竹川 徹 水・漁業3 HUSV OB1
「ロッジ住人は山スキー部のエリートたれ」の言葉通りの道を歩んだ。
とにかく滑るのが好きでスキーも大学もうまく滑る。ちなみに入学前も
滑っているらしい。当代ナンバーワンのスキーを操り、彼のスキー技術を
盗もうとした後輩も多い。第一印象は勝手でいい加減なやつ。憎めないのが
周囲にとってはたまにきず。そう、一言でいえば、彼は、”ついている”。
無理と苦労を感じさせない持ち前の雰囲気と、カナダローガン峰の経験を
生かしてこの山行を完成させた張本人。
田村 整 工・土木3 HUSV 3
東北生まれの素朴な彼は、入部するといち早くロッジ住人として
引き抜かれた。竹川にいいように洗脳されたが、彼は竹川の操縦方法を
覚えたつもりでいた。しかし、山へいく度に問題を持ち帰る彼らを見れば、
アクセルの踏み方しか知らない事は明白だ。「一度にこなす仕事は
一つだけ」、これが彼の持つ能力であった。ただし、生まれながらの
直進性は髪の毛だけでなく、隊の駆動力となり、ヒドンクレパスや
ピーク直下のクラックを乗り越え、全員を頂上に導いた。アメ車のような
燃費の悪さだが、結構きれいなシュプールを描く。
堀川信一郎 理・地鉱4 HUSV OB1
人の3倍の雑務をこなし、的確な判断を下す彼は、隊のシルバー
コンパス的存在であった。頼まれたら断らずに引き受け、しかも仕事が
できるので、ネパールでも会計などの面倒でややこしい仕事をきっちり
やってのけた。影のまとめ役である彼がいなければ、今回の遠征の成功は
難しかったのではないだろうか。そんな彼の最大の楽しみであり、彼自身が
スパークするのは、もちろんスキーの瞬間だ。メラピークという
桧舞台でも、その強靭な足腰のバネを使って、パワフルかつ華麗な滑りを
心ゆくまで楽しんだ。
秦 正樹 薬・製薬4 HUSV OB1
他隊員にない細かい心遣いと、理解しがたい行動のギャップから、
人は時に彼を”マイペース”な人間であると勘違いする。しかしその
実体は結構無茶をする、単なるやんちゃ坊主だ。とにかく、思いついた事は
心にしまっておけないタイプ。「帰ったら〜しよう。」という言葉は、
登山中、星の数ほど聞いた。特に初めての4000mのキャンプでは、
「おならは燃やすと臭くない理論」を敢行し、テント内に火の花を咲かせた。
きっと、花の世話が上手な彼女でもいるんだろう。スキーは性格とほぼ
一致した、ソフトタッチな滑り。
北川 徹 農・農経3 HUSV 3
田村と双璧をなす現役の主力メンバーの一人であり、彼の視点からの
意見は死角をつく。体力も抜群にあるが、昔は平坦な樹林帯をキックターン
を繰り返して進んだりしてした、よく分からないやつだ。見かけによらず
デリケートな彼は、期間中、誰よりも胃腸をいたわり、そして誰よりも
胃腸をコントロールできなかった。農業経済を専攻する彼は登山終了後、
シェルパの家にホームステイして麦の刈り入れを手伝いながら農業の
原点をみたことだろう。スキースタイルはあくまでも小曲げ。
ストックワークが特徴的。
松岡 健一 養・理I2 HUSV 2
入部よりヒマラヤを志し、独自の情報網は一学生を超越するものが
あった。カタカナの好きな彼は目上には徒順で、後輩には結構厳しい、
ちょっといじめたくなるようなパーソン。並々ならぬ理論武装に学力の
ないアザーズは力で押すのみ。ここに絶妙の均衡が保たれた。
英語のできない隊長に代わり英会話を操り、ネパール側との細かな交渉を
成立させた。特に、雪崩に対する反応は非常に敏感であり、彼の知識は
ヒマラヤという他の隊員の経験の及ばない範囲を十分にフォローした。
スキースタイル模索中。