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ケニア旅行記 第6日目 −8/12(日)−
今日はいよいよサファリ最後の日。
朝5時に起きて、まず外を見たら・・・。星!!
夕べ少しだけ星が見えたものの、すぐに曇ってしまって未だに満天の星を見ていない。
あいにく雲が出ていたけれど、またしても緯度の違いを感じさせる星が。
真横に倒れたオリオン座。
カメラ抱えて外へ。ベランダで三脚立てて撮影。
オリオン座、わかる?

オリオン座
緯度の違いをもっと写真に残そうと思ってしばらくシャッターを開けたままにして身支度。
赤道近くで東に向けてシャッターを開ければ真っ直ぐに登る星の軌跡を撮ることが出来る。
・・・が、すぐ雲が出ちゃって出来た写真は全然線が残ってなかった。がっかり。
しかし、星が見えたことで期待が! それは夜明け。
毎日毎日楽しみにしていたのに未だに見ていないもの・・・それは夜明けだった。
サファリに出発!今日のドライバーはマッコイさん。
最後のサファリがマッコイさんで嬉しかった。
そうそう、今日のサファリは「ロングサファリ」。
朝夕2,3時間ずつが通常だが、希望によりそれを1回にすることが出来る。
その分、1回のサファリが長時間になるのでいつもより遠くまで足を延ばせるということになる。
Tさんと相談して今日のサファリはロングサファリにしたのだ。
いつものオロロロゲートを通って、保護区の中へ。
少しずつ空が明るくなってくる・・・。
なんて綺麗な夜明けなんだろう。
まだ太陽は出てきていなかったけど、あんまり綺麗だったので車を1回停めてもらった。

美しい夜明け
またしばらく走る。マッコイさんもずっと東側を確認しながら走ってる。
そして車を停めて、東を指差し「サンライズ」と言った。
夢のような景色だった。(自分の語彙のなさに歯がゆくなるが)
大きくて真っ赤な太陽が顔を出し、あっという間に昇っていった。

朝日が半分

昇った
私たちは歓声を上げ、そして無口になり、ひたすら感動のひと時だった。
最後のサファリで、この夜明けに出会えた幸運にも感謝。
朝日を浴びる動物達はまた美しい。
シマウマの群れ、そしてライオン。
私はまたやたらめったらとシャッターを押した。
オスライオンがてくてく歩いてるところに遭遇。
少しはなれたところにメス達がいる。

振り返る雄ライオン
一列に歩くヌーの群れ。
ヌーは1年中移動する動物だ。
ひたすらひたすら列が続いている。
どうやって目指す場所を知っているのだろう?

ヌーの行進
「チーターがいる」とマッコイさんが言った。
「え?どこどこどこどこ?」「木の上にいる」「えーっ」
全く目のよさに感心する。
それにしても木登りチーター!
私が予習してきた情報によると「木に登るチーター」はあまり見られないそうだ。
何故かというと、他の猫科の動物と決定的な違いがあって爪が引っ込まないのだ。
これはチーターが早く走るスパイクとしての役割があるためなのだが、その為木登りは下手なんだって。
マッコイさんも「これはめずらしい」って言ってた。

遠くの木に・・・
そして近づくと・・・まるでポーズをとってくれてるようじゃないの!
また馬鹿みたいにシャッターを切る。
チーターは少し高い場所に登って周りを見渡し、獲物を探す。
このチーターも右、左としばらく見渡してから木を降りて歩いていった。
このタイミングに出会えたことにまた感謝!!
ラッキーな出会いだった。

木登りチーター
何度見ても感動するシマウマの群れ。
こっちを見てるシマウマ2頭は子供。
縞の色が少しこげ茶色なのがわかるだろうか?
大人になるにつれ黒くなっていくそうだ。
この2頭、「線対称」になってるでしょ?かわいくて気に入ってる。

シマウマの子供
今までよりずーっと遠くまで足を延ばしてるのがわかる。
広々とした草原をどこまでも走っていく。本当に気持ちいい。
ここでまたラッキーな出会い。ライオンファミリーだ!
メスを先頭に、子供達、最後は雄ライオン。
私たちの車の真横を通って悠然と移動していった。
子供が草の丈くらいでわかりにくいんだけど・・・

ライオンファミリー
サバンナで見かける大きな鳥。
日本名は「ヘビクイワシ」そう。鷲である。
地面を歩いて爬虫類などを食べるそうだ。
この鳥、英語名が洒落ていて「セクレタリーバード」という。
この写真では風でなびいちゃってるけど、頭の黒い羽がまるで羽ペンみたいで「書記鳥」という訳。

ヘビクイワシ
川べりで車を止めて朝食となった。
ロングサファリでは、こうやって途中朝ごはんを食べる。
こんな感じ。
毛布を敷いてお弁当を食べる。
やっぱりさすがだな〜って思うのが、カップがちゃんと陶器なんだよね。
この辺にイギリスを感じる・・・。

朝食風景
トイレはもちろんその辺。
途中バッファローの骨を発見!
戻ってTさんたちに知らせて一緒に観察した。
ここでお勉強。
これまで登場したインパラ、トムソンガゼル等は鹿っぽいけど鹿じゃない。
レイヨウ類という牛の仲間なのだ。
何が違うかというと、この骨を見てもらえればわかるが、角は頭蓋骨に繋がった骨。
鹿の角は、爪と同じように切っても伸びるけど、レイヨウ類は違うのだ。
ちなみにサイの角は、鹿と同じで切ってもまた伸びるそうだ。

バッファローの頭蓋骨
のーんびり朝食タイム。マッコイさんと記念写真を撮ったり、お話したりすることができた。
(主に英語の出来るTさんが質問してたんだけど・・・)
「女の人のドライバーはいないんですか?」って聞いたらいないんだって。
「体力的にとてもつらいから」って言ってた。
車がぬかるみにはまって抜けられず、他のドライバーが近くに居なければ歩いて帰らなければならない。
何キロも何キロも歩く。
しかも「あ、象が居た」と迂回して、「バッファローだ」と迂回して・・・と危険を避けながらだ。
ちなみにマッコイさんも何度も歩いて帰ってことがあるらしい。
「皆を歩かせたりしないから大丈夫だよ」って笑ってた。
「無線で連絡取り合ってるけど、どうやって場所がわかるんですか?」との質問に、
まずにっこり笑ってこう言った。
「自分達のロッジはどっちの方角かわかる?」「・・・あっち??」正解者は無し。
ただただ草原が続いているようでも目印はあり、ドライバー達は自分達の経験上知っている目印で連絡を取り合うそうだ。
すごい。私なら一生辿り着けないような気がする。
さて、再びサファリスタート。トムソンガゼル!
何度見てもかわいいよ・・・

トムソンガゼル
実はこの写真を取り込んでから気が付いたんだけど、このトムソンガゼル角が生えはじめだったんだ!
参考までに、大人になるとこーんなに立派な角になる。

ちょっぴり出てきた角
水を飲む象。
馬鹿なことを言うけど、吸い込みすぎてむせたりすることって無いのかな?

水を飲む象
水を飲んだ象がそのまま川を渡ってこっちに歩いてきた。
ちょっとドキドキ。
象は結構神経質だから、近づきすぎると怒ったりする。
・・・でも私たちの車には眼中無し、って感じですぐ横を歩いていってしまった。

こっちに来る象
またしても「絵になるキリン」。
じーっとこっちを見ている。

キリン
バッファローの群れ。
みんなゆったり座って、たくさんの鳥に囲まれて、とてものどか〜な風景。

バッファローの群れ
さて、ここで大型哺乳動物と供にいる鳥の説明。
体中に乗ってるのが「ウシツツキ」。これは「キハシウシツツキ」くちばしが黄色いから。
同じような鳥に「アカハシウシツツキ」がいる。こっちはくちばしが赤い。
体についてるダニなどを食べる。怪我をして出血してると血をすすってる。
白い鳥は「アマサギ」。
象やバッファローなどの側でよく見られる。
アマサギは大型動物が歩いたときに、びっくりして地中から飛び出した昆虫を食べるそうだ。
賢い!

キハシウシツツキとアマサギ
サファリのアイドル「イボイノシシ」。
前にも書いたけど走る姿がらぶりー! テケテケテケテケ!

イボちゃ〜ん
とうとうサファリも終盤へ。
道の向こうへゲートが見えてきた。
もっともっと草原の中にいたい!

向こうにゲートが・・・
これが毎日通ったオロロロゲートの看板

オロロロゲート
・・・オプショナル「マサイ村訪問」へ続く。・・・
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