イボイノシシ」。マッコイさんも「イボちゃ〜ん。わははははは」と笑う。
テケテケテケテケと走って、ちょっと離れてから振り返ってじっと見る。その走る姿がかわいいっ

シマウマの親子。背中にはたくさんのウシツツキが乗っている。
シマウマの縞は、子供のうちは焦げ茶色。大人になるに従って黒くなる。
親の前に立ってると色の違いがよくわかる。

ちょっと走ったところで川に出た。
「ここは安全だから車から降りても大丈夫」とのことで、一緒に車を降りて川を見下ろした。
あーカバだ!!すごい声だ・・・「ぶーぶー」言ってる。
それに数もすごい。小さく点々と見えている黒いものはみんなカバ!!
カバは暑がりなので、昼間はほとんど水の中にいるそうだ。
夜から明け方にかけて川からあがり、食事をする。カバは草食。

そろそろオプショナルの人たちをお迎えに行く時間とのことでマサイ村に戻った。
しかし、まだみんなお土産を物色中で時間がかかるらしい。
待ってる間、車でマッコイさんとお話して待っていた。
私が持っていたサファリのガイドブックを見て「これはいい本だ」と言った。
動物名が英語、日本語、スワヒリ語で書いてあったから。「スワヒリ語で書いてあるのがいい」って。
さらにしみじみと「日本語は難しい・・・・ 全然わからない」と言っていた。
それから私が鞄に付けていた時計にものすごく興味を示して、「これはいい!」「初めて見た」「電池で動くのか?」とたいそう気に入った様子。
この時決めた。最後のサファリが終わったら、お礼にこの時計をプレゼントしようっと。
実はその時計、出発日に時計を忘れたことに気が付いて慌てて途中で買ったものだった。キーホルダーのように鞄に付けられる時計。
さて、マサイ村見学の人たちが戻ってきて、改めてサファリへ出発。
キリン!木の間からにょっきりと首を出している。こっちをじっと見ながらももぐもぐするのは止まらない。

そしてそして。本日も大感動のシマウマの群れ。
どう?この写真。ぐるっと360度こんな世界。そしてやっぱり信じられないほど静か。
なんか涙出そうだった。

じっと見るエランド。ほんとうに、じーーーーーーーーーっと見る。
横顔を撮りたいのになかなか顔を逸らしてくれない。不思議な顔・・・。

ヌーは大群で有名だけど、一頭をよく見てみると・・・。
角がある。髭がある。たてがみがある。
この動物は、「神様がさまざま動物を作った後、余った部分を組み合わせて作った」といわれているそうだ。
おもしろい。また、この地では「空と大地が交わるとヌーが生まれる」とも言われている。
確かに、草原を埋め尽くすヌー・・・想像するとすごい。大移動もいつか見てみたい。

日が落ちてきて、サファリもそろそろ終わり。
その時マングース発見!!ものすごく小さくて、動きも早くて、しかももう暗くなってきていたので、
言い訳が多いけど写真が綺麗に撮れなかった。大群でサーーーーっと移動していく。

キリンがたくさんいた。
キリンは遠くにいてもすごく絵になる。この写真はそんなによくないけど、遠めにキリンのシルエットとか素敵な写真を見たことがある。そんないい写真も撮ってみたいものだ。

じっと見るキリンと、走るキリン。

ダチョウのペア。首が赤いほうがオス。
草原をペアで走る姿はなかなか目立っていた。

6時過ぎにロッジに戻った。まっすぐ部屋に戻ったら・・・いきなりすごい雷雨!!
稲光がすごかった・・・。サバンナにもたくさん落ちてるように見えたけど、こういうときってシマウマとか怖がってるのかな?
平気なのかな?
雨の中のサファリっていうのも発見があっていいかもしれない。
部屋は離れなので、レストランに行くには外に出なくてはならない。
部屋に傘があったのでそれを借りて夕食へ。すごい雨だ〜。
夕食にはなっちゃん復活!明日のバルーンは大丈夫みたい。よかった。
またフルコースのおいしいディナーをいただいて、外に出たらもう雨はやんでいた。
明日はバルーンサファリのため、集合は5時。早く寝ることにします。
おやすみなさい
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