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ケニア旅行記 第3日目 −8/9(木)−


 朝起きて窓の外を見るとナイロビの景色が広がっている。 やっぱり独特の風景だなぁと思って写真を撮った・・・つもりがフィルムをまだ入れてなかった。 しかも気が付いたのはチェックアウトした後だった・・・。
 朝食はまたブッフェ。卵は目の前で焼いてくれた。 こっちの卵は黄身がすごく白っぽくて結構びっくりする。 目玉焼きの両面焼き!しかもちゃんと黄身がトロトロ。 あんなに柔らかい卵をポンと裏返しせるのはすごいな〜。 あつあつの目玉焼きはとってもおいしかった。
 朝食後、ホテルをチェックアウトしていよいよ空港へ。 ケニア航空でマサイマラへ移動! 一人15kgまでっていうのは本当だった。大きな秤でスーツケースを積み上げて計測したのだ。 3人分で44kg。ギリギリセーフで無事に旅立てることになった。


飛行機に乗り込むところ。


 1時間弱の空の旅。 隣に座ったのは日本人の女の子。 海外青年協力隊でケニアに来ているそうだ。 仕事先が学校なので今は夏休みなんだって。 バカンスで家族を呼んで一緒にサファリへ行くそうだ。
 楽しくお話できてあっという間に到着。 飛行機を降りるとそこはもう一面広がる大草原! 滑走路は舗装されてなくて剥き出しの地面。 空港名は「Kichwa Tembo」、「象の頭」という意味。


Kichwa Tembo空港


 お迎えの車に乗り込み、いよいよ宿泊先である「ムパタ・サファリ・クラブ」へ。 車で30分程度の道のり。その道中でドライバーさんが「インパラ」と窓の外を指差した。 角が生えた鹿のような生き物が走ってる。「え、えええ!こんなにいきなりいるんだ!」 カメラカメラ。でもそのまま車は進む。そして「シマウマ!!」写真写真。とワタワタしてたら 「サファリに行けばいくらでも見れるから・・・」と言われた。

 クラブへ到着!! スタッフの人がウェルカムドリンクをトレイに載せてお迎えに出てきてくれていた。 パッションフルーツジュース。すごくおいしかった!! 日本人スタッフの方にサファリなどの説明を受けてから部屋へ案内してもらった。 部屋は一室一室離れのようになっている。自分の部屋へ到着。鍵を開けて部屋に入った途端・・・。 「うわぁ〜 すごーーーーーーい!!!」写真では見ていたけど、目の当たりにするとすごい。 このホテルは「オロロロの丘」という丘の上にあって、窓から見える草原の景色が本当に素晴らしいのだ。 私の騒ぎ様に部屋に案内してくれたスタッフの人(えーと確かサイモンさん、だった)も笑っていた。
 もう部屋についただけで大興奮。 部屋の様子から始まって写真撮りまくり! 昼食まで少し時間があったのでホテル内を撮影して廻った。



 
部屋の中とベランダ


 この部屋の鍵はマサイ族の棍棒だそうだ。 マサイの村に行ったときお土産としても売っていた。 家具のデザインは日本人(名前忘れた)が手がけたそうだ。

 
部屋の鍵、と1日1本のペットボトル。歯磨きのうがいもこれでするように、と言われた。


 部屋を出てメインの建物へ。 まずレストラン。ここもガラス張りで景色がいい。 ここは食事がおいしいと聞いていたので楽しみ。
 続いて図書室。午後のひと時を読書で過ごしたり。 そしてレセプション。なんて素敵な造りなんだろう。 外に出るとプール!気持ちよさそう・・・。

 
レストランと図書室



 
プールとレセプション



 見晴台。どこまでも広がる草原を見渡すことが出来る。 ここに座るといつまでもいつまでも草原を眺めていられた。 眼下にはマラ川が流れ、動物達が水を飲んでいるのが小さく小さく見える。 カバの声はここまで届く。 周りの木には小鳥達が止まってまた私を写真撮り魔にする。
 聞いたところによると、ヌーの大移動の時には草原が真っ黒に塗りつぶされたようになるそうだ。 見たい!


 さて、昼食。
私は一人での参加だったのでテーブルは一人で用意されていたんだけどTさんが声をかけてくれて一緒のテーブルにしてくれた。 ありがとう〜。 スタッフの人はそれからずっと3人で一緒のテーブルに席を用意してくれた。 ここの昼食はビュッフェ。おいしかった。
 昼食後はまた部屋へ。3時出発のサファリまでは少し時間があったけど部屋から外を眺めてるだけであっという間に時間がたっていった。 鳥が大好きな私が嬉しかったのは、部屋にいるだけでも目の前の木に色んな小鳥達がやってくるのを観察できたことだった。という訳で部屋から撮影したアフリカヒヨドリの写真。

 
アフリカヒヨドリ COMMON BULBUL


 さて、いよいよいよいよ最初のサファリへ出発! 一眼レフ2台(広角レンズと望遠レンズをつけた)とデジカメとフィルムたくさんをもって集合場所へ。 Tさん母娘とあと2人、私を含めて5人が同じ車になった。 ドライバーはマッコイさん。(どーも帰るときに日本人のスタッフに聞いたら「マッコーリーさん」。だったようだが、滞在中ずっとそう呼んでいたのでここではそう書きます。) 4日間の滞在中、ほとんどマッコイさんが案内してくれた。
 丘を降りていって、マサイマラ国立保護区のオロロロゲートへ。 このゲートを通り抜けてサファリの始まり。 で、これが最初にサファリで見た動物。アフリカンバッファローの群れ。 「えええっ いいの??」ってびっくりするほど動物に近づいていく。 動物の側で車を停める時はいつもエンジンも止める。 そうすると信じられないほど静かな世界になる・・・。


アフリカンバッファローの群れ


 アフリカンバッファローは角がすごい。立派な角を持ってるほうがオス。 メスにも角があるけどオスよりかなり小さめ。 そして体にはウシツツキが止まっている。 ウシツツキはその名の通り、動物についてるダニなどをつついて食べる鳥だ。 鼻の穴に頭を突っ込んでいた。


アフリカンバッファローとアカハシウシツツキ


 またしばらく走る。 「ライオンがいるから」と言われてわくわくしたのだが・・・。この状態。 しっぽで虫を掃ってなければ死体かと思うような寝方である。 「サバンナで自分が食べられる心配もせず死んだように眠れることこそが王者の証拠」と何かで読んだけど・・・ 顔が見たいよ〜。 マッコイさんがライオンの周りをぐるっと廻ってくれたんだけど顔は見えなかった。残念。




 そこから少し走ったところでメスライオン発見! このライオン、私が発見したんだよ〜。思わず大きな声で「メスライオン!」と叫んでしまった。 起き上がっていたので「こっちむいて〜」とお願いしてたら「なによう」って感じで振り返ってくれた。




 ムパタサファリクラブは日本人の宿泊客が多い。 そのため、マッコイさんは動物名を結構日本語で覚えている。 みんな動物を見ると日本語で騒ぐもんね。 で、マッコイさんが独特のイントネーションで「シマウマ」と言いながら群れの真中で車を止めた。
 シマウマだけでなく、ハーテビースト、トピ、ヌーがいた。 なんというか、本当に感動する景色だった。 ハーテビーストなど聞きなれない動物名を教えてもらい、写真を撮った後、誰も口を聞かずにシマウマの群れを眺めた。 すごくすごく静かな世界。シマウマが歩く時に踏みしめる草の音がするだけなのだ。 だんだん、現実じゃなくて夢の中にいるような気持ちになってきた。
 マッコイさんがエンジンをかける。その音で我に返ってシートに座った。


シマウマの群れ



シマウマの向こうにヌーとハーテビーストとトピ




時々こうやって寄り添う姿を見かけた


 これはエランド。 なれない動物名ばっかりで何度も聞き返しちゃった。 特にエランドはわかんなくて、持っていたガイドブックで「これ?」って確認してやっとわかった。




 木の上に鳥が!
コシジロハゲワシ、かな多分。




 大移動をすることで有名なヌーの群れ。 どうして「ヌー」って名前なのかすぐわかった。 「ぬー、ぬー」って鳴いてるの。おもしろくて一緒になって「ぬー ぬー」って言ってたらマッコイさんに笑われた。 その後もヌーを見るたび一緒に「ぬーぬー」言ってしまった。


ヌーの群れ


 トムソンガゼル。 初めて見たけどすっごく気に入った! もう本当にかわいいの! 今まで見た草食獣に比べて小柄で、まんまるのつぶらな瞳がかわいくてたまらない! 車で近づくとサッと逃げるんだけどちょっと離れるとこっちをじっと見てる。 この写真には写ってないけどオスには真っ直ぐな角が生えている。




 さて、あっという間に今日のサファリは終わりに近づいた。 再びオロロロゲートへ戻る途中で象の親子に会った。 この写真はちょっと気に入ってる。夕方家に帰る象の家族って感じがしない?


アフリカ象の親子




子象がかわいい


 オロロロゲートを抜けてロッジへ帰る。 日が暮れてくると結構冷えてくる。雨がぱらついてきたので車の屋根を閉めた。 「今日はキリンを見れなかったね」なんて話していたら、なんと公園を出てロッジへ戻る途中でキリンの群れが!! これはマサイキリン。既に暗くなり始めていたので写真もわかりにくいけど、思いがけず見れたのでみんなできゃあきゃあ喜んだ。


マサイキリン


 部屋で一休みして夕食。 夜になると気温は10℃近くまで下がるので結構寒い。 私には嬉しいことだ。 レストランに行ったら席の側に炭が起こしてあった。 暖かい。 夕食はフルコース。 オードブル、スープ、肉又は魚料理に最後はデザートまで。 どれもこれもおいしかった〜。 食後にはショータイムがあって、マサイの踊りやこの地方の歌などを楽しんだ。


ムパタ式 火鉢


 夕食後、部屋に戻ってびっくり! 食事の間に、部屋を就寝用に整えてくれていたのだ。 カーテンが閉まって、なんとベッドには湯たんぽが。 この暖かさがぬくぬくと気持ちよい位冷えているのだ。8月なのに。赤道直下なのに。あぁ幸せ。
 ここの電気は、夕方5時から夜11時まで、朝は一番早いモーニングコールから10時まで使うことが出来る。 10時前にはバッタリ寝てしまったので、夜11時に電気が切れる瞬間は気がつかなかった。

 
夜の部屋も素敵



湯たんぽ。






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