●● リコーダー・ソロイスト 制作裏話 2●●


新作練習曲の作曲

どんなに初心者でも、無理なく始められるよう、最初は「ド・レ・ミ」の三つの指使いさえ覚えれば、楽々と吹けるような、これ以上ないほど易しい曲から始めたいのである。しかし、 それでいて、リコーダーにとって最良の伴侶であるチェンバロ(ハープシコード)が美しく伴奏してくれる、格調高い、演奏して楽しい、美しい曲でなければならない。

だが、そんな都合のいい曲など、簡単にみつかるわけがない。 ならば、新作する以外に道はない。 自分も「作曲家のはしくれ」のつもり…。しかし、自分の曲だけでなく いろいろな個性的な曲があったほうが楽しくなる。 友人の作曲家たちにも協力を頼もう。

そこで、幸い快く協力してくれることになった優秀なる友人作曲家たちとともに、綿密な打ち合わせのもと、作曲、伴奏の制作、徹底的な試奏、作曲家どうしの意見交換、改作などを進め、少しずつ曲集を構成する新作曲のラインナップを揃えていく。

こうして、各種の技術的段階に応じる「練習曲」でありながら、 従来になかったような魅力のある斬新なリコーダー曲が次々と生まれてきた。 リコーダーが背負っている中世からバロック期の伝統的音世界をふまえながら、 現代的感覚に富む、魅力あふれるレパートリーである。 しかもアマチュアの演奏技量に十分な配慮がなされているものだ。

そもそも、アマチュア愛好家のための伴奏つき練習曲を 作曲家が腕をふるって新作するということが従来ほとんどなかったのだ。 著者の曲も、友人作曲家たちの曲のすばらしい出来には及ばないものの、 練習曲としては十分に楽しみながら取り組める曲になったと思う。


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